偉大なるミャオ将軍!万歳!
『あゝ我らがミャオ将軍』(原作:まつだこうた、作画:もりちか)読了。可愛く和んで爆笑してしまった。社会主義って素晴らしいですね(違)。
コルドナ社会主義共和国。 他国との国交を断絶しながら、強硬な姿勢を貫く社会主義国。 しかし強硬姿勢を取っていた指導者が突然の逝去。 世襲制を重んじるコルドナに新たな指導者が誕生したのだが…。 それは、9才の少女、ミャオ・チョビロフ将軍であった!! 世界で最も奔放な指導者は、国家を、世界を平和へと導けるのか!? 独裁系少女のドタバタ政治劇!!!!
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『あゝ我らがミャオ将軍』
どういう作品かといえば名称はソ連っぽいけど、どう見ても北朝鮮みたいな架空の「コルドナ社会主義共和国」の最高指導者ミャオ・チョビロフ将軍(9歳)を敬愛して称えるものです。はい。
同志諸君!ミャオ将軍を称えよ!
ミャオ将軍
社会主義国と聞くとなんとなく怖いイメージがありますがコルドナ社会主義共和国はひと味違う。なんたって将軍様が9歳の幼女ですから。北朝鮮で幼女が最高指導者になったみたいな感じです。
ミャオ将軍の祖父であるホー・チョビロフが資本主義の犬を追い出し革命成功し成り立ったのがコルドナ社会主義共和国なり。先代のジョー・チョビロフ(ミャオ将軍の父)の時代は先軍思想によって国際緊張を高め世界から孤立していた中でジョーが急逝。世襲制でミャオが最高指導者となる。
小難しいこともなく、ミャオ将軍の偉大なる国の導きっぷりを楽しむコメディです。1話で、ミサイル発射装置を押したくなるボタンだったで押しちゃうお茶目さが光ります。
また同志といえども将軍に逆らえば粛清されます。
粛清っ!
「粛清」といっても掃除ですけどね。粛々と掃除するってことかな。9歳の最高指導者による国の運営です。由緒ある国旗を変えたり、他国と外交したり。お堅い社会主義をゆる~い感じで描いていきます。
遊びたい盛りのミャオ将軍の子供っぽさや、それを見守り、時に(しょっちゅう)振り回される大人たちがほんわかしちゃう。カン党書記が様式美のように「粛清」されるのも笑える。
ミャオ将軍可愛い
ミャオ将軍泣いちゃう
政治とかしゃかいしゅぎとかなんか難しいこと言われても分かんないよね。仕方ないよね。ミャオ将軍頑張ってるもんね。うん。かわいい。
ストーリーはミャオ将軍と同志(おっさん)が集まって、国を導くために残念なことをして、残念な結果になる展開です(褒めてます)。そんな残念な部分を愛でるのが、この『あゝ我らがミャオ将軍』の醍醐味というか…むしろすべてです。
ミャオ将軍の可愛さをひたすら堪能するべし。ミャオ将軍の子供っぽいお姿も、国を導こうと頑張るお姿も輝いている。「ミャオ将軍は可愛いなぁ~」と愛でるのみ。
同時に、子供ながら真剣に(?)国を導こうとしてる姿にグッとくる。子供心のワガママしてるだけでは決してなく、人民の期待に応え国民に寄り添うのです。
親愛する指導者で、尊敬する指導者で、賢明なる指導者で、英明なる指導者で、唯一な指導者!それがミャオ将軍なんです。指導者が備えるべき風貌を完全に持つ親愛なる指導者そのものです。
ギャグの切れ味もなかなか
「革命同志の血と汗と涙の味」だよ!(2話)
ギャグのキレ味もかなりのものがあります。クスリと笑えるネタを基本路線にしながら、オチでドッカン!と笑いを取るネタも織り交ぜて読者を笑わせてきます。ミャオ将軍とカン党書記とグェン同志の3人の漫才は最初からクスクスできた。
いや正直舐めてったわ。途中まで、クスリと笑えるネタのオンパレードでミャオ将軍かわいさを愛でるのがメインだと思ってました。ちょっと良い話織り交ぜてね。したら、佐々木主浩のフォークボールみたいに見事な落としがあって腹筋が死にかけました。8話は声出してゲラゲラ笑う。
かわいさをメインに、クスリと笑えるものから腹筋を殺しにくるギャグまであり、優しい世界でほっこりさせたり。めっちゃ面白いです。『あゝ我らがミャオ将軍』は良いものだ!
社会派漫画でもあった
1巻終盤の11話&12話「ミャオ、街中に潜入する」は社会派でもあるね。ミャオ将軍が視察へ行けば国民は幸せそうに笑顔で国はうまくいってると聞くのだが、それはミャオ将軍の前だけでは?ということで、変装して街へ繰り出す。
そこでミャオ将軍が見たのは豊かでない国家という生の声と現実。でもひとりの老人と出会って…。リアルでは、資本主義と社会主義の決着はついたんだろうけど、成功した社会主義国家ってあるのか知らんが、ミャオ将軍は今日も頑張る。ミャオ将軍の成長も素敵だ。この国の行く末が楽しみです。
あゝ我らがミャオ将軍!
このコルドナ社会主義共和国を導きたまえ!
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コメント
ぜにょんで唯一読んでる漫画。好き。
日本ぐらいでしか出せない漫画だよなぁ
資本主義が発展すれば科学的社会主義を経て共産主義へと至る
つまり社会主義が失敗したのではなくまだまだ資本主義が発展途上だということ
はっはっはっ!
またの名を「白い共産国家」とも称された
一億総中流社会国家こそが人類の究極
そんな体制が許されるわけもなく破壊されたがな