『葬送のフリーレン』無名の大魔族ソリテールを考察する

 

今週のフリーレンは休載ですけど、先週のサンデー（2022年43号）でアニメ化・連載100回ということで総勢100キャラの人気投票が開始されました。ネットでも投票できます。

 

1位と2位はフリーレン様とフェルンのワンツーは予想できるけど、3位がまったく想像できない。アウラちゃんとか3位に入ったら面白いと思います。あと結構ネタに走ってる。

 

エントリーNo.1　フリーレン

 

エントリーNo.100　ミミック

 

 

どっちも事実上ミミックじゃん！

他の絵用意したってよ。

 

※サンデーうぇぶりなら『葬送のフリーレン』が基本無料で読めます。

 

『葬送のフリーレン』ソリテール

ソリテール可愛い

100話

 

さて、この漫画は魅力的な女の子が多い。ソリテールもめちゃくちゃ可愛い。アウラちゃんのような瞬殺カマセ犬でなくフリーレン様とガチバトルして血まみれボロボロになってる姿がちょっと興奮する。

 

そんなわけでソリテールを掘り下げてみたいと思います。

人類の研究をしてた

88話

 

「南の勇者」討伐前なのでおそらくざっくり90～100年前（94話では一世紀前と言ってる）、マハトが人類の感情に興味を持ち出会ったのがソリテールという魔族でした。

 

 

 

「収斂進化」とはクジラやイルカやシャチが魚のような姿で哺乳類なのは、陸の生き物が海で暮らして長い年月が経過そて魚そっくりな見た目になった。これを興味深く研究。

 

マハトと違って人間の感情には微塵も興味無し。

なぜ人類を研究してるかは「魔族と姿は何故似てるのか」って部分。

魔族と人の姿が同じな事に興味あり

人によく似たこの姿も、人と同じこの言葉も、まるで人のような振る舞いも、すべては人を欺き捕食するために獲得した、進化の証（88話）

 

つまり、ソリテールの考えは魔族はもともと違う姿だったが人を欺き捕食するために同じ姿に進化したと。

 

ソリテール論が本当かどうかは分かりませんけどが神話時代のゼーリエは魔族を狩りまくってたらしいので、魔族の姿が今と同じなのか違うのか興味ある。そもそも神話時代が何年前かも知らんが。またそれなら魔族はもともと別のところに住んでたのだろうか？

 

100話では「私は人類に狩られる日が来ないと思ってる程傲慢ではない」と述べてる。魔族が人類を捕食するために進化したなら当然人類も進化すると考えてたのかな。事実「ゾルトラーク」は短命な人類だからこそ。

人間そのものは興味ある

人間の感情は興味無しだが人間そのものには興味ある。

 

私は君達のことが知りたいだけなの。少しだけ話し相手になってくれないかな。（95話）

やっぱり人類は素晴らしい。私にいろいろなことを教えてくれる。（95話）

 

人類の研究をしてるのは「いろいろなことを教えてくれる」という理由もありそう。

研究テーマ

会話から人類の習慣や文化、魔法技術を探求するのが私のテーマなの。（97話）

 

人と話すのは大好きで沢山の人達と色んな会話をした模様。家族の話が興味深く、魔族（わたしたち）に存在しない概念だったそうな。

60年前に城塞都市を滅ぼした

北部高原の最北端で魔王軍の残党による襲撃があった。たった一人の魔族に堅牢な城塞都市が落とされた。住民は皆殺しだそうだ。そしてその魔族の足取りは掴めていない。（92話）

 

デンケンの結婚が決まり「支配の石環」がはめられた年なので60年前、ソリテールと思われる魔族が堅牢な城塞都市をたった1人で滅ぼした。

 

このシルエットの少女魔族がソリテールに似てるが確証がない。ただマハトいわく「そんな芸当できるの大魔族だけ」と七崩賢の自分クラスと述べてる。後にソリテールはマハトと互角と判明したので、そんな芸当できた魔族である。

 

95話でフェルンは人を死臭を感じてたので人類を殺しまくってた魔族なのは間違いない。「たくさんたくさん失敗して、最後に一つの答えを導き出す」と含みのあるコメントもしてる。

無名の大魔族

無名の大魔族と出会ったら迷わず逃げること。莫大な魔力を持つ大魔族は例外無く長い年月を生きている。なのに人類側にその記録が無いということは、遭遇した者は全員、皆殺しにされている可能性が高い。（95話）

 

ソリテールは無名の大魔族。だからこそヤバイと。遭遇した人間は皆殺し。

 

というか「無名」ってのが人類が遭遇して皆殺しだけの問題なのかな。マハトは普通に人間の魔法をソリテールに教わったと言ってたんだけど。

 

何の記録もないなら人間だけでなく魔族ともあまり会わなかったのだろうか。マハトは「人類の研究をしてる変わり者の魔族がいると聞いた（88話）」と会いに行ってたけど誰に聞いたんだろ？無名にしては隙がありすぎるんだよな！

 

また、彼女は魔王とは顔見知り。

 

（収斂進化）この言葉はね、魔王様が教えてくれたの。（88話）

 

魔王はなぜソリテールを七崩賢なり配下にしなかったんだろう？

 

最後にして最強の七崩賢「黄金郷のマハト」と同等の実力者ですよ。やる気無かったのに南の勇者討伐に駆り出され「お前という圧倒的な脅威がその場にいるだけで南の勇者の手数を減らせる（89話）」と言われる猛者と同じくらいですよ。

 

ソリテールの単純な魔力量はフリーレン様と互角（「大きな差が無い（99話）」）。アウラちゃんは普通に劣った。それでいて魔力コントロールはフリーレン様より遥か上！別次元である。

