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『メイドインアビス』、大人向け冒険ファンタジー


メイドインアビス 3 (バンブーコミックス) メイドインアビス 2 (バンブーコミックス) メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)

ロリ&ショタの可愛らしい絵柄でかなりドキツイというかハードの展開のオンパレード。

ワクワクする冒険、胸が張り裂けそうになる痛み、息を付かせないストーリーと見どころ満載の冒険ファンタジーなり。まずは例によって試し読み!4話まで読めます。

<まずは試し読み>
『メイドインアビス』(まんがライフWIN公式サイト)

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?

秘境の大穴アビス。

深さ2万メートル以上を潜るリコとレグの冒険ファンタジーである。

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可愛い絵柄でダークファンタジー

まず、何よりキャラが良いね。街の孤児院で暮らすリコの夢は母親と同じ探窟家「白笛」になること。生い立ちから背景までバックボーンがきっちり描かれ、冒険するという動機付けが素晴らしい。


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ある日、10年前にアビスで死んだと思われていたリコの母親の遺品が発見される。その遺品の中でに娘に当てて書いたと思われる手紙には「奈落の底で待つ…」と一言。母親が奈落の底で待ってると、居ても立ってもいられなくなったリコはアビスの最深部を目指し旅立つ…というもの。

リコのキャラの立ちっぷりと同じように、器械の少年・レグも良い立ち位置。器械とは思えない人間そのものの感情や動作をしつつ、機能は器械で戦闘能力は高い。そんな彼の冒険への動機付けは「自分が何者なのか」を知るため。


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レグは記憶喪失の器械人間なのである。
フィクションではお約束としての「記憶喪失」。作中で断片的な過去を再演して、真実(のようなもの)を浮かび上がらせる物語構造とリンクしていて面白い。アビスの秘密を知ってて忘れてしまっているのか。

少女リコと器械少年レグの2人の冒険というパーティーはシンプルでベスト。フィクションの「記憶喪失」っていうのは(特に男が記憶喪失だと)、導き手の女の子というのは定番だからね。アビスという迷宮を進めば、記憶喪失という迷宮から脱出するのでしょうか。いまでも、お互いが必要不可欠な大事な存在ですが、さらに絆のような関係を構築させそう。

また、心理描写を幾重にも張り巡らされており、キャラとイベントで物語を転がす中で、表情や仕草のちょっとした描写や変化が心理の動きを表現し、読み進むにつれてキャラがどんどん活きていく。メイン2人だけでなく、脇のキャラが特に良い。


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2巻では、リコの母親と古くからの知り合いのオーゼンというキャラの心理描写に舌を巻く。あくまで心の底を見せず、心の声など文字にしないんだけど、過去の回想でさらけ出されるオーゼンの心の中に胸を打つし、上手いと唸らされる。

何よりも、大穴に潜るという1つのダンジョンを攻略する小さな世界の冒険のようで、圧倒的なスケールで描かれる。アビスというダンジョンがいかに未知の領域なのか、歴史・文化・自然・遺跡…等など、命を賭して足を踏み入れる価値のあるものへ昇華する。

作品の構造としては王道ゲームのような、ダンジョンを進めば進む程モンスターが強くなる、潜れば潜るほど戻るのは困難になる、生きるのが難しくなる、地下のほうが価値ある財宝がある、ダンジョンで得る(調理する)料理…と、ローグライクゲームを漫画にしたという感じ。あとジブリを彷彿させるファンタジーだけどノスタルジーな感じもある。これが王道で面白い。「冒険している感」を存分に味わえる。

そして、スリルが半端ない。

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途中で「これマジで死ぬんちゃう?」って感じで、地下へ潜れば潜るほど「死」が足音を立てて近づいてくる。主人公なんだから死なんだろと思っていてもドキドキハラハラしてしまうスリルがある。可愛らしい絵本のような絵柄でかなりキツイというかエグいというか残虐なシーンの連続。

というか、絵柄のせいで最初は子供向けなファンタジー冒険ものって思い込んでいたのを正面からガツンと殴られてしまう。これ大人向けファンタジー冒険ですよ!好奇心旺盛な若者の探検なんだけど怖気をふるってしまう。残虐だったりどす黒かったり萌えまくる描写が山ほどある。

3巻では、さらにエグさがヒートアップする。
夢やロマンが満載だけど現実を突きつけてくる。3巻を読み終わった後に色々と考えさせられたね。元人間のナナチとミーティという2人(?)のエピソードが描かれるんだけどヤバイ

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涙腺が弱いのは自覚しているけど泣いたね。
なんで泣いたのかといえば、悲しくて泣いたんだけど、実は嬉しくて泣いたのかもしれない。「絶望」と「希望」の両方があった。「絶望」と「希望」という相反する二面を見事に描いていた名エピソード。ただただ涙が溢れるね。

これは同情的で悲劇的で破壊的なんでけど「救い」もある。身の毛のよだつ恐ろしさなんだけど美しかったとすら思う。少年漫画のようなお約束通りには進まない「救い」があったね。救われないんだけど救われたんだけど…。人間ドラマとして深い。「生きる」って何かを考えさせてくれる。「かわいそう」で思考停止させない奥深さ。

重厚な世界観、緻密な内面描写、王道の冒険、可愛い絵柄で残酷な描写、深い人間ドラマ、先の読めないストーリー、萌えもある。…見どころ満載で、ただひたすら夢中になれる。お勧めです。しかし、可愛い絵柄につられてキッズが読めば一生のトラウマになるな

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