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『僕だけがいない街』、あの日見たフラグの名前を僕達はまだ知らない


僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)

過去と現在が連動する超感覚サスペンス『僕だけがいない街』。

読めば読むほど「ドキドキする謎解き」や「ジリジリする焦燥感」といったサスペンスの醍醐味を味わえる。単行本でしか読んでないんだけど、コミック1巻ごとに必ず「えーっ!?」って衝撃がある。いままでちょいちょい紹介したけど、6巻はさらに輪をかけて面白い。

この手の漫画って犯人と真相が分かると失速すると思ってたんだけど、そんな事はない!むしろ6巻読んで確信したね。ここからが本番じゃないか、と。今までの伏線など猛烈に回収し真相が明らかになった。けど、震えるぐらい面白い!(以下ネタバレ含む)

真犯人が判明するも車ごと川に沈められ悟は植物人間となり15年後に目覚める…というもの。しかも、記憶が飛んで真犯人や事件や自分がリバイバル出来る事を忘れてしまう。読者視点では事件解決まであとちょっと思うも、主人公の悟にとってはまだまだこれからって感じでしょうか。

6巻で個人的に一番衝撃だったのは街である。


1

船橋じゃねーか!
私は昔船橋に住んでたので読んでて「ファッ!?」となったもの。

すごく見覚えありますこの景色。なんの偶然か、最初のオリジナルの時間軸で、悟が漫画家を目指して北海道から上京してピザ屋でバイトしながら住んでた場所と、今回の長期療養可能な病院として移った場所が同じというね。千葉県船橋市である

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注目ポイント

アニメ化も決定してるので、せっかくなので舞台訪問したいところですね。

しかし、2006年と今じゃ京成船橋&周辺の外観が変わってしまっているんだけど。どーすんだろ(どうでもいい)。最初の時間軸と、現在の時間軸で偶然なのか必然なのか千葉県船橋市に舞台は移る!

2

上野には電車一本で行ける

「悟、上野って電車一本で行ける?」「行けねぇやっぱ観光かよ」(2話、2006年5月)、「ホントはさ上野には電車一本で行けるんだ…」(19話、1988年2月)…という悟の母・佐知子にとっては意味不明すぎた上野まで電車一本で行けるかどうか。

それが6巻の時間軸で、偶然なのか必然なのか運命なのか、同じ街・船橋で体験する。京成船橋から京成上野まで電車一本!

そして、千葉県船橋市にはヤツがいる!
読者的に犯人まで後一歩まできたのは、リバイバルした子供時代だけでなく、2006年でもあった。コミック3巻で悟が推理したように真っ黒くろすけな男がいた。

3

西園先生

市議の西園先生である
15話でピザ屋を訪れ店長と信号の設置について会話しているところを、ピザ屋に来てたアイリと鉢合わせ。その後の放火…と、どうっからどう見ても真っ黒な男であった。お前が犯人だろう、と。17話「僅かな手がかり」の悟の推理通りでしょう。

んで、市議の西園先生はしばしば2006年の背景で描かれる「西園まなぶ事務所」の看板の人でしょうな。

4

西園まなぶ事務所

そして犯人は判明した。八代学(ガク)である。
リアル船橋の市議会選挙結果とか見ると、本名でなく通称で選挙出てる人多すぎー!

まあひらがななどを使って分かりやすく親しみやすい為でしょうけど。

つまり、御子原学は両親の離婚で八代学になり、2006年では婿入り(?)でもしてまたまた苗字が変わったのであろう。北海道から流れてきて、2006年は本名が西園学(ガク)で議員通称として西園まなぶで市議となっている可能性が高い。

しかし、6巻の面白かったところは今までの伏線や真相が解明されたことはもちろんですけど、八代学視点で描かれた回想、32話「蜘蛛の糸 1971.10~1987.04」だな。八代学の心理状況が分かりそうで、読めば読むほどよく分からなかった。

5
八代の過去

「だが僕は気付いていた。…兄が僕の中に居る事に。」…つまりロリコンってことですね!

分かります。

八代兄は女児へ性的イタズラをする鬼畜で、八代も手伝わされていた。暴力を振るう兄を「心に空いた穴を埋める為の代償行為」、「何て事してくれたんだ」と兄から殺害の罪をなすりつけられそうになる…。確かに八代の言動は中に兄がいるような感じ。でも、「兄の言いなりになっている自分」には納得がいってないと述べているのも気になる。

八代学は犯行の動機を「心の空白を埋める」(31話)と言ってるけど、お前の心の空白はなんなんだ、と。

犯行動機が本当に分からない。それでいて、読んでてゾクゾクさせられたのは「クモの糸」と「ハムスター」でしょう。八代の目にビビったね。元から作中で「真犯人の目」としてピックアップされてたけど、6巻の過去回想の八代に目は凄い

6

上、ハムスターに目を奪われる /下、自分の頭上に目を奪われる

クモの糸と一匹だけ生き残ったハムスター。

短編小説「蜘蛛の糸」が好きで、カンダタの足元でクモの糸が切れていたら?その時釈迦はどうしていただろう?と考える少年であった。

果実酒に落としたハムスターで一匹だけ生き延びたハムスターに目を奪われる。その時と同じ目で、自分の頭上のクモの糸を見て笑う。

ゾクゾクしたね。

八代は兄や婚約者の頭上にもクモの糸が見えて、それらを犠牲にし蹴落とし生き延びている自分をハムスター(スパイス)を重ね笑ったように見える。地獄に堕ちず登りきるカンダタである。あるいは、その答えを求めてるのかもしれんな(違うかもしんねーけど)。

事件の真相も犯人も分かったのにめったくそ面白い、まだまだ加速するのが素晴らしい。

コミック派なので先が楽しみで楽しみで仕方がない。はやく7巻読ませろろとはやくも飢餓状態。

ただ一点だけショックだったのは雛月加代である。
頭がラブコメ脳なのでさ、リバイバルした小学生時代の悟と加代のやり取りで、もう脳内で将来結婚するようなカップリングが出来上がっていたんですよ。

7

加代

なんか結婚して子供までいんの。すっげぇショック受けたのおれだけかな。悟と加代の小学生時代のニヤニヤしまくった小っ恥ずかしくなるようなアレやコレは絶対にフラグだと思ってたのに!

ショックで泣きそうだよ。フラグじゃなかったのかよ。なんだったんよあのクソ甘い2人のやり取りは!夢見させるような事やるなよ!幻滅しました。これからはアイリをペロペロします

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