『アクタージュ』scene64:宣戦布告
なにこの盛り上がり!
自分の中で『アクタージュ』熱が再点火しつつある。
もちろん、ストーリーはずっと安定して面白かったんですけど、やはり千世子ちゃんが表に出てくると自分の中で受け取る印象が全然違いますね。「うおおおお!」「キター!」とか叫んじゃうもん。夜凪景と百城千世子の2人は尊い!これは百合だよ…。
扉絵も100点満点中で100000点です。髪の毛いじる夜凪と頬をつねる千世子ちゃん。良い…。2人がイチャイチャしてるのを的確に表した芸術的な扉絵です。
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scene64:宣戦布告
夜凪と千世子ちゃんって宿命のライバルって構図なのにお互いがお互いを大好きすぎるんだよね。そしてまさかまさかの再戦って震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!な展開だよ。
人これを宿命の対決第二ラウンドという!
宿命の対決(2nd)
「ダブルキャスト」として一つの役に対して2人の俳優を当て交互に出演させる。これは否が応でもどちらの方が上なのか見比べられてしまうそうです。
それをやる!
2度目の「夜凪景VS百城千世子」である。
夜凪さんは興味ない?私とあなたどっちの芝居が上か
いやはやこの対決にはビックリですね。
だってジャンプバトル漫画のメソッドでいえば「一度戦って仲間になったライバル」との再戦は非常に珍しいからね。これバトル漫画なの?って聞かれそうだけど、『アクタージュ』はバトル漫画です(百合でもあります)。
ジャンプのライバルキャラは1度大死闘を繰り広げて仲間になったならば基本的に主人公と2度と戦いません。格を落としません。ガチンコバトルは1度!千世子ちゃんとは一度共演して、お互いが凄い演技をした末に…まあ引き分けって感じでしたからね(夜凪が勝ったようにも見えるが)。
そして千世子ちゃんは正妻に…もとい、よき理解者でライバルとして仲間に加わったわけです。両者が成長していく。で、今や夜凪の仲間キャラで切磋琢磨するライバルとしても人気キャラじゃないですか。お嫁さんじゃないですか。
そんな千世子ちゃんをまた夜凪にぶつける。普通やらないって。もったいないって。白黒つけるところ見たいか見たくないかっていえば俄然見たいよ。これ曖昧にしないで決着つけちゃうの?ジャンプバトル漫画で珍しいガチンコ再戦だー!
千世子ちゃんは成長してるか
63話 / 41話
夜凪の成長っぷりは作中でずっと描かれてきましたが、千世子ちゃんはよく分かりません。もちろん、最初の戦い(共演)の後に「私の芝居はもっと上手くなる」(23話)とまだまだ伸びると宣言してましたのでめっちゃすごい女優になってるはずですが…。
あくまでも、千世子ちゃんは夜凪を見てる側でリアクション要因だったからね。
劇団天球の舞台を見た時は以下の反応。
ああ、どうしてあそこに立ってるのが私じゃないんだろう。この感情に〝嫉妬〟だなんて簡単な名前をつけたくない。だから今はこの感情を覚えておこう。きっといつか私をより美しくしてくれる。そのための感情のはず(41話)
嫉妬なんて簡単な名前でない感情だそうな。どう見ても嫉妬です。まあ、この時の千世子ちゃんのモノローグは夜凪の演技でなく、共演者の阿良也に向けた乙女的「ヤキモチ」のほうが正確なのかもしれませんが…。
で、最近の動画を見た千世子ちゃん。
悔しかったよ(63話)
以前の長々と嫉妬なんかじゃないんだからね!ってモノローグの後だけに、短く単純でありながらもズシリと重い千世子ちゃんの現在の心境である。
果たして夜凪の歩るいてきた「これまで」と千世子ちゃんの「これまで」の差は…。描かれてない裏できっと千世子ちゃんも成長してると思われるのでめちゃんこ楽しみですね。
夜凪景VS百城千世子
どっちが上か知りたくない?
なにこのクライマックス感!盛り上がりが半端ない!このまま最終回になるラストエピソードと言われてもなんら不思議じゃない。しかしまさか初戦を曖昧にして格を落とさず上手く仲間キャラにした千世子ちゃんと再戦させるとは…。恐れ入った。素直に脱帽。
どっちが上かと知りたくないかと聞かれ武者震いして「私も知りたい」と即答した夜凪。「新しい百城千世子を見せてあげる。覚悟しててね夜凪さん」と大天使が宣戦布告してきやがった。漆黒の帝王が主人公で白い天使がライバルってアンングルもより映える。2人の宿命対決。ヤケドするぐらいの熱量です。
「曖昧にどっちもすごい女優ってことで、ずっと良きパートナー兼ライバルで切磋琢磨していく2人なんだろ?」なんていう、甘っちょろくてベタベタな希望的予測をしてた読者の顔面に一撃ぶん殴るような衝撃の再戦!
