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『ラストゲーム』9巻、最終章!導かれし柳の家


ラストゲーム 9 (花とゆめCOMICS)
 

オレが九条に気持ちを自覚させたれたらオレの勝ち」(1話より)
既にラストゲームで勝利を収めている柳である。だが悲しいかな。

 

自分が勝っている事に気づけていない。九条がついに自分の気持ちに気付いて「両片思い」状態に突入し、ここからが本当のラストゲームです!
いままでの『ラストゲーム』はほんのプロローグにすぎないわけだ。

これからが本番!

柳が好きだと自覚した九条はより我々を楽しませてくれる事でしょう。

 

ドラクエ4でいえば今までが1~4章なんです。

いよいよ本番、5章が始まるってわけですよ。 「泊まる?ウチに」「すごく助かる」、鍵を忘れた九条を家に招く柳である。「導かれし柳の家」です。嬉し恥ずかしお泊りだー!

 

1

お泊りである

 

「大丈夫かな…」って大丈夫じゃダメだろ!

両片思いの若い男女が泊まるわけですよ。

 

間違いは起きて当然でしょう。

がしかし!やはり何も起こらなかった!

 

ドラクエ風に言えば「柳は九条を部屋へ泊めた。

しかし何も起こらなかった!」ですよ。「オレと一緒に寝る?」まで言っておいてね。寝てる九条にキスしようとして止めるし。据え膳食わぬは男の恥だよ!このヘタレが!

 

まあでもほら、柳がヘタレだからこそな面もある。
『ラストゲーム』は男が読んでも普通に楽しめます。

 

男でも読める少女漫画って根底にあるのは男キャラを許容できるかどうかだと思うんですよね。ヒロインの女の子はどの少女漫画でもみんな可愛いんです。

 

ただ男が自分でモテると自覚しててヒロインに「キスしてやろうか?」とかキメ顔で言い出すと、うわっ!無理ー!って本を閉じちゃうぐらい拒絶反応が出る。サブイボが出来る。女性ならキュンキュンするんでしょーけど。

 

2

これぞ柳です

 

そこいくとね、柳は金持ちイケメンのくせにやってる言動が完全にアテ馬ですから。

お前どんだけだよ!思わず応援したくなっちゃうじゃないですか。また柳のヘタレと合わさって九条の鈍感さも「対」になっているのがバランス取ってる。作用・反作用の法則である。

 

両者、あとは告ればゲームセットなのにどうも上手くいかない。
なんで上手くいかなの?と問われれば九条と柳だからとしか答えられません。

 

しかし、自分の恋心に気付いた九条ってのは農作物で言えば種を蒔いてじっくり育て上げて実りの季節を迎えたわけじゃん。収穫するじゃん。あとはデレる姿を我々は美味しく頂くだけかと思いきや、自覚する前と大して変わってないの。火力が足りないよ!恋の列車はスピード上げて暴走しなきゃ。

 

もっとデレろよ!…そんな風に考えてた時期が俺にもありました

 

3

そんな風に考えてました

柳のおかげで楽しいこと嬉しいこと悲しいこと苦しいこと
色んな気持ちを知りました
できるなら、これからも一緒にいたいです

はい!九条優勝!

 

優勝です。可愛すぎます。

てか、誰だよ?柳に対する気持ちに気付いたのにデレが少ないなんて言ったの!すみません私です!まさかここぞで一撃必殺級のデレを見せてくれるなんてね。「これからも一緒にいたいです」って、つまり、お嫁さんになりたいってことですか!?(飛躍しすぎです)

 

いやー九条は可愛いわ。

今までも可愛かったけど、恋を自覚してからはさらに一段遥高まった。

 

眠れる獅子が目覚めたわ。柳を意識してから確実に明確に変化が起こっている。

恋をすると女性は可愛くなるって言うけど、今の九条は当社比で8割増しぐらい可愛く見えますね。寝てる柳の髪の毛触ろうとしてずっこける九条の可愛さ。足湯で足が触れ合って照れる九条の可愛さ。頬が緩むぜ。ニヤニヤだぜ。急速に九条からラブコメ力が高まったきた。

 

で、今回の九条のベスト可愛いで賞はこちらになります!


4
 

どう見てもヤキモチです。

本当にありがとうございました!

 

柳に好きな人がいると聞いて自分の事だとは分からず動揺して冷たい態度を取ってしまうの図である。

 

ほほう、あの九条がヤキモチを焼きますか!ヤキモチを制するものが読者の男心を制する」という格言があるぐらい、ヤキモチは最高のニヤリングの種ですからね。僕らも小躍りしちゃうってもの。

 

そんな感じでコントのような上げて落とす様式美が『ラストゲーム』。

このゲームの終わりは来るのでしょうか。ファイナルが来ないFFみたいに、ラストがこないラストゲームですからね。と思うじゃん?ところがどっこい!

 

5

これは!?

 

九条の前ではかっこ悪い柳が「オレは九条にかっこいーとこ見せたいよ」とか告げ、さらに九条は「何で?」と核心に迫る。ほぼ告白じゃん。読者に激震が走る。ビックウェーブが来てる。柳はやる時はやる男なんですよ。ならば我々も一緒にこの波に乗らせて頂こう!

 

これはいつもの上げて落とす展開ではない!落とした後にまた上げたんです。

V字ラインだ。ようするに柳ヴィクトリーって事かね?ん?九条に気持ちを自覚させたら勝ちってゲームなら告ったら負けなのような?まあ、あれだ。ゲームに負けて勝負に勝つって事だな!

 

もう柳は勢いで突っ走ります。

対鈍感ヒロイン用最終兵器「愛の告白」を投下するのであった。

 

柳「何でってそんなの」


6

くしゃみした!

 

お前はニセコイの小野寺さんかよ!

 

絶妙のタイミングで無効化です。このまま柳の告白は有耶無耶に。

全てが無に帰るFF5のネオエクスデスもビックリですよ。あ、私こういう展開を『ニセコイ』で何度も見ました!神(作者)のいてつく波動ですね。分かります。

 

か・ら・の!
今度は九条が仕掛けてキター!

ふぅ…。息を付かせぬ攻防戦とはこの事か。

ワンシーンワンシーンがクライマックスかと思える全力投球っぷり。凄まじい名勝負です。往年の「小川直也VS橋本真也」並の名勝負数え唄だね。まる。

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