 

アウラちゃんより絶対戦力になるじゃん！

 

大好きなもの「死に際の言葉」

97話

 

ソリテールは人間の死に際の言葉が大好物！フェルンたちとの戦いでもデンケンにもこれが大好物であることが伺える。「人間と会話するの好き」→「そして殺す」→「死に際の言葉聞ける」である。

 

むしろ人間が好きというより「死に際の言葉」が好きってレベル。

なぜ人間に興味津々なのか？

そもそも、ソリテールはなぜ人間に興味を持ったんだろ？

マハトは人間の感情を知ろうとしたのがきっかけって動機がある。

 

ソリテールは姿形が似てるのは魔族が人間を欺き捕食するために進化したって導く研究し、会話大好きで人類の習慣や文化や魔法技術まで研究してる。でも最後は絶対殺す。

 

魔族が人間を殺すの息を吸うようなものだろうけど、別に共存も望んでない（魔王とマハトは望んだ）。人の感情なんて興味ゼロ。でも人間には興味ある。なぜなんだってばよ！？

 

人間を侮らず警戒しているのは、昔人間に負けた事でもあるかと思ったけど「お話や実験は殺し合いをするのは、生まれて初めてかもしれない（100話）」とフリーレン様戦で述べてる。人間に遅れをとった事も苦戦したことも無い口ぶり。

 

魔王と何かあったのだろうか？

自身が人間に敗北したとかそういったものでもなく、マハトのように人間の感情に興味を持ったわけでもない。

 

じゃあ何で人間に興味を持ち研究するようになったのか？

魔王が関係してるとしか思えないんですよ。ここまでの描写を見ると！

 

共存か。面白いね、君。（88話）

 

約100年前マハトは訪ねて来た時のソリテールは表向きは取り繕っててもけっこうな塩対応。その理由は人間の感情を知りたい？バッカじゃなかろかルンバである。

 

魔族は人とは遠いんだよ。まったく別の生き物なんだよ。羽虫の感情を知ろうとしてるようなもんだよ。と優しく論じてお前の知ろうとしてることは「時間の無駄だ」と言い切ったのである。まったく興味無さげに…。

 

しかし！マハトが人類の感情を知れば「共存できるかもしれない」と言い出して一変します。面白いねと述べたのだ。ソリテールにとって「人類との共存」は刺さるワードだったようだ。

 

それはそのままマハトの行く末を見届けることに繋がる。

 

実験っていうものはね、失敗するものなの。たくさんたくさん失敗して、最後に一つの答えを導き出す。次にいこうよマハト。そして証明してほしい。共存だなんて、ただの夢物語であるということを。（95話）

 

94話ではこうも言ってる。

 

これでも私は君が一世紀前に話した、人類との共存という夢物語の結末を見てみたいと思っているの。いつか訪れるであろう、その悲劇的な結末を。（94話）

 

ソリテールは人間と「お話」「実験」を沢山した。むしろ今もしてる。なら「一つの答え」は導き出してない。じゃあ、この実験と導き出すってどういう意味だろう。そしてマハトに証明してほしいと言うのです。共存なんて夢物語だと。悲劇的な結末と。

 

また、ソリテールは共存無理ゲーとして「魔族（わたしたち）」と書かれたルビも意味深。彼女自身は人間との共存絶対あり得ない「側」の立場の一人称とルビである。それなのに「人間との共存」は刺さるワードとして描かれる。

 

魔王はお前（マハト）と同じく共存を願っていた。そして人類の勢力圏が全盛期の三分の一になるほど多くの国と民族を滅ぼした。（98話）

 

ソリテールの意味深でちょっと物悲しそうな表情なんなの！？

 

これ含み有りまくりやんか！フリーレン様とマハトの会話を聞きながら憂いのある表情。

 

ソリテールちゃんまとめ

ソリテールって魔王思想と何かあったのでは？という結論になる。無名の大魔族にしてはスキがありまくって、どうみても無名で通らんって気がするがここ100年ぐらいなら大丈夫かな。

 

人間に興味もあるし研究してるけど絶対殺すし感情にも興味無し。それでいて「魔族と人間の共存」って魔王も望んでた思想に反応しまくり。

 

自分は共存望んでない（魔族…わたし）ってルビで差別化。「共存無理ー！」って証明して欲しいと願ってる。崩王とは顔見知りで知識を教えてもらう関係。魔力量はフリーレン様と互角でコントロールは遥か上の実力者なのに七崩賢などの魔王軍には加入してない。魔王の「共存」願望に含み有り。

 

なぜ人間に興味持って研究してるかって動機は「魔王」としか思えん。具体的に魔王とどんな関係かは分かりませんが、「人間と魔族の共存は不可能」ってのを立証して夢物語と願ってる。

 

彼女のアイデンティティの根源は人間との共存を望んだ魔王！はっきり分かんだよね。

 

※追記

あと、人間と魔族が共存できない証明が出来てしまうと、
結果としては魔王は出来もしないことに命を懸けたことになってしまうので、
魔王の願いが無駄にならぬように共存出来て欲しいと思ってる側な気がします。

根拠なく読んだ印象での語りだと、共存できないと思うから魔王とは袂を分かれたけど自分が参戦しなかったことで勇者に負けてしまったと思ってるから、自分が正しかった(協力しなかった事の正当化)ことを証明したいと思いつつも、本音の部分では魔王の考えが正しかった。（自分が間違っていたことを証明して欲しかった。）
みたいな妄想。

＞コメントより

 

面白い意見ですね！

 

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