『かぐや様は告らせたい』堂々の完結である。
7年半の連載の大長編ラブコメがついに終わったか。
四宮家編
四宮編の途中から感想書くのドロップアウトしたが締め方は最高でした。それが251話(アプリ&単行本261話)「かぐや様は告らせたい」である。
(私はずっと自分が嫌いで、こんな人間誰からも愛される事は無いと思っていた。だから証が欲しかった。私は―)
「好きだかぐや 俺と付き合ってくれ」
(好きだって言ってもらえる人になりましたよ)
(コミックス261話)
先に告白した方が負けという恋愛頭脳戦(故人)を繰り広げることではじまった2人。でもそれだと『白銀くんは告らせたい』ってタイトルでもいいわけで。この漫画両者主人公で2人の視点で描いてきたわけですから。
しかし『かぐや様は告らせたい』はこのタイトルがズバリだったと知らしめたのです。自分が嫌いだから誰からも好かれないから証が欲しい。それが四宮かぐや様が「告らせたかった」真の理由。
自分が嫌いだった彼女が変わりたくて変えてくれた白銀に告られた。完璧なタイトル回収だったんじゃないでしょうか。
モノローグに無かったけどかぐや様は自分が好きになったに違いない。溶け込んだ?氷ちゃんもきっと大満足ですよ。氷ちゃんのハッピーエンドだったとも言える。
ラーメン四天王編
藤原さんのラーメンシリーズ。最後のラーメン四天王J鈴木との対決の題材はつけ麺でした。大勝軒からの流れを汲んだわけでもないオーソドックスな「醤油」「味噌」「塩」があるラーメン屋であえてつけ麺を喰う。
あ、めちゃくちゃしょうもない話でした(褒めてます)。
ラーメン蘊蓄を語りつつもあまりにもしょうもない。感動も何もあったもんじゃない。
しかし、いつの間にか壮大になったラーメン四天王編だけどさ、もともとしょうもない話からはじまったんだった。童心(渋谷のサンちゃん)を思い出しました。さながら小学生の時に埋めたタイムカプセル!思い出の味です。
早坂愛の最終回
「○○の最終回」と銘打たれた各キャラの締め。
「四条眞妃と柏木渚と田沼翼の最終回」は田沼家は3代に渡って17歳で孕ませるって伏線を見事に回収した最悪のオチ(褒め言葉)は最高でした。
個人的に最高だったのは夢オチだった「早坂愛の最終回」です。
色んな意見・感想あるだろうけど、ミコちゃんと石上を高校時代にくっ付けると早坂さんの最終回は夢オチと見せかけてリアル未来ENDなんじゃ…って余韻があったのを踏まえると虚無になっちゃうわけで。この2人は大学生になってもグタグタ煮え切らない関係ってのがアンサーじゃないかなと。
— 山田 (@yamakamu) October 13, 2022
もうブログで書きませんが、早坂さん最終回を夢オチで捨てるのはあり得ずリアル近未来って思ってます。それを踏まえ一番ぶっ刺さるのは白銀の結婚指輪のアレコレなわけで…同人版だけでなく原作でも早坂さんは白銀にガチ横恋慕してたって分かりビターコーヒーを味わえるのです。 pic.twitter.com/kjcQV0WRR8
— 山田 (@yamakamu) October 13, 2022
つまり、早坂さんの最終回をリアル近未来と捉えると、石上&ミコちゃんは先代と同じように高校時代に結ばれるウルトラロマンティックは怒らず大学生になっても煮え切らずグタグタしてるって考察が成り立つ。早坂最終回を虚無にせずリアルな場合ね…
— 山田 (@yamakamu) October 13, 2022
夢オチだった早坂さんの最終回はガチ未来です。根拠は週刊ヤングジャンプ増刊「ヤングジャンプヒロイン2」に掲載された【推しの子】の読み切りです。
そこでかぐや様ががサプライズ出演しており、ルビーのグラビアを撮ったカメラマンとして登場してました。ちなみに表記は「撮影@白銀かぐや」です(【推しの子】はかぐや様の5年後とも言える)。
※ヤンジャン!なら【推しの子】特別編が無料で読める。
この【推しの子】特別編の描写が5年後の早坂さんが見た夢で使用されており、人物写真を克服したかぐや様であり、間違いなく夢でなく5年後のリアル未来と言える根拠となってる。
そこで早坂さんは結婚してる白銀の結婚指輪を見ながらこう呟く。
なんか色々叶ったなぁ。四宮の仕事辞めたり世界周ったり。こうやって男友達と呑んだり。まぁあとは色々とね(白銀の結婚指輪見ながら意味深に)
高校時代の夢はほぼ叶えたが…「あとは色々とね」と白銀との事は叶わなかったって含みある秘めたる想いを吐露した至上のシーンであった。
早坂さんの最終回は夢オチでなくリアル!だから「石×ミコ」は大学卒業間際でもグタグタ恋愛頭脳戦を続けていることでしょう。「伊井野ミコと石上優の最終回」は「to be continue」で良かったと思いました。はい。
真の最終回&エピローグは「早坂愛の最終回」説!
