『鬼滅の刃』179話:兄を想い弟を想い
うわっ!まじか!
ヤりやがった…。
けっこう重要人物がバンバン逝くことに定評のある『鬼滅の刃』だけど、それは兄(姉)とか先輩格が若輩者に託して逝くって思ってただけに、炭治郎の同期の不死川玄弥と柱とはいえ14歳の時透無一郎の死は衝撃が走ったわい。
玄弥の死に至るまでの過程、無一郎の死後の世界のやり取りがすこぶる泣けました。
吾峠呼世晴先生は本当に人を殺すのが上手いですね(←言い方)。
2人とも満身ボロボロで、凄惨と言ってもいいような状態なのに、見事に2人の満足感と至福感を描いてるからヤバイ。なんて荘厳なシーンなんだろう。まるで「フランダースの犬」のラストシーンのような感動がありました。
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『鬼滅の刃』の死後の世界って何なんだろ
現世に現れる死者
66話
『鬼滅の刃』は故人が登場することがけっこうあるのですが、大きく分けて2つの種類があります。一つは「あの世(?)」で登場する故人。このケースは重要キャラが死んだ後や死にそうになった時に現れます。もしくは死んだキャラがそのままあの世でやり取りしたり。
もう一つは現世に現れる故人である。炭治郎の母や弟妹、錆兎と真菰、煉獄さんのお母さん、胡蝶カナエ、猗窩座が人間だった時の奥さん…等。ただの深層意識なのか、現世に現れていたのか。後者なら、まだ成仏してなかったからという解釈も出来るので気になるマン。
錆兎と真菰、煉獄さんの母なんて深層真理とかいレベルでなく、普通に現世に現れてたからね。現世に現れる故人ってのは成仏してない(できてない)って意味なのだろうか。猗窩座(狛治)の奥さんなんて現世に留まって死ぬの待ってた節すらありますからね。
154話
「もうやめにしましょう」「向こうに行きましょう」ってずーっと現世で成仏せずに旦那が死ぬの待ってたかのような言い回しでした。現世に現れる故人は成仏せずに留まってるように見える。
そういう意味で捉えると、煉獄さんのお母さんは旦那(最終決戦には参戦してる先代の炎柱)が死ぬのを現世で待ってるような気もしてくる。もしくは成仏してても現世に干渉できたか。
また、死ぬと「現世」とは別に「真っ黒な世界」がある。
そこが天国と地獄にも行っておらず、まだ成仏してない境目?
「この世」と「あの世」の間?
163話
あ、やっと死にました?良かった。
これで私も安心して成仏できます。
『鬼滅の刃』では死後に真っ暗な世界がある様子。上弦の弐(童磨)や上弦の陸(妓夫太郎と堕姫)の死後に描かれていました。そこでしのぶちゃんは「これで私も安心して成仏できます」と意味深なこと言ってました。死んだのにまだ成仏してなかったんだ。
現世ではないけど成仏する前の世界って感じでしょうか。しのぶちゃんはこの真っ暗な世界で童磨が息絶えるの待ってました。やっと忌々しい姉の敵が死んだので成仏できると。
この真っ暗な世界は「天国」と「地獄」の境目に別れることが伺えます。童磨なんてしのぶちゃんを「俺と一緒に地獄へ行かない?」ってナンパして振られてましたし。妓夫太郎は妹の堕姫を(おそらく)天国へ行かせようとしていました。
97話
俺はこっとに行くから、お前は反対の方、明るい方へ行け
妓夫太郎と堕姫の兄妹の死後の真っ暗な世界のやり取りから察するに、「明るい方」というのが天国なのでしょうか。妹を天国へ行かせようとしたが兄妹揃って一緒に地獄へ向かって行ったのはグッとくるものがありました。
死後の成仏前に「真っ暗な世界」があり、そこが天国と地獄の境目になってる。この漫画に地獄の描写は今の所ないけど、明るいところって(多分)天国の描写はけっこうあります。
よく分からん死後の世界?
146話
我妻善逸が死にかけた時に見た世界。川の向こう側にいた育手の師匠。川を渡ろうとしても渡れなかったので三途の川だったのかもしれません。暗闇世界から見える(と思われる)光の方角にあるのか、三途川の川に落ちたら地獄行きなのかは定かではありません。
非常に珍しい形で、現世ではない場面で故人と会話できたシーンでもある。善逸は生死の境を彷徨っていた時に見たので、別に死んだわけでないのでちょっとこの場面が引っかかります。死んだら「真っ暗な世界」で地獄と天国へ分岐するように見えただけにね。
善逸が見た育手のじいちゃんとの世界はなんだったんだろ。
「三途の川」でいいのか。これは「真っ暗な世界」の前なの?後なの?
