『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
やっぱ麗子なんだよなぁ(しみじみと)。
『こち亀』は扉絵の味わい深さが良いよね。なんだろねこの安心感。扉絵で両さんと麗子が2人並んで亀有の街を歩いてるだけで思うね。つくづく思うね。『こち亀』のヒロインは麗子しかいないなって。
さて、『こち亀』が終わるらしい。
週刊少年ジャンプ(集英社)で1976年(昭51)9月から連載を続けてきた国民的漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、17日発売の同誌で完結する ことになった。3日、東京都の神田明神で行われた同作の絵巻奉納式で、原作者の秋本治氏(63)が発表した。秋本氏は「いつまでも描きたいが、おめでたい 時に終わるのが一番」と声を上ずらせた。
(yahooニュースより)
『こち亀』ってジャンプ読み始めた子供の頃から連載している唯一の作品なんですよね。てか僕が生まれる前から連載している生きる伝説なわけで。それが終わるとか無性に寂しいというか心に穴が空くというか。
だからこそ主張したいわけですよ。
『こち亀』のヒロインは麗子しかいねーよ!
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こち亀のヒロイン
そもそも『こち亀』にヒロインなんてあるのかって感じですけど…ある(断言)!明らかヒロインは居たのである。てか、普通に両さんモテモテだかんね!結婚したくない男ナンバーワンのくせにモテてモテまくったから。
『こち亀』の元祖ヒロインといえばタバコ屋の洋子ちゃんでしょう。
佐々木洋子
部長の娘ぐらいしか居ない女っ気ない初期では、洋子ちゃんは輝いてたね。
派出所に遊びにくる女の子、行きつけのタバコ屋の娘さんとしてヒロインとなったの です。最初は中学3年の娘さんでしたが回が進むにつれどんどん成長していきました。見守りたい!初代ヒロインの成長を!
女子高生時代、失恋を両さんに慰めてもらったりなどな良いエピソードは忘れられないでしょう。明らかに両さんに好意を寄せておりました。
ゆくゆく洋子ちゃんは大人になって憧れの両さんと…なんて思ったりもしたものです。
が!悲しいかな洋子ちゃんは消えました。ニフラムを食らいました。原因は一つです。
大正義ヒロイン秋元麗子
麗子巡査登場の巻である。
秋本麗子
登場したばかりの頃はエキセントリックな女性でしたが、話が進むにつれてだんだんと常識人になります。気付けば派出所勤務のレギュラーですよ。麗子はとんでもないものを盗んでいきました。洋子ちゃんの出番です!
麗子が登場してからみるみる内に出番が減っていく洋子ちゃん…。
それでもかろうじて登場していましたが。なんとか食らいついていたのに。両さんに憧れて府警さんになった洋子ちゃんは完全に姿を消すのでした。洋子ちゃんの霊圧が消えた!…なん…だと…?
初代ヒロインは居なくなってしまったのです。
どう見ても麗子によって消されてしまった。クッソ!洋子ちゃんを返せ!
なんて思ったものですが、麗子は洋子ちゃん以上に化け物だったのです。
明らかにフラグが立ってたんです!両さんとのフラグ(ていうか好意を寄せてる)描写は枚挙にいとまがない。
例えば「わたしの両さん」(25巻)である。両さんを「自分の思う通りに生きていていつも明るく人生を楽しめる人よ。うらやましい」と評するわけです。憧れの人ですよ。明らかに好意のようなものが見え隠れしてますな。
そして、特筆すべきは「夏便り…」(31巻)でしょう。
車で海へ向かうときに伝説の名言を残すのです。
いきそびれちゃったら両ちゃんのところにでもいこうかしら
両さんたちと一緒に遊ぶ麗子に結婚の心配をする両さん。
婚期を逃したら悪いと心配する両さんにお礼を述べつつ…「いきそびれたら両ちゃんのところにでもいこうかしら」は麗子のエピソード中で屈指のもの。お嫁にいきそびれたら両さんのお嫁さんになろうかなっていうね。最高かよ!
