『ワンピース』1075話〝研究所 DEATH GAME（ラボフェーズデスゲーム）〟感想・考察 犯人はベガパンク！つまりどういうことだってばよ？

 

『ワンピース』1075話〝研究所 DEATH GAME（ラボフェーズデスゲーム）〟の感想・考察です。

 

未来島エッグヘッドが盛り上がってる。まるでミステリー漫画のように犯人当ても楽しめるようになってきてます。直ぐに出航してエルバフに向かうかと思いましたが、しばらくはエッグヘッド編なのかな。

 

扉絵連載「天才科学者として五老星に謁見」

 

扉絵連載【ジェルマ66のあゝ無感情海遊記】vol.31では「天才科学者として五老星に謁見」としてベガパンクが五老星に謁見してます。ジェイガルシア・サターン聖が昔一度だけ会った事があると言ってたのはこの時なのでしょう。

 

気になるのはシルエットの五老星。今のメンバーとまったく同じです。作中で最も過去に登場したのは22年前のオハラ事件の時。その時もシルエットでしたが面子は同じでした。

 

1066話で描かれた22年前と比べると、五老星に謁見してるベガパンクの頭はかなり小さいです。具体的に「ノミノミの実」で頭が肥大するペースは分かりませんが、謁見は数十年前と見てよさそうかな。

 

 

そうなると五老星は年齢を重ねてないという疑惑がより大きくなる。不老説がさらに濃厚になってきた。

 

 

ボニーの能力は生物には一時的なものだったので、残る作中で出た不老になるのは「オペオペの実」。でも、これだと5人の犠牲者が必要なんだよねぇ。それとも一気に5人同時に不老手術すれば死ぬのは一人で済む？

 

仮にこれなら五老星がやたら気にかけてるシャンクス（フィガーランド家）の先祖が不老手術した説もさもありなんになるかなぁ。

 

 

犯人はベガパンク！？

 

前回のPUNK04「知（ピタゴラス）」を襲ったのはセラフィム（S-スネイク）だったか。カメコを襲ってる人影は闊歩する「第三者」なのかセラフィムなのかカリブーなのか定かでありませんが、皆殺しにしようとする犯人がいる。

 

しかもそれは「ベガパンク」らしい。

 

【正（シャカ）】「私の命令が通らないという事は…この命令を出したのは「ベガパンク」という事になる…！！

 

セラフィムへの命令の上書きが出来ないのはベガパンクが命令をしたからなり。カメラの位置など把握してるなど研究所に詳しくなければいけないのでベガパンクなのは納得。カリブーじゃ無理。

 

セラフィムへの命令については1073話でステューシー姉さんが具体的に説明してました。

 

私とルッチの〝威権〟は同列！セラフィムの命令は書き換えられないわ。彼らを止められない！！（1073話）

 

また、「戦闘を停止せよ」とPUNK03「想（エジソン）」が停止させてから再び動き出してるので「停止」した後は新たに命令ができる様子。あと直に命令する必要があります。

 

 

エジソンが停止させた後に新たに皆殺し（CP-0含む）の命令をした何者かがいる。威権はベガパンクと同じ…というかベガパンクである。電伝虫の命令も出来ないので五老星でもない。

「猫（サテライト）」に裏切り者がいる？

	PUNK01「正（シャカ）」
	PUNK02「悪（リリス）」
	PUNK03「想（エジソン）」
	PUNK04「知（ピタゴラス）」
	PUNK05「暴（アトラス）」
	PUNK06「欲（ヨーク）」

 

まず真っ先に思い浮かぶのは「猫（サテライト）」に裏切り者がいる説。とはいえ、これは無いかなと思う。理由は「アリバイ」と「体験と知識の同期」です。もっと言えばそもそも裏切れるように作られてないはず。

アリバイがある

「CP-0」とセラフィムたちが暴れ回ってた正面の広場みたいなところはモニタリングされてた。エジソンが命令停止してから、再び命令するならカメコに映るはず。カメコを処理してから隠れて命令したなら猫のほぼ全員にアリバイが成立する。

 

サテライトはラボ内にいた

 

描写が無かったのはPUNK02「悪（リリス）」とPUNK04「知（ピタゴラス）」のみ。今回、ここから麦わらの一味を加えて一緒に探しに出てる中にリリスもいたのでこの時は描写が無いだけでいた思われる。

 

つまりカメコの死角を探してたピタゴラス以外のアリバイは成立する。そしてピタゴラスはセラフィムに襲われた張本人です。自作自演を疑ったらキリが無いので、まあ白でいいんじゃないかなと。

 

電伝虫などでは命令できずセラフィムに直に命令しなきゃいけない事を踏まえると「猫（サテライト）」はアリバイがある。

体験と知識の同期

毎日一回彼らは「パンクレコーズ」を通じて体験と知識を同期している。性格と任務は別々ゆえそれぞれの体験は価値あるものになる！！（1067話）

 

 

何より「猫（サテライト）」に裏切り者がいないと言えるのは彼らは体験と知識を同期してること。だから裏切ろうとか皆殺しにしてやろうなんて企みは全員に共有されてしまう。

 

今回たまたま「CP-0」と麦わらの一味がいて突発的に事を起こしたも否定できませんけど、通信の途切れやバリアに閉じ込められらのたのは前もって計画してるようにしか見えない。

