イーザンバロン・V・ナス寿郎聖「いずれその力が自在に使たなら…」
シェパード・十・ピーター聖「永い戦いが終焉を迎える…!!」(1086話)
五老星のフルネームが判明して盛り上がる『ワンピース』。
ベガパンクが作った「マザーフレイム」(兵器そのものなのか古代兵器ウラヌスを動かせるエネルギーなのか)を実験として使いルルシア王国を壊滅させる際に、イーザンバロン・V・ナス寿郎聖とシェパード・十・ピーター聖は含みのあることを述べてました。自由にこの力が使えれば、永い戦いが終わると。
面白い意見ですね。
でも私は素直に「D」でいいんじゃないかぁって思います。
「長い」「永い」
シェパード・十・ピーター聖は「長い戦い」ではなく「永い戦い」が終焉を迎えるという漢字を使って述べてます。
ここで「永い戦い」という漢字を当てはめるなら、素直に五老星は永久に終わらないエンドレスに続く永い戦いをずっとしている事になる。これが当てはまる相手は「D」しか考えられないかなぁと。
「長い戦い」なら単に時間が「ながい」です。「永い戦い」なら無限に永遠に終わらない「ながい」です。800年を「長い」でなく「永い」って漢字なら無限ループしまくる相手…「D」しかいない!
近年の「D」は抜け殻
〝D〟とは…かつて我々が敵対した者達の名だ。近年各地に湧き出て来た〝D〟は、己の名の意味も知らぬ〝抜け殻〟共…しかし、それも800年前のリリィ女王の〝大失態〟に起因してるのだ…!(1085話)
1085話でイム様は近年各地に湧き出て来た「D」は己の名前の意味を知らない「抜け殻」であると言います。ここで気になるのは「近年」というワード。
イム様はおそらく800年以上生きてるので時間感覚が普通と違う可能性もありますけど、素直に解釈すれば近年湧き出てきてる「D」は抜け殻。じゃあ近年より前は?という謎が生まれる。
普通なら100年前とか200年前とかを「近年」とは使わない。その時代に抜け殻でない名の意味を知ってる「D」がいたんだよ!終わりのない「永い戦い」を仕掛けられまくったんだよ!
世界政府は「D」を消したり、事件自体を隠蔽することに定評がありますからね。
世界政府は「D」「事件」を隠蔽する
世界政府…は「D」の名前に敏感で隠すようにしてます。
(ゴール・D・ロジャー)今となっちゃ世界政府がそうやってお前の名を隠す理由もわかる…!!(968話)
ロジャーも本名「ゴール・D・ロジャー」でしたが「ゴールド・ロジャー」と名前を勝手に変えられていました。
ルフィも同様で、クロコダイルを討ち取った時にはじめて五老星がルフィの手配書を見て、「モンキー・D・ルフィ…」「………」(233話)と、今読み返せば「D」が付いてたので「…」と含みを持たせていたのでしょう。
そして頂上戦争後には「厄介なのはいつも〝D〟だ…ポートガスも然り…」「ここに来て、少々その名が人目に触れすぎている様だな」(594話)と、「D」の名前が一目に付くことを懸念してました。
そして、ついにワノ国編後にはルフィの名前から「D」を取れと指示していました。
この写真は何だ!?目を通してないぞ…!〝D〟も外せと伝えた筈だ!刷り直せ!こんな物、世に出すな!!(1053話)
ルフィもついにロジャー同様、「D」の名前を取れと言われるレベルになったのである。しかし、ゲルニカが裏切って(?)ニカの写真を世経に提供し、モルガンズは世界政府の命令なんてガン無視で「D」を継続して付けてます。
世界政府は「D」の名が人目に付く事を懸念しており、一定のレベルを超えると(賞金首どころか世界を賑わすぐらい報道されて多くの人が目にするライン?)、「D」の名前を消せと指示して抹消してしまう。
