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『僕の心のヤバイやつ』2巻 山田の心の声が聞こえた(ような気がした)

僕の心のヤバイやつ 2 (少年チャンピオン・コミックス)

 

はぁ~たまらん…。

 

『僕の心のヤバイやつ』(桜井のりお)2巻読了。1巻も相当ヤバかったけど、2巻の破壊力は輪をかけてヤバイです。市川の心も山田の心も読者の心もヤバイ!もう降参です。読めば悶絶確実。その辺ゴロゴロ転げまわってしまうレベル。

 

山田への恋心に戸惑う京太郎…。そんな京太郎の気持ちを知ってか知らずか、天真爛漫に山田は近づいて来る!! 遠いようでちょっと近い…2人の関係に少しずつ変化が!?

 

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『僕の心のヤバイやつ』、ヤバイです!山田さんが可愛すぎてやばたにえん!
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『僕の心のヤバイやつ』2巻

1巻だとまだ山田の気持ちがボンヤリしており、「市川のこと好きなのか?」ってハテナマークつく感じでしたが、2巻の山田は「市川のこと好きすぎだろ!」と断言できるぐらいに恋する乙女となりました。その様子がはっきりとね。

山田があからさまに恋する乙女

Karte.16:僕は心の病

 

エモい…。

 

16話では思春期男子の夢である好きな子と自転車二人乗りイベントですよ。道中でバスケ部辞めることを話しながら市川の所属する「情報処理部にしようかな」「ふーん」のやり取るがヤバイ。

 

しかもパピコまで分けてくれました。1話じゃポテチのゴミしかくれなかった(捨てといて)から始まり、7話はねるねるねるをちょびっとだけに比べると、パピコ半分くれるってすごい進歩ですからね。山田の中の市川評が徐々に着実に上がってる証左でしょう。

 

1話 ゴミしかくれなかった
7話 お菓子をちょっとだけくれた
16話 パピコ半分くれる

 

『僕の心のヤバイやつ』は山田の心の声が一切なく、言動で察するのを楽しむのですが少しずつ好感度が上がってることが手に取るように分かる。山田の友好度&好感度はくれる食べ物で測れる説!20話なんて自分のアメくれようとしてたよね。

山田の一挙手一投足が至高

Karte.19:僕は再び遭遇した

 

休日に姉とマックに寄れば山田と遭遇。再びというのは5話「僕は遭遇した」で休日に本屋で山田を見かけた続編みたいなサブタイです。この19話の山田がぐうの根も出ないぐらい可愛いんですよ。

 

モノローグがない山田の仕草が分かりやすくて表情で語るそのものです。まず、姉と一緒の市川を見て驚く。見知らぬ女性と一緒ですからね。「え?彼女?」とか考えてたのかもしれません。必死のシャカシャカは心の乱れか!オチで心がヤバイ市川が同じくシャカシャカだもん。

 

で、後ろの席の市川が気になる山田でした。市川を「京ちゃん」呼びしてるのを聞いた山田の表情よ。ちょっと複雑で少しもの悲しそうな絶妙な顔してるよね。今にも泣いてしまいそうじゃん!

 

そ・し・て!

「おねぇの分も食べな」という言葉を聞いて、どうやら市川の姉のようだと知った山田の表情変化が芸術的でありました

 

お姉ちゃんだったか!安心!の顔

 

はい!可愛い!

 

なんだよその表情変化はさ(笑顔)。市川の姉だと知ってめちゃくちゃ安心したのでした。そそてトイレってウソついて市川を追って来て、姉と確証得ようとしたり喋りに来たり…とスーパープレイを連発します。

 

市川の中の変化も刮目かな。5話の私服山田(ファッション誌)の感想は「ちゃんとしてる」「なんか知らない女の子みたいだ」と不安になってましたが、19話では「私服だと大人にしか見えないな」です。私服の大人っぽい姿は知らない女の子からちゃんと山田として大人に見えてる市川であった。

山田との青春

Karte.20:僕は弁護した

 

山田から「山田でいいよ」って言われたい人生だった…。

 

そういえば、市川が山田を呼んだことってなかったですね。心の中ではいつも「山田」呼びしてたけど、口には出さなかったし。いつも山田から話しかけられてたもんね。そんな市川がはじめて「山田さん」と口頭で言う。

 

そして山田は呼び捨てでいいとね。あー!青春だ!これ以降は口に出して山田と呼ぶようになるし、市川から呼び止めたりしたりと、何気に大きなターニングポイントにもなってますね。

 

この頃は、まだ山田の中で仲良しで気になる男子ぐらいの認識で友達の延長線上のように接してますね。おまけの「チョコとミント」では「(チョコミントが)大好き」と大声で市川に言ったり。まだ自覚症状がない状態でしょう。秋田書店見学&図書室手繋ぎの後じゃ、もう二度と言えんだろうよい。

 

そんなこんなの青春の日々がたまらんわい。

23話の彼氏ができたら「イヤホン片方ずつ聴くやつ」は今後絶対市川とやるよなぁ。

近頃の違和感は何だ!?(by山田)

Karte.26:僕は封じた

 

秋田書店社会見学は伝説と言っていいでしょう。

 

その前からちょくちょく山田がおかしな行動を開始します。雨降れば市川待ってたのではないかとか、傘持ってるの隠してたのではないかとか。まったく論理的でない行動をする山田なのです。

 

いやまあ、最初からアホな子で行動はおかしかったんですが、淑女として乙女としておかしくなってしまうのです。秋田書店見学ではそれが特に顕著に現れます。

 

市川と目が合った時の一瞬の間だったり焦ってうまく言葉が出なかったり。エレベーターでずっと間近で見てて夢中になってると想像できる行動をしたり。市川がトレイへ寄れば当然のように待ってるし。

 

ここまで市川のこと好きだとは読み取れたけど、友達の延長戦上って感じでフレンドリーだったのに。おかしい。山田がおかしいぞ…。

 

恋心に無自覚だったのが自覚しつつあるように見えます。それはかつて市川が経験したことでもある。1巻14話の言葉を借りるなら「近頃の違和感はなんだ!?」である。

山田が卍解!

