『少年のアビス』地獄のヒロインレースが最終局面を迎えてる件！

『少年のアビス』151話「夢幻」

 

やったね！柴ちゃん大勝利！

 

柴ちゃんENDという名の終着駅を目指して苦節3年。幾多の闇落ちとパクられに見舞われながらも「柴ちゃんルートはあるんだ！きっとあるんだ！現実の先にあるんだ！」と信じて、終わりの見えない読書を続けてきました。

 

そしてとうとう！夢は現実のものとなったのです！

くぅー！感無量である。

 

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シャバに出てきた柴ちゃん

146話

 

ふつくしい…。

 

レイジの家の前で刑事と遭遇して、睨みつけてたので対決を予感させましたが、普通にパクられただけでした。柴ちゃん2度目の警察にやっかになるである。

 

1度目も思ったけどさ、柴ちゃんがシャバに出たところと光の使い方は神がかった描写だよね。光の演出で黄金のオーラを纏ってるみたいだ。女神みたいだ。

 

で、柴ちゃんはついに決着を付ける決意をするのです。

柴ちゃん最後の勝負

でも、私はもうそんな自分を認めてしまったから…。だから令児、あなたに会ったら私の本当の気持ち全部ぶつけるから…。完膚なくまで私を否定して（147話）

 

柴ちゃん△□×（さんかっけー死角無し）

 

柴ちゃんのルート分岐点があるとしたらヤンデレ化した時一線を越えた時にレイジからこれから何て呼べばいいか尋ねられた時でしょう。あそこで「先生」でなく「由里」って呼んでくれと言えば違った未来があったかもしれない。ま、33話では「百里」って呼ばせようとしてましたが…。

 

それはアラサー処女が男子高校生に溺れてしまわない為の精一杯の抵抗だったというモノローグ。しかし、今のNEW柴ちゃんは自分の弱さと向き合える。堂々とレイジLOVEを認めてる。

 

故に、彼女は最後の勝負に出るのです。不完全燃焼はもう嫌なので一世一代愛の告白を決意する。そして、フラれるのが分かってる。気持ちの整理付けてすっぱりフラれる気なのです。

 

中島みゆきの名曲「ファイト！」が鳴り響く。ファイト！闘う柴ちゃんの唄を闘わない奴らが笑うだろう！ファイト！冷たい水の中を震えながらのぼっていけ！ですよ。

 

柴ちゃんの闘いを笑うな。見届けよう。

 

ありがとう！おじいちゃん！（死んでくれて）

 

くっそｗｗｗｗ

 

2回も捕まってしまったので、柴ちゃんは自宅に軟禁状態で動けません。しかし、祖父が亡くなってしまい、両親不在で外出できる隙が出来た。そこで、これまで見た事ない最高の笑顔でルンルン気分の足取りでレイジの元へ向かうのでした。

 

死んで隙を作ってくれた祖父への感謝…というナチュラルな畜生発言ですよ。光の戦士に目覚めてからベビーフェイスになってた柴ちゃんのぐう畜っぷりは笑うしかない。なにこのギャップ！どこまで笑わせんねん！

 

柴ちゃんは最強のネタキャラ…はっきり分かんだよね。

完全に恋する乙女

緊張する緊張する…。ちょ…ああ…嘘…ヤバい…。む、胸が苦しい…ヤバい～。目も合わせられない…！これが…恋（148話）

 

圧倒的可愛さである！

 

愛の告白すると決心してレイジの自宅で待っててついに会えた。思い伝えてきっぱりフラれようと決心してた柴ちゃんが、いざ会ったら純情乙女の反応するのである。

 

いやいや、既に何度もウコチャヌプコロしてきたよね。愛が重くなって自宅やチャコと出かけたカラオケまでストーカーしてたよね。もっと凄いこと散々したじゃん！なんで今更、告白ごときでこんなに緊張しているんだよ！

 

恋する乙女が愛の告白＞ストーカーメンヘラ女＆一線超える

 

という恋愛のデフレをやってのけるからこそ、柴ちゃんの、告白するだけなんて今更するぎる言動がめちゃくちゃ光る。一線超えてて、独占欲丸出しでストーカーした末に…女子中学生みたいな告白する柴ちゃんはギャップ萌えも相まって可愛さがヤバイ！

 

あなたが好き！ごめんなさい…好き。好きです！本当はまだ…ずっと…もうずっとずっと好きなんです！私は黒瀬零児くんを愛してますっ！！

 

柴ちゃん△□×（さんかっけー死角無し）

 

見てくださいよ。

いつにも増して可愛い柴ちゃんのこの顔を。

 

これはあれですよ。「勝負顔」というヤツです。勝負顔とは？勝負下着みたいなもので大勝負の場面でヒロインが放つとびっきりの決め顔です。

 

