『ハンター×ハンター』No.353◆冷徹
クロロ…観客を盾にして逃げながらヒットアンドアウェイ。
ヒソカ…クロロを追いかける。
クロロの戦法がセコくて、ヒソカはこんな戦いを望んでたのか?と疑問だったのですが、どうやらヒソカの性感は大満足で「素晴らしい」と悦んでいました。てっきりこんな闘いをしたかったわけじゃないとか怒ると思ったのに。いいんだこれで。そんなわけで2人の闘いは続く。
クロロの隠れながら隙をついて攻める戦法は徹底しており、ヒソカはキョロキョロと観客からクロロを探します。
クロロはどこだ?
巧妙に隠れるクロロ。
観客はギャラリーフェイクで複製した人間コピーだらけです。複製した人間を使った一進一退の攻防は手に汗握る激しいものでした。
確かにクロロは見つからない。
しかしながら個人的にはクロロ以上に姿が見えない人がいます。
実況の女の子である。
実況の娘
今回の登場ゼロコマである。
声は聞こえるのに姿は見えず。ヒソカがクロロを探す以上に何度も探したのですが発見できず。くっ!この「ヒソカVSクロロ」では唯一のオアシスだったのに。
そもそも『ハンター×ハンター』にはこれといって明確なヒロインがいないからね。クラピカにペロペロしてたら…残念!男の子でした!ビスケにペロペロしてたら…残念!戸愚呂弟(筋肉ダルマ)でした!パームにペ…いやないな。サイコすぎた。
ハンターには何度も天使を見つけたと思いきや斜めに裏切ってくれたものです。心の中で戸愚呂弟は言うんです。「おまえ、もしかしてまだ富樫は死なないとでも思ってるんじゃないか?」(冨樫でなく『てんで性悪キューピッド』はウ冠の富樫と本人は言う)
はい!思ってます。
『電影少女』と並ぶジャンプラブコメ史に輝く『てんで性悪キューピッド』を僕たちは忘れない!リメンバー『てんで性悪キューピッド』を描いてたころの冨樫先生である。なんのかんのでアルカとか究極の妹でしたからね。やはり冨樫先生は偉大だ。
ジャンプ最長ラブコメになった『ニセコイ』の主人公も『てんで性悪キューピッド』みたいにヤクザの息子じゃん。冨樫先生の影響受けたんだよ(知らんけど)。きっと古味先生も子供の頃に『てんで性悪キューピッド』を読んで今回のヒソカみたいになってたに違いない。素晴らしい…(ハート)
そんなわけで部分部分ではありますが、ハンターのサブキャラにペロペロするのが俺のジャスティス!実況の女の子は個人的にスマッシュヒットで期待してたのに。今回、姿が見えなかったのは残念でなりません。
だがしかし!しかしである!
姿が見えないからこそ、むしろ冨樫作品のヒロイン力は高まったね。途中で消えるヒロイン…そう!『幽☆遊☆白書』のメインヒロインだった雪村螢子である。
雪村螢子
初期こそメインヒロインとしての活躍を見せていた螢子ですが、途中から霊圧の消えっぷりはチャドもビックリですよ。極めつけは四聖獣編での約束。
「今度こんな事件があってどっか行くときは…」
「行く前に幽助が教えて…!――できれば一番最初に…!」
事件が起こったら一番最初に報告することを約束しました。
しかし悲しいかな。この約束は守られることはありませんでした。
遠くから見てるだけーだった暗黒武術会編などまだマシ。仙水編では事件そのものすら知らず、全てが解決して次の魔界云々の後に「オレ魔族になっちまった」「え?いきなり何言ってんの?」、「魔界に行こうと思ってんだ」「いつ?」「明日」「温子さんにはもう言ったの?」「ああ」と完全に後回しにされた事後報告の数々はもはや伝説である。
途中から消えたヒロイン。それが雪村螢子!
とはいえ、途中で霊圧消えても最期はメインヒロインだったのも事実。
やっぱりメインヒロインだった
螢子は終盤はメインヒロインだったよ。うん。
ゆえに、今回の消えた実況アナはむしろ冨樫作品においてはヒロイン力が高まったとも解釈できます(ねーよ)。
コメント
そう言えば、誰も気づいてないけど、カキンとキメラアントが関わりある事。
ゴンとキルアがカイトと出会った場所がカキンで、その役人からキメラアントの足の破片と情報を貰ってた、壮大な実験やってたんやろね。暗黒大陸から持ち帰ったものが人間世界にどの程度の影響をあたえるか?どうやって収束させるか?
一番、暗黒大陸に興味を持って準備を進めてたんやからね。