『ニセコイ』第200話キヅイタ
この気持を何て呼ぶかは知っていた―…
でも気づけなかった。あまりに近くてあまりに当たり前で―…
そう、こいつの事を好きになってるって事に…
あ、はい…(←どうでもよさげに)。
気づけば『ニセコイ』も200話ですか。
ここで49話「ホンバン」と同じコマ割りを使ってドラマチックに演出をしてきやがりますね。千棘が気付いた「恋心」と楽が気付いた「好き」が対になってるとでも言いたいのだろうか。前回のラストの「マジコイ」見開きといい、神(作者)がこの演出どうや!ってドヤ顔してそうです。
今回のデートは初っ端から千棘が鼻からラーメン出して、ヒロイン的に色んな意味で終わったと思ったものです。登場せずに小野寺さんの不戦勝が決まったと核心しましたが、その後の千棘の盛り返しっぷり。コサキニストは耐えるのみの厳しい季節を過ごすのであった。
千棘可愛いぞ
しかし、小野寺さん派の私でも千棘の盛り返しっぷりには不覚にもトキメイてしまったことは事実である。まことに遺憾ながら。少なく見積もっても、最高に可愛かったのである。
ド、ドキン…。
電車のニヤニヤ展開も相当な威力だったけどさ、笑顔で「うん大好きなの」はヤバイな。このコマを何度も見返しては、顔面の筋肉をどうしようもないほど弛緩させてしまっている。バカな…私は生粋のコサキニストだったのに!千棘などにドキドキしてたまるかと心に防御をしていたのに!スゲェ破壊力だった。
これはアレだよ。基本にして奥義だよ。ツンデレの!
ツンデレ娘ってのは「素直になれない」ことをニヤニヤ楽しむもんじゃないですか。それが一転して「素直になったら」、宝具ゲイボルグになる。必中です。どんなに避けようとしても必ずハートを貫く事柄が確定している。
今回は楽視点で話を転がしてたけどさ、むしろ千棘視点でモノローグを読みたいね。どういう心境で「うん大好き」って好きな人の前で述べたのだろうか。想像しただけでヤバそうだ。
ヤバイね。小野寺さんが!
ぐぬぬぬ。ハーレム展開から一変してパワーバランスが千棘の1強状態となりつつある。だが案ずるなかれ!
「好き」
「小野寺への“好き”と少し違う気もするけど」
前回「小野寺とも橘とも羽姉とも違う」「コレが好きって事なんだ」って述べてたけど、別に小野寺さんが「好き」で無くなったわけじゃないね。小野寺さんも「好き」で千棘も「好き」っていう。なんだらっくん最低なだけだね!
千棘といる時だけ感じている心地よさを「好き」というなら、小野寺さんと一緒にいる「好き」は「こんなに幸せでいいのだろうか」「この時間が永遠に続けばいいのに」だからね。集の言葉を借りるなら「一口に“好き”って感情にも色んな形があると思うしな」ですよ!2つの「好き」ね。オーケー分かった。この勝負小野寺さんの勝ちだ!
理由ですか?
ジャンプの元祖ラブコメ三角関係漫画『オレンジ☆ロード』をご存知だろうか。2人のヒロインの間に揺れに揺れて両方「好き」と言いながら、ラストはきっちり「好き」に結論出したのである。
小野寺さんが勝利するたった1つの理由
オレはひかるちゃんが好きだ。でも…
鮎川に対する気持ちとは…ちがう
ひかるちゃんはLike…鮎川は…あいしてる
ジャンプラブコメ史に残る屈指の名シーン「Like or Love?」である。
「好き」を「Like」と「Love」で分けたわけ。『ニセコイ』でいえば千棘が「Like」で小野寺さんが「あいしてる」ですよ。もうね、千棘と小野寺さんを両方「好き」で色んな形でピンときましたね!
今日で自信が確信に変わりました(松坂大輔風に)。
「好き」
「二人の人を好きになった以上、オレは選ばなくちゃいけない」
「あの二人のどちらかを―」
見えるぞ!小野寺さん大勝利の未来が!
『オレンジ☆ロード』は後のジャンプラブコメに多大な影響を与えたからね。『いちご100%』の最終回なんて外国へ行って離れ離れになったヒロインが階段の上で待ち構えてハッピーエンドって『オレンジ☆ロード』まんまだったし。
ベタベタな王道展開が『ニセコイ』のいい所ですからね!(最近は斜めにいくけど)『オレンジ☆ロード』の「Like or Love?」再びですよ!サブタイ「マジコイ」使っておいて、まだ「ニセコイ」使ってませんからね。千棘への「好き」をタイトル通り「ニセコイ」ってやるんでしょ!そうに決まってる。
今回のサブタイ「キヅイタ」は、小野寺さんが好きだと改めて気づいたって事ですね。分かります。え?違うの?楽が千棘の好きな人が自分だって気づいたの?なにそれ?小野寺さんの明らかな態度も告白未遂にも気づかなかった鈍感主人のくせに。気持ちにキムチにならず気づいちゃうのかよ!状況が限りなくヤバイんだけど。
キヅイタ
まさか…いやあり得ねぇ
でもひょっとしたら…こいつの好きな奴って…
(オレじゃん的な気付き)
私達(コサキニスト)に何の゛恨みがある゛!!
えー!なんか今までの千棘との過去を思い出して気づくんだけどそんな事で気づくのかよって感じなんですよね。義理チョコを「たまたま持ってきたからあげる」よりも「ちょっとだけ特別な義理です」のほうが遥かに想いが伝わると思うんですけど!
なんで小野寺さんの告白を無効化し続けたのに千棘の想いにあっさり気づくんだよぉ。小野寺さんだって「好きな人がいるとか?」って聞いたよね。特別な義理チョコ渡したよね。「私ずっと一条君のこと」とか「私は一条君が…その子だったらいいなって…」ってほぼ告白じゃん。なかった事にされたんだけどさ!なして気づかない!
そしてまた春がくる。
進級し3年生へ。最終学年である。
あれは…春ちゃん?!
一時期、小野寺さんを「モブ寺さん」なんていうあだ名があったけど、本当にモブ寺なのは春ちゃんだよね。お正月以来でしょうか。流れ的に、羽根姉、マリーに続いて春ちゃんがフラれるっぽいですね。春ちゃんの生き様をしっかり見届けたます。オス!
春ちゃんの想いに気づく姉ってのも面白いな。小野寺さんはそん時どーする!?あと、ここまでシリアス展開ばっかだから、そろそろ平和な日常回を見たいっす(切実に)。甘い砂糖菓子をお願いします!
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