悪魔六騎士VS完璧超人始祖の戦いもひと通り終わり、これからは正義超人と悪魔超人を完璧超人の生き残りの中で、次の戦いが開始されるのだった。
二回戦ともいうべきか。51巻は主に次の戦いへ向けた準備と説明がメイン。バトルは少ないんだけど、めったくそ面白い!(ネタバレ有りますよん)
今が一番脂乗ってる!
118話「新たなる闘いの序曲!!」では、久々に登場の悪魔超人がこれでもかと魅せてくれます。
メネシスがロウソクを投げて悪魔超人がそれを払いのける…
たったこれだけの動作なんですけど、鳥肌出まくりの脳汁出まくり状態。
超かっこいい!
もうね、「かっこいい」を具現化させたら悪魔超人になりましたみたいな。一挙一動全てがかっこ良すぎる。ぶっちゃければ、試合をするだけなく会話するだけなんですけど、面白さが半端じゃない!
もともと『キン肉マン』は面白かったんですけど、それはバトル漫画としての熱さ。最近の『キン肉マン』は、壮絶な歴史と緻密な心理描写をじっくり描きキャラの奥深さがどんどん増す。重厚なヒューマンドラマ…もとい超人ドラマ漫画として感嘆するのみ。
ゆでたまご先生らしくないんですよ!
以前の『キン肉マン』って、良く言えば勢い重視、悪くいうと行き当たりばったり…ぶっちゃければ突っ込みどころ満載だったんだけど、最近はもう圧巻するのみの設定と展開。故に、はやく次の試合見たいとは思わず、ほぼ説明&会話劇でもヤバイぐらい面白い。
特に凄いのがシルバーマンとキン肉族の関係だろう。
なんとキン肉マンの先祖はシルバーマンだったのである!
という衝撃な流れですけど、以前から伏線貼りまくってたかんね。グラジャンに掲載された読切「奇跡の救世主伝説」(キン肉マン読切傑作選2011-2014収録)。
虐げられる弱きを助ける!これぞ『キン肉マン』、これぞヒーローという内容で、キン肉マンの先祖(を示唆する)ミュースマンが100万年前に檻に封じた超人が出てきて残虐の限りを尽くすも、現在はキン肉マンがいる!成敗!というど真ん中の王道。
その時、ラストに100万年前の救世主ミュースマンの銅像が映るんだけど、これが完全にシルバーマンなの。
銅像が完全にシルバーマン
なんだこの伏線&回収っぷりは!
失礼ながらゆでたまご先生はどうしてしまわれたんだ!
もうね、凄いシナリオで読ませてくれるの。51巻はバトルなどちょっとだけで、ほぼ今まで貼ったストーリーの伏線の回収に費やすんだけど、内容が凝縮されてて中身が濃すぎるよ。
バトル無しなのにハートが震えっぱなし!これがいまの『キン肉マン』なのだ!今まで同様に試合で魅せ、なおかつストーリーでも魅せる!そして、正義・悪魔・完璧が対峙する!
正義・悪魔・完璧
正義・悪魔・完璧の三つ巴!
なんだこの熱量と流れ!1枚絵でも魅せまくりなんですよ。
悪魔将軍がマントを脱ぐところとか鳥肌立ちまくりだってばよ!そして3陣営の対峙!ヤバ過ぎるだろ。面白すぎるだろ。
さらにだ!試合の組み合わせも凄いね。ロビンマスクを倒したメネシスには弟子のウォーズマン、アシュラマンを破ったジャスティスマンには親友のサンシャイン…という組み合わせを私は思ったものです。それを斜めに外しつつ、それでも因縁や宿命を感じさせるカード。
特にさ、ジャスティスと戦うテリーマンだよ。震えたね。
テリーマン
「おまえがヤツ(アシュラ)の最高のパートナーだとしたら、オレは最大のライバルだったと自負している」
魂から震えたとも。
そうだ、アシュラマンの仇は最大のライバル・テリーマンが取る!テリーマンとアシュラマンは敵ではない。お互いを高め合った最大のライバルだよ。これにはサンシャインも納得だよ。なんちゅー流れや!
オヤジの全盛期はいつだよ?全日本の時か?
ゆで先生はな…『キン肉マン』は今なんだよ!
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