ラブコメ…なのか?
むかし、サンデーで『らんま1/2』(高橋留美子)ってやってたんですよ。今に通じるハーレムラブコメのフォーマットの側面もあり、誰が一番可愛いヒロインなのかは議題の対象でした。
私はあかねちゃん派でしたけど、世間の人気はシャンプーだったかな。それでいて、幼なじみの右京や黒バラ小太刀など多種多様。で、結局誰が一番可愛いかの結果はこうまとめられました。「女らんまが一番可愛い」と。
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主人公の乱馬くんは水を被ると可愛い女の子に変身してしまうのであった。性転換ものの走りでもある。冷静に『らんま1/2』を振り返ると、「ギャグ」「ハーレム」「格闘」「性転換」とあらゆるジャンルが入った幕の内弁当みたいな作品やったな。
と、話がズレた。
葵姉さん好きだった諸君!『べるぜバブ』の田村隆平先生がジャンプに帰ってきたぞ。新連載のタイトルは『腹ペコのマリー』である。
『腹ペコのマリー』は幼なじみラブコメ?
初恋だった
主人公の美女木タイガは子供の頃に、隣に引っ越してきた教会の娘アンナに恋をしました。初恋は高校生になった今でも変わらずに抱いています。しかし、一点だけ問題があります。それはロミオとジュリエットよろしく、家が寺と教会で暗い因縁がある敵同士。
家が敵対する関係でも、今でも初恋こじらせ男子しちゃってる主人公。ほう、まっとうな純度100%の幼なじみラブコメをやるのか。
最近の「幼なじみヒロイン=カマセ犬」って風潮がどうも相容れないんですよ。「幼なじみヒロインの地位を回復する会」の代表として天下のジャンプが幼なじみヒロインを軸にラブコメやるのかと素直に関心しました。
家は敵対してるけど2人は…?
現在の2人
家族は敵対してますが当の2人バッタリ会えば軽く挨拶ぐらいはする仲です。なかなかこそばゆい雰囲気じゃないですか。ま、この2人は家が隣同士の「幼なじみ」であることは間違いないのですが、その解釈と定義で意見が分かれるところです。
ラブコメ業界における「幼なじみ」は日本国憲法第9条ぐらい解釈が様々なのである。
誰もが認める幼なじみは子供の頃から一緒に過ごして結婚の約束をしてて思春期になって微妙にお互いが気になりだす、「一緒にいるのが当たり前→腐れ縁→好きだった」の3ステップがあります。朝起こしに来るようなオーソドックスな幼なじみですね。
とはいえ、幼少期からずっと一緒に遊んで思春期を迎えるだけでもない。子供の頃に引っ越しなどで離ればなれになっても中学生か高校生になるとシャケのように主人公の街に帰ってくるのもまたオーソドックスな「幼なじみ」であることに変わりありません。
これに当てはまらなくて、広義の意味で「幼なじみ」もある。小学校の時にクラスメイトだったとか、子供の頃に旅行先で出会ったとか…この辺りを「幼なじみ」に分類していいものかどうかは意見が分かれます。
「幼なじみ」の定義と解釈はとても難しいのです。ま、タイガとアナは子供の頃のメモリアルを共有しているので誰もが認める「幼なじみ」でいいでしょう。一緒に仲良く育ったわけじゃなくてもね。
幼なじみのアンナくそ可愛い
アンナ
はい!可愛い!
1話にしてなかなかの赤面を叩き出したものです。こいつは幼なじみヒロインとして期待値はね上がりますわ。めがっさ可愛かったです。
ただ一点難があるとすれば、この赤面もラブコメ的な甘い雰囲気の赤面でなく、何か呼び出す黒魔術的なことしてるのを見られたことによる点かな。え?アンナちゃん電波ちゃんなの?てか、見られたくないなら外でやるな!
