『ハンター×ハンター』No.397◆結成③の感想・考察。
今回のサラサに関する顛末は予想がついたものの、やはり実際に描かれるとショックですね。サラサの死が幻影旅団結成に繋がったのか…。
幻影旅団の性格が分かる
ちょっとしたやり取りでクモの性格が分かりますね。シーラいわくフランクリンとノブナガは毎度ギリギリ遅刻するらしい。大幅に遅刻でなくギリギリというのが面白い。
なんか時間にルーズっぽい印象(脳筋的な意味で)のウボォーが時間に几帳面どころか15分前に来て当然と思ってるのはビックリですね。
※追記
ウボォーが時間にうるさい事やノッブやフランクリンが遅刻常習者であることは91話で描かれてました。
奴ァ強化系でな。竹を割ったようなガチンコ好きの単細胞だ。その反面、時間にうるさくてよォ…。よく遅刻が原因でオレやフランクリンと喧嘩になったが(91話)
流星街の「乳母衆」「男衆」
集落ごとに集まれ!先ず乳母衆(めのとしゅう)に声を掛けるんだ!工場長に頼めば男衆も力を貸してくれる!レッド(クロロ)の名前を出せば絶対だ!断る奴なんていやしねー!(397話)
神父(リゾル)や長老たちの他にも流星街のまとめ役っぽいのが「乳母衆」と工場長(男衆をまとめてる様子)。
「乳母衆(めのとしゅう)」は名前の通り乳母の集団と言ったところでしょうか。流星街は実母が実子だけを育てるわけでなく乳母衆が色んな子を育ててるのかな。
工場長というのは文字通り何かを作ってる工場の長でしょう。男衆(おそらく大人の男)をまとめてるので、流星街は工場があって大人の男は工場で何か仕事してることが伺えます。
サラサが連れ去られた森
これ397話は冨樫先生が途中原稿をツイッターに掲載してました。
No397…加筆中。終わらない。 pic.twitter.com/wTYL5kdn8b
— 冨樫義博 (@Un4v5s8bgsVk9Xp) October 16, 2022
どうやらサラサ殺害の犯人はスナッフフィルムを撮影してたようで、あと4年経過すればリアル世界のインターネットのような仕組みが出来上がり、犯人は必ず世界中の人に見せたいのでUPすると。
※追記
旅団は猟奇殺人者のスナッフ・ビデオが集まるサイトを作ったんだな。
おそらく、ヨークシンで(コピーの)旅団の死体が晒されたのもそのサイト、ツェリが緋の目を大量にUPしたサイトもそこじゃないだろうか?ツェリが人体収集に興味を持ったのがそのサイトだったりしたら、クルタ族絶滅の遠因を作ったのが旅団ということになりはしないだろうか?
>コメントより
そういえばヨークシンではクモのコピーした死体を見つけたマフィア共はネットで晒せと言ってました。リアルでいう裏サイトみたいなものを示唆しており、これがサラサ犯人を見つけるために幻影旅団が作ったものなら、マフィア共はまさに掌の上ですね…。
サラサの遺体にあった文章
ウボォーが執拗にサラサの遺体にあった紙に書かれた内容を尋ねてもクロロは教えてあげません。この文章の詳細は不明ですが顕示欲の強いメッセージだったようです。
エンバーミング技術者のレンコ
396話
エンバーミング技術者のレンコがサラサの遺体を綺麗に修復。レンコはマチに念を教えた師匠の模様。マチだけ念能力について触れられたけど、他のクモのメンバーもこんな感じで師匠がいるのでしょうか。それともマチが最初に覚えて他のメンバーに教えた?
