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『岡崎に捧ぐ』、あの頃の僕らはきっと全力で少年だった…のだろうか?

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岡崎に捧ぐ(4) (コミックス単行本)

全俺が泣いた…。

『岡崎に捧ぐ』(山本さほ)がくっそ面白い。

前から名前は知ってたんですが読まずに過ごしてきました。で、1巻が期間限定無料だったんで試しに読んでみたら心の琴線を鷲掴みにされました。見事にハマって全巻購入した次第です。はい。

読者の世代によって感想は違ってくるでしょうが30代なら大きく首を何度も何度も縦に振ることは確実。凄まじい共感を覚えることでしょう。20代や40代の方もきっと通じると思う。90年代~00年代に子供時代&青春時代を駆け抜けた人全てに読んで欲しい。ああ、若かりし思ひ出よ。

新しい世代の「女の子友情物語」、始まり!

2014年にWEB上で公開され始められるや、各界著名人の称賛を浴びるなど瞬く間に話題を呼び、短期でページ1000万ビューを記録した人気エッセイ漫画がついに単行本化!!

作者・山本さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート”なふたりの歴史。

出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします!

<試し読みできます>

小学館の青年コミック誌5誌の公式サイト【ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)】のコミック詳細ページです。ビッグコミック・ビッグコミックオリジナル・ビッグコミックスペリオール・ビッグコミック週刊スピリッツ・ビッグコミック月刊スピリッツの合同サイト【ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)】...

<4月17日まで無料で1巻読めます>

山本さほ先生の自伝的な作品なり。これは平成版の『ちびまる子ちゃん』やなぁ。『ちびまる子ちゃん』って昭和49年度が舞台じゃないですか。私は生まれていないために面白いけど生活や遊びに共感まではいかないけど、『岡崎に捧ぐ』1巻は俺の子供時代まんま!

『岡崎に捧ぐ』

これは今から約20年前にひとつの町で始まった、私と彼女の物語

『岡崎に捧ぐ』は1巻が小学生編、2巻が中学生編、3巻が高校生編、4巻がダメ人間編…となっております。タイトルにもなってる岡崎さんと(作者の)山本さんが出会って仲良く過ごして成長していく話なり。

1話目冒頭やタイトル『岡崎に捧ぐ』から岡崎さんに何があったんだと思いつつも、描かれる子供時代の話が最高に面白い。小学生編は『ピコピコ少年』や初期『ハイスコアガール』のようにノスタルジーに浸りまくりです。

ある日、ふとしたきっかけで岡崎さんの家へ行くことになり天国を見つけた山本さん。そこはゲームやり放題で夢のような場所でした。大人になって岡崎さん家の現実を知るけど子供の頃には関係無い。ただただ岡崎さんの家でゲームするのが至福だったのでした。

1

(ゲームが)ここなら好きなだけできるのだ

スーファミとか刺さりまくるね。「マリオペイント」「スーパーマリオRPG」「マザー2」「聖剣伝説2」「弟切草」「かまいたちの夜」…登場するゲームが懐かしくて泣ける。

山本さん家は兄がスーファミを独占してできなかった為、岡崎さんの家で好きなだけゲームできるのがとにかく楽しかったのでした。分かる(しみじみと)。その気持ち分かります!分かりますよー!

かくいう私の家は「ゲームは1日1時間」でした。多くの家庭の決まりでもありました。全て高橋名人が悪い!ゲームのプレイヤーとして子供達の憧れと同時に「ゲームは1日1時間」という決まりを作った高橋名人はものすごく恨まれたからね。

そんなわけで「ゲームは1日1時間」の決まりが無い家は、小学生にとっては夢の王国だったのです。そりゃ通いうよ!その子の家へ!ラフテルみたいなもんだもん。『岡崎に捧ぐ』の共感性がヤバイ。

「分かりみ」しかない

スーパーの楽園

スーパーのゲームコーナーのエピソードが分かるんですよ。おっさんの心に刺さる。作中ではマルエツの「らんらんらんど」ですが私が住んでた町ではヨーカードーの屋上が楽園でした。100円11枚のメダルが俺たちの通貨だったんだ。

けっこうな頻度でクラスメイトに会うのも同じだし「アヒルのヨーイドン」はあった。どこのスーパーのゲームコーナーにもあったもんです。ジャンケンのやつとかも。あの頃の僕らはメダルを増やすのに全力だったのだ。

他にも「たまごっち」「ゲームボーイ」「胡散臭い裏技」「ときめきメモリアル」「ホラーブーム」「(女子は)りぼん派なかよし派で別れる」「魔法騎士レイアース」「特ホウ王国」「週刊少年ジャンプ」「ゆかいな消しゴム」「ドラクエ鉛筆」…なにもかもみな懐かしい。

誰も打ち切られない平和な世の中になりますように…

同じ時代を駆け抜けたものの、男子と女子ではけっこう違うなーって思うこともあったりします。女子で「~ですわ」とかお嬢様の振る舞いする子は鳳凰寺風さんの影響。ちぃ覚えた。

ま、流石にテニプリ作者の前作「COOL」の物真似(ラジカセで喋る)は誰もしない。これは男女の違いというよりも山本さん(作者)がバカなんだなって思いました。

ただ一点!カゼで休んだらゲームよりも3ちゃんねる(NHK教育)横断だろ!さんさんさん!「さわやか三組」ですよ。ポッケポッケ!「パピプペポッケ」ですよ。

中学編(2巻)

