『ニセコイ』番外編 チケット
実写映画の宣伝を兼ねてあの『ニセコイ』の新作読み切りが今週のジャンプ(2019年3号)に掲載されました。いやぁー色々と走馬燈のように思い出しますね…(白目)。
雨にも負けず風にも負けず、野球ボールにも携帯電話の着信音にも九州編の支離滅裂にも負けぬ丈夫な精神を持った読者を最後の最後で「む、無念…」と精魂尽き果てて倒れさせてしまった思ひ出。終わりよければ全て良しなのに、終わり悪ければ全て悪しなのである。
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番外編「チケット」
さて、単刀直入に番外編『ニセコイ』の感想を率直に述べよう。
普通に面白かったです(マジで)。
自画自賛っぷりが半端ねぇ
ストーリーは楽と千棘が実写映画「ニセコウィ」というニセコイのメタ的なチケットを手に入れて一緒に映画を見に行きます。
今話題沸騰中の実写映画「ニセコウィ」
どう見てもニセコイである!
まずビックリしたのは自作の持ち上げっぷりでしょう。
ニセコイならぬニセコウィを以下のように評してます。
・かの週刊少年ジャンプで連載していた大人気ラブコメ
・ハチャメチャだけど日本の生活とかよく描かれて
・最初はツンツンしてたヒロインが主人公を好きになって優しくなりいじらしい
・主人公がたまに見せる男らしさや優しさがカッコよい
分からない。
何を言ってるのか1ミリも分からない。
いやしかしそれにしても。自ら「大人気ラブコメ」「ヒロインがいじらしい」「主人公が男らしい」と言い切ってしまうのは最高にロックですね。ニセコイのメイン2人がニセコイを絶賛する様子は小田和正もビックリです。その心は!言葉にできない…。
公式の解釈違い
これが公式の解釈違いである
最近ざわざわしてる公式の解釈違いってのはニセコイを指してるのかと本気で思ってしまいました。
まあ、逃走かました千棘を「いじらしい」と言えなくもない。病気とか知らないし付き合う気もないけどマリーの結婚をブチ壊して「俺に助けさせちゃくれねぇか」と抜かした楽を「男らしい」と形容できなくもない。
別に解釈は間違ってないのかもしれない。
でもなんだろね。このイラッ☆とくるやり取りは…。
男らしさと優しさがつまってます
映画卒業を真似た作品は媒体に関わらず数多くある。しかし、奪い返した花嫁に向かって「友達だから」とバッサリごめんなさいした男などはじめて見た。とんでもなく優しく男らしかった。
最後の「だからきっともうどうしようもねぇんだ…」に至ってはもうどうしようもなかった。…と、いかんいかん。『ニセコイ』を語ると終わらなくなるな。番外編の話に戻します。
番外編の千棘が可愛かった
千棘デートへ行く
可愛いじゃないか。
カップル限定のチケットを手に入れてた楽と千棘。裏面には「入場口でキス」と書かれており、それを知る千棘と知らない楽によるてんやわんやのデート。千棘の反応がなかなかどうして。可愛いかった。
なぜ『ニセコイ』が酷評されてるかといえば、終盤のグランドラインよりも過酷だった千棘ウィニングロード(通称「読者の墓場」)がひど過ぎたの一言でしょう。意味不明だったもんね。
千棘も好きだと気付いて好感度がドンドン上がって小野寺さんと最後にデッドヒートでもあればまだ良かったのに。例えゴリ押しだろうと一応は納得できた。まあ仕方ねぇかとなったであろう。
それが千棘は逃亡して、最近までマジ恋だとすら気づいていなかったくせに、数年間ずっと好きだった小野寺さんへの想いを凌駕してしまって読者も「は?」である。まさに、大量点リードしてたのに最後の一問だけ正解して逆転勝利するクイズ番組みたいでした。
かつてここまでひどい逆転サヨナラ負けがあったか?いやない(きっぱり)!いつそんなに強力な千棘フラグが立ったのか。逃げ回る千棘と、都合よく動かされるカマセ犬マリオネット化した小野寺さん達…。嗚呼…。
『ニセコイ』に足りなかったもの!
それは千棘の魅力です!