明るい世界(天国?)へ
142話
しのぶちゃんは生きてる内に実姉のカナエさんに叱咤激励されてるシーンが散見できます。童磨戦では「泣くことは許しません」「立ちなさい」「倒すと決めたら倒しなさい」「勝つと決めたら勝ちなさい」「しのぶならちゃんとやれる」「頑張って」と現世に現れました。
カナエさんは成仏することなく現世に留まっていたのかは定かではありませんが、シノブちゃんが「真っ暗な世界」で童磨とやり取りし「成仏できる」の後に、姉妹揃って成仏したような感動的なシーンがありました。
しのぶちゃんとカナエさん
カナエさんは成仏することなくしのぶちゃんを見守り、しのぶちゃんは「真っ暗な世界」で童磨が息絶えるまで成仏せず待ってた。カナヲちゃんの頭ナデナデした後に成仏と。で、姉妹揃って仲良く手を繋いで同時に成仏して天国へ行ったように見える。
そこでは両親とも再会してました。親はとっくに成仏して天国で待ってたと。ちなみに天国と思わしき場所は桜が満開でした。
そういう解釈すると、時透無一郎は天国で有一郎と再会したのかなあ。
桜でなくイチョウの葉が散る場面でしたけど。同じ天国なのかにゃ。
兄弟の再会
無一郎もまた成仏できて天国にいた双子の兄と会ったと。
この後、胡蝶姉妹が両親と再会したように、時透兄弟も両親と再会できたのだろうか…。私気になります!
そんなこんなで『鬼滅の刃』の故人は死んだ後も成仏することなく「現世にいる地縛霊みたいに留まる」「成仏前に真っ暗闇で天国と地獄の境目」「成仏して天国(地獄)で幸せそうに過ごす」(三途の川?)って3つ(4つ)がある。
これから逝った不死川玄弥はどうなるんじゃろ?
不死川玄弥死す
先に逝ってしまった弟。
死後のアレコレは一切なく、生きたままの涙腺を刺激するお別れである。
もう間違いなく兄の不死川玄弥も遠からず逝くでしょう。死んだ玄弥はこの世に留まる地縛霊みたいに兄とやり取りするのか、成仏前の「真っ暗な世界」で待ってるのか、一足先に天国(?)に行ってるのか気になります。
・現世にいて現れる故人
・真っ暗な世界で成仏してない故人
・成仏して天国(地獄)で過ごす
もうクライマックス(むしろ死後の世界があるので続けられそうでもあるが)の『鬼滅の刃』、これから情け容赦無くバンバン死にそうなので、死んだ後にキャラがどこに立ってるかというのも面白い見方かもね。まる。
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コメント
地獄行きの描写とか天国での再会とかはキャラの心情を表してるのかなと思った。
銀杏の花言葉は鎮魂とか長寿だそうなので有一郎の願いを表してるとか。
天国のイメージは人によって違うかと
思い出の場所とか
今回の扉絵もその点では気になる所ですね、あの腕はやはり厳勝さん? てっきり今回緑壱さんが迎えに来ると思ってましたがあっさり地獄に落ちたのかな…。地獄行きかどうかはどう決まるのか、鬼いちゃんに光の方へ行けとか梅ちゃん言われてたけどいや貴方が天国は無理でしょ…、と気になった。累くんの家族が累くんに付き合って自ら地獄に落ちるのはアリみたいでしたが…
逝く先がどこであろうと死後の世界が設定で存在するという演出ではないでしょう
あくまでその人物の心を占めた者達との末期(まつご)の語らいなのだと捉えます
鬼滅の個別記事ってこれで初ですか
今まで取り上げなかったのが本当に不思議
これまでにも炭治郎の家族が炭治郎に呼びかけることもあったし、なにより錆兎と真菰の件がある
天国へ行けると思われる霊は現世に留まれるのでは
カナエさんとしのぶさんが春、無一郎と有一郎が秋ってなっているから
夏と冬に該当する死後の世界が残っているという考察をどこかで見た
もしかしたら冬は炭治郎かなぁと思う(家族が殺されたのが冬)、もしくは義勇さん
夏はよくわからない、善逸なのかな(夏=入道雲=雷)
当たって欲しくない考察ですけどね
こういうの全部死ぬ間際の幻覚に見える
少なくとも炭は初対面の幽霊に試験見てもらってるから鬼滅に幽霊っていう概念はあるし
鬼連中とか肉体完全消滅してからあの世行ってますし。完全消滅してるのに幻覚見てるのは怖すぎやん?
1歳の時透無一郎の死は確かに衝撃ですわ
風柱はこれ進撃のライナーみたいに(こっちには過失ないけど)生きるのが地獄見たいな状況だし逆に死ねないんじゃないのこれ
伊之助が死んだら皮をはがされた猪が出てくるのか?
ヤマカムってたまに全く予想つかないレビューするな
ジャンプだから読んでたのは分かるが、鬼滅のレビューなんてするとは思わなかった
常世かな
ヤマカムさんの鬼滅の考察、ずっと読みたいと思っていたので嬉しいです!
実弥を鼓舞する為に、匡近が出てくるのもアリかもしれませんね
死は、いろいろな作品の永遠のテーマだから、鬼滅の世界の生死感は、嫌いじゃない
死後の世界が描かれているのは、基本的に待っている人がいる者達なんですよね
人→天国
鬼→地獄かな
あくまでも人を喰った鬼だから
玄弥は天国に行けると思う
泣いた(泣