マチの「撚糸縫合」
マチの撚糸縫合能力はレンコのもとで念能力を習ったからこそなのか。
レンコのエンバーミングとは違う能力だけど死体を綺麗にする技術は習得してることが「ヒソカVSクロロ」戦の後に伺えます。
356話
幼少期にサラサがバラバラ死体にされたこと、「このままじゃ可哀想」「痛かったよね…」という台詞から察するにサラサの一件が心の中のトラウマで撚糸縫合能力が発現したと思われる。
ビスケの言葉を借りればすごい能力だけど「哀しいコ」といったところか。
幻影旅団はサラサの仇を取る
すぐにサラサの仇を取りたいウボォーキングですがクロロは3年待って欲しいと。
顕示欲の強いメッセージ…。一定方向を意識して作られた犯行現場。あそこは劇場と同じ!僕達が立っていた場所に煙草の吸い殻が何本も落ちてた。そこで映像を記録していた。そこで映像を記録していた奴がいる…!こいつらは自分達の「作品」を世界中に発表出来る機会があると知ればそれを我慢出来ない…!(397話)
そうすると現実世界のようなインターネットが発達して個人で動画投稿すら可能になる。犯人は自己顕示欲の強いので、かならずサラサを殺害した動画を投稿する。そういったヤバイ動画を投稿できる環境をあえて作っとく作戦である。
3年後にサラサの敵討ちをするために幻影旅団が結成されたといっても過言でない。
3年なんてあっという間さ。準備する事は沢山ある。犯人に近づく為の知恵と道具。犯人を見つけた時に必要な知恵と技術(397話)
マチのようにクモは念能力を覚える前振りかな。
少なくともパクノダの記憶が読める能力は犯人探しでめちゃくちゃ役に立つ。クロロの他人の能力借りる&パクるも同様。
シャルナークの携帯電話系能力もインターネッツ世界が犯人探しのキモなら「ブラックボイス」「自動操縦」の他がありそう(底を見せずに死んだ?)。
あとのメンバーは戦闘能力特化の脳筋なので犯人をボコすことを目標にしたんでしょう。多分。
シーラは幻影旅団に入らない
397話
シーラだけはサラサの復讐に燃えて3年後の幻影旅団結成(まだ名前は無いと思うが)に燃えるメンバーを尻目に去って行く。シーラはクモの初期メンバーってわけじゃないのか。
数年後にクラピカの故郷、クルタ族の集落を訪れているのは色々と含みがあります。
3年後に幻影旅団結成(クロロ14歳)
397話
そして3年後(クロロ14歳)で幻影旅団が結成されるのであった。このシーンはまさに114話で描かれたパクノダの回想そのまんまです。これがクモの初期メンバーである。
114話
マチの「あれクロロ?」ってのはメタ的なギャグでなく3年振りに会って成長したクロロが11歳時の弱弱しいキッズの面影がないからといったところかな。
で、クロロ14歳時で結成されたクモはサラサを殺害した犯人を見つけてきちんと落とし前をつけたのでしょうか。
初期メンバーは9人ということか(なぜかフィンクスの姿は113話でも397話でも確認できない)。最初は13人じゃなかった?団員ナンバーは13人になってからつけたのだろうか。
現幻影旅団13人 | 初期 |
NO.0クロロ(団長) | |
NO.1ノブナガ | |
NO.2フェイタン | |
NO.3マチ | |
NO.4カルト
(オモカゲ→ヒソカ→カルト) |
? |
NO.5フィンクス | |
NO.6シャルナーク | |
NO.7フランクリン | |
NO.8シズク | ? |
NO.9パクノダ | |
NO.10ボノレノフ | ? |
NO.11イルミ
(ウボォーギン→イルミ) |
|
NO.12コルトピ | ? |
※追記
蜘蛛は脱皮のたび、欠けた足が生え変わる、という特徴がある生き物だ
旅団のシンボルやニックネームに蜘蛛を採用しているのはこのためなんだろうが、人数が謎だった
過去編ではっきりしたこととして、旅団は最初は頭が1人、足が8本で、蜘蛛そのままの人数だったんだな。よく知っている間柄だし、番号も必要ないだろうこのあと旅団に追加された人数に関するルールだが
団員が12人に増える
団員の数を12人までとする
団員が入れ替わる状況が発生、死ぬか既存メンバーを倒すと入れ替わるルールを設定
団員ナンバーを決める
足が12本の刺青を入れる規則を追加このルールが必要になった理由は、コルトピとシズクの能力が必要になったこと、参加希望者が多く居て人数制限の必要が出たことだろう
コルトピとシズクを勧誘したのはわかる。ヨークシンのオークションやその後の死亡偽装はコルトピがいないとできなかった。シズクは証拠隠滅と毒の手当てだ問題は参加希望者の増加だな
旅団の必要性は、流星街に悲惨な事件があった時に出てくる。この過去編のあとも流星街で旅団に入りたい者が多く出てくる事件が何かあった、ということじゃないだろうか?>コメントより
面白い意見ですね!