また、ゴッドバレー事件のように歴史に残らず事件そのものを抹消してしまう事も描かれてます。たかだか38年前のゴッドバレー事件ですら、当事者以外は誰も知らず歴史からほぼ抹消されてました。これが100年前とかなら完全に抹消されるよね。
- 人目に付きすぎると「D」の名前は消す
- ヤバイ事件だと事件そのものを歴史から消す
これが世界政府…五老星のやり口です。近年は「D」の名前の意味を知らない抜け殻しかいなくても、近年でなく100年とか200年前には抜け殻でない「D」が盾突いてたかも。名前に「D」は残らず、へたしたら事件そのものを抹消してるかも。
「Dの意志」は終わらない
生きてたのかい〝D〟の意志は…(154話)
Dr.くれはが意味深に言った「Dの意志」は生きてたのか。当時はロジャーの本名が「ゴールド・ロジャー」でなく「ゴール・D・ロジャー」と判明してルフィにも「D」が付いてるので、名前そのものこそ「Dの意志」と思ったものです。他に「D」なんて名前いませんでしたし。
しかし、後に(当時の)ルフィ以上の大物や有名人にも「D」の名前が付く者が多数登場してました。
Dr.くれははルフィの本名を知って「Dの意志」は生きてたと言っただけでなく、ルフィの名前に「D」が付いてて、ドラム王国でやったことを踏まえて「生きてたのかい〝D〟の意志は…」と述べたと捉えるのが正確なところ。
で、ルフィがドラム王国でやった事はドラム王国でワポルをぶっ飛ばした。
この国は…ドクロに敗けたのさ。ヒッヒッヒッ(151話)
ドラム王国は転覆した。ワンピ風に言えば「夜明け」が訪れた。「D」の正確な意味は分かりませんけど「DAWN(ドーン)」は英語で「夜明け」という意味です。
Dr.くれはの「生きてたのかい〝D〟の意志は…」とはドラム王国を「夜明けに」導いたルフィの行動を見た上で、「モンキー・D・ルフィ」という本名を知って「Dの意志」は生きてたと呟いた説。
・ルフィがドラム王国を「夜明け」に導く行動を見た
・ルフィの本名に「D」が付いてた
「Dの意志」は「夜明けに導く」が「≒」かなぁ。
そのまんま英語で「DAWN(ドーン)」が「D」の名前の意味かは何ともですけど。
イム様いわく「D」は敵(おそらく「ある巨大な王国」の者)だったが滅した。しかし、血縁を絶っても「D」はなぜか湧いてくる。
800年前に血縁を絶って壊滅した「D」の名前を持つ者たちも、エンドレスにポコポコ湧いてくる。後世に残ってない800年の間でも、「Dの意志」を継いで、世界政府や五老星に「(終わらない)永い戦い」と言わしめる規模の戦いがあったかも。
Dr,くれはの年齢は141歳。たかが38年前すら歴史から抹消されてるので、それこそ100年前に、近年の名前の意味を知らない抜け殻の「D」でなく、意味を知ってる「D」が大規模に世界政府に戦いを臨んだ可能性が微レ存。
それを若い頃にリアルタイム経験者なら、ラフテルに行ってもいないくれはが「Dの意志」を口にしてもおかしくない。
「永い戦い」の相手は「D」
「永い戦いが終焉を迎える…!!」(感慨深く)
五老星の言う終わりのない「永い戦い」の相手はやっぱ「D」でしょう。
そして、歴史には残って無いだろうけど、「夜明け(DAWN)」の訪れのため世界政府に戦いを挑んだ、近年の抜け殻「D」でない存在がうっすら見えます。
1067話
200年前に聖地マリージョアを襲った伝説の鉄の巨人である。「ある巨大な王国」の兵器で900年前に製造されてる。普通に考えれば600~700年も一切再起動せずに、自然に偶発的に再起動して聖地マリージョアを襲うとかあり得るだろうか?
