尊さの極みだ…。
『神絵師JKとOL腐女子』(さと)1巻読了しました。
自然と頬が緩んでしまう破壊力。至福ともいえる読了感。最高だ。
美人だが恋人ナシ。
残念すぎる腐女子OLの相沢 。
ある日、彼女が“神”と崇める
絵師・ミスミが同人誌イベントに
出ることを知り、会場へと向かう。
しかし、お目当てのブースにいたのは
なんとも可愛らしい女子高生だった――!?
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『神絵師JKとOL腐女子』
美人だけど残念女子なアラサーOLの相沢さん(ハンドルネーム:アイ)は腐女子。
SNSで交流する神絵師の住田(ハンドルネーム:ミスミ)の絵にRTやイイネを押しまくり長文感想を送っています。ミスミもアイの感想に歓喜していたりする。ある日、ミスミさんがイベントで同人誌を出すことになり…2人は出会うのでした。
関係が尊すぎる
アイさんの感想をもらったミスミちゃん
はぁ~…尊い…。
まず出会う前から2人はSNSを通じて惹かれあってるのがいい。私は百合…いやヘテロなラブコメにも言えるけどハートとハートで通じ合ってる関係がすごく好きです。心の根っこで通じてるのが最高すぎた。
2人がハマってるのはアニメ「アグリ・イン・オカヤマ」のあるカップリング(2人とも腐女子です)。いろんな感想が巷に溢れる中で、アイさんの解釈はなかなか他人に理解されないのに、ミスミちゃんは同じ解釈。…いや上位互換でその推しカップルのイラストを上げてくれる。
そんなミスミちゃんの絵にアイさんは長文で感想を送るのです。その感想が分かってくれるは!って嬉しく楽しいミスミちゃん。出会う前から2人の関係は尊さの極みです。同じものが好きな同志でもあるから。
てかネットのあれこれの分かりみが半端ない。
出会う前からもうニコニコです
ウキウキなアイさん
尊敬してる神絵師のミスミさんに会えるんだってウキウキなアイさんである。「ミスミさんにみすぼらしい姿をみせるわけにはいかないし…」と服を新調したりドキドキしてる様子が実に良いね。
対してミスミちゃんもイベントで本を出せばアイさん来てくれるってドキドキしてるのがまた可愛らしいのなんのって。SNSでしか会話したことない2人がリアルでも出会えるってアレコレが甘酸っぱくて至上なり。
アイさんはミスミさんを年上のキレイ系のお姉さんを想像して、ミスミちゃんはアイさんを年下のテンション高いキャピキャピした学生と想像してる「あるある」すぎる。ネット上でしか知らない相手とはじめて会うワクワク感。これはオフ会に参加したことある人なら誰でも共感するのではなかろうか。
さと先生って、2000年代のネットを知るものなら商業漫画家よりもネットで面白い漫画を上げてた人でもあるんですよね。そういうネット上の機微がすごく、さすがさと先生だって唸ったね。
出会った2人
「アイ…さん?」「は…はひぃぃぃっアイで…」
これは奇跡だよねぇ…(感動)。
コミケやコミティアみたいなイベントに参加したことある人なら分かると思うけど、尊敬してる作家や絵師に名乗るなんて自分はできないっすねぇ。人知れず買ってブヒブヒペロペロするだけです(あくまで自分の場合ですが)。
アイさんは自分から名乗るってことはモチのロンで出来なかったけど(緊張して)、名札をつけてミスミちゃんに気付いてもらえたという。アイさんの感想を楽しみにきちんと読んで分かってくれるわぁってことがあったからこそですな。だからこれは奇跡なのだ。
これがもしも現実だったとしよう。
アイさんはただのキモオタでミスミちゃんは神絵師だったとしたら…?
絶対に気付かれない一方通行ですよ(断言)。
~もしも現実だったら?~
アイ:あの…ミスミさんですか?
ミスミ:はい。そうです!
アイ:は、はじめまして!アイです!
ミスミ:…?(誰だよアイって)
アイ:あの、いつもツイッターで感想送ってるアイです。
ミスミ:あ、はい…。( ←絶対分かってない)
アイ:ミスミさんの「いが×とつ」解釈が尊すぎてうんたらかんたどうたらこうたらうんぬん…(早口長文)。
ミスミ:ああ!(あ、こいつ、いつもキモチップ送ってきてたヤツか。ブロックすると角が立つからとっくの昔にミュートしてたわ)
…ってリアルではなると思うんですよ。
それが神絵師と消費するだけのキモオタの正しい関係。
いや知らねーけど。
神絵師へ送った感想が覚えられるどころか感動してたってのはすごいことですよ。まさに奇跡の出会いといっていいでしょう。年の差百合ップルであると同時にオタクと神絵師の理想郷でもあるな。ラブコメ(?)だもん。夢であることも尊さのアクセントになってる。
だからファンタジーなんけどリアルさが際立つ妙が芸術的でもある。
これはリアルでもある
好きです!
年上のキレイ系お姉さんだと思ってた神絵師のミスミがまさかの女子高生だった。若すぎる可愛らしい女の子だった。尊敬してたミスミさんに会った時に言うべき感想が緊張しすぎてロクに言えず…。
そのハチャメチャの薬でも決めてんじゃないかって感じの口から出てくる言葉に謎の共感性もある。そして百合のはじまりだー!
「(ミスミさんが)かわいい」
「(上げる絵が)好きです」
愛の告白になってしまってる。
でもアイさんのこの主語も接続詞も吹っ飛んで単刀直入に動詞のみの感想だけ口から出なかった心境分かります。分かりますよ。はじめてのイベント参加した時に憧れた作家に感想うまく言えなかったかつての自分が蘇る…。お前は俺か!
アイさんの緊張して呂律まわってない言葉の共感性はヤバイね。
そしてはじまるニヤリングの百合展開もヤバイね。
はじまる百合ワールドよ
神を見た
私がずっと神だと崇めていた女の子は
今日、私の彼女になりました…
神を見たことがあるか?
見ました。『神絵師JKとOL腐女子』って漫画の1話で!
緊張してほとんど愛の告白状態だったアイさんの言葉。そっから気まずくなってSNSで感想を自粛するようになって、感想無くてショックを受けるミスミちゃん。ようやく感想をもらえたミスミちゃんは友人いわく恋する乙女の顔であったと。
そして2度目のイベントで、ミスミちゃんは自分でもよく分からないので付き合って見ませんかと言い出し、アイさんも思わず「はい…」と答えてしまうのでした。そんなわけではじまった2人のお付き合い(?)。
これがもう破壊力抜群で100点満点中で10000000000000000000000000000000点ぐらいなのです。あまりにも尊すぎて自然と涙をこぼしてました。神絵師とファン、女子高生とアラサーOL…そんな凸凹の2人のキャキャウフフ。神だった。
『神絵師JKとOL腐女子』は神である。尊さの全てがギュギュっとつまってます。もしも「尊い」って何かって哲学的な質問されたら、この漫画がアンサーだね。めちゃんこおすすめです。まる。
コメント
面白そうだったんで買ったら、控えめにいって最高の神漫画でした。サンキュー、ヤマカムさん。こうやって知らない神漫画を色々紹介してくれるから、ほんと感謝してます
その頃肉は死んだ
私も買いました
知らない漫画を知ることができるのは嬉しいですね
尊い