リアルにクモの足を考えれば8本で頭が1つ。初期メンバーは9人で後から増員してナンバーも後から決めたってのが濃厚っぽいですね。
ただコルトピは大分前に加入してるっぽいけど、シズクはヒソカと同じく新参者です。ヨークシン時で3年2ヵ月前とメンバーが変わってると言っております。
「13人が一堂に会するなんてなァ。何年振りだっけか」
「3年2ヵ月振り。と言ってもあの時とは2人面子が違うね。4番と8番が別の人に替わった」
(71話)
少なくともヨークシン時から3年2ヵ月前はクモは13人。
またハンター試験で長期受刑者(マジタニさん)の13本の足の偽物刺青(番号入れ忘れた)の反応や誰もがビビるらしいことから、最初のハンター試験時の大分前から世間一般的に幻影旅団は13人と周知され有名だったのが伺える。
だから、シズク加入より前から13人で有名だったんじゃないでしょうかね。
結局明かされなかったクルタ族壊滅
真相は不明ですけど、単純にサラサを殺害したのがクルタ族で復讐したはほぼあり得ないでしょう。そもそも「緋の目」のやつらを壊滅したのはほぼ忘れてて思い出した程度なのでサラサの復讐…クモ結成のターゲットは無い。
「ありゃあ大仕事だった。あいつら強かったな…その生き残りか」(ウボォー)
「緋の眼…思い出した。目が赤くなる連中ね」(パクノダ)
「生き残りがいたということか」(フェイタン)
幻影旅団は仕事としてクルタ族を絶滅させたのである(その間に流星街の長老やツェリードニヒが絡んでたとしても)。
結成のアイデンティティであるサラサの敵討ちの犯人たちならこんな反応絶対しない。また、このやり取りで、「緋の目」を繰り抜いたのはクモでないと推測される。
そして過去回想のクロロの年齢が判明したので普通に年表作れる。それを踏まえるとクルタ族壊滅は幻影旅団の復讐と重ならいかなと。
クロロはヨークシンシティ編で26歳です。クラピカはハンター試験時17歳です。ハンター試験~ヨークシンで半年以上経過してるけど年齢なら誤差の範囲でしょう。んで5年前にクルタ族壊滅したと述べてる。つまり0巻はクラピカ12歳。
簡易的な年表を作ると以下のようになる。ヨークシンシティ編を軸にしてるので、現在の作中はあれから2年ぐらい経過してると思われる。
クモとクルタ族関係(ヨークシンシティ編時) | |
15年前(クロロ11歳、クラピカ2歳) | 初期クモメンバーが仲良くなる
サラサが殺害される 3年後にサラサ殺害した犯人に復讐する宣言 |
12年前(クロロ14歳、クラピカ5歳) | 幻影旅団結成
3年経過でサラサの敵討ちできる体制と思われる |
10年前(クロロ16歳、クラピカ7歳) | 身分証を持たない流星街出身の浮浪者が捕まる(冤罪) |
7年前(クロロ19歳、クラピカ10歳) | 浮浪者が冤罪だと分かり関わった31人が31人の流星外住民の自爆テロ(サンアンドムーン?)で報復 |
5年前(クロロ21歳、クラピカ12歳) | シーラがクルタ族の集落に迷い込む
クルタ族が幻影旅団に壊滅される 全員の「緋の目」をくり抜かれる(なぜがツェリが大量保持) |
3年前(クロロ23歳、クラピカ15歳) | 13人の幻影旅団が一堂に集まって何かする(4番ヒソカと8番シズクはまだ団員じゃない) |
?年前 | 幻影旅団の4番と8番が入れ替わる |
現在(クロロ26歳、クラピカ17歳)
※いまの作中の約2年前 |
3年2ヵ月振りに幻影旅団13人が集まる
ヨークシンシティでウボォーさん死ぬ パクノダ死ぬ |
というわけで、クルタ族がクモに皆殺しにされたのクロロ21歳時なんですよね。
11歳時にサラサを殺害した犯人を見つけるのも復讐するのも3年後なら出来ると述べてるだけに、サラサを快楽殺害したクソ野郎どもの犯人とクルタ族は直接の関係はないでしょう。
そうはいってもクルタ族壊滅後に流星街が復讐するメッセージがあったので、サラサの復讐ではないけど、クルタ族に流星街の住人が殺さて長老たちが幻影旅団に仕事として復讐を依頼した可能性は微レ存(それ自体がツェリに仕組まれ説もあり得る)。
何にしてもクモ結成のエピソードめがっさ面白かったです。
なんかハンターの年表作れそうなので作成しようかしら…。
コメント
勘違いで人殺しじゃあ救えねえ
真実が気になるよ
ウボォーが時間に厳しいことは、ノブナガとゴンの腕相撲中に語られてましたね
20年以上前のちょっとしたエピソードを拾うところがいいですね。。。
今ヨークシン見返すと、当時と全然印象が違って見えてしまうのも、最高だわ
旅団は猟奇殺人者のスナッフ・ビデオが集まるサイトを作ったんだな。
おそらく、ヨークシンで(コピーの)旅団の死体が晒されたのもそのサイト、ツェリが緋の目を大量にUPしたサイトもそこじゃないだろうか?
