早乙女姉妹は漫画のためなら!?
私がジャンプ作家で最も注目してる若手は伊達恒大先生と山本亮平先生である。両者、本誌で短期打ち切りに合ってしまったが、将来のジャンプを背負って立つ人材だと思っております。
特に山本亮平先生への期待度は高い。
『ラブラッシュ!』を覚えてますか?
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山本亮平先生の思ひ出
2年前にラブコメ漫画として始まって13週で打ち切られた作品です。
昨今はコミックの売り上げが連載継続に重要と言われる中で、1巻発売前に打ち切られてしまったのであった。流石ジャンプ!コミックの売り上げなんて関係ねぇー!アンケートが一番!と見せつけられたものです。
とはいえ、『ラブラッシュ!』は13週打ち切りなものの、「真実の愛とは何か?」「幼馴染とはなにか?」「ラブコメとは何か?」…そんな哲学を投げかけてくれた重要な作品である。
ジャンプのような雑誌で愛とは何なのかと突き詰めた山本亮平先生は、短期打ち切りながら歴史の1ページに刻んだのだ。そんな氏が新作をジャンプ+で連載開始させました。それが『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』である。
『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』
早乙女姉妹は漫画のためなら!?
早乙女モブユキ(16歳)は連載を始めたばかりの新人漫画家!悪戦苦闘するモブユキを(いろいろと)サポートするのは姉・ノアン(18歳)&妹・カノン(14歳)!!禁断のドキドキご奉仕コメディ!!
<ジャンプ+で読めます!>
うわぁ…この漫画意識低すぎぃ!?
ギャグ漫画で連載デビューし、意識高い恋愛漫画を描いた山本先生が次に描いたのはちょっとえっちな漫画家マンガである。
簡単にストーリーを説明すれば、学生兼漫画家の主人公はちょいえっちな漫画を連載しており、アシスタントのお姉ちゃんと妹に漫画を手伝って貰い、その過程で姉妹のあざいといラッキースケベを傍受する作品である。
脳みそ使うこともなく、何も考えることもなく、ただただ与えられたお姉ちゃんと妹のえっちぃ展開をニヤニヤと楽しむものなり。
山本先生は、「真実の愛とはなにか?」という高尚な作品が人気が取れずにたどり着いた作品がこいれだ。ストーリーがどうたらとか、伏線がどうたらとか、そんな小難しいことを考える必要はなく、頭を空っぽにして、本能で読む漫画である。
感がるな!堪能しろ!
ただただ味わえ
味わっとけ!
なるほどね。
これは『ラブラッシュ!』で意識高い恋愛を描いた山本先生がたどり着いた境地であろう。人気取れなきゃ面白い面白くないなんて関係ねぇんだよ!一部の「俺は分かってるよ系」に評価されようがアンケ取れなければ商業作品として意味が無いのだ。人気第一ですよ!
実際、この『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』は素晴らしいと思う。
毎回毎回、姉&妹の行動には息を飲むってものである。最強の姉と妹でしょう。
漫画の手伝いをする姉と妹がえっちぃ事してくれて、終始ニヤリングするし下半身が熱くなること請け合いです。これはいいものだ!
山本先生の画力の向上っぷり
妹と姉
ブヒィィィィィィ!!
真に刮目すべきは山本先生の画力の向上っぷりでしょう。『E-ROBOT』の頃から比べれば一目瞭然です。『ラブラッシュ!』でも相当画力アップが伺えましたけど、今作『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』はさらに上がってます。
もはや絵だけでペロペロしてニヤニヤできる。
おそるべき進化を辿っている。描きたいものは分かるが画力が追い付いてないな…というジャンプ作家は多いものの、山本先生は己の理想に着実に近づいている(※山本先生が描きたいものは知りません)。
ここまで画力のレベルアップをする人は少ないでしょう。
山本先生の努力の軌跡が伺えるってものです。そして山本先生の画力向上はそのまんまイコールでこの作品のキモに直結している。ふぅ…。
山本先生は天才か!?
3話
私は『ラブラッシュ!』の段階で山本先生のことを十分に評価してきたつもりだった。でも今作の『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』を読んで、つくづく思ったね。思い知ったね。まだまだ私は矢本先生のエロレクリエーションの才能を舐めていたんだなと。
特に3話「早乙女姉妹は悪役のためなら!?」で無条件降伏させられた。
「女の子をひどい目に合わせるネームで詰まる」→「妹・カノンちゃんを使って実路」→「カノンちゃんは隠れドM」→「くすぐってみる」→「くすぐったい通り越して変な感覚に…」→「エクスタシー」→「妹ちゃんいやー!読者いやっほー!」
すさまじい流れと展開である。
山本先生…あえて呼ばせて貰おう。神であると。今ここにジャンプ界で新たな神が生まれたのだ。ラッキースケベ神のヤマモトノミコトです。とらぶるのヤブキノミコトに並ぶ偉業である。
あの山本先生が読者の願望をくみ取って具現化する念能力を開花させつつあるのだ。職人魂ものを感じました(マジで)。
広がるラッキースケベの輪
4話
また、姉妹だけでなく担当さんもなかなかどうして。
実はムッツリスケベでエロ漫画大好きな担当さんの活躍も外せません。
既に姉と妹の2人だけで最高という評価だったの、新キャラでさらなるラッキースケベの境地へ導いてくれました。広がるラッキースケベの輪である。
『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』は最初から作品の方向性がしっかりと定まっているのが素晴らしいですね。迷うことなく、お色気方面に全力疾走である。
荒んでる現代社会に対して「こんなご時世だからこそ、俺はお色気で読者の心を温めたいんだ!」という作者からの漫画にかける心意気が凄く伝わってきますね。ありがとう山本先生!山本先生の漫画のおかげで、心も身体もぽっかぽかになれます!
2度の短期打ち切りを食らった山本先生がたどり着いた境地。
読者を癒すに全振りです。おかげで僕らは生きていける!(断言)
妹ちゃんが最高すぎる兼
カノン
変態だー!!!!
山本先生といえば『E-ROBOT』の頃から、頭のネジが数本飛んでる女の子に定評がありましたが、今作『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』の妹はその集大成と言える。すごく…変態です…。
5話で、好き好き大好きのお兄ちゃんのパンツを持って匂いを嗅ぐ姿は変態としか言いようがありませんでした。しかし、同時にすごく愛おしく思っちゃうマジックよ。変態を可愛いと思わせる名妹である。
ここまであざといと読者に媚びているようで下品と思うものじゃないですか。しかし、山本先生の場合だと全身全霊の熱意を込めてあざとさを描いており、僕らも読んでてそれが伝わってくるから、卑俗な感じがまったくないです。
むしろ敬意の念すら湧くほど!
山本亮平先生の『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』を心から応援しています。幼なじみラブを描いた山本先生は次にお姉ちゃんと妹ラブを僕らに教えてくれるのだ。まる。
コメント
ヤマカムさんの期待大=以後は取り上げない可能性大
ラブラッシュ13話に対しヤマカム記事11本もあって凄いと思いました
今振り返っても、シズクは本当に惜しいヒロインだった
ただ、この人の絵柄からは色気を感じない……
ラブラッシュはほんまええ作品やった・・・
ヤマカムさんのお勧めでジャンプ+で見てきました!
予想以上に意識低い系のマンガでしたw
ヤマカムさんが提唱する意識低い系にカテゴライズされる作品の
TOP10とか知りたいっす