サンデー1号読み切り『だめてらすさま』
『かんなぎ』みたいとか言う奴は素人。
正しいサンデー読者は『GAN☆KON』みたいって言うのです。
週刊少年サンデーは終わったとか言われていますけど、それ十数年ぐらい言われ続けてますから!残念!って全然残念じゃないよ!衰勢一辺倒じゃん。
つってもなぁ。よくサンデー黄金期(人によって80年代、90年代)とか言われるの見るけど、その頃のジャンプとマガジンなんて400万とか500万部という世界だからね。
客観的に見ると全然黄金期でもなんでもない。部数の格差も今と対して変わらんちゃう。それでもみんなが言うのです。あの頃のサンデーはって。これまったくその通りで、あの頃のサンデーは輝いてたんです。
網棚のジャンプ、ラーメン屋のマガジン、漫研のサンデー
なーんて例えられていた時代が確かにあった。
漫研が注目するサンデーっつーのは、読んでるこっちが小っ恥ずかしくなるラブコメや小・中学生向けの微妙なエロが売りだったのです。そんな中で『じゃじゃ馬グルーミンUP』が少年誌のレッドラインを易々と踏み越えていったりと何が飛び出すか分からないドキドキ感満載だったのです。サンデーが私は大好きでした。
今例えるとどうなんですかね。「まだ回し読みされるジャンプ、コンビニで余りまくるマガジン、誰か読んでますか?サンデー」と言ったところでしょうか。90年代後半~2000年代前半ぐらいでなーんかサンデー面白くねぇなとか思ったりもしました(個人の意見です)。サンデー終焉なのかとか思っちゃたり。
ところがどっこい!
2000年代前半に、サンデー復活というか正しくサンデーDNAを継ぐというか週刊少年サンデーを体現するというか、とにかくドキドキ&ワクワク&ニヤニヤさせてくれそうな作家が次々とサンデー本誌に登場するのであった。私はサンデー来てるって思ったものです。
モリタイシ先生、井上和郎先生、そして藤木俊先生がサンデー本誌に出てきた時の胸の躍りっぷりと言ったらね。可愛い女の子を描きニヤニヤしそうなラブがコメりそうな作品描きそうな3銃士である(今適当に付けた)。今サンデーに何人残ってるかな?誰もいねぇ!悲しいな。
サンデーを救ってくれ藤木先生!
んで本題。藤木俊先生ですよ。
『こわしや我聞』がとにかく恐ろしいまでに女の子が可愛かったのです。
ペロペロでした。だけど主軸はバトル漫画なのね。アホかって思ったものですよ。でも女の子が可愛いので大好きだった。どーでもいい余談だけど、藤木先生がはじめてコミケ参加した我聞の同人誌を出した時の一般客1号は俺ね(多分)。
並み居る大手を振り切り真っ先に買いにいくぐらい大好きだった。2号はマンガがあればいーのださん。何やってたんだ…。
なんでこんなに可愛い女の子を描くのにラブコメ描かないんだとモヤモヤしてたら、次回作『はじめての悪』でラブコメを描いたのです。歓喜したね。これも個人的に大好きだった。が、しかしである!
メインヒロインのキョーコがな…(俺は大好きだけど)。
ボサボサの髪型にメガネ。鉄壁なスカート。
この人は自分の嗜好全開なんだなって(貧相な体は100点です)。
あと主人公以外の恋愛よりも主人公(=読者)だけモテてモテてウハウハにさせるべきだった。売れる気あんのかよとか余計な心配すらしちゃうってもの。もうね、手垢が付きまくっていようと、堂々と、ど真ん中に王道テンプレのハーレム漫画のストレート投げろよ!ってずっと思ってました。まあ藤木先生は恥ずかしがり屋だからなぁ。
豚をブヒブヒさせてくれればいいんですよ。
投げれるはずなんです。ポテンシャルはある。でも何故か投げてくれない。
MMAで例えれば、寝技の選手があえて立ち技で戦うぐらい歯がゆい!
で、『だめてらすさま』です。
あざとさは文句なし。
ヒロインの可愛さは素晴らしい。実に素晴らしい。あざとさもグッド。
でも恥じらいがない。恥じらいなんてラブコメのキモでしょうが。なんで敢えて外すかな。まあ恥らわないからこそのキャラなんでしょうけどね。連載になったら、対照的に恥らうキャラを投入して2大体制でいきましょう!で、だめてらすさまは段々恥じらうようになればOK。想像しただけでヨダレが出るぜ。
これ連載させましょう!
サンデー改革に必要なのものは、読んでるこっちが小っ恥ずかしくなるラブコメや小・中学生向けの微妙なエロです。
それを体現できるのは藤木先生なのです。可愛いヒロインを生み出す。あとは「こんなこといいな~♪できたらいいな~♪あんな夢こんな夢いっぱいあるけど~♪」を叶えてくれればいいんです。サンデーの趨勢は藤木俊先生にかかってると言ってもいい。俺たちのハートをギュッとね!頼むよホント…。
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