ツェリが人体収集に興味を持ったのがそのサイトだったりしたら、クルタ族絶滅の遠因を作ったのが旅団ということになりはしないだろうか?
遠因というか、旅団がクルタ族を直接手にかけて絶滅させたんだけどな
クルタ族襲撃事件には問題になることが二つある
まず「緋の目は価値のあるものとして残虐な方法で略奪されている」という点
・クルタ族と戦闘したことまでは間違いないが、挑発して惨殺したにしては旅団側の記憶が薄すぎる
・旅団のほかの手口は団長が指示したものならかなりスマートにまとまっているので印象が合わない
・また家族や仲間を思う気持ちにはむしろ旅団は同情するだろう
次に「報復を示す文章が本物だとするとクルタ族側から手を出したことになる」という点
・クルタ族は他地域の人間と接触せず隠れて暮らしているので流星街と接点がない
・自爆テロなら流星街の民1人と相手1人の命の等価交換の印象があるが、クルタ族は一方的に略奪されている
・流星街の報復を旅団が担当した例がない
何が起きたか推測するにはかなり多くの欠落があるし、複数の事件が重なっている気もする
無理に想像で埋めようとすると「クルタ族は実はひどい悪事を働いていた」とか「ツェリがクルタ族と流星街を焚きつけた」とかになるわけだが、もう少し状況がわからないと何ともいいづらいところがあるな
パクノダの記憶調査、フェイタンの拷問は、どちらもサラサ殺害犯を調べるために身につけたものだったんだな。
流星街の民に手を出した者は報復される、というのを「デザイン」したのがクロロということらしい。
しかしそうなると謎なのが、長老の人間爆弾能力だな。二つ疑問がある。
クロロが報復をデザインしてから後に人間爆弾能力を身につけないとおかしい。長老もレンコに習ったのか?
流星街にこれ以上の犠牲者を出さない、という方針と矛盾している。
あの人間爆弾って、コルトピが加入して人間のコピーが作れるようになってからじゃないのだろうか?実際はクロロVSヒソカ戦でやったような、オーダースタンプやシャルの携帯で操る人形だったのでは?
そう考えると、オーダースタンプも流星街の誰かから借りた能力なのかもしれないな。
「オーダースタンプ」は、人形好きのミルキの能力をクロロが盗んだ説を推しますかね
カルトがクモに入った動機が「兄さんを取り戻すため」ですから、ミルキの盗まれた能力を取り戻したいからと考えれば良いかなと
ミルキとカルトは仲良く遊んでいる姿が描かれてましたしね
ミルキは外出しないから無理だろ
自爆による報復をクロロがデザインしたのかということを考えると、逆じゃないか?という気がするんだよな。
流星街の報復自爆テロは以下のところに出てくる。
No.102
「スイッチ式の爆弾を懐に入れて 相手といっしょにふっとぶんだ 自爆だよ」
(流星街からの報復方法についての調査担当者のセリフ)
No.224
「被害者と殉法者合わせて 死人は三百を超えとる」
(流星街住民のセリフ)
「ホント変わらねぇな ズレたところで迷走してやがる」
(流星街議会についてのフィンクスのセリフ)
No.351
「その能力の持ち主だったのは流星街の長老だ 「外」で誰かが住民を攻撃すると同胞を爆弾に変えてメッセージを届けさせた」
(「番いの破壊者」についてのクロロによる説明)
……この自爆による報復って、クロロがデザインした感じがしないんだよな。
今まで出ているセリフを素直に受け取れば、もともと教会だか議会だかが使っていた「スイッチ式の爆弾」があり、それを後に長老が念で実現し、旅団はそんな方法をズレた方法と思っている、ってことになるんじゃないのか?