中学でもゲーム三味や

プレステ全盛期時代の話はもう涙が出るぐらい頷く。メモリーカードの話とか共感しまくり。中学指定のへっぼいジャージとか全国共通ですねー。ただ小学校編はほぼ全て同じ道を通ったけど住む町や男子と女子では違うなーってことが多くなってきます。

B地区が浮くとかブラジャーは男子で例えると、小学校の頃は白のブリーフだったけど中学生になるとそれがダサい風潮になってトランクスのパンツに変わっていくに置き換えれば同じですね(そうか?)。

小学生時代は男女の区別無く同じ生活を過ごしてたけど、やはり中学生編になると男から見ると「共感」は減ったかな。もちろん面白いですけど、人はこうして男と女に別れ、大人の階段をのぼるんだなと思った次第です。でも中学も楽しい生活満載です。

高校編(3巻)

(岡崎さん家)ここはなんて、居心地がいいのだ。

山本さん大好きな岡崎さんは、山本さんと同じ高校へ行くと進路決めたのに、山本さんが高校落ちて私立の別の学校へ。はじめて違う学校に通う2人。ルーズソックスの再利用など、同年代でも女子のあれこは初めて知って「そうだったのか」という驚き満載。

携帯(PHSか?)に色々とジャラジャラつけて個性出すとか、DL機能なんてないので自分で打ち込む着メロを頑張るとか、10文字のメールとか懐かしい。

そして、山本さんは高校生活があんまり面白く無いと感じるようになっておりました。岡崎さん家でゲームをやって過ごすのを「ここはなんて、居心地がいいのだ」と。高校へ通う振りして公園で過ごす、通学電車でそのままずっと乗って行くなど不穏な空気が出てくる。

このまま電車に乗って終点まで行きたいってのはリーマンなだ誰もが思うことでしょう。高校でそれをやった山本さんは凄いと思いました(小並)。楽しいだけだった小学~中学時代とは違う味わい

なんであの頃よりつまらないんだろう

山本さんと岡崎さんが小学校のプールに忍び込んで語った言葉が胸に刺さりまくる。高校背になってバイトもしてお金があり、バイクの免許も取って行動範囲は広がった。できることがどんどん増えたのに、なんで小学生の頃よりもつまらないんだろうと。

泣けましたねー。共感しすぎて。こんなの高校生でなく大学生になっても、社会人になっても一緒ですよ。できることはどんどん増えたけど、どう考えたって小学生の頃のほうが楽しかった。人はこうして大人になるのだろうか…。なれてるのだろうか…。

ちなみに山本さん(まあ作者本人だけど)は補修受けまくりでなんとか高校を卒業。漫画や絵を描くことが好きで、唯一の取り柄でもあり美術の先生にも褒められ進められ自分の進路を決めます。美大を目指すのです。

これからが本当の地獄だ…

ダメ人間?編(4巻)

ネトゲ廃人へとジョブチャンジした!!

ダメだこいつ(作者本人)…早くなんとかしないと…。

小学生編と中学編は懐かしさ全開で僕ら世代の『ちびまる子ちゃん』のように、楽しくおかしく面白く懐かしく笑いながら噛みしめてましたが、高校編でやや不穏な雰囲気になり、4巻(ダメ人間編?)で界王様も目を背ける生活へなってしまうのでした。見ちゃおれん!

現役時代、浪人時代でも美大に落ちて華麗なるネトゲ廃人へジョブチェンジ。よう分からん専門学校へ行き、就職もできず…。どんどんダメな方向へ突き進む。美大コンプレックスになり、絵を描くのをやめ、どうしようもない生活。つらたん。

ただね。子供時代の楽しかったアレコレと同じように共感しちゃうんですよね。分かるのだ。山本さんにはシンパシーを感じてしまうのだ。悲しいことに、まことに遺憾ながら。すごい「分かるわー」と頷くこと無数でした。

私ってほんと、くず人間だなぁ…

この山本さんの真理を一度も経験したことない人は完璧超人でしょう。挫折や運など「あの時~してれば」「もし~だったら」と思うことや自己嫌悪は誰だってあるよなー。楽しかった時代とのギャップがキツイけど分かるみ。

楽しい時は終わったのだ。

同時にストーリーがめちゃくちゃ面白くなってきている。

そして小学生の頃からずっと一緒だった岡崎さんとの関係も…。改めてタイトル『岡崎に捧ぐ』が意味深すぎるぜ。これは作者・山本さほの自伝であると同時に、仲良しだった岡崎さんへ捧げた作品なんだなと。

夢を見ていたかのような子供時代からどんどん「現実」というものが見えてくる。どちらも共感するがまったく違う味わい。人生を考えさせられ、大切な何かを思い出す。マジで。すごい作品だ…。

『岡崎に捧ぐ』は「子供の頃懐かしい記憶」「でも今じゃそんな事も忘れて何かに追われるように毎日生きてる」「過ぎ去りし季節はドラマティック」なのだ。

思い出はおっくせんまん!

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コメント

  1. ああ より:

    もともとは岡崎さん結婚が決まった際に
    WEBにあげた漫画が好評で連載になったからタイトルは「岡崎に捧ぐ」。