 

シャカも「全て計算済みだとしたら何者かが我々を皆殺しにしようとしてる…！」と述べてます。計画犯罪が濃厚。

 

麦わらの一味が来たのはガチのマジで偶然。

でも「CP-0」がやってくるのは前もって計画できたはず。

 

「エッグヘッド失踪事件」と聞いて心当たりはあるよな？2ヵ月前に「CP№5」の船が一隻、1ヵ月前に「CP№7」、2週間前に「CP№8」。ここ2ヵ月で「エッグヘッド」を訪れた政府の船は1隻も帰還していない…なぜだ？（1068話）

 

ルッチがエッグヘッドを訪れたサイファーポールが誰も戻って来なかったという話。ルッチのでっち上げでなければ誰かがサイファーポールを消してた。そうなると空白の100年に踏み込んでベガパンク抹殺命令がなくとも「CP9」か「CP0」のトップクラスが来る事は計算できる。

 

 

サイファーポールを消したなんて「体験」は絶対に他のサテライトに共有される。

裏切れるように出来てないっぽい

我々は…〝猫（サテライト）〟…！我が身を呈しても〝本体（ステラ）〟の安全を確保する事が先決！！（1071話）

 

サテライトは本体が優先で何か起きたら身を呈しても守るらしい。分身といっても明確に本体とは差がある。これはそもそも裏切るように作られてないかなと。

犯人は誰だ？

犯人は「ベガパンク」

 

犯人は誰だといえば既に答えは言われてる。ベガパンクである。しかし、「猫（サテライト）」にはアリバイとパンクレコーズの同期があってその線は薄そう。

 

ならば導き出されるのは以下の2点。

 

 

まず以前も妄想した「猫（サテライト）」がもう一人いる説。

しかもパンクレコーズで同期してない事が前提です。

 

 

ベガ星を中心としたこと座の星が6つで分身「猫（サテライト）」ならば、パンク（反体制）にも分身がいるとか想像したわけです。現状は何とも言えなけど、この線はちょっと薄いかも。もう一人いたら流石に本体が何か言いそうだしね。

 

読みかえして今回を踏まえるとベガパンク（ステラ）本人としか思えないのう。

バリア解除時に本体はどこに？

1071話

 

1071話を読み返すと本体は猫（ステラ）たちと一緒にラボ内にいる。リュックを背負って出航の準備を済ませており、ステューシーに助けを求めて、サンジたちに「準備ができたから船に乗せてクエーサー！7人じゃ！！」と頼んでる。

 

準備が出来てるのである。

ならばみんながいる部屋から動く必要がない。

 

そしてバリア解除の警報。時間経過は分からないけど、この時にベガパンク本体の姿は見えません。どこの行ったのか？ロビンも気にしてました。で、描写では気付けばボニーに追いかけられてました。

 

そういえばベガパンクは？

 

ベガパンクはリュックを背負って出航の準備万端だった。だからみんなと一緒にいた部屋から出る必要は無い。にも拘わらず、バリア解除時には姿が見えないしボニーに追いかけられてた。これっておかしくないか？

 

つまり、ベガパンクは荷物の用意も終わってたのにわざわざ部屋から出たのである。なぜ？なんのために？今読み返すとバリア解除のために部屋から出たようにしか見えんでござる。

 

ベガパンク本体はワープ（瞬間移動）が出来るのでコントロール室に行って解除してすぐにモニタで確認したら誰もいなかったとなることが可能な唯一の人物でもある。

 

瞬間移動（失敗する事もあるらしいが）

 

また、「彼らはパンクレコーズを通じて体験と知識を同期している」って言うけど本体はサテライトに同期してるのかと。

ベガパンクの平和主義者

おれが知りたかったのはむしろこっちの「兵器的」発明だ。コリャすげぇ…戦艦から人間の細胞の研究まで…コイツの頭は一体どうなってんだ（596話）

 

ベガパンクの故郷からくり島「バルジモア」では住民から少年時代のベガパンクはとても優しい子だったと言われていました。いわく「みんなを楽にしてやれないと泣く彼を見て…我々の心は十分に暖まったものだ…」である。

 

そんな住民たちも知らない・知らせてない研究所がもう一つありました。秘密の研究所だった模様。そこでは戦艦など兵器的な発明をしていました。

 

なぜ研究所を2つに分けたんだろ？バルジモア住民に隠れてというのは後ろめたさでもあったのかのでしょうか。それとも他に理由があったのか。

 

【ジェルマ66のあゝ無感情海遊記】vol.29

「火薬に咲く花〝GPフラワー開発〟でイベル平和賞受賞」

 

ベガパンクは平和主義者。エネルギーが行き渡って戦争の火種が消えるとかそんな夢を語ってました。扉絵連載ではMADS同僚のシーザー、ジャッジ、クイーンさんが殺戮兵器研究に精を出す中、ベガパンクはそんなのとは無縁の開発をしてました。

 

そんな彼は幼少期から兵器の開発に余念が無かった。うーむ…？

 

ここまで善玉のように描かれてきたベガパンクだが本当にベビーフェイスなのだろうか？それとも二重人格とかではなかろうか？

 

 

どうも本体（ステラ）の怪しさが全開になってしまうでござる。