さよなら絶望先生最終回
絶望しつづけ7年間!!
最終回Cカラー「さよなら絶望先生」
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括目して最期を読むぞ!
※マガポケなら無料で読めます。
最終話のサブタイトルは「さよなら絶望先生」。
この漫画のタイトルであり1話のサブタイトルでも使われました。
ここ3週の展開はドンデン返しの連続でした。
毎回毎回がクライマックスという感じで見事に畳んでいる。たたみ職人とは久米田先生の事だったのか!
オーケー、ここで一旦整理しておこう。
・絶望少女は成仏できない霊の依り代だった
・絶望少女は赤木杏から臓器を提供された
・風浦可符香は存在しない共同幻想だった
・風浦可符香は絶望少女が交代で演じる
・赤木杏は羽根がある(未練があり成仏してない)
…重っ!
とてもギャグ漫画とは思えないシリアス一直線の展開で僕の精神もボロボロになっている。
そもそも赤木杏の未練って何やねんっていう。
最後は、やっぱり赤木杏ちゃんが卒業(成仏)するんだろうと予想を立てていました。でもいい意味で裏切られたか、と。もしくはいい意味で予想通りだったかな、と。どっちだよって感じだけど。
以下、ネタバレ全開です。
知りたくない人はディスプレイを見ないで、速攻でマガジンを読むべきである。
最終話「さよなら絶望先生」
未練があってこの世を彷徨うヒロシくんの魂を成仏させる為に交が依り代となり、絶望先生は新たな赴任先の小学校の担任になる(他の3人も依り代?)。
どんなシリアスな話になるかと思ったら…。
最終話
ん、いつも通り。
って、えぇぇぇ!?
3週連続のシリアス展開で最後もそういう路線で突っ走るかと思ったら、サブタイトル同様に原点回避である。まさかのいつも通りのギャグで羅列ネタまである。
おいおい!
可符香はどうなったんだってばよ、と思ってたら智恵先生が百閒署の取調室でとんでもない事を言ってのけるのである。
智恵先生
「やがて彼女達はカフカさんの存在を忘れてしまうでしょうね」
「各自の思い出に置き換えて忘れてしまうでしょうね」
風浦可符香を忘れてしまう。
そんな絶望少女達が可符香を忘れてしまうなんて。
7年間も共にいたクラスメイトを忘れるとか!
そういうのは「Air」の美鈴ちんで十分ですよ。
千里がきっちりフェアな競争をする為に、ウェディングドレスを人数分持ってくるのですが…。
一着多い
奈美
「一着多いけど」
千里
「ああ、それ、カフ…」
「誰だっけ?」
切ないな、おい!
ウェディングドレスは全員分持ってきた千里。でも、一着多い。
可符香の分をちゃんと用意していたものの、誰の分が結局忘れてしまっていた。
もう誰も可符香の事を思い出せない。
切なくて泣きそうになった。
でも絶望少女達のウェディングドレスは胸が熱くなった。
本当、これは良かったですよ。圧倒的に「ブヒ」である。
最終回で絶望少女達のウェディングドレス姿が見れて僕は大満足です。
絶望少女達のウェディング姿
グッときたね。
特に加賀愛ちゃんのウェディング姿が見られて、生きてて良かったとすら思えるレベルです。
死後結婚を迫る絶望少女達。逃げる絶望先生。いつものノリでいい感じにニヤニヤですね。
でも、みんな可符香の事を忘れてしまっているのである。
切なすぎるぜ。そういえば、智恵先生は「決してカフカさんが消えてしまうのではなく、融合し同化し彼女にとっての転生…」とも述べていた。きっと絶望少女達の中で可符香は生きてるはずです。
だって、トロイメライが流れれば、彼女たちは歌ったんだ。
あの歌を!
あの歌
「ねーこーの毛皮着るー貴婦人の作るスープー♪」
トロイメライに歌詞なんてあったっけ?
あったのだ。少なくとも彼女には。内臓を抉るような不安定になる歌詞を思わず口ずさんでしまう絶望少女達。なんで歌えるんだろうか。でも知っている。不気味な歌がどうしてこんなに感動的なんだ!
それはね、彼女が作った歌だからだよ。
彼女が作った歌
トロイメライに勝手に不気味な歌詞を付けた可符香。
もう絶望少女達は可符香の事を覚えていないかもしれない。
でも、彼女たちの中で確実に可符香は生きている。感動的である。
もう、ここからの展開は涙無しでは見られません。
絶望少女達から逃げた絶望先生は教会に辿り着く。
そこには頭のヘアピン(十字架だったのか)を胸にする少女が1人。
あなたは誰の中のカフカさんですか?
そうだ絶望先生はカフカを覚えていた。
でも、絶望先生はカフカの姿がちゃんとカフカとして見えていたんだろうか。
まあ、そんな些細なことは気にする事でもない。
そもそも「カフカさん」と下の名前で呼んだのは初めてでしょう(おそらく、たぶん)。
この時の絶望先生の表情が、いいんだ。
ただただ優しく微笑んでいた。なんというか綺麗というか神々しいというか、言葉で説明するのは難しいんだけど感動した。そして最後のウェディングドレス姿のカフカに僕はただただ泣いた。
カフカ
完。
綺麗に美しく終わった。
さわやかだった。胸には熱いものが込み上げてきました。
本当に感動的なラストである。
ウェディングドレス姿のカフカの微笑みに心が洗われたようです。「さよなら絶望先生」最高だ!
(続くぞい)
コメント
今さらながら色々な人の最終回の解釈が知りたくて、検索でたどりつきました。
読み応えのある文章、ありがとうございました。
ひとつだけ残念なことがあるので指摘します。
>「お」行の大草さんより前の出席番号。
>「ふ」行の風浦ではどう考えてもあり得ない。
「お」行、「ふ」行という言い方はありません。
行というのは「あかさたな はまやらわ」のそれぞれ縦の五文字です。
横の並びは「段」です。
従って「お行」ではなく、「あ行お段」の「お」であり、
「は行う段」の「ふ」です。
かなり恥ずかしい間違いなので、修正された方が良いかと思います。
最後まで読んだけど「カフカって誰だっけ?」って私は、よく読んでなかったんだな。
当然最終話も意味わからんかった。
カフカちゃんが報われてよかった…