最終話「グッバイ秀知院!」
スタンフォード大学に入学するため、秀知院を中退する形になってた白銀がみんなに迎えられて、生徒会会長として万感胸に迫る最終回でした。
かぐや様と白銀は次の恋愛頭脳戦…「どっちが先にプロポーズさせるか」段階のゴングが鳴ってますけど、早坂さんの夢がリアルならば100%5年以内で決着が付きます。むしろヤバイのは石上とミコちゃんの方です。
何より最終回でグッときたのはみんなみんな笑顔だったこと。これに尽きる。
かぐや様はみんなが笑っていて欲しい
四宮編で唐突に将来は写真家になりたいと言ったかぐや様が好きな写真は259話(269話)で笑ってる写真であると答えてた。
石上に「どういう写真が撮りたいんですか?」と尋ねられしばらく考えて…。
皆が笑ってる写真
かぐや様はみんなで笑ってることが好きなのだ。
これはガラケーで生徒会メンバーで撮った笑顔写真にも言える。それこそ最終回のかぐや様と白銀のやり取りにも言える。
笑顔でお終いこそ至高
白銀「(生徒会でバカやってた事を)四宮はそれを見てよく笑っていた」
かぐや「ふふ、ご存じありませんか?人は楽しいと笑うんですよ」
(最終話)
人は楽しいと笑うんです!かぐや様はみんなの笑顔が大好きなのだ!白銀の卒業サプライズは(おそらく)かぐや様が仕組んだ事だろう。
白銀は卒業式に秀知院へ来ると読んだはず。だから通算成績は知らんが、最後の恋愛頭脳戦はかぐや様の勝利だ!見事に予想してサプライズ演出した!
お可愛いこと
白銀が恋愛頭脳戦時で脳裏を何度も過った、かぐや様から嘲笑されながら「お可愛いこと」が具現化した。でも白銀が想像したものよりもお可愛かった。だってかぐやは純粋な笑顔で言ってるんだもん。
想像の「お可愛いこと」は想像よりも「お可愛いこと」だった。
そしてラストのカラーシーンよ。かぐや様が大好きだった生徒会メンバーが揃って全員が最高の笑顔を見せていた。かぐや様の大好きな「生徒会の皆」が「笑顔」で卒業して未来へ歩む。かぐや様が写真をパシャってする事無いが、我ら読者は心のメモリーに撮った最高の瞬間があった。
また、この漫画の半分ぐらいはテーマであったのが「仮面」をつけてることです。
天才・四条帝すら仮面をつけてたと前回で明かされた。しかし仮面が外れる瞬間はある。100%純粋な素が出る表情がある。それが笑顔です!
秀知院の卒業生(3年生)は卒業式にみんなで白銀の卒業を祝って全員が最高の笑顔になってた。仮面?そんなものは誰も付けていません。
- 人間は誰もが仮面を被ってる
- かぐや様はみんなの笑顔が大好き
- 仮面は笑顔で外れちゃう
- みんな仮面無しで最高の笑顔
人は誰もが仮面を被っている。それは人間の汚いところや情けないところかもしれない。その辺の深層心理を表現して(読者に不評だったかもしれんが)、最後に出した答えは仮面をみんなで取る(って解釈できる)、
仮面無しの素顔の最高の笑顔が満開な卒業式だった(感動)!
なお妊娠数ヶ月の柏木さんが卒業式にいたかは不明です。
コメント
ヤマカムさんはこの作品に長期間言及しなかったので、最終回も触れないと思っていた
私は四宮家編で脱落しました……
連載前半は面白おかしい話で人気を掴み、後半から暗く重い流れに変えるのは詐欺に近いと思う
文化祭編で終わっていれば、長きにわたり読み継がれる古典になれたのに
多くの長期連載漫画と同様に、引き際を誤った作品という印象しか残っていない
ニセコイをあんだけぶっ叩いてニセコイ以上のクソ漫画をヨイショするとか意味不明です…
ただ単にあなたとヤマカムさんで感想が違うだけでは?
251話の見事なタイトル回収は本編で泣いてこの記事読んでても思い出し泣きしてしまった……
個別最終回は四条眞妃ちゃん回が一番好きかも
最終回もいい最終回だった(´・ω・`)
ウルロマで終わってれば名作だった。
伏線回収せず終わった