『彼女の囀る声』を読了。
オール読み切りと銘打たれた楽園で気付けば連載ものばっかじゃんって中でオール読み切りを続けるのが黒咲練導先生なり。
楽園のシリーズもの「それゆけ楽園ちゃん(仮)」7本をはじめ、「彼女の囀る声」「彼女実験」「lapis lazuli」「mine」「彼女の囀る声(描き下ろし)」が収録。どのエピソードも色々と刺激されます。
大人気の「楽園ちゃん(仮)」シリーズ7本はじめ 「彼女実験」「lapis lazuli」「mine」「トレーニング ジャム」など「楽園」本誌で人気を博した読み切り作品を完全収録した著者久々の読み切り作品集。描きおろし多数!
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<レッツ試し読み>
黒咲練導作品といえば『放課後プレイ』シリーズのような直接描写は無いけど妄想を爆発させる扇情的な作品…かと思えば『ユエラオ』『レセプタクル』など楽園では直接的な過激さを全面に出すなど両極端な印象ですね。今作『彼女の囀る声』はどちらも十分に楽しめます。
まあ、どっちにしろフェティシズム満載なんだけどな!
黒咲練導先生のフェチレクリエーションの才能がいかんなく発揮されてると言っても過言ではないでしょう。あんた変態…もとい天才かよ!って唸ってしまいますね。天津飯の台詞を借りれば、(フェチの)次元が違いすぎる…である。
彼女実験
「彼女実験」は化学部(?)の先輩後輩の百合作品。先輩が今年で卒業だからと後輩に迫っちゃう話である。ニヤニヤハラハラできるラブコメの駆け引きがあり、切なくなっちゃいます。で、ストーリーも良いのですが「手」の描写が超スゴイの。リアルというか艶めかしいというか。
黒咲練導先生って足フェチじゃん(決めつけ)。
『放課後プレイ』では無知で愚かな僕らを優しく諭すかのように「アシはいいぞ」と足の素晴らしさを教えてくれた素敵な伝導師でもありました。そんな黒咲先生が足にばかり目が行くようでは素人とでも言いたげに「手」の良さを手ほどきしてくれたのが「彼女実験」である。
「lapis lazuli」も良い。
lapis lazuli
肉食系の褐色ギャル子ちゃんに色々とたぎる。
このステキな猛獣に頭からバリバリ食べられちゃうわけです。むしろ食べられたいって心からシャウトしたい!デート中に見せる可愛らしい一面と肉食獣のギャップもグッドだ。そして手に括目して読むと一段高めてくれるでしょう。
まあ手だけじゃないけどね。
全作品通して、あらゆる部位の素晴らしさを伝えてくれます。
さながらジャパニーズ捕鯨である。日本人はクジラを一切の無駄なく食べ尽くしますからね。
それと一緒です(そうか?)。
『彼女の囀る声』を読むということは、あらゆる部位を一切の無駄無く味わい尽くすという事と同義です。日本男児であることを思い出させてくれます。
何より「mine」でしょう。すごかった。
mine
兄妹のお話。
妹はお兄ちゃん大好きなんですけど、まあその雰囲気がただの好きを超えていたわけでして。開始早々で空気の重さを感じますね。
高田延彦風に言えば、鉛の空気でしたよ!でもその原因はお兄ちゃんの行動にあったというね。「お兄ちゃんが悪いんだよ」「あたし…見ちゃったんだ」で悶えつつ鳥肌ですね。ディープな感じが実にゾクゾクさせてくれます。狂賛しちゃうね!
また、妹の描写が恐ろしいほど生々しくて。
黒咲練導のフェチズムの大盤振る舞いって感じで1コマ1コマ舐め回すように凝視しちゃう。劣情を抱くのも仕方ない。仕方ないのだ。あちこちをね。まんべんなくね。すみずみまで味わえた。露骨な挑発が最高でした。
んで、「それゆけ楽園ちゃん(仮)」は女子3人でキャキャウフフする。
コメディチックで明るく楽しめますね。健全に!
それゆけ楽園ちゃん
楽園ちゃんが他の2人にいじられる姿が様になりすぎている。この子は天性のいじられキャラです。弄られてこそ魅力が光るキャラっていますからね。
楽園ちゃん(仮)はまさにそれ。しかし楽園くんに恋してるって、楽園くんはアレだぜ…。腐向け作品のキャラに一方通行か。報われない不毛な恋というのも可愛いですね。
まあ明るい健全と言っても、「何か」を感じてしまうんですけどね。
女子3人がキャキャウフフするだけなのに。確実に感じ取れる「何か」があるんですよ「それゆけ楽園ちゃん(仮)」には!うすぼんやりと…しかしかなり濃厚に。
ふぅー。全体的に満足ですね。
読了後には小宇宙(コスモ)が高まってしまいます。
目覚めちゃうね。究極の感覚「フェチセンシズ」に!目覚めた者はコスモを最大限まで増幅することができるんですが、高まったこのコスモをどう処理しようかという問題があります。まる。
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