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『こち亀』40周年で堂々の完結である。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が40年の幕を閉じた。

僕がジャンプを買いはじめる前から連載していた唯一の作品であり、そもそも生まれる前からやっていたレジェンド中のレジェンド作品です。なんかいつまでも続くし終わらない漫画だと思っていたので、いまだに連載終了したのが信じられません。

 

<関連記事>

『こち亀』が連載終了間近なのでヒロインは秋本麗子だと叫びたい!

 

最終回はどーすんのかと思ったら30周年と同じネタの懐かしキャラの再登場シリーズでした。しかも超投げやりでやっつけ。適当に発表される懐かしキャラ…そもそもほとんど懐かしくもないキャラたちを見て、実にね『こち亀』らしい最終回だなと。ぶっちゃけ最終回はどーすんのかなって思ってたんですよ。

 

1話のおっさんが出てくるか、正ヒロイン麗子と結ばれるか、部長オチでいつも通りに締めるか…。答えは、明るくライトに最終回って感じでした。いやー、これでこそ『こち亀』ですよ。ジャンプ版のラストは『Dr.スランプ』最終回のようにみんなで明るく終わらせておりました。オチはコミック版と違いますので、比べてみるのもオツでしょう。まあ本当に最後だけだけの違いだけど。

 

ジャンプから『こち亀』が無くなる。まだ実感が湧かないよ。「葛飾ラプソディー」の歌じゃないですけど、無くして気づくのでしょう。倖せだったと。変わらない町並みが妙に優しいよですよ!

こち亀40周年企画

1

こち亀最終回「40周年だよ全員集合」

 

30周年にやった懐かしキャラを掘り出す企画。

 

まさかの同じ企画ですよ。

とはいえ、30周年の時は読者投票をやっていましたが40周年の最終回では独断でやってのけました。いまのジャンプ読者にも分かるようなキャラを出しつつ、オールドこち亀ファンも楽しめる懐かしキャラも出す。まあ全ては星逃田が持っていった感がありますけど。むしろ星逃田のためにやった企画だったとすら思える。

 

星逃田といえば、30周年企画でオチに使われたのは記憶に新しいところでしょう(10年前だけど)。40周年の最終回でも星逃田らしいネタに使われて、やっぱり星逃田はこうでなくっちゃって感じでしたね。はい。

 

2

30周年の星逃田 / 40周年の星逃田

 

30周年ではトリで発表され、懐かしキャラとして発表されたのは犬。

40周年ではちゃんと発表されるも適当な扱いでネタにさる。実に星逃田でした。

 

普通に40周年企画の話であり、これで最終回なのか…。普通に来週のジャンプに掲載されていても不思議ではないです。逆にいえば、両さんはいつだって帰ってこれるんですけど。

ジャンプに常にあった『こち亀』

40年間休載無しで毎週載りつづけていたってのもスゴイですけど、常に中堅よりも後ろの位置に居続けたのがジャンプにおける『こち亀』のポジションでしょう。これが逆に超スゴイ!

 

私がジャンプ読み始めた時は、どかんと真ん中に『ドラゴンボール』が座ってて『聖闘士星矢』や『ろくでなしBLUES』なんかがありました。こち亀は後ろから数えたほうが早い掲載順位でした。その後、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』時代、『ワンピース』『ナルト』『ブリーチ』時代においても後ろの方とはいえ、ジャンプで生き残り続けたこと。

 

ジャンプの特長は前作が大ヒット飛ばした作家の新連載だろうと、容赦なくアンケートで打ち切るシステム。入れ替わりが激しいんですよ。そんな雑誌で生き残り続けたのは半端じゃない偉業です。まあ後半はアンケ関係なかったっぽいですけど。

 

なんのかんのでジャンプを読む上で『こち亀』って最高に良いんですよ。

弁当でいえば『ドラゴンボール』とか『ワンピース』がハンバーグのようなメインのおかずだとしたら、箸休めで食べる漬物の役割でした。ガッツリしたもの食ったら口直しでライトに一口入れたくなるじゃん。『こち亀』ってそんな感じなんですよね。

 

野球で例えれば元巨人の川相みたいな。4番でもエースでもなかったけどコツコツとバントなどをし続けたみたいな。『こち亀』はジャンプでは看板じゃなかったけど、2番とか下位打順で欠かせない役割をしていたなって。なくてはならない存在でしたよ。

