「ワンピース」の魅力って一本筋の通った男の信念というか生き様じゃないですか。
「腹にくくった一本の槍」と書いて「信念」と読むのが「ワンピース」である。
そういう意味では敵ながらドフラミンゴには信念がひしひしと感じられたわけですよ。
ドフラミンゴには確固たる信念が見て取れた。
ドフラミンゴの信念
「たがう意見は利用し…ねじ伏せろ!」
かっこいいですね。
意見が違えば利用した上でねじ伏せろですってよ。
そして頂上戦争では、「頂点に立つ者が善悪を塗り替える!」「勝者だけが正義だ!」と高々と言い放つのである。ドフラミンゴには「強者絶対主義」という信念が見えたものです。
時代の真ん中に居る事を心底喜び、力を持った者だけが生き残れる"新時代"を提唱したドフラミンゴ。
その巨悪っぷり、大物っぷり。DIO、フリーザに並ぶジャンプ三大悪の誕生です。
ドフラミンゴの活躍に胸を踊らせたものである。
ドフラの活躍はじまる\(゚∀゚)/よー!
若…顔色が…
はじまらなかった!
で、「ワンピース」698話のタイトルは"ドフラミンゴ現る"である。
…ん。まあ。
てかさ、現れる前に凄くガッカリしちゃってるんですけど!
カイドウにビビるその様子、ローに「お前は消される」と断言される様子、七武海を辞めろと言われて冷や汗をかく様子…もうドフラミンゴが颯爽と現れても空を練り歩いてるようにしか見えません。
もうドフラミンゴ祭りは終わったのだ。
今更出てきても、なんだかなーって気分ですよこっちは。
はい、解散解散。
ドフラミンゴ現る
集合!
ドフラミンゴは大物!?
おいおい!今更何しに出てきたと思ったらこれかよ。
覇王色の覇気の覚醒者だと…。
「覇王色の覇気」といえば、コミック65巻のSBSで尾田っちは以下のようにコメントしていました。
相手を覇気で倒せるという事は、相手と自分との間に圧倒的な力の差がある時に起こる事です。ルフィにとって戦うまでもないくらい弱い敵が何人いるか、が問題なのです。ルフィの前にある程度強い海賊達が10万人いたら、その場合覇気では一人も倒せない事もあります。
今やただの面白軍団になってる「G-5」ではあるが、魚人島を通過し新世界へ挑戦するぐらいの海賊たちがガタガタ震えるぐらいの集団ではある。それなりの実力者であろう。
それを戦いまでもなく気絶させて見せた。
何よりも覇王色の覇気で刮目すべきは「王の資質」でしょう。
仲間を大事にする事に定評のあるルフィは、何度となく敵が仲間をゴミのように扱ってキレたものである。あのハンコックにもルフィはマジギレしたものです。「お前、ムカツクなァ!」と怒り頂点!
ハンコックや九蛇海賊団にキレたルフィ
相手を見下しすぎて逆に見上げる格好になる程の態度のデカさ、幼女すら容赦居ないエゲツ無さ、仲間をゴミのように扱うハンコックにルフィだってキレるというもの。
でも、九蛇海賊団は心底ハンコックを信仰していた。恐怖とか力とかで従ってるわけではない。何をしても許された。
本当に心の底からハンコックの言動は全て正しいと思っていた。何故か。
ハンコックが美しからか…違う!
おっぱいが大きいからか…違う!
覇王色の覇気の資質だかたさ!
人の上に立つという「王の資質」こそが覇王色の覇気である。
かの頂上戦争でルフィが覇王色の覇気の資質を持ってると分かれば、青キジは「おいおいマジか」と冷や汗をかき、マルコは震え、ミホークは意味深な表情を浮かべ、黄猿は「恐ろしい力を秘めてるねェ」と感心していた。
海軍側は絶対にここで殺せというぐらいのとんでもないものである。
覇王色の覇気の真髄は人を引き付けるカリスマ性に有り!