番外編の千棘ぐう魅力的
可愛いじゃねーか
番外編の千棘には何度も頬が緩んでニヤニヤしてしまいました。
ものすごく魅力的に描かれてます。
「なぜかしおらしく可愛い千棘に戸惑う楽」と「楽はキスしたいんだと勘違いする千棘」という2人のやり取りのおかしさ。この絶妙な距離の取り方がコミカルで面白く、それでいて千棘が可愛らしいスーパープレイを連発させます。
コサキニストである自分でも、「千棘は可愛いな(ニヤニヤ)」と素直に思いましたもん。元祖じゃ、千棘の魅力がほとんど発揮されていないのが最大の問題だったからね。千棘エンドにするなら、もっと千棘を可愛く魅力的な描写があれば良かったのに…。なんで逃げさせたんじゃ…。悪手にも程があった。
番外編は、おそらく199話以降のエピソードなのでしょう。こういう千棘の魅力を存分に出す話がもっとあったならば「小野寺さんも千棘に負けたのか…」と理解はできたでしょう。
欲しかった補完エピソード
千棘補完計画
千棘と楽の嚙み合わないコメディも面白可愛く描かれ、こそばゆいやり取りもよかった。原作「千棘補完計画」は支離滅裂だったが、こういう話が199話以降に挟まっていれば、例えゴリ押しだろうと「ああ。小野寺さんはこの子に負けたんだ」となれた。
それが一切描かれず、何もせずに勝利していた千棘ENDに対する「千棘補完計画」としても効いている。終盤の千棘に魅力や可愛さが無かっただけに、そこを補う役割もありますね。
神(作者)のゴリ押し勝利であろうとも、千棘が魅力的だったならば、「可愛いから許す」とわだかまりは残れど、祝福できたかもしれないのに、終盤は過去最低の千棘を持ってきてただけにね。番外編の千棘は過去最高に輝いていました。
そうだ成仏しよう(コサキニスト)
これが欲しかったものだったのかもな…
今回の番外編はけっこう救われた感まであります。
なんていうか、やっと探し求めていた「ワンピース(ひとつなぎの千棘END)」に至る理由が欲しかったのかもしれんな。
我ら小野寺海賊団が雨にも負けず、風にも負けず、携帯着信にも温泉ブクブクにもイルミネーションの光にも負けず、必死にたどり着いた終点ラフテル。しかし!到着寸前に桐崎海賊団の潜水艦がいきなり浮上してきてお先に!だったからね。
ワンピースをも超える涙の展開でした。違う意味で。いくらなんでも好感度がワープしすだろって顛末。終盤まで小野寺さんが圧倒的リードしていたにも関わらず、ゴール直前で千棘がワープしてゴールイン。読者唖然でした。
そうか。わしが求めていたのは千棘の魅力…小野寺さんが敗退した理由だったんじゃな(気づいてしまった本当の気持ち)。
こういった話が挟まってれば、まだ納得できたんだ。連載終了して2年以上経過して、「千棘補完計画」ともいえる千棘の魅力や好感度が上がったフラグを描くとは。ビックリですね。なんだかんので、千棘飛躍の過程を吹っ飛ばしたのが意味不明だっただけに、極上の読み切りだったのではないでしょうか。
これは原作に足りなかった補完であると同時に、さまようコサキニストへの鎮静化でもあった(かもしれない)。とても面白かったです!まる。
コメント
鶫ちゃんがやっぱり好き。でも他の子も好き。人の幸せは羨んじゃいかんな。
相変わらずヤマカムさんのニセコイレビューは面白いなw
千棘派からすると普通に2828しながら読めたけど、それ以外の人的にはどうなんだろうなあと思ってた
顔芸のオンパレードで見ててニヤニヤしました(素直な感想)
失礼ながらヤマカムさんのようなチョロイ方々がいつまでも支持していたから
作者が成長することなく支離滅裂になったのだと思うんですよ
なんだかんだ大人ですな。ヤマカムさんは。
クイズ番組の例はわかりやすいね
千棘エンドを理解って…
そんなんじゃねェだろ!!ヤマカムさんが求めたものは…
おとなになるってかなしいことですね…
小野寺さんこそ「楽が好きだから」ってだけで読者に対しての明確な魅力がないキャラだったやんけ
とりあえず古味さん新作はよ
古味にはこれを機にジャンプから去ってもらいたい
正直言って、これ以上奴が進歩することは無いと思います
長編の話の畳み方が壊滅的な酷さだったニセコイでしたが、短編で今回のようなエピソードを描く能力は、やはり秀逸だと再確認セザールをえない。
その短編すらも、時ドキ、eの原点で支離滅裂ぶりが露わになりましたね
題材についてろくに調べもせずにその場の思いつきで描いてたとしか思えないし、加えてニセコイで叩かれた点が全く改善されてなかったし
この作者ニヤニヤできるラブコメだけは上手いなー
ゆらぎやぼく勉よりニヤニヤしてしまった
一言一句すべてに同意できる素晴らしいレビューですな。
