『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(谷川ニコ)16巻読了。
アオハルとは何か?その答えがある(かもしれない)。百合路線になってゆりちゃん(正妻)とネモの二大ヒロインの伸張著しく、今巻もとても可愛かった。
2年前とはだいぶ違う球技大会――。卓球団体戦に参加したり、クラスメイト達の活躍を見に行ったりした智子。球技大会も無事終わり、テストの結果の帰り道で原付バイクに乗った吉田と出会った智子。二人乗りで送ってもらった智子にまさかの事態が…。
※わたモテなどスクエニ系漫画は「マンガUP!」で無料で読める。
<関連記事>
『わたモテ』16巻
喪151:モテないし勝利する
結局ほとんど卓球の練習できなかった
球技大会でゆりちゃんがまるで勝てないので卓球の練習という名目でデートをする回。複合漫画喫茶で卓球練習はちょっとしただけで、あとはもこっち&ゆりちゃんのダラダラしつつイチャイチャしてる夫婦っぷりを堪能するのみ。
一緒に寝て、えっちぃ動画見て、なにか事後みたいな流れがとても良い。もこっちは人見知りなので店員相手でも吃るのでゆりちゃんに任せるのが様式美なのも長年連れ添った夫婦って感じだよね。
ゆりちゃんの可愛さを余すこと無く味わえました。
ネモに私が正妻ってマウント取るのもええ!
「ゆりちゃん is 正ヒロイン」ですよ。
喪152:モテないし(・_・)と
なんだこれは…
小学生だと女子の方が成長早くて男子はガキってものじゃん。女子のが身体も大きくて強いわけで。フィクション作品でよくある、まだ小学生たちのワンシーンがそこにあった!
「恋」とか分からない男子を校舎裏に呼び出して、付き合えって集団で脅す図のそのものです。もこっちがうっちー可愛いじゃん?なんで付き合わないの?付き合いなさいよ!って女子軍団に囲まれてるようにしか見せませんでした。
うっちーはもこっちが好きって皆が把握。「もちろん友達としての好きだと思うけど」の通り受け取ってるうっちーフレンズもいれば、性的な意味だと正確に理解してそうな人もいる温度差が面白い。
喪153:モテないし2度目の球技大会
伊藤光
伊藤さんから見たこみなんとかさん。
スポーツ漫画みたいなことやってみたかったんだろうなとか少女漫画になってると辛辣なようで確かな親友っぷりでした。
ド変態に付き合う友人のモノローグの9割はヒドイものでしたが、最後だけちょっと良い話風になっておりました。こんな時、僕ら読者はどんな顔をすればいいのかわからないの。笑えばいいと思うよ。
喪154:モテないし球技大会を終える
こだわりがある
結局、あーちゃんの謎ジャージ着こなしはなんだったんだろう…。
ピッチャーやっててアイシング説でいいのだろうか。
そんなことより『わたモテ』はとても刺さる描写があるね。ワキです。
例えば『だがしかし』のコトヤマ先生は鎖骨と肋骨、『高木さん』『歩は寄せてくる』の山本先生は「でこ、小さい子、セーラー服」、『ゆらぎ荘』『五等分』の作者は胸…って、一発で魂が宿ってるものが分かるじゃないですか。
それと々。ワキ描写は職人魂みたいなものが感じられます。『グルグル』であったキタキタオヤジのワキおにぎりはゲロゲロだけど、あーちゃんや風夏さんのワキおにぎりはプライスレス!
喪155:モテないし揉む
触る?
なんだこれは…。
加藤さんの友人関係と勉強することになり、アウェーの雰囲気でしでついつい口に出してしまった「おっぱいとかさわりてぃ…」に加藤さんがまさかの反応で触らせてくれることになったのでした。なんだこれ?エロゲーかな?
ただまあ、もこっちはやはり加藤さんにはATフィールドのようなバリアがあるというか距離感があるんだよね。遠慮して触れませんでした、一見バカバカしいやり取りだけど、こういう人間関係って本当に多いよ。マジで。
なんか遠慮無用で、それこそ満喫で話すことなく無言で一緒にいても何とも思わんゆりちゃんなら気軽にセクハラできるでしょう。加藤さんとこう過ごすのは無理だよね。胸もハードル高い。気軽に揉める吉田さんの胸は幸せの青い鳥のようなものですね。はい。
喪156:モテないし噂になる
…え?毛…っ
胸はハードル高いので髪の毛なら…ってことで「毛さわりたいな」ってもこちいの提案に内股になってビックリしながらテレてしまう加藤ママが可愛い。
ここで刮目すべきは流石の加藤さんといえども毛は恥ずかしくなったのか、動じないことに定評のあった加藤さんのしどろもどろっぷりはネモと同じなのか気になるところです。はい。
喪157:モテないし噂になる
ぐっ!?
