無理をしたからこそ…
家も才能も何もかも格が違う。きっと俺は、四宮の運命の相手なんかじゃないのだから。
果てしなく上に君臨していたかぐや姫。
背伸びして頑張ったからこそ「俺たちはきっとこうしていない」。これは紛れもない事実である。かぐや様の運命の相手じゃないのもそうなんだろう。が、素晴らしい締めとメタファーがあったなぁ。今回もまた神回か。
141話のかゆいところ
ファンブック『天才たちの恋愛戦術』で白銀について、赤坂アカ先生は以下のようにコメントしています。
竹取物語における5人の貴公子の1人・大伴御行は、かぐや姫に「龍の首の珠」を持ってこいと言われ、真面目にドラゴン退治に向かい、真正面から撃沈。すもものように腫れあがり多くの女も財産も失い、最終的にかぐやを憎む…と、そんな人物が白銀御行のモチーフです。彼の全てを賭け正々堂々と龍に挑む姿が恰好良いと思い、帝でなく御行をメインに据えました。竹取物語では脇役の1人でしかなかった彼が、かぐやを手にできるのか、運命に挑む物語 。
『かぐや様は告らせたい』は竹取物語をベースとしながら、脇役の1人でしかなかった御行がメイン。「運命に挑む物語」ですからね。運命に挑戦ですよ。熱いな。
ラブコメって「運命」ですからね
四条帝
おそらくかぐや様の運命の相手はまだ見ぬ「四条帝」なのだろう。マキちゃんの弟なのかは微妙ですが、あの白銀をもってしても全国1位になれないナンバーワンがいる。それが秀知院学園でないが現役高校生の四条帝!
ラブコメというのはどんなに頑張っても覆せないものがあります。それが「運命」でしょう。古くは『タッチ』の上杉達也と浅倉南です。努力して頑張ろうともまったくこれっぽちも無意味な結果であり、和也も新田も西村も無残なピエロでしかありませんでした。
最近ですと『ニセコイ』がありますね。もう最初から千棘と結ばれるって決められており、小野寺さん(やマリー)が努力しようと絶対に勝てないのです。なんか携帯電話が鳴ったり野球ボールが飛んできて運命力(ぢから)には決して抗えない。
ラブコメとは「運命論」である。
どんなに頑張っても努力しても無駄なのです。それがラブコメ!それが運命!どうやっても埋められない。勝てるはずない「運命」ってものに挑むから白銀はカッケーんだな。
脇役の凡人が運命を覆してみせましょう!
ラブコメ特有の強固な運命を知りながら立ち向かう選ばれないはずの人物!
そこを描くから白銀はラブコメ主人公として斬新だし魅力的なんですよ。その「努力」は絶対に軽くない。故に、かぐや様に見せられないわけです。見せるのも違うよね。運命に抗う凡人が「あり得ない溝」を埋める。見せても好きって言われちゃ、それは白銀がただの運命の相手に「成り下がって」しまうわけです。
タッチの和也が達也を超える!
ニセコイの小野寺さんが千棘を超える!
頑張ることは無駄じゃないんだ。証明してみせる。それが白銀なんじゃ。『かぐや様は告らせたい』はお約束ラブコメのカウンターみたいな作品ですしおすし。最も顕著なのが白銀なのです。でも一休みは有り。よいオチやで。
メタファーも上手いな
手を伸ばす
人は愛されたいと望むから背伸びをする。私達はお互いに背伸びをして、一歩ずつ歩み寄って手を伸ばし合ったから。今、こうやって手を重ねあっているのだと思っています
今回はかぐや様の視点で描かれてるんですが、比喩が上手いなぁって思いました。というのも、白銀的にはかぐや様は遥か頭上に君臨する見上げて手を伸ばす対象だったわけじゃないですか。
白銀の見上げるメタファー
コミック136話
白銀は階段のはるか上に、空高くいるかぐや様を見てたってメタファーは枚挙にいとまがない。白銀の視点ではかぐや様は見上げる対象でした。下から手を伸ばして伸ばしてつかみ取りたかったわけです。そして上から掬い取られたくなかった。
これがかぐや様も同じというのはビックリですね。自分は性格悪いからと優しい白銀を同じように見上げていたのか。「私達はお互いに背伸びをして、一歩ずつ歩み寄って手を伸ばし合った」にグッときました。泣きそうになったわ。
2人とも相手は上にいると思って手を伸ばし合っていたのか。かぐや様が見上げた描写は確認できないが、白銀と同様に階段を空を見上げて手を伸ばしていたと。その手が重なる。ここは2人が見上げた階段上!はるか上空!