スイッチ式の爆弾は、長老の念能力を知らない現地の警察がそう誤解した、というのはあるかもしれない。
しかしどちらにしても「爆弾」が議会から差し向けられていることには違いがないし、人間爆弾の実現を願って能力を得た長老も間違いなく居るわけだ。
自爆テロは自己犠牲の文化でもあるか、でなければ「神の教えを守れば死後に天国に行ける」といった宗教上の死後の特典がないと実現しないものだ。(この意味で昔の日本の自己犠牲文化や特攻隊、イスラム原理主義による爆弾テロがモデルになっていると思われる)
もともと民族文化としての自爆テロがあった上で、クロロがやったのは報復を効果的にするための宣伝とか、パクノダによる犯人特定の精度アップ、あるいはコルトピのコピーによる人的被害の削減だ、というならわかるし、流星街の死者を減らす目的にも合うと思うんだがどうだろうか?
レンコも流星街出身っぽい様子だし、乳母衆の「許可」が必要な事から、もともと流星街の大人たちには念能力が継承されてたんじゃないでしょうか。だから、長老のひとり(複数いるらしい)の人間爆弾能力はもともと持ってたのではないかなと。
>流星街にこれ以上の犠牲者を出さない
これまでやられっぱなし・攫われっぱなしだったのをやり返す事で防衛力を強化させたので犠牲者を減らせるかなと。サンアンドムーンは「クロロ対ヒソカ」で審判を爆弾にした事から流星街住民以外を爆弾にすればいいわけですし…。
あら、山田さんが。ヤマカムいつも楽しく読ませていただいてます。
「長老が人間爆弾能力をもともと持っている」のに「やられっぱなし」だった、というのが説明がつかないんですよね。
その能力は明らかに報復用だし、今まで報復してきたのなら小悪党がナメた犯罪などしないはずです。
つまり、
1.能力があるのに使っていなかった
2.能力を使っていたが効果がなかった
3.サラサ殺害事件の後に能力を得た
……のどれかということになります。
サン&ムーンで流星街以外の人間を爆弾にすればどうか?は人的被害を減らす方法として考えてみたんですが、それは必要条件に合いません。
マフィアがよくやる、本人や家族を殺すぞという脅しがまったく効かないからこそ、手を引かせる効果が生まれます。
No.102のコルトピによる旅団コピー死体は、DNA鑑定ができたほど「本物そのまま」だったので、「どこにも存在しない人間」という流星街住民の証明ができました。あれに操作能力を加えるとヒソカVSクロロ戦の人間爆弾になるわけです。
(つづき)
流星街に手を出させない効果は、免罪関係者への31人自爆テロ事件がもっとも有名なようです。
しかしあれを「クロロのデザイン」だとすると、いったいどこをデザインしたのか?という疑問が生じます。
幼児殺害への対策が何もなかったところから自爆テロを考案した、というのは、(クロロの年齢的には可能だとしても)旅団の設立目的から考えれば無理があります。自爆テロをやりたがる人がもともと居たはずです。
自爆テロという最も効果的な方法があるのに、それがさまざまな理由で有効に使われていなかったので、使えるようにデザインしなおした、ということなら話はつながりそうです。
DNA鑑定が可能な死体を現場に残し、なおかつ人的被害を最小にする、ということなら、コルトピとサン&ムーンの組み合わせが一番良いのでは?
