「ワンピース」642話"面目など丸潰れ"。
前回「ホーディの正体」とフカボシが呟いて、一体全体ホーディは何者なんだってばよ状態でしたが、今回の話では明かされませんでした。引っ張りますね。次回以降に期待。
で、数分前の海の森。
ノアが魚人島に迫ってくる中で、クジラや魚達が森を離れて只事ではない様子が海の森でも伺えます。
海の森に残るハチは普通に戦えば新魚人海賊団は負けるだろうけど、ホーディは絶対に折れないと述べていました。
ハチ
「ニュ~まともに戦えばジンベエさんと麦わら達の圧勝だろう…」
「だけどホーディは…おそらく折れる事がねェ…!!」
「―タイのお頭は…きっとこれを恐れてたんだ…!!」
どういう事でしょうか。
フィッシャー・タイガーやハチはホーディの正体を知っているのか。
それとも別の意味合いで言っているのか。
「ホーディは」というのはホーディ個人だけを指しているのか、ホーディ達(新魚人海賊団)を指して言っているのか。
ホーディどころか、新魚人海賊団の幹部連中も自らの寿命を縮める事に対してまったく躊躇せずに人間への復讐を誓う危険な奴らでした。
ホーディが蟹狩りに出ていない所でも、幹部達は自分の命を削ってでも魚人の歴史を変えると述べていました。
新魚人海賊団の思想
「この(E・S)夢の力の代償は削り取られる命!」
「―しかし…我々は死を厭わず"計画"を実行する!!」
「人間に打ち砕かれたフィッシャー・タイガーの命!アーロンの意志!暗く無残な魚人の歴史は、この世代で終わらせる…!!」
ホーディだけが異常なわけではなく、新魚人海賊団の幹部はみんな何が何でも人間を叩き潰すしその為なら命など惜しくないという奴ら。
なんで自分の命を顧みずに人間への復讐を誓うかと言えば、新魚人海賊団こそ何も知らねぇ世代なのに受け継がなくていい意志を受け継いでしまったから。
魚人&人魚達が持つ人間(というか天竜人)への恨み。
特に元奴隷だった魚人達の恨みっぷりは半端なく、過去編で魚人島に難波してきた天竜人を有無を言わずに銃殺しようとしたところ、オトヒメ王妃は自らタテとなって銃弾を受け、恨みを子供たちへ植えつけないでと言うのでした。
怒りを憎しみを受け継ぐな
「あなた達の心の叫びは痛い程伝わってきます…。辛いでしょうけど…!その人間達への怒りを、憎しみを!子供達に植えつけないで…!彼らはこれから出会い、考えるのですから」
人間への怒りを、憎しみを断ち切れと述べたオトヒメ王妃。
オトヒメ王妃の"受け継がない意志"を魚人島の住民は受け継ぎ、わだかまりはあっても怒りや憎しみを受け継ぎませんでした。
まったく同じ事をしたのがフィッシャー・タイガー。
タイガーもまた、人間への怒りや憎しみを伝えるな!
"受け継がない意志"を述べて息を引き取りました。
受け継ぐな
「本当に島を変えられるのは、コアラの様な何も知らねェ"次の世代"だ」
「―だから頼む!お前らは島に何も伝えるな!おれ達が起きた"悲劇"を!人間達への"怒り"を!!」
人間への怒りを、憎しみを断ち切れと述べたフィッシャー・タイガー。
悲しいかな、その後にとっ捕まったアーロンのせいで、フィッシャーの"受け継がない意志"…、人間への恨み怒りという"受け継がなくていい意志"を新魚人海賊団は受け継いでしまいました。
受け継がなくていい意志
アーロンはタイガーが元奴隷、人間への恨みで自らの献血を拒んだ事を述べずに、人間のせいでフィッシャー・タイガーは死んだと供述。
新聞の紙面には「人間に献血を拒まれ、タイヨウの海賊団船長フィッシャー・タイガー死亡」と掲載されました。
何も知らねぇ世代である新魚人海賊団は新聞の内容をそのまま鵜呑みしているようで。
新魚人海賊団下っ端ハモンドはタイガーを「我々が敬愛する魚人島の英雄」と述べるように、フィシャー・タイガーは伝説の英雄となっています。
そんな英雄の死は新聞の内容通り、人間に献血を拒まれたことになっていました。
タイガーが死んだのは人間のせいだ
「長い歴史において…我らの存在を化け物と恐れ…!」
「血の混同をお前達が拒んだ!!」
「魚人島の英雄フィッシャー・タイガーの死も然り!」
「種族構わず奴隷解放に命をはった男が…!」
「後の流血戦の末、血液さえあれば確実に生きられた命を…いとも簡単に落とした。心なき人間達に供血を拒まれ…死んだ!!」
フィッシャー・タイガーの死を新聞の紙面通りに新魚人海賊団は信じていました。タイガーは心なき人間に供血を拒まれ死んだ、と。
悲しいかな、人間への恨みを受け継ぐなと死んだフィッシャー・タイガーは、自分の死のせいでさらなる人間への恨みを何も知らねぇ世代が受け継いでしまったなんて。
人に忘れられた時に人は死ぬ、夢を受け継がれれば死なない…という"受け継がれる意志"が間違って受け継がれちゃったらどうなるんだってばよ!
フィッシャー・タイガーは、これを恐れたのでしょうかね。
"受け継がない意志"、"受け継がなくていい意志"を受け継いでしまった何も知らない世代。
「死んで消えゆく者が、この世に恨みを残すなんて滑稽だろう」と言っていたのに、恨みを受け継ぎ死んでも復讐する軍団となった新魚人海賊団。絶対に心は折れないか(ただし弱い)。
個々の戦闘にスポットが当たりそうですけど、やっぱりチョッパーが個人的にグッときましたね。
唯一人間に近かった人型が随分化け物じみた格好になっても、「もういいんだ」と笑ってのけるチョッパーに胸が熱くなるな!
チョッパー
「えへへ、もういいんだおれ!」
「昔、人間になりたかったのは…仲間が欲しかったからだ!」
「おれルフィの役に立つ怪物になりてェ!!」
人とトナカイの間で揺れ、自分が怪物である事にコンプレックスを持ってたチョッパーが、この極地に至るなんて良いっすな。
そういえば、ゾロは前々回で左目を開けていたように見えたんですけど、今回は閉じてますね。何か「結界」とか言っているんですけどどうパワーアップしたか気になりますね。
で、今回のキモはカラー扉絵ですね。
もちろんナミとロビン。
ナミ&ロビン
ブヒィィィィィィィィィィ!!
久々に見たナミのミニスカ姿も捨てがたいですけど、ロビンですよロビン。ずーっと大人の女性としてアダルティーな服装だったロビンが、若々しい花柄のワンピース!素晴らしすぎる。可愛い系の服装もいけるやん!
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