Karte.27:僕ははぐれた

 

『僕の心のヤバイやつ』は山田のモノローグ一切無しなので、読者が想像するしかないんだが、それでもめっちゃ分かる。市川と同じ症状になってるだろ!

 

「なにやってんだ一体僕は!!!」ならぬ「なにやってんだ一体私は!!!」状態の山田である。市川も山田と触れ合ううちに自覚症状なくとっくに恋してたわけですからね。山田も同じで自覚症状ないながらとっくに惚れてた。そこに気づく伝説のエピソードが27話やね。

 

秋田書店見学はひょっとしたら14話で市川が山田を好きだと自覚した対のような心情があったのかもね。そっくりそのままリボンを付けて市川の心の声が山田にも当てはまってる説。

 

近頃の違和感はなんだ!?

気持ちと行動が一致してない違和感。

まただ。また間違った行動をしてる。

なにやってんだ一体私は!!!

え?

 

ああ、私は市川が好きなんだ

 

そんな乙女の声が聞こえた(ような気がする)。

 

まったくの他人だった2人が、そここそゴミ虫を見てるような感じだったのに…。少しずつ仲良くなっていき、いつの間にか恋に落ちてて、14話で市川が…27話で山田が恋心を自覚したと。くぅー!感無量である。感動的である。

 

しかし市川も男だねぇ。

秋田書店見学前に山田が言ってた「じゃあ」のミルクティをサラッと渡すのは痺れたよ。

 

Karte.25:僕は平静を装った

 

これを覚えててくれたってキュン度も跳ね上がるもんね。ちなみに山田が市川から貰ったミルクティを飲んだ描写は無い。あの山田が飲まなかったのかは分からない。

 

おまけの「未解決事件」で、市川は山田からもらったポテチのゴミ袋をしっかり保管してることが判明しましたが、山田はどうなんじゃろうねぇ。

※追記

桜井先生がTwitterに投稿したイラストで、27話のミルクティの行末が判明しましたね。
なんというか、なんちゅうもんを食わせてくれたんや…っていう心境

コメントより

 

 

山田ー!!!!

市川から貰ったミルクティの容器をしっかり保存して部屋に飾ってました。最高か!

 

自分の恋心に気づいた(と思われる)後の山田伝説は半端じゃなかったです。もう頬は緩みっぱなしで「可愛い!」「いじらしい!」「キュンキュンする!」のコンボで転げ回ってしまいましたね。

市川だけの言葉なのか?

好きだ

 

んんッ、んんんッ。

 

何度も述べるけど山田には心の声が描かれない。だから全てのモノローグは市川のもののはず。なのに引っかかるのは30話「僕は溶かした」ですよ。

 

山田が図書室でお菓子を食べてるところへ教師が通りかかり、市川が手を掴んで隠したわけですね。その時の心の声は「僕はこいつがこんなにも好きだ」です。間違いなく市川のモノローグなんだが、もしかして山田の声でもあるのかと思ったり思わなかったり。

 

というのもこの漫画のモノローグは全て四角い吹き出しで囲まれてるんですよね。なのに、25話の「好きだ」だけ四角い吹き出しが無いんですわ。直前に山田も市川の方見てる描写があり、この吹き出し無い「好きだ」ってモノローグは果たして市川だけの声なのかと。

 

市川だけでなく山田の乙女声でもある可能性が微レ存。

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    >25話の「好きだ」だけ四角い吹き出しが無いんですわ。
    ここ後ろの窓ガラスが吹き出しになっていて、しかも山田側の窓ガラスが左にスライドしてて
    市川の窓ガラスと重なっているように心情もシンクロしている、という考察がありました

  2. 匿名 より:

    以前僕ヤバをリクエストした者です。ご採用ありがとうございます!
    第19話のマックでの山田のシャカシャカは、ナンパされた過去を聞かれたくないために意図的に音を出していたという考察がありました。
    それと山田のミルクティー好きについては作者のツイッター垢の短編(単行本未収録)で明らかにされてました。本作品は桜井のりお先生のツイッターと並行して読むと一層エモ度が増します。
    毎日の更新お疲れさまです。今後も支障のない範囲で頑張ってください。

  3. 匿名 より:

    Twitterの方を本編と勘違いしてたクチです。

    タイトルは、基本的に市川の視点でいつもついてるけど、今回ばかりは市川の視点ではただチョコを溶かした…ってだけの意味だけど、これは何を溶かしたのかは、色々と含みをもった言い方だと思うしいつも思うけど秀逸だと思う。

    ここからの31,32,33話もまた神回なんだよなー

  4. 匿名 より:

    桜井先生がTwitterに投稿したイラストで、27話のミルクティの行末が判明しましたね。
    なんというか、なんちゅうもんを食わせてくれたんや…っていう心境

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