ただ、キメラアントに襲撃された時はその手はまったく使っていなかったようですけどね。クロロがいないと流星街はそんな感じの場所だ、ということに思えます。
↑失礼、免罪ではなく冤罪ですね。
念能力は人生や経験が大きく影響するので人間爆弾能力の長老は前から流星街の子供達が攫われ殺される事を悔やんで復讐したいって思ってたら発現しそうなので以前から能力者説はあり得るかなと。何とも言えませんが…。
とはいえ作中で描写された31人殺すのに31人自爆した(102話)ってのは、コルトピの能力だとは思います。ヨークシンから7年前ですし。「中でどんな教育してるか知らない」と流星街のやつらキ○ガイのように語られてましたが、クモの過去編読むとそんな教育はしてない。
「1.能力があるのに使っていなかった」が濃厚で(本当にあとから長老が覚えたかもしれませんが)、クルトピがクモ加入で復讐の人間爆弾が完成したんじゃないでしょうか。クルトピは初期メンバーでないにしてもシズクやヒソカよりも古参ですし。カルトにしても後発メンバーは必要能力者を勧誘してる様子です。
ヨークシン編から「7年以上前にクルトピ加入」→「7年前にクルトピと長老能力で復讐人間爆弾」。長老の能力はもとからあって、有効活用するためにクルトピ勧誘説を押しときます。
流星街住民に死者が出た場合の報復は前からやっていたみたいなんですが、冤罪31人自爆事件だけ基準がおかしい。確かにそこにはコルトピが関わる方がすっきりします。
以下、流星街の報復について書いているところを集めてみます。
No.395で解説された流星街の報復の歴史は以下のようになっています。
■マフィアとの繋がりが増していくのと時を同じくして流星街の長老の中にも念能力を覚醒させるものが現れ”報復の掟”の元となった誓約も生まれた 「命は命でしか贖えない」「我々は何も拒まない だから我々から何も奪うな」
この説明によると、サラサの事件があった後にマフィアとの繋がりが増え、そのマフィアの影響で長老に念能力が覚醒した、という経緯のようです。また、念能力による人間爆弾が作られ始めたあとに「幻影旅団」が生まれた、とも書かれています。
最初は役者だった「旅団」が、いつ「幻影旅団」になったかがわからないんですが、クロロが14歳で団長になっているシーンで「幻影旅団」になっているとすると、わずか三年の間にマフィアと手を組む・長老が念能力習得・報復活動が世に知られる、という大きな変化が立て続けに起きたことになります。
しかしこの流星街の報復方針は、説明を素直に受け取れば自爆テロというよりは「殺されたら同じだけ殺し返す」程度のものですね。そこそこ過激ですが、しかしまだ常識的な範囲というか、悪党が震え上がるほどクレイジーとも思えません。
No.224では「殉法者」という自爆担当らしき者のことが書かれているのと、キメラアントに攻撃された流星街の議会は「死者が出たら報復する」が死んでない場合は報復しないのでどちらに該当するのかでモメている、という趣旨のことが書かれています。
このことから、流星街の民を殺した者には、殺し返すなり自爆テロなりで報復するぞ、という(現実世界にもあるような)方針があるところまでは間違ってはいなさそうです。
ただそうだとしても、31人自爆事件の流星街の民は「拘束されただけ」で、死んではいないんですね。
その事件だけ基準が合っていないというか、報復が過剰すぎます。
しかしその過剰さで、ヨークシンのマフィアに手を引かせるのに成功しています。
ここまでのことから、「殺したヤツには報復する」までが本来の流星街の”報復の掟”で、31人自爆がクロロによる「デザイン」だった、とするのが妥当ではないでしょうか?
クロロの一存で住民の無駄死にを31人も出すとは考えにくいので、コルトピによるコピーの使用を議会に提案して採用された、ということに思えます。
No.395では、クロロを長老会に呼んで流星街の問題を解決するヒントを得よう、という話も出てましたね。
ただこの場合、コピーされた人間を動かせる念能力は、事実上「オーダースタンプ」しか出てきていない、というところは注意点でしょう。操作系能力者が操る対象の多くは生きている人間です。(あえて言うならマチも人形を動かせそうですが、しかし生きている人間のように動かすとはいかなさそうです)
「オーダースタンプ」が自爆テロに必要だとすると、あの能力をクロロが手に入れたのはコルトピ加入と同じくらい古い、ということになりそうですね。
蜘蛛は脱皮のたび、欠けた足が生え変わる、という特徴がある生き物だ
旅団のシンボルやニックネームに蜘蛛を採用しているのはこのためなんだろうが、人数が謎だった
過去編ではっきりしたこととして、旅団は最初は頭が1人、足が8本で、蜘蛛そのままの人数だったんだな。よく知っている間柄だし、番号も必要ないだろう
このあと旅団に追加された人数に関するルールだが
団員が12人に増える
団員の数を12人までとする
団員が入れ替わる状況が発生、死ぬか既存メンバーを倒すと入れ替わるルールを設定
団員ナンバーを決める
足が12本の刺青を入れる規則を追加
このルールが必要になった理由は、コルトピとシズクの能力が必要になったこと、参加希望者が多く居て人数制限の必要が出たことだろう
コルトピとシズクを勧誘したのはわかる。ヨークシンのオークションやその後の死亡偽装はコルトピがいないとできなかった。シズクは証拠隠滅と毒の手当てだ
問題は参加希望者の増加だな
旅団の必要性は、流星街に悲惨な事件があった時に出てくる。この過去編のあとも流星街で旅団に入りたい者が多く出てくる事件が何かあった、ということじゃないだろうか?