明らかに人為的な何かがあったと考えられる。
そして、奇しくも200年前は魚人島に歴史的な「夜明け」が訪れた年代である。
200年前…「魚人差別」に動きがあった年…(1067話)
ロビンのこの描写さ、漫画の文法を踏まえると「巨大ロボがマリージョアを襲った≒魚人差別が無くなった」だよねぇ。
- 魚人族・人魚族は「魚類」から「人間」に分類される
- それまで世界中の人間たちが蔑んでた
- リュウグウ王国が世界政府加盟国になった
200年前まで魚人族・人魚族は暗黒時代そのものでした(今の少し残ってるが)。しかし、「魚類」から「人間」になって世界政府加盟国にまでなりました。「夜明け」というに相応しい出来事です。
これが巨大ロボが聖地マリージョアと関係してると仮定すれば、抜け殻でない「D」が巨大ロボを使用して、世界政府と戦ったなり交渉して魚人・人魚を「人間」にさせたのかもしれんな。
100年前は特にそれっぽいの無いけど(毒蜘蛛ダニ・ケスチアの絶滅が当時のガチモン「D」の夜明けという妄想はできる)、Dr.くれはがリアルタイムで「Dの意志」を知ってる。
抜け殻でない「D」はいた
「麦わらのルフィを全力で援護しろォ!!!」
やってみろ小僧…!お前も〝Dの意志〟を継ぐ者ならば、この時代のその先をおれに見せてみろ!(570話)
ロジャーの意思を継ぐ者達がいる様に、いずれエースの意志を継ぐ者も現れる…。〝血縁〟を絶てどあいつらの炎が消える事はねェ…。そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた…!そして未来…いつの日か、その数百年分の〝歴史〟を全て背負って、この世界に戦いを挑む者が現れる…!(576話)
ロジャーから「D」について聞いてる白ひげが頂上戦争で述べた台詞である。
「D」の真相を知ってるからこそ、黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)に「D」があろうが、ロジャーが待ってるのは「お前じゃねぇ!」ときっぱり否定して、ルフィを「Dの意志」を継ぐ者と見做してました。
作中では「Dの一族」ってワードも登場しますが、「Dの意志」を継いでるのは「D」の名があっても、ティーチは否定され、ルフィは継いでる者と、真相を知る白ひげは断言してる。
そんなエドワードの言葉は意味合いが重い!ルフィを「Dの意志」を継いでるやつと見て、「この時代のその先をおれに見せてみろ!」というモノローグである。
「夜明け」とは夜が明けて朝を迎える…はじまりと終わりです。時代で言えば「ひとつの時代が終わった新しい時代」を迎えること。それがワンピ的な「夜明け」です。
200年前に「魚類」だった魚人族・人魚族は「人間」になった。一つの時代が終わって新しい時代になったわけです。そこに抜け殻で無い「D」が巨大ロボで世界政府と戦ったor交渉したならDが「夜明け」「この時代のその先」をやってのけたと言える。
また、白ひげは「数百年分の〝歴史〟を全て背負って」とも言ってる。800年前から今生まれた「D」を指して無い。ロジャーだけでもない。「全て」ってそりゃ複数人いたんだよ!
数百年の歴史って、もうここ数百年で抜け殻じゃない「D」はエンドレス湧いて五老星が「永い戦い」と言うぐらい、苦戦したり妥協する成果のプチ勝利を上げる「夜明け」へ導いてる証左じゃないでしょうか。
(抜け殻じゃない)「D」は何度も実在した!!!
コメント
しかし、何をもって「終わる」なんでしょうね。
Dの意思を持って挑んできたとしても余裕で殲滅可能になった。
水先星島やラフテルを破壊可能になった。
ポーネグリフを破壊可能になった。
とかでしょうか。
もしかしたら、ジョイボーイから見て800年後、ロジャー達から見て20年後のこのタイミングが、歴史の天王山であるとイム様たちも知っていて、その戦いに勝利できる手段を得た、とかなのかもしれないなあとか思いました。
イム&五老星の最終目的は、争いの無い平和な世界(ただし絶対的な力による支配という形の所謂ディストピア)
本来だったら800年前に巨大な王国から接収し独占するはずだった絶対的な力(ウラヌス等古代の超科学)だったが、リリィの”ミス”によって失敗。おまけにポーネグリフなる物も世界中にばら撒かれた。
力による支配が難しくなったため、パワーバランスを保つという形で妥協だらけの平和な世界を作ろうとしていたが、なんだかんだ難航。(100年周期で大事件が起きる)
しかしベガパンクが開発したマザーフレイムがかつて得るはずだった力の代替品になりそう。
これでようやく力で世界を支配出来る=永い戦いが終焉を迎える。
とかかなぁと思っています。
Dを名乗る者達にしろポーネグリフにしろ、忌々しいと思っている割にほぼ放置しているので、本命が別にありそうな気がします。
ルフィんとこのドーン島ってそんな意味やったんや
ためになるねぇ
やっぱ山田さんはすげーな。山田さんの記事パクってるTwitterの考察アカみるとなんだかなあって感じする
鉄の巨人(ロボ)に対抗するために政府は長年人体の巨大化実験に取り組んでたんですね。軍事力として、というのは言われてたけど、巨人ロボのツノやカイドウやオーズのツノが同じような形なので、何か繋がった気がします。