白銀が手を伸ばし重ねる
かぐや様も手を伸ばし重ねる
最初は白銀が手を繋ぐ格好で上から重ね、その後にかぐや様から手を繋ぐ格好で上から重ねる。この演出がエモすぎて昇天しかけましたね。2人は見上げ手を伸ばしていた比喩から、ここで手を重ねるって。このベンチは階段上か上空か月か。
お互い「運命」の相手でないかもしれない。だけど、それがなにか。伸ばした手を重ね合わせた2人に幸あれ!
氷ちゃん編完結!
懸念されてた氷ちゃんが成仏というか消えることもない。だって、全部かぐや様だもんげ!自己嫌悪して自分は可愛くないって泣いてた氷ちゃんは可愛かったし、全部ひっくるめてお可愛いかぐや様だったよね。
氷ちゃんもお可愛かったです。
全部かぐや様なんだから!まる。
冬休み私に1日頂けますか?
冬休み1日欲しいらしい
会長の冬休み…私に一日頂けますか?
デートをしましょう
ちゃんと言葉にしたい事があります
流石に次回は「石上&ミコちん&つばめ先輩」に移ると思われますが、かぐや様は1日だけ白銀の冬休み欲しいって気になりますね。「ちゃんと言葉にしたい事」ってなんだろ?
前回は「好き」と言ったし、今回も「付き合う」と言葉にしてる。「ちゃんと」が改めてきちんと告白するって意味なら文字通り冬休みに1日ラブラブデートかなぁ。それとも「好き」「付き合う」は言葉にしてるので違う意味で「ちゃんと」なのか。
ずばり、かぐや様は正月に京都の四宮本家に行かなきゃいけないらしいので、そういう意味なのかとも捉えられる。四宮雁庵と兄4人や義姉さんが一同に顔合わせそうな正月。
もう恋人なんだし欲しいの1日ってなんやねん。ずっとイチャイチャすりゃいいじゃん。白銀の冬休み1日だけ貰うってのは、空いてる日にデートなのか、いよいよ最大難関の四宮本家に白銀を紹介するのか。私気になります。
コメント
連載開始から4年、ついにここまでたどり着いた
話的には、ここで完結するのが最良である気もする
謎や伏線が残されたままだから、当然まだまだ続くけど
これだけ話を膨らませて、最後まで面白さを維持できるのか不安になってきた
お前の不安なんてどうでも良くね?
「お約束ラブコメのカウンター」ってまさにそうですよね
かぐや様公式ツイッターに
「青年誌にも関わらず…エロもハーレムもヒロインレースも無し!ラブコメの常識を覆しシリーズ累計700万部突破ありがとうございます!」
とありましたが作者自身が逆境の中で抗ってる感じがして応援したくなります
せっかくヤマカムさんがすげーイイ話してると思って読んでたのに
>ニセコイの小野寺さんが千棘を超える!
で噴いてしまったw
会長かぐや様ってラブコメ史のなかでも
相当良いカップルだと思った…エモすぎ…
あと、次号も普通に会長かぐや様の話だぜ
クライマックスが見えてきた感
後は幸せなデートをして幸せ絶頂からの一転ドン底に突き落とす事件発生からの解決でハッピーエンドの流れかなぁ
妥当四条帝の張り紙も有りましたし会長の最終決戦は「帝に勉強で勝つ」にほぼ決まりだろうから後は帝をどう絡めてくるか
一番有りそうなのは新年本邸に呼ばれたかぐやに婚約相手として紹介されるとかかな
かぐやが意を決して渡米の意思を伝えようとしたところを打ち砕く感じで
かぐやの帰りが待ちきれなくてソワソワしてる会長に「もう会えません」みたいなメールが来るような展開なら「かぐやが月に帰ってしまう」みたいでキレイな感じ
「俺が全国模試1位になったらかぐやから手を引け!」なんてコテコテの最終決戦になった場合「会長がめっちゃ勉強頑張る」以外に解決手段が無いから、別の感動要素としてもう無理ってなった会長を今まで会長が助けてきた人たちが助けてくれて皆でかぐやさんを迎えに行きましょうみたいなエンドになりそう
ちゃんと言葉にしたいことはなんだろ、自分を変えてくれたことへの感謝とか、はたまたぶっとんで結婚の申し込みとか、この辺は赤坂先生の手腕に期待が高まる
分家の四条家と本家のかぐや様が婚約するっておかしい気もするんやけどね
脳内会議の時に調べさせてる情報云々を仄めかしてたから
四宮家に何か問題が起きるか弱みにつけこまれて強引な政治的婚約を迫ってくる展開とかは有り得るかなぁ、分家の下剋上的な
かぐやも早坂家含む自分の周囲全部を救うためって話なら身を犠牲にしそうだし
氷ちゃんて、リボン似合わなかったね。
書記ちゃんと何が違うのかな?