人を引き付けるカリスマ
「―その場にいる者達を次々に自分の味方につける。この海においてあの男は、最も恐るべき力を持っている…!」(ミホーク談)
「今はまだ眠れる力…しかし道理で人を引き付ける!血は争えナッシブルな様ねドラゴン!」(イワさん談)
覇王色の覇気の持ち主は人を引き付ける。
「いい仲間を持っている。
さすがは、あんたの息子だなドラゴン」と、くまが唸るように、覇王色の覇気の資質を持つ者には人引きつけ、いい仲間に恵まれるというカリスマ性があると思われる。
ドフラミンゴもまた人の上に立つ、人を引き付ける、恐るべき力「王の資質」の持ち主か!
思い返せば、ドフラミンゴは部下に心酔されていた。
圧倒的カリスマである
処刑される最期の最期まで「あんたに、ついてく」と順従たる部下だったベラミー。
「死んでくれ」と命じられても命じられるその前からそのつもりだったモネ。
圧倒的カリスマと信仰心である。
人を引きつけ心酔させる「覇王色の覇気」…恐ろしい資質!
終盤の「ドラゴンボール」でいえば、サイヤ人の血が流れる者とそうでない者ぐらいの「選ばれし者」ですよ。
オーケー、オーケー。
1話で落とした大物っぷりを、1話で上げて見せた。
そうだ、前回のカイドウにビビるのは見なかった事にしよう(提案)!
ドフラミンゴの「格」復活!
だってさ、カイドウを怒らせるか七武海を辞めて大将に狙われるかという選択を迫られたドフラの行動を見てくださいよ。
全殺し
「安心しろ皆殺しだ!誰が何を知っちまった頭の中はわからねェ…そしてローも麦わらも…必ず今日中に見つけ出してやる!」
その発想は無かった。
ドフラミンゴは七武海を辞めるとか辞めない以前に全員殺すという行動を取ってみせました。スモーカーを瞬殺である。
しかし、スモーカーはもはや手の施し用もないな。
ロー、シーザー、ヴェルゴさん、ドフラミンゴと立て続けに連敗。
「めだかボックス」の球磨川も真っ青の「また勝てなかった」である。
そしてカマセ犬となったスモーカーの元には495話ラストのシルエットの謎の人物が登場するわけですけど、まあこれが震えるっちゅーものですよ!
魅せ方が上手い。
燃える、脳汁出る、鳥肌立つ引きってやつですよ。
鳥肌立つっつーの
「あらら…ちょっとごめんな兄ちゃん。そこどいてくれるか」
「友達なんだよ」
おいおい、まじかよ、ここでクザン登場かよ。
どうすんのこれ。クザンVSドフラミンゴとかなっちゃうわけ。
というか、クザンは映画だけでなく原作にも出張ってくんのかよ!
これはかなり燃える展開ですね。先が楽しみすぎます。
と思ったら、次週休載って。
(以下、劇場版「ワンピース FILM Z」のネタバレ含むんで、見たくない人はモニターの代わりに夜空でも見て、スモーカーの下に生まれついた敗北の星でも探して下さい)
FILMZ
基本アニメは別物と捉えてるけど、尾田っち総合プロデューサーである今作はやはり原作設定と同様である、と。
「ワンピース FILM Z」は本当にいい映画だった。
最後、泣くの我慢しちゃったよ。
「海導」が最初に流れた時は、なんだこのクソ歌と思ったら、この歌で泣かされる事になろうとは…。そしてクザンも傍観者ではあったが、重要な役割でありました。
現在のクザンは、右腕に大怪我の後が残っており、左足はぶった切れて義足である。
おそらく赤イヌとの決闘で負傷したのであろう。
現在のクザン
また職業ニートである。
なぜなら海軍を去ったから。
海軍を抜けた人物といえば、X・ドレーク(元将少将)、ハグワール・D・サウロ(元中将)がいました。青キジは、元大将であり作中では最上位の地位であります。
そして、「ワンピースFILM Z」のボスであるZことゼファーも元海軍大将であった。
ゼファーは何故、海軍を抜けNEO海軍を組織したのか。
理由はシンプルである。「海軍に絶望したから」の一点。
家族を殺され仲間が殺されても海軍に留まった男が最後に政府や海軍に絶望したのは、1年前に加盟した王下七部海の存在である。
映画でもサラッと原作にリンクさせるのがいいね。
そして、1年前に加盟した七武海こそが、ゼファーが海軍に絶望した元凶。
9年前 |
ゼファー65歳 |
1年前 | ゼファー73歳 新たな人物が王下七武海に加盟。この新しく加わった七武海は、9年前に生徒を殺され自身の右腕をぶった斬った張本人であった。ゼファー最後の糸が切れるように政府や海軍に絶望し海軍脱退。 |
現在 | ゼファー74歳 「ワンピース FILM Z」の通り。NEO海軍として新世界を滅ぼさんとし、麦わら一味とボルサーノ率いる海軍と激突。 |
1年前に加盟した王下七武海、こいつ気になりますね。
元海軍大将の右腕ぶった斬るとか半端じゃない強者の臭いがプンプンするぜ。
そもゼファー自身、映画じゃ既に全盛期過ぎて衰えまくっていたのに、ボルサーノと互角に戦ったり、ルフィを2度負かせる戦闘能力の持ち主であった。
この七武海、私気になります!
