『MAJOR 2nd』 監督、目覚める
『MAJOR 2nd』は初代『MAJOR』のキャラが年取って登場するからファンとしては嬉しいようで、自分もおっさんになったことを再認識させてくれますね。お婆ちゃんになった桃子さん、四十肩の薫などかつてペロペロしたキャラを見てたら自然と涙が出てくる…。
でも、懐かしいキャラの再登場は胸が熱くなるのも事実です。
吾郎や寿也の主要人物のジュニアたち。三船ドルフィンズの監督とコーチが田代と藤井だったり、虹ヶ丘ビートルズの監督だった小森。今対戦している眉村姉弟がいる東斗ボーイズの監督なんて海堂夢島3軍コーチだった乾ですからね。
海堂コーチが眉村ジュニアの監督で吾郎と寿也の息子と対戦してる展開は燃える。
まさか乾まで再登場するとは…。
夢島では鬼コーチとして登場し、吾郎の投手としての才能に惚れこみ、総監督に投手適正を再審査するよう報告するなど活躍がひかる良キャラでした。打者一巡をパーフェクトに抑えろという無茶振りも「心配ない…打たれんよ茂野は。」は名台詞である。
東斗ボーイズの監督としても有能っぷりを見せています。
一人でチームを仕切るのと、一人で野球やるのとは違うぞ。
全員野球で追いついてきた相手に、こっちがそんな野球で勝てると思うか―?
乾△□×(さんかっけー死角無し)
眉村の息子・渡が独りよがりになってるのを論す姿から名監督っぷり伺えます。今の子供に大切なことを教えてる乾は良い。
それにしてもね…。
乾まで再登場するならば、彼の再登場にも期待したいところです。誰かって?そりゃモチのロンで海堂学園で同級生だった寺門健一である。
寺門健一「俺はまだ走れるぞ」
初代『MAJOR』の寺門は良い男だった。武骨ながらも気配りができるナイスガイ。
吾郎と一緒にセレクションを受け合格して海堂に入学しました。寺門のデッドボールがなければ不合格になってたし…。夢島組よりも長い付き合いです。
セレクションの時から一緒に頑張ってきた仲間です。特待生組との歓迎試合では吾郎にマウンドを託すなど信頼関係がある苦楽を共にした同士って感じでした。そんな寺門と吾郎の二軍でのやり取りは初代『MAJOR』屈指の名シーンです。
努力とは何なのかと大事なことに「はっ」と気付き胸が熱くなったものです。
漫画で人生哲学を学ばせてもらったと言っても過言ではない。
(『MAJOR』31巻6話「スパイク」伝説の名シーンなり)
夢島で他人にやらされてた練習を努力とは言わねぇだろ。
好きなこと(野球)して将来飯食おうなんて図々しい特権、与えられたこそ(宿題)こなした程度で手に入るわけねぇじゃん。
まあでも、自分で努力したってんならいいんじゃねぇか?