なんか風夏さんのキャラとしての方向性がもう分かったような気がしましたし、実際その通りでした。
なんか加藤さんと仲良しで運動抜群の陽キャって感じだったのにねぇ。全然そういうお高さを感じさせないところが凄いっていうか、哀れっていうか、相手にすらされていないっていうか…。
やることなすことアレ。頭がちょっとおかしい子と思われても仕方ないくらいです。風夏さんのグルグル回る謎は今日も解けないのだった。これからも風夏さんなら、何か頭の悪そうなことをやらかしてくれるに違いない!
喪158:モテないし謹慎する
98話
こんな気遣い(媚うり)ヤンキーにはできないだろ!!
158話
できてるじゃん!
もこっちと吉田さんって百合カップルになる様子もないけど、着実に距離が近づいて仲良くなってるのがいいよね。吉田さんにはまこっちがいるし。『アイズ』でいえば寺谷、『ニセコイ』でいえば集との友情話みたいな。親友とのやり取りみたな感覚なんですよね。
10年後、ゆりちゃんと結婚したもこっちと、まこっち(智貴)と結婚した吉田さんで、家族ぐるみの付き合いしてそうだよなあって。もこっちに会えなくて恋い焦がれてるゆりちゃんが可愛かったです。
喪158:モテないし謹慎する
同じような孤独を君も感じてる♪
もこっちと吉田さんの謹慎は映画『桐島、部活やめるってよ』のパロディ的要素がありました。最大の特徴は部活辞めて学校来なくなった桐島という生徒は最初から最後までまったく登場せず、まわりの生徒が影を追い続けてたって青春群像劇だったことだよね。
いかに桐島が中心人物だったか、桐島と接点無いやつらへの影響は波紋のように広がっていき…という。もこっちがいなくなって、振り回されるゆりちゃんとネモと加藤さんとうっちーは、まさに「黒木、謹慎するってよ」の周辺人物でした。
あくまで個人の解釈だけど『桐島、部活やめるってよ』は突然、中心人物がいなくなって桐島に寄りかかってたカースト上位人間どものアイデンティティぶっ壊される。右往左往し、無関係含んで、それでも明日も生きてかいかなきゃいけないってものでした。
いきなり百合ハーレムの中心人物のもこっちが消えた世界で彼女たちは…という意味では最高。ただ桐島と違って、もこっちは戻ってくるのがエモポイントだよね。桐島では野球部期待の幽霊部員が、なんかまた部活すると観衆に想像させるラストであったが、もしも桐島が戻ってきたら…それはそれで違ったハッピーエンドになったかもしれない。
もこっちが消えて、寄りかかるものを無くしてしまったヒロインズがこれからは中心人物いなくても生きていく…ではない!それこそが『わたモテ』ワールドだなっと。
僕らが君に語るのは、例えばそんなメルヘン!
ワンピース?
ワンピースではない
【うっちー】
「あっ、ワンピースだ」
【和田さん】
「ちがうよー」
「フェアリーテ●ルだよー」
156話のオマケである。
ジャンプ愛読者のもこっちに話を合わせようと「ワンピース?」って話しかけるうっちーは前から健在でしたが、この時に読んでたのはマガスペ(もう今はない)のえっちぃ袋とじ。
なんと、マガジン編集も好意的の反応してくれていました。
今日更新のわたモテ…
もこっち
マガスペ読者だったんか…
ありがとう… pic.twitter.com/ms5ddWsMBi— フジカワ (@magazinefuji) May 9, 2019
もこっちがマガスペ読んでてくれて「ありがとう…」と。
そんな好意的だったマガジン編集に喧嘩を売るかのようなやり取りよ。もうなんだ。さすがだ。ワンピースにとっても似てますが違う作品でした!
うっちーがちゃんとワンピ読んでないって炙り出すだけでなく、それ以上に危ういネタをやってのけるのに感動した!ボンヤリとワンピ知ってるぐらいだとフェアリーテイルをワンピと間違える。ちぃ覚えた。
※スクエニ系漫画は「マンガUP!」で無料で読める。
コメント
やった山田さん最高にキモいわたモテ記事きたこれで勝つる!
そいえばわたモテの小説アンソロジーゆりちゃん好きなら挿絵だけでも買う価値ありでしたよ
16巻はゆりちゃん成分多めで大満足でしたわ。
記事では触れられてないですけど、オマケ漫画の作者の方も面白かったですね。
裏表紙の風夏さんがアホの子で最高でした。
あれは内容云々でなく、パッと見でワンピースの絵だったからなあ
今はワンピースのほうがごちゃごちゃな絵になったから「ワンピース?」とはならんけど、当時はそっくりすぎた
烈火の炎見て「幽白?」ってなったこともある
しれっと167話の感想書いてくれると思ってたけどこないかー
出番少ないけど、まこっちが本格的なガチ勢になりつつありますね。
何というか、二十代半ばで吉田さんと住むマンション購入してそう。
17巻は感想あるかな?
まあ気長に待ってますわ