ジャンプ総出で40周年企画

30周年企画の時には、ジャンプ連載中の漫画全てに両さんを登場させる企画をやりましたけど、アレが無理やりだったのか不評だったのか、40周年企画では両さんの特長である「まゆ毛」を全作品に出すという30周年に比べると控え目な企画となっておりました。

 

探すの苦労したものからセンスが光るものから上手く忍ばせたものなど様々でした。

一応全部発見できたので、答えは以下のところ。

4

『ワンピース』『ブラッククローバー』『僕のヒーローアカデミア』『火ノ丸相撲』『ハイキュー』

 

5

『ゆらぎ荘の幽奈さん』『レッドスプライト』『斉木楠雄のΨ難』『ワールドトリガー』『食戟のソーマ』

 

6

『ラブラッシュ』『銀魂』『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』『左門くんはサモナー』

 

7

『背すじをピン!と』『トリコ』『たくあんとバツの日常閻魔帳』『磯部磯兵衛物語』

 

やはり『ワンピース』のセンスは光りますね。

扉絵で懸賞金逆にすると596「3」(ごくろうさん)と眉毛を3に見立ててメッセージを送っております。30周年の無理やり作中に両さん出してたのに比べれば、眉毛だけというのはかなりソフトですけどレジェンドをお送りする企画としてはこれで良かったのかも。

変わらない「味」、されど変化し続けた「味」

ライターの多根清史さんも書かれていますが、『こち亀』は変わらぬ日常だけど、それでも変わりつづけた日常が格別ですよ。時代は常に変化しているわけで40年もジャンプで連載し続けたのは時代に合わせて変化し続けたからこそでしょう(喧嘩商売の作者みたいに拒否反応する人もいるけど)。

 

あるビジネス小説の書評でユニ・チャーム会長の高原慶一朗氏がこんな例えを出して時代への対応を説明していたことがあります。

 

ある老舗のラーメン店がテレビで紹介されていた。馴染みのお客さんがインタビューに答えて「はい、昔から味が変わらないのでもう何十年も通っています」。 当の主人いわく「毎日、工夫して味を変えてきています。だからお客様は、変わらない味だと言って通ってきていただけるのです」。翻って、先日昔よく通ったラーメン店に行ったら味が変わっておらず懐かしかった。しかし、かつては繁盛していたのに店はガラガラだった。「本当に」味が変わっていなかったのである。

 

ビジネスは常に変化し続けるので柔軟に変わることが必要という意味合いなのですが、これは『こち亀』だって一緒です。取り扱ったネタや文化は、その時代に沿ったもので膨大なアーカイブとなっています。それも時代に合わせて変化させ続けたから。最新の話は今が旬で楽しめるし、昔の話は貴重な資料として楽しめる。40年間も変わらないようで柔軟に時代に対応し続けたのです。

 

描かれるネタだけでなくて、背景一つとってみても時代の変化が見て取れます。

 

2

1話の背景

 

1話の頃なんて僕は生まれていませんけど、こういう日常背景だったんだなと情緒を感じられる。その時代、その時代を描き続けた『こち亀』にしか出せない味わいがあります。

秋本治先生から同類の匂いを感じる

はやくも冬に秋本治先生は色々と描くようです。

3

ブタックティンガー(グランドジャンプ)

いいゆだね(ウルトラジャンプ)

京都女学院物語(ヤングジャンプ)

ミスタークリス(ジャンプSQ)

ミスタークリスといいゆだねは続編なんですけど、他の作品も全部女が主人公っぽいすね。

『セーラーエース』のしげの秀一先生もそうだけど、そっち行くんだって思う人も多いかも。

 

がしかし!しかし!

ぶっちゃけ秋本先生からは同じ臭いを、同類の匂いを感じ取ってしまうのです。これはあだち充先生からも感じるんだけど、本質は「萌え豚」なのではないかと。

 

『こち亀』は色んなジャンルでサブカルネタを扱っており、オタクネタも数多くありましたけど、ときメモネタをやった辺りから妙なシンパシーを感じるようになりました。読んでて思ったね。つくづく思ったね。絶対に俺と同種だと!