ジャンプ王道バトル漫画です
かつての共演者同士が共演して敵として現れたら
忘れていたぜ。『アクタージュ』が女優漫画の皮をかぶった熱いバトル漫画であることを!普段は夜凪と千世子ちゃんの尊さで、可愛い女の子同士のキャキャウフフホイホイで我々のハートを掴んでいるが、ここぞでぐう熱いバトル漫画展開として魅せる実力と勢いがあることを!
あえて言おう。
『アクタージュ』は、歴代ジャンプバトル漫画の血統を脈々と受け継いだ超絶ガチンコファイト作品であると。こんな展開こそ、少年の心(少年の心を持ってるおっさん含む)を燃え上がらせるんですわ。百合要素なんてオマケにすぎない。この大熱量こそオレを少年の心に戻す!
百合百合っすなぁ(笑顔)
そうは言ってもね!
2人のキャキャでウフフ展開を期待していないわけはありません。
それはそれ。
これはこれですよ。
今回の夜凪が、めちゃ嬉しそうに千世子ちゃんのもとへハァハァ息切らしながら全力疾走は素直にニヤリングです。会えば、好き好き大好きって気持ちが抑えられない早口捲し立てといいね。どんだけ好きなんだよ(笑顔)。
最高の百合があるわけですよ。こういうのが見たいものは見たいのもまた事実です。このキャキャウフフこそがオレを何度も少年の戻す!
いつまでも仲良くしていて欲しいのに戦っちゃうのかよ。ジャンプ王道バトルの熱量でありながら、ジャンプバトルの邪道でもある。仲間になったライバルとあえて決着つける…。禁断のバトルですわ。
千世子ちゃんはDBならベジータだから(実質2回戦あったけどブウ編はお茶濁したから)。キン肉マンならロビンマスクやラーメンマンやウォーズマンやバッファローマンやネプチューンマンだから。聖闘士星矢なら紫龍だから。ダイ大ならヒュンケルだから。ぬ~べ~なら玉藻だから。幽遊白書なら飛影だから。二度目のガチ対決は…禁じ手だろー!?あり得ない。それをあえてやる。やれんのか?
影と光、水と油、悪魔と天使。女優としての「生き様」「信念」が違った2人。一度目の対決(共演)で、どっちも凄いねってキャラの格を落とさずてまとめ仲良くなったのに…。二度と戦いはないと思ったのに。PRIDE「吉田秀彦VS小川直也」の言葉を借りるならば…。
めぐり合ってはいかなかった。再戦はいけない!
この女に敗れた時、自分が歩んだ道が嘘になる。
この女に敗れた時、自分が信じた道が嘘になる。
女優業の果て、生き様を試す…夜明け。
夜凪景VS百城千世子(禁断の再戦)
人はこれは世紀の一戦と呼ぶのだろう。すごい対決だよ。うおおおおお!ですよ。まる。
コメント
> ジャンプのライバルキャラは1度大死闘を繰り広げて仲間になったならば基本的に主人公と2度と戦いません。格を落としません。ガチンコバトルは1度!
↑には例外があって、最終章であれば、仲間との2度目のガチンコバトルがあるんです。
ジャンプの王道バトル漫画のメソッドを作った『リングにかけろ』からの伝統です。
ただ、『アクタージュ』はどう見ても、最終章じゃ無い。(※最終章は黒山監督の映画のはず)
そうなると、今回の章終了後の千世子の扱いが心配になってくるんですよね。
ベッドの上では千世子が上だと思うんだ
2人のイチャコラについて語りまくって、今週のお話の後半に出てくる男俳優のくだりについては一切触れてないのに笑った
ロビンとは公式戦で2回戦ってますよ。
いま、一番震えるマンガにノミネート
バトル漫画でないのに、なんでや!
景×千世子よりもケイコ×カレンが好きです
二ページ目があると思いきや
鍵となりそうな男優をまさかのスルー
一番面白かった舞台編はスルーしてたのに、夜凪と千世子ちゃんが絡みだしたら記事にするその分かりやすさ…笑
千世子ちゃんの前では夜凪ちゃんが完全に恋する乙女化してますね