「ワンピース」、男の中の男ウソップ出て来いやー！

「頑張ってウソップ、後はあなたしか！」

「ウソランド…もうぼくらの力では」

741話"うそつきウソランド"

逃げた。脱兎のごとく。

おいおい、俺の中のウソップ株がグングン下がっていくぜ。

トンタッタ族とロビンを置き去りかよ。

置き去りは「ニセコイ」の小野寺さんだけで十分だっつーの！

2年経って「まいった。俺も衰えた。昔はもっとウソをぶちかましたもんなのに、今やそれができちまう」（645話）と言い放ったのは何だったのか。

ウソップのウソといえば全部じゃないけどいくつか本当に実現してしまったのは有名な話ですよね。

「海賊が来たぞー」で本当に海賊が来るのに始まり、「ちまたじゃ（ルフィの）手配書の3000万ベリーはおれの後頭部にかかってんじゃねぇかって噂でもちきりだ」と言い放ち、その後、そげキングとして3000万ベリーの賞金がかかったり。

んで、今回のドレスローザ編では「巨大な金魚は切り身にして小人の国へ運んだ」（24話）とか「俺には8千人の部下がいる」（72話、185話、332話）が実現するんじゃないかとドキワクしてたんですよ。

それがこのザマ。

安西監督も「まるで成長してない…」と呆れてましたよ。

だ・け・ど！

ウソップは何度も逃げたけど、何度もヘタレたけど、その度に立ち向かった男である。

ウソップが闘う理由は一つである。

ウソップがかつて強敵に立ち向かった名言を紐解けば明らかだろう。

男ウソップ！

ウソップが闘う理由

「敵わなくたって守るんだ…！あいつらはおれが守る！！」（36話）

「男にゃあ、どうしても戦いを避けちゃならねぇ時がある…！仲間の夢を笑われた時だ！！」（184話）

「あいつ（ルフィ）がおれ達を裏切る様な男なら、いくらか楽だったかもな！（中略）だったら命の限り応えてやらァってなァ！！」（691話）

これだよね。

「仲間の為に闘う」ですよ。
一番ヘタレなくせに、一番「仲間」思いというのがウソップである。

自分が先に一味抜けたくせに、ロビンが一味離れれば「お前はまだルフィって男をわかってねぇんだ」「お前…ルフィを信じろ」と説き伏せるし、「まだおれ達には仲間（メリー号）がいるじゃねェか！」とか言っちゃうわけですよ。

ウソップ海賊団のガキ共を守るためにジャンゴに立ち向かった時もそう、ルフィの夢を笑われMr4に立ち向かった時もそう、ルッチに「俺様が相手してやる！」と言い放った時もそう。ウソップは実は一味の中で誰よりも仲間の為に立ち上がるのだ。

そのくせ、ウソップがサブタイトル「3人目」になったのは439話だからね。

そのせいでしょうかね、誰よりも「仲間」を大事にしている感じは。

仲間の為に闘う男、それがウソップ！

そして、トンタッタ一族の為に舞い戻って来たのである。