目かな?
胸
『なんだァ?てめェ…… 』
今回、うるっと来たぁああ
いい話だった
後は石上くんの話かなぁ
でもNewGameって書いてあったし、ママこと、チカちゃんかな
今回はもはやコメントすることが無いくらい一言
感無量
かぐや側はあとはお家事情だけだけど白銀側は本人の闇の話が仮面が終わりきってないなぁ
過去編も全部は出きってないしね
気にはなるが石上たちのクリスマスも気になる
サタンカップル「17歳の呪い」と、こばちゃん&団長カップルの行方か気になるのは俺だけか
体育祭の時みたいにショートショートで補完されたりしてね
今回サブタイトルが不自然に左に寄せた書き方
これは今後右側に追記されたサブタイトルが出てくる小粋な演出かな?
1日だけ、冬休み…
冬休みは、クリスマスもだけど正月もあるんだよなぁ
白銀親子があのアパートで顔を見合わせて年末年始を過ごして居たのかと思うとちょっといたたまれない
そしてクリスマスから正月迄は何日かあるから、早坂さん、藤原さん、ミコちゃん、石上、柏木さんの話題で埋める事もできるだろう
次回以降が楽しみだ
いや、まあ石上とミコちゃんの二人以外はもう正月もやっちゃってる気がするがなw
藤原家の異教徒の奇祭でw
圭ちゃんも年越し気分味わってたし
石上達のクリスマス回ははっきりと描写されずに終わるんじゃないかなと思うんだが
次回も会長達の話だろうし
主人公だしね、この二人
どうでもいいことだけど、書記ちゃんの家もバカデカ‼️
都内、3階建てであの差し渡し。
平民としては、何平米あるの?って思った。
帝は一個上じゃね?
御行のことハリセンでどついたり蹴飛ばしたりしたのもペルソナとか乙女心のデフォルメで済ますのはちょっと無理がある気がする
人間誰しも色んな側面があるって事は理解出来るけど、文化祭後の数回は明らかに人格替わってるよね
ノーマルかぐやでも、追い詰められれば、普通に暴力的だし(石上の首をソファーの角を使って絞めたり、ルーティンを封じられた時、会長を投げ飛ばしたり)、自分で言っていた通り、一皮むけばなんだと思うけど?
氷ちゃん自身、不正解に対しては手の甲に鞭を受けてきたと言ってたし、かぐや様の根本的なところで、不正解(誤り)に対する罰(暴力)への忌避感が無いのじゃないかな?
141話の最終ページの煽りに「”完治”…そして―」って書いてあるからあのシーンで人格が統合されたのかな
多重人格じゃないと作中で最初から説明されてるから、アカ先生はそんなつもりでは書いてないだろうけどな
かぐや様は、生徒会初代マッスルクィーンだぞ!
生徒会役員の中でかぐや様に腕力で勝てる人間は、いない
白銀とかぐやの格の違い…今思えばギャグ回でしかなかったなぞなぞ編は両者の立場の差を表していたのかもしれません。そして血の滲むような努力の末かぐやより早く正解した白銀…。今後の展開の伏線だったのでしょうか。
例の双六回も良かった
双六回は、かぐや様の反応がお可愛いくて、何度も読み直した。
朗報…? 実写版に古賀ちゃん出演決定でアニメかぐや様と実写かぐや共演、だってさ
アカ先生が、原作やアニメを見ない人にも広げるのが実写版なので、スタッフや出演者を非難せず応援して欲しいと言ってたけど、確かに映画館に置かれている実写版の無料チラシがジャニーズファンにより全部なくなってた‼️
非難したくないけど、橋本はわざと声を低くしてるようで、う~んとなっちゃう…
それに、見舞い編のかぐや様のベッドの小ささは何?
単なるシングルベッドじゃないの…
田沼先生が、恋の病ですねと言うのも予告編にあったけど、どれだけ詰め込むんだろうと思った。
いやな予感しかしない