「固い絆!?」(45巻)も外すことの出来ない話。
手錠で繋がれてしまった両さんと麗子です。そして共に過ごすわけです。
手錠ってベッタベタなラブコメじゃんかよ!お見合いを破談にしたり。そんな感じでラブコメもビックリな甘い空気があったわけですよ。フラグ立ってんじゃんって。
さらにだ。「麗子の婿取り選手権!」(103巻)を忘れてもらっちゃ困るぜ。
麗子の親父が結婚させようと、麗子争奪コンテストを開催します。
はじめは興味無かった両さんですが財産目当てに参加を決めます。
まあね、その時の麗子がね。どー見てもね…。
どー見てもね
両さんに告白された時の戸惑いったらね。
麗子パパは両さんをふるい落とそうと知識系の課題に切り替えれば、「パパ不公平だわ」「初めに決めた課題でやるべきよ」と助け舟出したり。
挙句、「わたしのためにがんばってくれているのね!」(←めちゃくちゃ嬉しそう)である。もうこれ完全にあれじゃん。
他にも甘味のあるエピソード多数だよ。
そんなわけでヒロインとして不動の地位を築いた麗子。
しかし両さんはモテるのである。
お見合いすれば16歳の小娘に惚れられたこともあるし。モテモテ街道を突き進む。麗子とフラグが立ってたかに見えましたが、フラグが消え果た…!?
・第一の刺客マリア
麻里愛
まだ男で登場したての頃、両さんはマリアとの結婚を考えます。
そこで中川は麗子のことを「先輩に気があるような感じがする」と鋭い洞察力で見抜いていました。やっぱりフラグが立ってたよなぁ!
マリアは本当に女性になり両さんとの間に何の障害もなくなったんですが、その他の1人って感じになっちゃいました。女性になったら存在感が一気に無くなった…。
それ以前にさ、麗子は普通にマリアを応援しちゃってんだけど。
以前の気のある素振りは何だったんだ!
・第二の刺客早矢
磯鷲早矢
はじめは両さんの声が父親に似ているということで好きと言ってきたんですが、いつの間にか本当に惚れてしまった早矢。
電光石火のプロポーズといい行動力が凄まじい。
マリアとの両さん取り合ったのは名勝負数え歌です。
最近はめっきり両さんのこと好きって設定なくなってしまっているような状態です。
マリアとは何度かやりあったけどさ、完全に麗子がヒロイン戦線から離脱しているんだが…。あれ?麗子と立ってたフラグが消えた…!?
・第三の刺客纏
擬宝珠纏
もはやここまでくればそこらのハーレムラブコメもビックリの両さんモテモテ期である。
纏の場合は「友達」出発で「チンピラから助けた」通過で「この女陥落ちた」終着で普通にラブがコメってましたが。
そんなわけで纏と結婚することが決まってしまいます。
マリアと早矢が両さんを問い詰めて修羅バトルと化してしまうのです。
財産目当てと分かって纏がドン引きして結婚は立ち消えになります。ここでも麗子は完全にスルーである。あれれ?麗子は絶対に両さんに好意を寄せてると思ったのに。まったく完全に蚊帳の外じゃん。
麗子は両さんに好意を寄せてるのは気のせいだったのか…。
否である!
その後、擬宝珠纏はとても良い仕事をした。
具体的にいえば「MATOI RYOsan(マトイアンドリョウサン)?」(126巻)です。
酔っ払って纏を抱えて寝てしまった両さんはその夜の記憶がありません。まあ実際にはプロレ スかけあってただけですが。署では纏が妊娠している!相手は両さんか!って噂が立ちます。その時麗子は…?
纏が妊娠したと聞き
うわあぁぁぁぁ!?
なんだよその切ない顔は!
決定的である
これはあれですね。完全に。
麗子は消えかけていたヒロイン戦線に堂々の帰還を果たしたといっていいでしょう。
いや、最初から麗子がド本命に座っていたのです。
マリア?早矢?纏?お呼びじゃない!誤解が解けて安心した「フー」の溜息といい。『こち亀』に麗子有り!を見せつけたエピソードであった。中川の思っていた通りだったね。
『こち亀』とは、大正義ヒロイン麗子が次々と現れるヒロイン候補を蹴散らしてきた歴史といっても過言では無い。
麗子だけではない。
確かに両さんの麗子への扱いはヒドイ。
さすがは「金>>>>女」の思考回路で出来ている男。
しかし!しかしである。「炎の麗子争奪バトル!」(123巻)はちょっと他とは違う異色のオチであった。
炎の麗子争奪バトル!
麗子人形を作ってあくどく稼ごうとした両さん。
精巧な等身大麗子人形を見てて気づくのです。
「麗子ってこんな顔してたんだな」「こんな美女と今まで一緒に仕事をしてたとは…」と。
えー!今まで気付かなかったのかよ!今更なんか気付いてしまったんです。鋭い中川いわく「まさか…今ごろ麗子さんを好きに…」である。
つまりそーいうことです!
よって『こち亀』最終回はこーなるに違いない!
1話のおっさんが共倒れ工業株式小会社へ辿り着く
Fin
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