アンナの秘密を知ってしまった主人公は最後まで付き合う羽目に。どうやらアンナの教会・鷺宮家は果たさなくてはいけない使命があるそうな。それが、フランス最後の女王マリー・テレーズ・シャルロットの復活である(マリー・アントワネットとルイ16世の娘)。
そんなこんなで「復活の黒魔術」で生贄にされそうになってしまう主人公であった。おかしい。「―これは…オレの恋の物語」では無かったのか?無かったようだ。
告白する主人公
初めて見た時から好きだったから
って、言った―!
まさかの1話目にしての告白である。これは『ラブラッシュ!』以来の快挙です(つい最近だった)。それにしてもタイガの恋の物語は、復活の黒魔術とか斜めに行きつつも、ちゃんとラブがコメるわけですか。
電撃に撃たれた恋の始まりですよ。やっぱラブコメだったんだ!しかも1話で告白が通るし。既にジャンプは『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ぼくたちは勉強ができない』と2つのラブコメがありますけど、是非とも共存共栄して欲しいですね。
で、突然の告白を受けたアンナはどう出る?
告白された幼なじみの反応
え?
まんざらでも無さそうである。
黒魔術を見られた時以上の赤面を叩き出したアンナ。これは告白が通ったし、そのまま付き合っちゃうことも十分あり得る反応じゃないだろうか。1話にしてこの漫画は「完」じゃん!
いや別に付き合って「から」でもいいのではないだろうか。幼なじみ同士が思春期で付き合うようになる初々しいラブコメ。それはそれで大いに「有り」だな。少年誌ラブコメは付き合う「まで」に重点が置かれるけど逆に新鮮でいいじゃない。
家が敵対して隠れて付き合うか。うん、想像しただけで楽しみですね。甘酸っぱかったり切なかったりする高校生ライフが送れそうです。して、突然告白され見事な赤面を見せたアンナの返事は?ドキドキしながら続きを読みます。
そして、告白した直後にカミナリが主人公に直撃するのであった。
うんうん。青春ラブコメならよくある…って、ねぇよ!なんだこれ?死んだかと思った主人公ですが無事でした。カミナリに撃たれた主人公は年齢も自分の名前もちゃんと言えます。ただし…。
主人公の美女木タイガくん
なんと可愛い女の子になってしまうのであった。
なるほど。性転換ラブコメってわけか!カミナリに撃たれてマリー・テレーズ・シャルロットの姿になったのでしょう。記憶は元のタイガのもので姿だけなのか。それとも混ざってるのか。元に戻れるのか。疑問はつきません。
「これはオレの恋の物語」と強調するように語られてので、これからマリー・テレーズ・シャルロットの姿で幼なじみと百合百合しいラブコメ展開になるのでしょうか。うむ。今後が楽しみですね。まる。
[まとめ買い] べるぜバブ モノクロ版(ジャンプコミックスDIGITAL)
コメント
百合好きの私からしたら、男の外見が女になっただけでは百合とは認めません
百合の真骨頂は精神的にも女性同士であるところです
べるぜバブの時もバトルも好きでしたけどラブコメ要素が個人的に凄く好みだったので期待大ですね
まあ百合ではないけどTSものとしては期待できるかも
プリティーフェイスとか好きだったなぁ…
べるぜバブも最初はただのギャグ漫画だったけど最終的にはバトル漫画になったからなあ
ギャグのノリは好きだったし今作も期待しよう
騒音おばさんという一般人のトラブルでネタにするには不適切な出来事をネタにした目にするのも不快な漫画。
こんなん虐めと代わらねえよ。
被害者側の視点に立って考えてもネタにされるのは不快だろうよ。
かっけえ
記事の最初の方で期待してたら最後TSで絶望した。
tsも百合も苦手だ
マリー・テレーズは母親以上に激動の生涯を送った人物だけど、それがこの作品にどんな形で反映されるか見当もつかない
どうしても西森博之を感じてしまう
嫌いじゃないむしろ好きだけど
今更誰もこの記事を読んでいないだろうけど、短期打ち切りはほぼ確実です
1話はそれなりに面白かったのに、マリー・テレーズのキャラクター・デザインは良かったのに、どうしてこうなった