前回の「さよなら絶望先生」で、絶望少女達が風浦可符香に見えるし、あびるの左目のドナーが可符香なんじゃないかと思わせたり、最後に影武者が登場したりと、衝撃的な内容でした。
謎が広がった前回のラストですが…。
291話「畳の国のアリス」
ん、通常通り。
ビックリするぐらいいつもの「さよなら絶望先生」でした。
前回が前回だっただけに、衝撃的な展開が来るぞ来るぞと身構えてしまっていました。
もう絶望先生と名取羽美が歯磨きプレイするぐらいのとんでも展開すらあるんじゃないかと思って、変に構えていただけに肩透かしを食らった感は否めません。装丁の範囲外ですよ!
畳みの国のアリス
今回は広げた風呂敷をたたむという話。
実際に風呂敷を畳もうとすれば、影武者に邪魔され、あびるはさらに風呂敷を広げてしまいました。ここでマ太郎は「広げた風呂敷たたまないとイケナインダ?シツケの問題カ?」と疑問を投げかけられてしまいます。絶望は広げた風呂敷をたたむ事を説明。
風呂敷は畳むもの
「風呂敷をたたむというのは物語の伏線を回収したり、発言の責任を取ったりすることの喩えなんですよ」
物語の伏線をたたむ、すなわち伏線を回収したり発言の責任を取ること。
実際に広げまくった風呂敷をたたまない漫画は多いですよね。
先週マガジンで始まった「山田くんと7人の魔女」の古河美希先生の前作「ヤンキー君とメガネちゃん」なんて凄いブン投げっぷりでしたね。漫画界でも、うまく地面に着地できずに空間を漂い、回収できないスペーステブリとして問題になっているのです。
そんな事で、絶望先生も広げた風呂敷を畳もうとするとも絶望少女が風呂敷を踏みまくって、もうたたみようもありません。そもそも畳む必要があるのかと。
「えー?なんで着地させないといけないの?」
「(モノカキの)責任ってさー何?何よ?」
「毎回毎回面白がってもらうことのほうが大切でしょ?」
そんな声が聞こえました。
結局、物語を畳めないので"たたみ職人"に頼むことに。
彼は数々の大風呂敷をたたんできた、伝説のたたみ職人なのです。
ただ職人になので気に入らない仕事は受けません。気に入らない仕事は全て断るとか。
風呂敷は畳むもの
子供手当、高速無料化、G・GREFEND、紅天女の争い、1位になったら坊主にします、「オレがサンデーを変えてやる」発言。
確かにどれも広げた風呂敷を畳めません。
個人的にグッときたのは「オレがサンデーを変えてやる」発言ですね。
これは「かってに改蔵」でもネタにしてしまった久米田先生の壮大な大風呂敷です。
それは忘れ物という不法投棄!
コミック大賞の授賞式でテンパって「オレがサンデーを変えてやる」と言ってしまったこと
あれから10年…。
未だに回収出来ていない久米田先生の10年越しの壮大な伏線でもあります。
いつか回収されるんでしょうか。
そして、たたみ職人は10年後の「さよなら絶望先生」を述べるのです。
木津千里は中学教師に、小拳あびるは看護師に、日塔奈美は普通に結婚し、絶望先生は相も変わらず親の金で売れない小説を書き続け…、そんなたたみ方。
当然、そんなたたみ方は認められません。
マガジンには「そして130年後」とかありましたけど。
そんなこんなで、本当に通常通りだった「さよなら絶望先生」。
前回の衝撃展開といい、28集の裏表紙が加賀愛だった事といい、ぶっちゃけ今週の絶望先生が最終回をいきなり突きつけられてもおかしくはありませんでした。
「さよなら絶望先生」コミックは基本10話収録じゃないですか。
28集は281話まで収録されており、29集は282話からで今週の291話目で丁度10話。普通に次回も続くようですけど、さらに続けば30集が出る、ひょっとして終わる終わる詐欺の可能性もありますよ!
とはいえ安心は出来ません。
29集を厚くすれば問題ないし、相変わらずの大風呂敷を広げて何かありそうな臭いがプンプンするオチです。影武者が何か木に貼っていったわけですけど。奈美がそれを読んでビックリ。
影武者の書き物
「これは…すごい事を知ってしまった」
なんぞこれ。
すごい事って何だよ!次週は休載ですけど、次回も普通に続くのか、サラッと超展開になるのか。未だに終わるのか、なんちゃってなのか分かりません。
そもそも今週の話にほぼ毎回登場するレギュラーである風浦可符香が1コマも登場しなかったわけだが。
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