本当の努力なんて、他人には知るよしもなぇんだからな。
グッとくる名言である。
まさに「努力」とは何なのかという定義を言い表したシーンです。
寺門は自分の限界を感じてしまい、海堂野球部を辞めることを決めます。夢島から這い上がった自負があるだけに、他の面子の実力と比べてレギュラーは取れないと。寿也に引き止められても、「頑張れだの努力しろだの気軽に言われたくねぇ」「努力したってレギュラーになれねぇ奴はなれねぇ」と努力だけではもう無理だと言い切る寺門。
そんな寺門に吾郎は「おまえ、本当に才能がねえんだろうな?」「本当に才能がねぇと言い切れるだけの努力はしたのかって訊いてんのさ…」と問いかけます。寺門は夢島から逃げ出さずに頑張った努力を強調しますが、実はまだまだ「才能」がどうとか言うほどの努力はしてませんでした。
吾郎に部から支給されたスパイクを上げようとすれば、3足目のスパイクをはき潰したから助かると言われ寺門は気付くのでした。自分はまだ1足目のスパイクを使ってるのに、吾郎は3足もはき潰すほど練習をしていたのかと。
寺門はまだまだ自分は「才能」を持ちだすほど努力をしていなかったことを悟り、部を辞めるのを取り消して練習に打ち込むのでした。初代『MAJOR』の素晴らしい名場面です。
俺は…俺はまだ走れるぞ。
寺門はぼくらに大切なことを教えてくれた。「努力とは何か?」と。
自分は果たして本当に「努力」をしていると言えるのだろうか。
「こんなに一生懸命やってるのに」「こんなに頑張ってるのに」と思ってしまう事が多々あると気付かせてくれます。例えば仕事でも、与えられた業務を一生懸命こなしていても、それを「努力」と呼んでいいのか?仕事をするのは当たり前で、プラスして何をしたかではないかと。
与えられたことや他人と同じことをやっていたのは「努力」ではない。
こんなに頑張ってるのにとうまくいかないと嘆きたくなった時に寺門を思い出します。果たして俺は本当に「努力」をしているかと自問自答するのです。俺はまだ走れるのではないかと。まさに、人生の教科書です。大切なことを学びました。夢に向かって走る寺門を通して教えられた。
そして、寺門はもっと大切なことを僕たちに教えてくれるのだった。
吾郎が海堂を辞めて、聖秀学園に編入し海堂と対戦したら…。
海堂ベンチ入りメンバー
寺門いねぇ…。
「努力」の定義を教えてくれ、走り続けた寺門は海堂1軍メンバーにいなかったのである。自分の限界を勝手に悟るも、本当に努力したとは言えないと気付き、「俺は…俺はまだ走れるぞ。」と名シーンを残した寺門は努力を続けてもベンチ入りすらできなかったのであった。
寺門はぼくらに「努力とは何か?」を示してくれ、さらにもっと大切なことを教えてくれたのだ。どんなに努力しても才能無きゃ夢は叶わないという現実を!人生の教科書です。大切なことを学びました。走り続けてもベンチ入り出来なかった寺門を通して教えられた。
そして、「聖秀VS海堂」の終盤。
忘れた頃にスタンドから試合を見守る寺門を発見した時に目頭から大粒の涙が流れたものです…。
スタンド観戦する寺門さんが発見されました
寺門…(´;ω;`)ブワッ
寺門が辞めようとして発した「努力したってレギュラーになれねぇ奴はなれねぇんだ!それが俺なんだ!」という言葉が100%正しかったのである。人の夢と書いて儚…何か物悲しいわね…(byアグリアス)今でも時々思い出します。寺門とは何だったのかと。
「本当の努力とは何なのか」と「努力をしても無駄だった」という夢と現実の2つを教えてくれた寺門は是非とも『MAJOR 2nd』で再登場して欲しいキャラです。寺門さんはまだ走り続けているのだろうか。寺門さんなら今の子供達に乾以上に大切なことを教えてくれるはず。まる。
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コメント
まさか道塁に一切触れずじまいとは驚くべき事態。
連載当時一軍入りした寺門との熱い対戦を期待してた俺はずっこけたよ
努力してもダメなものはダメジャー(≧▽≦)ノシ
道塁が可愛いだけの漫画
寺門ェ…
ただの引き立て役っしょ、主役の。
あのまま努力続けて
佐藤「ごめん吾郎くん、海堂のエースはもう眉村じゃないんだ。」
吾郎「(あの眉村以上のピッチャーがいるだと!?)」
つって寺門を出されてもシリアスな笑いしか取れねーし、どのみちアウトだよ。
てっきり満塁ちゃん落ちにするのかと
おもしろかったけど
ヤマカムさんって、おいくつなのですか?
アグリアス…
道塁とバッテリー組みたい
とっくの昔にみなさんご存知なので逐一引用しませんが、寺門くんに関しては「はじめの一歩」の鴨川会長が世界戦を前にした鷹村さんに言い放ったセリフを思い出しました。
寺門くんに関しては「すべて報われるとは限らん」の報われなかったほうに入ったということで。
やべぇな。すごいかっこいいこ言ってる。チャーミングなきゃわたんな所もあるけどみんなカッコいい事言うよなぁーこのアニメのキャラクターたちは。まあそれはよいとして俺も中1を踏ん張るぞ!