「ここぞ！」という時に使用する勝負顔を、最強ヒロインの柴ちゃんに出させたってことは、それつまりここが柴ちゃんの最終決戦として描いているからでしょう。間違いない。

 

絵から「これがラスト！柴ちゃんフェイスの集大成だ！」って気合いがビンビン伝わってくるもん。そうかぁ。ついに柴ちゃんの恋も終わっちゃうのかぁ（しみじみ）。

 

 

…え？（読者＆柴ちゃん）

 

柴ちゃんの告白は「言った」「さあ…どんとこい！」「きれいさっぱりふられてやる…！」と最後の告って自爆するつもりの神風アタックの心意気でした。

 

しかし、告白されたレイジは柴ちゃんを見つめて抱きしめてキスする…という行動をしたのです。

 

…え？（読者＆柴ちゃん）

 

なにこれ？

 

位置付け的にはそうですね。三国志で例えるなら、最大勢力のナギが「魏」！伸張めざましいチャコが「蜀」！ラスボス夕子さんは「ローマ帝国」。そして柴ちゃんが「倭」もしくは「末期後漢」です！

 

え？倭？末期後漢？呉じゃなくて？そう。1人だけ戦力が違いすぎる。それ国力的に勝ち目ない。

 

そうなのである。ヒロイン的には全員、甲乙つけがたい魅力を備えているが、柴ちゃんは既に負け戦に突入してたのである。夕子さんの呪いとナギとチャコの勢力の争いであり、柴ちゃんは滅びをただ待つしかない末期後漢みたいな状態だったわけです・

 

それがまさかの9回裏逆転満塁ホームランですよ！

30歳になった柴ちゃん

今日はあなたにきちんとフラれるつもりで来たの！だって気持ち悪いでしょ？まだ粘着してるのよ？殊勝に謝って大人ぶって救ってあげるとか言いながら、本当はまだ全然あなたのこと好きで諦めてなくて男としてみてたのよ？29歳の女が…待って…今日って3月3日…誕生日だ…私、もう30歳だ…30女よ（150話）

 

柴ちゃんの誕生日は3月3日。

今年度で30歳を迎えてしまったのである。

 

そんな年の差を踏まえてもフラれるつもりだった一世一代の告白を受け入れたレイジである。ついに…やっと…方通行だったメンヘラストーカー女の純愛が受け入れられたのである。

 

結婚しよう

 

 

やったね！柴ちゃん大勝利！

 

くぅー！感無量と言う他ない。柴ちゃんENDなんてあり得ないと半ば諦めの境地だったのに、まさかのまさかです！柴ちゃんの一世一代の玉砕上等アタックが受け入れられたのです。柴ちゃんの恋が結実したのです。

 

『少年のアビス』（完）である。

 

というシバニスト（柴ちゃん大好きな者達）にとって最高の展開であるが…悲しいけどこれ『少年のアビス』なのよね（「悲しいけどこれ戦争なのよね」のスレッガー中尉の如く）。

柴ちゃんＥＮＤは有り得るか？

えー、ここまで読むと「やったね！柴ちゃん大勝利！」としか言いようがありません。しかし！しかしである！訓練された『少年のアビス』読者なら、素直に受け取れない。壮大な逆フラグが立ってる。…明々白々です。

 

まずレイジはプレイボーイで流されるままのクズである（凪のように流されるのはレイジにこそふさわしい）。ちょっと前にチャコの渾身の告白を普通に受け入れてた。

 

俺はチャコ好きだよ（143話）

 

柴ちゃんの前にチャコまで一世一代の全てを投げ打った愛の告白してました。レイジはチャコの想いに応えてたのです。「俺はずっとチャコが好き」と言ってのけたのです。

 

舌の根の乾かぬ内に柴ちゃんの渾身の告白も了承するというプレイボーイっぷり。流石は夕子さんの息子である。全方位で与えられる愛に応える！

 

そして、これで二股状態なのにもっとヤベー点がある。

誰も救ってない…。

 

146話

 

＞死に際のじいさんだってあんな諦めた目しねーよ…

 

これが全て（のような気がする）。レイジは諦めの境地に至ってる（テニプリの無我の境地的な最終）。チャコの渾身の告白に応えて…柴ちゃんの渾身の告白に応えて…「ちょっ！お前…！」みたいな二股っぷりです。

 

そしてチャコ＆柴ちゃんの純愛ストレートど真ん中な告白を受けても死んだ魚の目のまんまでした。死に際のジジイでもこんな目しねー瞳を継続。ナギとサプライズ再会しても、変わらなかった。

 

ヒロインレースは全てを達観して諦めてるレイジの瞳に炎を灯すことなのかも（と思った）。チャコ、柴ちゃん、ナギ…と最終局面の情事でも、死んだ魚の目の瞳のままです。やはり夕子さんなのか？それとも他のヒロインなのか？

 

レイジの瞳に生きる点火させるのがヒロインレースのファイナルかな（と思います）。はい…。

 

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