スポンサードリンク

『百万畳ラビリンス』(たかみち)、不思議な読了感


百万畳ラビリンス 上巻 (ヤングキングコミックス) 百万畳ラビリンス 下巻 (ヤングキングコミックス)

この漫画を描いたのは誰だぁ!(海原雄山風に)
え?たかみち先生だって?あの幼子大好きな諸兄から圧倒的支持を集める某誌の表紙を描いているたかみち先生?いや、確かに漫画も描いていますけど。

雰囲気系というか、日常系というか、とにかく可愛い女のキャキャウフフを楽しむのがメインかなって印象だったんですよね。

極端な言い方をすれば「かわいいだけのお話し」なのである。

まあ可愛いは正義だけど。要するに中身とか内容なんて特に気にしないぜという姿勢で臨んだわけです。ところがどっこい!今作『百万畳ラビリンス』は思わず「え?こんな漫画も描けたの?」って唸るレベル。ていうか、めったくそ面白かったです。

「迷い込んだのは木造迷路…?」
ゲーム会社でバグ探しバイトをしていた礼香&盾子は突然木造迷路に迷い込んでしまう。なんとか脱出を試みるものの、謎と危険は増すばかりで…。ゲーム小ネタも満載な、密室脱出劇の開幕!!

<1話が試し読みできます>
『百万畳ラビリンス』(pxivコミック)

スポンサードリンク

めちゃくそ面白い

ゲーム会社のバグ探しのバイトをしていた女子大生の2人が、ある日、気づけば木造迷宮に迷い込んでいた。

脱出する中で色んな出来事が起こる…というもの。伏線と回収というか、その世界観が明かされるのが思わず舌を巻くレベルでした。また、たかみち先生といえば可愛い女の子なのですけど、主人公の礼香の可愛さは、なかなかどうして。


12
 

性格が天然というかちょっと引くレベルでゲーム好きなんですけど、その天然の可愛さは私の心の琴線に触れますね。片割れがゴリラ…でも心美人なのも高ポイント。

ただ可愛いだけでなく、そのフェチズムというか作者の拘り(?)もグッドです。

特筆すべきは3話の礼香のお風呂シーンである。それだけならただのサービスシーンなんですけど、翌日、服を着て朝食を食った後に、「乾いてる♪」と干してたパンツだけを後から履くワンシーン!これが実に素晴らしかった。素晴らしかったのです。その10ページ後には乾いてたのに水に濡れてしまうのも高ポイントです。ぶひぃである。

んで、ゲームの小ネタなどはさみながら迷宮を脱出する。最初は無限ループダンジョンとか、物の使い回しとか、マリオなどの昔懐かしのゲームネタ(まあ最近のゲームほとんどやってないけど)を織り交ぜつつ冒険していく。ゲーム知識ならではの閃きなどを交えつつ、サービスシーンを交えつつ、ちょっと重いトラウマ交えつつ…。って…重っ!

そして、下巻では謎が解明されるわけですけど、これが素晴らしかった。ちょっと物語の核心に触れるので注意してねん。

ある日、目覚めたら謎の迷宮、非日常にいた…と見せかけて、実はずっと前にから非日常に居たというね。サラッとヒヤッと気付かず非日常へ居た。ゾクゾクしたと同時に深いと思ったものです。普通に暮らしてたと思ったら、非日常だった。

13

僕が『百万畳ラビリンス』を読んで思ったのは、「日常」と「非日常」がテーマかなって。序盤は典型的な非日常への巻き込まれ型なんだけど、終盤は主人公・礼香が進んで自ら非日常を選びとる。なんだろう、鳥肌を立ててしまった。

彼女は下巻の表紙のように、スリムになって可愛くなるんだけど、こんなものは自分でないと元の姿へ戻る事を望み日常へ帰る。最終回は、今まで主人公してた礼香視点でなく、相方のゴリラの視点で描かれる。平凡な日常を選んだ者と非凡な日常を選んだ者。

ありのままに最後まで読んだ感想を言うぜ…。
俺は主人公の礼子に感情移入してたと思ったら、「外」にいた。何を言ってるのか分からねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。

今まで感情移入させてた主人公を異質な存在にさせた。

まあ最初から異質だたけどさ。でも感情移入してたのに、こいつ異質でーすって切り離された感じ。非日常を楽しんでたら日常から他人事のように見てた。

14
敵キャラが居て初めて輝くものでしょ!?主人公は!」という台詞が燻製玉子のように味わい深い。ある者が求めた「本物の主人公に出会うこと」なんだけどさ。なんつーか読後の率直な感想はコイツは「違う」だね。そんな奇妙な読了感があった。

これが、ゆるふわな、可愛い女の子のきゃきゃうふふの女の日常を描き続けたたかみち先生だから、さらにコクがあるね。まあ2ヶ月以上も前に発売されたコミックなんだけどな!

スポンサーリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする