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『ラストゲーム』、正真正銘ラストゲームな件


ラストゲーム 8巻 ドラマCD付き特装版 (花とゆめコミックス) ラストゲーム 8 (花とゆめCOMICS)
 

少女漫画の『ラストゲーム』という漫画がある。

これがめったくそ私の心の琴線に触れてくる。男が読んでも面白い少女漫画というより、普通に男のほうが楽しめるんじゃね?っていうのが『ラストゲーム』である。

 

超ニヤニヤする!超悶絶する!超ラブコメ!

 

先日8巻が発売されたんです。素晴らしかったのです。

素晴らしかったのです(大事な事なので2回言いました)。

 

まず『ラストゲーム』は、最初は短期集中連載であった為に1巻の小学~高校編のテンポの良さと1巻ラストまでのシナリオが芸術的な流れで完成度が高い。そして人気沸騰して続き(大学編)が描かれた為に2巻からは延長戦なのである。

 

延長戦の大学生編。これがまた無理矢理引き伸ばしたという感じがまったくなく上質なニヤニヤ供給源となっています。

男が読んでも楽しめるラブコメです

大学生なのに中高生のような恋愛模様。正しく王道ラブコメなのです。

 

5
正しく王道

 

ドドドドドドド…ドキン!

 

おいおい、俺の鼓動が16ビートを刻むってものである。九条の可愛さは軽くスカウターを爆破できるレベルの「可愛さ力」ですよ。天乃忍先生の描く女の子の可愛さは素晴らしい。男が見ても可愛い。オタクが見てもペロペロできる。萌え漫画の女の子と比べても遜色ない圧倒的な可愛さです。

 

また、少女漫画っぽくない。有り体に言えば読みやすい。構図やコマ割りもそうなんですけど、『ラストゲーム』って少女漫画なんだけど少年漫画ラブコメのコードで描かれてるからね。初期は視点がほぼ男の柳で物語を回している。主人公かよ!


6

柳の視点

 

柳の片思い(本当は両想いだけど)の不器用な様子と九条の天然っぷりがニヤニヤさせてくれるじゃないの。気になるあの子はどう思ってるんだろうってね。まあ読者からすると丸わかりなんですけど、そもそも九条の恋心を自覚させるのが『ラストゲーム』である。というか柳はさ、王子様役なのにやってる事が完全に当て馬のソレですし。おすし。

 

そんなどう見ても当て馬な事をやっていながら、登場人物も増え青春群像劇になりつつ、いよいよ8巻。物語が大きく動くのである。構造が完全に少女漫画に収束する。8巻はほぼ全て九条の視点で描かれる。以下、ネタバレ風味です。

 

そもそも『ラストゲーム』って付かず離れずのスローステップな恋模様でしたから。黄金聖闘士同志が戦うと永遠と決着が付かない千年戦争状態だったからね。

 

進んでは戻るの繰り返し。エンドレス延長戦である。ニヤニヤできるシチュを延々と楽しむのもいいんだが、それじゃドラクエ6の絶望の町の人々と一緒で、ヘルハーブ温泉の気持ちよさに流されるままグルグルと回りづつけるだけだから。抜けだそう!

 

7

なんか気づいた

 

…好き。好き。

私、柳のことが好きなんだ。

 

 

『ラストゲーム』はじまったな!

 
いま九条が目覚めてしまったのだ。恋心という名の超ニヤニヤ製造機に!ついに実ったのです。収穫の季節を迎えたわけで、後は美味しくいただくだけなのです。お味のほうは…デリシャス!

 

いやー幼なじみって本当にいいものですねぇ(水野晴郎風にしみじみと)。「隣にいて当たり前」→「気になる」→「恋だった」という見事な三段活用である。くぅー!感無量なり。九条が完全に目覚めてしまって超弩級の破壊力のオラオララッシュでしたわ。普通に死ねる。死因は悶絶死


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覚醒した九条

 

8巻1話目で恋する乙女に覚醒した後、もう1話ごとに可愛さの自己記録を更新し続けていくのである。まさか、ここで最高に最上の可愛さを叩き出しまくるとはね。恐れ入りました。もう「可愛い」なんて言葉で済むレベルではない。神の領域に到達している。ゴッド可愛い

 

今までの「自覚なきデレ」も相当の破壊力でしたが、「目覚めしデレ」の威力は桁が違いましたね。柳と九条から漂う「幼なじみ以上」の関係が素晴らしい。

 

なんつーのかな。身内のような気さくさに加えて、男女を意識した気まずさの同居するこそばゆい、だけど黄金の輝きを放つ雰囲気が実に良い。

 

8巻の九条はヤバイね。全力で俺のハートを盗みにきている。存在そのものが胸キュンの塊と化し、なおかつ破壊力抜群の言動の数々。

 

というか、今まで柳の空回りを見続けてきたから、九条の空回り様は新鮮ですね。ズバリ言って、頭が悪かったです。だがそれがいい!

 

そして、天乃忍先生のキモといえば女の子の泣き顔なんですけど、もうね芸術的な九条の泣き顔でしたよ。何よりも8巻は本編のストーリー展開こそキモ。今までのスローステップ&スローテンポが嘘のように大加速する。

 

物語を畳にきてきる。「駆り立てるのは恋心と自覚、横たわるのは相馬と桃」ってサブタイ付けたいぐらいですよ。

 

しかし、『ラストゲーム』って作品名の由来って覚えてますかね?

 

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ラストゲーム

 

オレが九条に気持ちを自覚させたれたらオレの勝ち」というのが正真正銘ラストゲームである。あれ?もう柳勝ってないか…。つっても、この「最後の勝負」の設定、飛影の目ん玉変身ぐらい無かった事になってるからなー。どうなんでしょう。柳は既に勝利している事に気付くのでしょうか。

 

しかし、8巻から一気に超加速して面白さと胸きゅんが跳ね上がりましたね。勢いが半端ない。めがっさ面白い。延長戦…既に勝負は決してるけど、どう決着付けるのか。お前はもうデレている!

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