現在の七武海は、ドフラミンゴ、ハンコック、くま、ミホーク、ロー、そして恐らくバギーであろう。
1人まだ登場していない七武海がいるわけである。
9年前に海賊で1年前に七武海に加盟となれば、ドフラミンゴ、ハンコック、くま、ミホークの4人は消去法であり得ない。
とすると、ローかバギーかまだ見ぬ七武海の3人の誰かであろう。
9年前に元海軍大将の右腕ぶった斬るという事。
バギーは戦闘能力的に元海軍大将の腕を切り落とすなんて無理ゲーだろう。
そういう意味では2年前にプロトタイプのパシフィスタに苦戦したローも無理のような(そも9年前なんてローは15歳で中将ヴェルゴさんにすらトラウマ持ってただろう)。
やはりまだ登場していない謎の七武海の可能性が高い。
あと気になる点もある。
2年前の頂上戦争で七武海は、モリアさん、ジンベエ、ティーチの3つの席が空いたわけですが、新七武海の加盟時期が引っかかる。
新七武海の3人
バギーは穴が空いた直後の2年前に加盟したと思われる。
ローが加盟した時期は明記されていないが海賊の心臓100個集め、懸賞金額が2億から4億4000万ベリーになる事をして七武海に加盟しているので、頂上戦争直後に加盟したわけでは無さそうである。
そして、そして!
ゼファーの右腕ぶった斬った奴は1年前に加盟したと明記されている。
つまり、最低でも1年以上七武海に欠員が出てたのではないか、と。
2年の間に、王下七武海は王下六武海もしくは王下五武海状態だった可能性が高いのです。
頂上戦争直後の五老星
「三大勢力の均衡など、もはや目も当てられん。七武海に空いた三つの席をどう埋めるか」
「新世界の動きを少し待つべきだ。海賊達の中での勢力図も変わってくる筈。より影響力のある人材を選出せねば」
頂上戦争直後の五老星の会話(593話)であるが、クロコダイルが陥落ちた直後の会話(233話)の会話ともの凄い矛盾している。
クロコダイルが七武海から陥落ちた直後は四皇同士(赤髪と白ひげ)の接触よりも七武海の後任を優先させていた。
クロコダイル陥落直後
「―それより、今は七武海だ。クロコダイルの後任を急がねば。穴一つとて甘く見るな」
「三大勢力の陣営崩壊は世界に直接ヒビを入れる。保たねばならん」
奇しくも233話で七武海の後任を急ぐべきだと会話した2人と、593話で七武海の後任は少し待つべきだと会話した2人が同じである。
世界の均衡を保つために七武海の穴一つも開けれないはずが、少し待つべきだと意見が変わっている。
この矛盾は気になります!四皇の1人白ひげが陥落して新世界の皇帝は3人だったわけだけど、1年以上も七武海に空きが出てる事と関係あるのでしょうか。
まあ、総括するとこのままフェードアウトするかと思ったベビー5ちゃんが復活した事でまたペロペロできることです。
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