人生で初めて告白された相手はまさかの女子であった!
『Change!』(曽田正人)1巻が発売されました。
自分にとって曽田先生って外れがない、全て長打を打つバッターでした。
『シャカリキ!』『め組の大吾』『昴』『capeta』と圧倒的熱量で夢中になったものです。がしかし!前作のファンタジー漫画『テンプリズム』がまったく心の琴線に触れませんでした(個人の意見です)。曽田先生でも三振するんだなと思ったものです。
で、次は何を描くのかと期待と不安が入り混じる中でこれまた馴染みない題材を描くのう。フリースタイルのラップって…。曽田先生って他があまりやらない題材を描くから素直にスゴイですね。
新作『Change!』は熱い作品になりそうな予感がビンビンします。
私立・鐘鳴館高校1年、栞は堅苦しい校風の中でどこか息苦しい日々を過ごしていた。そんな中、耳にした教師たちの話。渋谷のクラブでバイトをしている生徒を見つけに行く・・話に上がった生徒がクラスメイトのミキではないかと思った栞はクラブ「FAMILY」に向かった。そこで出逢ったのは、言葉とリズムで戦うラップバトルだった! 曽田正人が描く熱い少女の物語、ここに開幕!
<試し読みできます>
ちなみに私はフリースタイルラップほとんど知りません。なんでもDJが流すビート(音楽)にMC(ラッパー)同士が即興の歌詞でラップをし、即興性、内容、ディス、韻、などを競って勝敗を決めるそうです。ウィキペディアで調べました。
『Change!』
言い返すんだ!!
お嬢様学校へ通う去年(こぞの)栞は堅苦しい学校の校風に息苦しさを感じていました。ある日、校紀係として同じクラスの倉田ミキのスマホを注意したら「犬」「見えない首輪がついてる」と壮絶にディスられてしまいます。
内心ムカムカした栞は、渋谷の「FAMILY」というクラブで店員をしてる1年がいると先生が問題にしていたのを偶然聞き、彼女(ミキ)だと直感しクラブへ足を運びフリースタイルラップに出会うのでした…。
「私もこれが出来たらいいだろうなあ」とラップに出会うきっかけから、ミキへ言い返したやり取りにもなかなかどうして。ラップについてはまったく知らんが、即興で韻を踏んで(←よく分かってない)、ミキとの口喧嘩に勝ってしまった。その勢いでステージでも曽田イズムがあった。
曽田イズムとは
踏んでる!
初めて上がったステージで韻を踏んでいる。まあ具体的にどうすごいのかはラップに詳しくないので分からないけど、リズム取ってなんかそれっぽいこと言ってるのでしょう。もちろん初ステージなので結果はボロボロだったけど、栞からは才能の片鱗を感じるものがりました。
これこそ曽田イズムですね。曽田イズムとは「天才主人公」である。天才といっても、昨今流行りの「俺TUEEEEEE!」的なスマートな天才ではない。どう見ても天才なんだが、努力して苦悩し、その結果最高の熱量MAXの天才を描くのが世界一上手いのである。
結果的に、天才としか例えようのない主人公でも苦悩し壁を乗り越える様にカタルシスを生み、ヤケドするぐらいの熱量を生み出すのです。努力する天才を説得力もって示す!1巻の段階で、栞にはその系統を感じさせてくれる。
初ステージで
ラップがよく分からない僕でも彼女は最高の熱い生き様を見せてくれるって期待がムクムク湧き出てくる。初ステージの結果はボロボロ。悔しくて情けなくて悲しくて涙を流す栞を見て確信しましたね。あー、これこそ曽田作品の主人公であると。めがっさ負けず嫌いじゃん!
暑苦しく、息苦しく、汗臭く、泥臭く、…その先にあるテンションMAXの大熱血と大満足を見せてくれそうです。今後ラッパーとして魂が揺さぶられることになる「成長」があるのは確信できる。曽田正人先生は永遠の少年漫画家なんですよ。
必死さがキモよね
しおりん本気と書いてマジじゃん
人生で初クラブでいきなりステージに上がってMCバトルで敗北したしおりんの悔しそうな表情が最高だよなぁ。ああ、彼女「全力」じゃんって。これからも「必死」なんだなって。
才能の片鱗を見せるものの、まだまだ超が付くど素人。「全力」「必死」って情熱のエネルギーが点火してる。曽田先生はホンマに永遠の少年漫画家ですよ。少年漫画というのは突き詰めれば「壁にぶつかる → 壁を突破する」です。そこを暑苦しく同時に背筋を震わせて描いてくれるのが曽田作品なり。
『Change!』はテンション上げ上げで見せてくれる予感しかないね。行くぞしおりん!情熱の貯蔵は十分か?盛り上がり読者の魂を揺さぶってくれる匂いがプンプンするぜ!
百合的にも美味しいです
なんだこれ(笑顔)
曽田先生のキモは「熱くさい、汗くさい、泥くさい」の熱量三大要素が満載なんですけど、今作『Change!』はそれを打ち消すことなく、熱量三大要素がありながら「爽やかさ、綺麗さ、可愛さ」のニヤリング三大要素も満載なのです。
すごく百合百合しいです…。
出会い最悪でお互いが嫌ってる関係…からの関係である。
いやまじで。常に新境地を開拓することに定評がある曽田正人先生ですが百合の扉を開いたか!もちろん根底にあるのはテンションMAXにしてフルスロット熱血ですよ。同時に『Change!』からは清涼感が半端ない。ずばり百合だよコレ!
「ラップ+熱血+百合=????」
ヤベー!期待値うなぎ上りですよ!実際、1巻ラストの2人のやり取りは背景の桜の花が最高に似合ってました。ふつくしい。尊い。尊すぎて熱いながらも頬が緩んでしまった。うん。『Change!』期待大です。まる。
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コメント
あぁ…この路線で行くのか…テンプリズムの中盤以降で変な方向に進み出しちゃったからなぁ曽田先生…
自分も曽田センセに求めてるのはコレジャナイなんだが、
同じものを書き続けていたら飽きられるという危機感は読者には理解しがたいかもしれぬ
三振・・・強く同感でございまする
capetaと同じコンビなので期待しても良いのかな?
にしても、曽田先生が女性メインの漫画を描くのは意外です
苦手だと公言されてますから
昴は女性主人公でしたが熱血でしたし…
昴は…
大ゴマ使いすぎじゃない?
曽田先生は原作もの向いてないですよね
圧倒的に物語が面白い人だし、今回は期待できそう
熱い話になりそうですよね!
天才を描くことに関しては描写はピカイチだから期待だな
ラップ物やるにしても素直に男主人公で良かったと思うんだ・・・
わざわざ女主人公で相方も女にした意味が今のところあまり見られない・・
熱血物なら男主人公の方が分かり易いし
言い方悪いけど百合好きに媚びてるようにしか見えん・・・
忌憚無く言わせてもらえば微妙
百合でいいし女主人公でもいい
ただスポーツ系が読みたい
ラップって題材がなー
この漫画読んでるとなぜか今井メロを思い出してしまう。