面白い意見です!
記事内で追記しました!
なるほど
シズクはルール設定の時は居なかったのか
旅団内の会話が新参と思えないくらい馴染んでるんだが、あれは彼女の個性なんだな
スピンオフ読みたいな
サラサが死なないif展開で世界を回りながらトラブルを解決する正義の一座幻影旅団の物語を
悪役の方に人気出ちゃうぞきっと
闇サイトという網にターゲットが掛かったとして、今の旅団メンバーの能力では直接接触しないと拘束も攻撃もできないため、ターゲットを「釣る」必要がある。クルタ族はそのエサとして使われたのだとすると、「現場に残された流星街のメッセージ(=流星街のブランディング)」と「旅団メンバーのアッサリした反応」が両立します。ゴンがハンター試験で見出した「相手が獲物を捉える瞬間を狙う」というハンターの鉄則はここでも生きてくるでしょうし。
サラサ殺害犯を誘き寄せる目的だと、緋の目は嗜好の方向性が違うんじゃないか?
スナッフビデオは、幼女とか殺人の「生理的なおぞましさ」を好むものだ
緋の目は「美しいもの」で「2度と手に入らないもの」だ
広い目で見ればアンダーグラウンドのくくりになるとしても、エサとして狙って出すならもっと近いものにするんじゃないか?
月曜になったので、続きがどうなったか検証してみます。
旅団の回想は先週で終わり、今週のNo.398はNo.395のつづきのエイ=イ本拠地探しです。
◯旅団と3102号室の客が、隠し部屋から3101号室へ
瞬間移動の罠の詳細について調べています。
「具現化した分身が瞬間移動も担当する」というフィンクスの見立ては無理があるようで、ノブナガが詳しい解説を入れています。
「ジジイはただの見張りで罠は別の能力者」が当たっていそうですね。
◯3101号室から隠し部屋に行く扉は内側から鍵がかかっている
敵が3102号室から壁を破って来た時のための細かい対策がなされていました。
また、罠があるとエイ=イの組員でも3101号室から隠し部屋に行けませんが、逆に隠し部屋から外へは出られます。
◯逃げ出した3102号室の客と、それに追いついてナイフ使いがよくやるような手から手に刃物を投げ渡す動きをするフェイタン
右か左かを選ばせ、選んだ方の耳から落とすようです。拷問の時にいつもやっていることがフィンクスのセリフから伺えます。
◯3102号室の客を使って実験
罠の形式が地雷形式だ、ということがわかりました。
瞬間移動には結界形式と地雷形式があるとのこと。
また、地雷形式の場合は出口に術者が居る可能性が高いことも説明されています。
◯扉の罠が連続発動なのか単発かを調べる
近くの客室から人を連れ出して罠の扉に入れます。連続発動でした。
この居住区は3階なのでエイ=イの縄張りのはずですが、客室にはシャ=ア傘下のヤクザらしき者が居ました。3102号室の居住者もヤクザっぽかったんですが、罠で飛ばしても若頭が特に問題にしてなく、またエイ=イの構成員は全員モレナのアジトに居るので、フリーランスと思われます。
◯フェイタン、罠への突入を試みようとする
罠が連続発動の場合はリセットの必要がなく、待っていても能力者が出てこないので、こちらから行くという姿勢です。
ノブナガとフェイタンは特攻を好んでますが、フィンクスはそうでもないようです。フィンクスは特攻担当ではないということでしょうか?