本編の終盤でこういう話が少しでも差し込まれていれば、あんなラストでも多少納得できたでしょうに・・・。
本編の終盤にこれを書いたらゴリラに対し忖度している
やっぱり作者はゴリラ優遇
そんな言葉しか返ってこないよ、少なくとも連載中は
可愛いキャラ描く力やっぱ抜けてるわと感じた
アクタージュの面子で実写版ニセコイをやってほしい
夜凪景に小野寺さん役をやらせてみたい
小野寺さんが1ミリも出なかったので感想書かないかと思っていたのですが、流石です
これを原作のどこかで挟めていれば、千棘エンドの布石にもなっていたのになあ…
読み切りをメイン2人だけにしたのは良かったと思います。他のキャラ出してもゴチャゴチャしますからね
画力やキャラを可愛く見せる小手先の技術は上がっても
人間(人間性)が描けないとかストーリー構成力が絶望的にないとか
致命的な欠陥をこの作者は抱えてるからなあ。
酷い出来のストーリーの為にキャラが雑に扱われるのを見るのは
ホント辛い。
ただ、正直に言えば素直な感想は「これはニセコイではない」ですね
作者の自己満足の言い訳に過ぎないでしょう
千棘が失踪するまでのどこの時点でも、楽さんの心が千棘とのキスを想定する前提、背景は一切存在していません
この話は本編のどこにも入れられないんですよ
ただの番宣以上のものはまるでなかった、と思っておけばいい程度のものでしょう
ニセコイが駄作なのは変わらない
>まさに、大量点リードしてたのに最後の一問だけ正解して逆転勝利するクイズ番組みたいでした。
例えが上手い
小野寺さんの存在が抹消されてましたね
レビュー面白かったです
これで成仏できるかも?
千棘が可愛くて読み始めた勢としては、随所に魅力もかわいさも惚れていく様子もあったからそんなに悪い話ではなかったと思ってます。
ただまぁ、ハーレム物よろしく多方面にええかっこしいし過ぎてたし、ザクシャインラブの根幹となる物語にたいした魅力がなかったとこと、メインヒロインの選択に納得させられなかったところは作者の実力不足だと思いますね~。
でもほんと、こういうノリのテンポの良さはさすがでした。
九州編でのヒロイン振るストーリー展開に結婚式花嫁強奪イベントを
入れたチョイスはいや、それはないわって思いましたよ
けど、ニセコイの末期の叩かれぶりはあまり納得いきません
ネットのああいう悪ノリや悪ふざけが入った叩いて荒らすようなことが中心の
祭りってやめるべきだと思います
街を守るいいヤクザとかやらなけりゃここまで悪い意味でネタにはされなかっただろうな
この人は作画担当で、良いストーリー書ける人と組んでラブコメ描いてればいいと常々思ってる
でもストーリーも描きたがるタイプっぽい(特にバトル)から駄目だろうけど
自画自賛しているシーンで作者はイカれてると思いました。
原作付きで作画だけやってくれればなぁ。
新キャラ同士の話なら多分楽しめたけど
この二人だと途中で「あっむり」ってなっちゃった
ヤマカムさんは大人になったなあ
神の目をもってしてもネタが飛び出すかと思ったらそうでもなかった
これを機会に成仏してくだせえ
サクシャインラブっ
漫画の前の実写ページを見て、お遊戯会レベルで爆死映画だと思われますが、ぜひ、視聴して感想いただければ…
所詮はただの映画宣伝の為の漫画なんだけど、
それでもあれだけ沢山いたキャラクターたち
それぞれのファンへのサービスとか一切
頭に無さそうなとこがこの作者らしいというか。
ファンにも作品自体にも愛が無さそうで…。
どうあがいてもニセコイの株が上がることはない
成仏してクレメンス…
もう隔月で読み切り出して短編集をコミックで発売すればいいんじゃないかな?
ある程度は編集から「2人がニセコイ(を模した漫画)の映画を実際に観る話描いてくれ」みたいな支持があったとは思うんだけど、
この作者のデタラメ加減を見てるとあのニセコイ自画自賛しまくってる場面が冗談なのか本気で言ってるのか判別できなくて怖い…
公式の解釈違いで引用してるコマがニセコイの本質だと思う。なんというか楽と千棘は結局のところお似合いのバカップル。小咲は最初から負けヒロインとして魅力が設定されてるのであって(つまり勝つと魅力が半減する)負けるのに理由が必要ってのは違うと思うんだよな。敗因はあくまで相性であって千棘の魅力を下回る必要はないし、少年漫画でありながら勝利至上主義に陥るとよくない変な漫画なんだと思う、小咲は普通に考えて楽より良い人とくっつくでしょ。
この話知らなかった!
千棘かわヨ!かわいいやん!
本編でこのレベルの「ああ~かわええ~」を定期的に入れてくれたら
千棘エンドも「推しではないけど千棘めっちゃかわいいもんねしゃーないね」って思えたのになあ