着地点を18年前に決めていた

コミック191巻から分厚くなっており、すでに200巻で終わらせるのではないかというのはこち亀ガチ勢からは予想されてたり予想されてたりしました。実は18年前、1998年にすでに「2016年」「全200巻」で終了させることを示唆してたり。

 

3

インターネットだけのこち亀2000回より)

 

1998年に公開された秋本先生のほめぱげ。

そこでは2017年のカレンダーがまくれる前年…「今、キミは18年先の未来を手に入れる!」と1998年から18年後の2016年に『こち亀』200巻が出ることを描いてました。まさかの18年前の予言通りの結末で全200巻で着地するのであった。狙ったのか偶然なのかすっげー!

秋本麗子こそヒロイン

中川同様にアクロバティックなキャラから常識人に変わったことを「キャラの成長」と言っていましたけど、変わらぬものがある。それが『こち亀』のヒロインとしての不動の地位です。

この前も語ったけど、やっぱり『こち亀』のヒロインは麗子なんだよなぁ。

 

8

最終回の麗子

 

マリアだ、早矢だ、纏だ…と両さんは一時期ハーレムラブコメもビックリのモテ期を迎えました。それらを通過してもやっぱヒロインは麗子だよなぁと。むしろ最終回は麗子と結婚ENDでも良かったぐらいです。まあそれだと本当にお終いなので、いつでも両さんがジャンプに帰ってくるにはこれで良かったのでしょう。

さらば『こち亀』

少年誌ジャンプでありながらおっさんを主人公にしてた両さんは、僕が年齢を追い越さない最後のヒーローでした。子供の頃からジャンプを読み続け、ヒーローたちの年齢をどんどん追い抜いておっさんになってしまったけど、両さんだけは…と思っていました。

 

微妙な気分になるぜよ。年上だったヒーローたちの年齢を追い越していくのは。ヒーローってやっぱ自分よりも年上だからこそってところあるんですよ。両さんは公式年齢が35~40歳くらいと同年代に差し掛かったところで『こち亀』連載終了です。

 

両さんは最後まで年下にならずに年上のままで終わった。

故に、『ドラゴンボール』の孫悟空と同じく両さんは俺の中で永遠のヒーローなのが決定しました。さらば永遠のヒーロー両さん!さらば『こち亀』!

 

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は永遠に不滅です!

 

 

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    途中萌え絵が描けずに急にアシスタントさんに
    バンバン萌モブ描いてもらってた時も
    ありましたよねー?
    自分で描きたかったんでしょうねw
    最終回の振り向き麗子は最近の絵柄っぽくもあり
    綺麗な立ち絵でした♪

  2. 匿名 より:

    ああ、もっと上の世代は両さんの年齢を追い越してしまったのか、、、

  3. 匿名 より:

    最後の全員集合キャラ少なくてやっつけじゃないすか

  4. 匿名 より:

    最近でもドローンとか戦車ネタは結構掘り下げてて面白かったのに、残念
    クリスは楽しみ

  5. 匿名 より:

    正直最終回びっくりするくらいつまらなかったよ

  6. 匿名 より:

    連載終えてしばらく休養するのかなと思っていたけど、むしろ加速していた

  7. 匿名 より:

    ネット界隈を見ると割合多くの声が、言ってみれば
    「キレイで整った大団円の最終回」を望んでいた風ではありましたね。
    その意見も分からなくは無いんですけど(なにせ40年間の締めだし)
    私はやはり実際の掲載内容のような、あえて言えば「雑な最終回」で
    あったことがすごく『こち亀』らしくてよかったと思いました

  8. 匿名 より:

    多分みんなが本当に泣くのは来週の「こち亀が載っていない」ジャンプを読み終えた時だと思う

  9. 匿名 より:

    ワンピースは1105963なので警察ご苦労さんなんですね。さすが尾田っち!

  10. 匿名 より:

    ドラゴンボールとかあった中でアンケート票取ってたのはスゴいよなぁ。
    600万部売れた時にも生き残った漫画にしたら後半の20年なんて楽勝だったでしょう。

  11. 匿名 より:

    ムダヅモ無き改革よりページ数は減るが、
    全ページつかった全員集合絵巻で締めくくったら話題になったと思う。

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