◯オウとヒンリギ、旅団に捜査方法の提案
オウはNo.395で言っていたとおり、エイ=イの二人組・ペリゴルとビレの行方を追うようです。
ヒンリギは旅団に、今回の抗争でシュウ=ウがシャ=アや旅団に協力することを説明、敵の本拠地を探すのに発信機を使う提案をします。
◯ヒンリギ、発信機を生牡蠣に変える
まるごと飲み込むのに適した、ある程度大きなもの、ということで生牡蠣なんでしょう。
牡蠣の形で飲み込んでいれば、たとえ解体されても発信機であることがわかりませんが、2時間くらいで元の発信機に戻るので、その間に作戦を終わらせる必要があります。
◯ノブナガは貝類がダメだった。フェイタンは潔癖なので他人の触ったものは食べられない
廃棄物の山で遊んでいた流星街出身なのに意外に繊細なところを見せる2人。フェイタンは冨樫メモにも念の系統が書かれていませんが、神経質なので放出系っぽいですね。
◯自らオトリ役を買って出るヒンリギ
受信機の使い方を説明します。ドラゴンレーダーみたいなものですね。反応がある距離は1kmまでとのこと。ヒンリギが消えたあと、旅団は3層中心部(ショッピングモールの方向)に向かいます。
◯ヒンリギ、罠の先に現れたが誰もいなかった
No.394でモレナが「新しい処理場」と言っていた場所と思われます。先に飛ばされた2人は尋問された上で殺されているようですね。
部屋の床はタイル貼りで、水場やブラシがあることから水を流して掃除できるようです。扉が五つあり、壁に落書きや矢印が書かれている他、なぜか「THE FLY」の映画ポスターが貼られています。
◯罠からノブナガも来た
ノブナガは一旦は3層中心部に向かっていましたが、戻ってきたようです。
「ノブナガさ…」と言いかけるヒンリギ、旅団推しなので団員の顔と名前を把握しているのが伺えます。
◯見(ケン)か動(ドウー)かをヒンリギにまかせるノブナガ
けっこう独特な用語ですね。見はNo.375でベンジャミンも使ってましたが、対義語がドウーで、英語のDOとかけた言い方のようです。
◯ノブナガに気に入られるヒンリギ
名前を覚える気になったことを伝えられ、表情には出さないがうれしそうな様子が伺えるヒンリギ。
ノブナガが剣をふるった時も「おおっ」という感じのリアクションしてます。
◯壁を調べて、エイ=イの本拠地だという確信を得るノブナガ
刀で壁を切ってもすぐに修復されています。
能力者が用意した舞台はカンタンに壊せない、という性質はNo.245でヂートゥが用意した空間もそうでした。
次のコマにはモレナが描かれているので、これはモレナの能力でしょうか?
この壁の頑丈さから、術者が近くにいることを推察するノブナガ。
◯扉を順番に開けていくヒンリギ
ヒンリギが扉を開け、何かあったらノブナガがフォローする、という調べ方をヒンリギが提案しています。
◯ゴオンゴオンと音がする扉を最後に開けるヒンリギ
No.394で「死体処理室」(センタクルーム)と呼ばれていた部屋ですね。
そこと処理場をボコンテが繋げた、というセリフがあるので、さきほどの部屋とは離れた場所にあると思われます。
この死体処理室を通ってモレナの部屋に行くルートがあることがNO.394で語られているので、確実にモレナに近づいていることになります。
▶︎客室裏の隠し部屋にエイ=イメンバーがどうやって入っていたかはいまのところ不明です。3101号室の扉から出ることはできていましたが、旅団が来た際は別の出口から脱出したようで、その脱出ルートも不明のままです。出入り口を作ったりなくしたりが素早くできるということでしょうか?
▶︎念能力で空間を仕切ったり人を飛ばしたりする時の条件がかなり詳しく語られました。ギャトーム(じじい)は見張りで、罠は彼の能力ではなかったようです。
▶︎エイ=イの本拠地がモレナの能力で作られていることが示唆されました。レーダーには反応があるので船の中ではあるようですが、壁が壊せないだけでなく、他の防御機能もありそうです。
▶︎ヒンリギ大活躍ですね。旅団と直接会うこともできたし、ノブナガと行動を共にできるのは旅団ファン冥利に尽きるといったところでしょうか。
■訂正
罠から飛ばされた先の「処理場」の扉は、ぜんぶで六つですね。
まだ開けてない扉がひとつあります。
■再訂正
罠から入った正面にも扉がありました。
「処理場」の扉は合計7つです。
ジャンプの巻末コメントで作者が「掲載分とその後の30話は四年前に書いたもので早く今書い」と字余り気味に発言したのがネットでも話題になってるな。
しかし作者のツイッターはぴたりと止まってしまったので、次の10話はまた来年か、それ以降になるのか。