『ワンピース』790話“天と地”
決着の時!
長かったドレスローザ編もいよいよ終幕である。
幕引きは悪のカリスマの退場に他ならないね。以前にも述べたが、今回のルフィVSドフラミンゴは『ワンピース』という作品の縮図!「支配VS自由」がテーマでしょう。何が「カゴの中で大人しく操られて」だっつーの。自由でナンボの人間様じゃぞ!
しかし、ドフラミンゴは己を「神」としか思ってないのが凄いな。
「人間は操られるだけのゴミ」「お前ら人間とおれは違う」と断言している。
ドフラミンゴのプライド
もう天竜人ではないのに気分は天竜人ですよ。
790話のサブタイも「天と地」ですからね。
天は「天国」(マリージョア)、地は「地獄」(ゴミの掃き溜め)なり!
天国と地獄
ドフラミンゴは今でも自分を「世界一気高い血族“天竜人”だぞ!」(760話)と言い放っていた。しかし、33年前に世界一の権力を父が放棄し、ゴミの掃き溜めの様な世界に下りてしまった。「人間らいしい生き方」を否定する。
実際にドフラミンゴはゴミの掃き溜めという地獄に下りてしまってるんだけど、気分は天竜人みたいな?裸の王様みたいなものだろう。もう本当はただの人間なんだけど、「人間とおれは違う」と自分が人間だと絶対に認めない。あくまでも世界一気高い天竜人、神だと言い放つ。
だが、人間に飲まれたね。
"受け継がれる意志"、"人の夢"、"時代のうねり"
――人が「自由」の答えを求める限り
それらは決して止まらない(byゴール・D・ロジャー)
「受け継がれる意志」と「人の夢」と「時代のうねり」の3つは、人が自由の答えを求める限り止まらない!支配のドフラミンゴが、自由の答えを求めるルフィのワンパンで沈む。自由の勝利である。さらばドフラミンゴ!
天から地へ真っ逆さまのドフラ
終わった。
本当は33年前に人間になってたんだけど、それを絶対に認めないドフラミンゴといえど「世界一気高い血族“天竜人”だぞ!」「お前ら人間とおれは違う」という最後の心意気も砕かれたね。もうお前は天竜人ではない。ただの人間なのだ。
その象徴である(と思う)サングラスが砕け散った。
以前にも述べたけど、ドフラミンゴは絶対に素顔を見せない心意気があったと思う。61巻のSBSで海軍のマントが何故落ちないのかという質問に、尾田っちは以下のように答えていました。
Q、海軍将校達のはおっている上着ありますよね?「正義」ってかいてあるやつ。あれ、どんなに激しく動いても、ずり落ちないんですけど、どうやって肩にとまってるんでしょう?スナップ留めですか?それともボンドですか?ダンナは「ゴムだ」(輪っかにしてとおしてる)と言うのですが。
A、残念、何もつけてません。あれは「正義」を背中に刻むコート。なぜ落ちないのかと言うと、彼らにとって「正義」は不落のものだからです!その心意気ある限り、コートは落ちません!
海軍の「正義」のマントは心意気がある限り落ちない。ドフラミンゴのサングラスもまた不落!素顔を見せたくないから。もっと言えば、俺様は天竜人で人間じゃないという心意気。その象徴がサングラスだと思う。
そもドフラミンゴはいつからサングラスを付けていたのであろうか。
確認できるだけで、北の果ての世界政府非加盟国で暮らしている時はサングラスをつけていた。じゃあその前は?マリージョアで暮らしてた頃は?
マリージョアで暮らしてた頃
サングラス付けてたんかね?
まあ顔見えなくて確認できないんだけどね。
33年前の聖地マリージョアで暮らす天竜人はあのカプセルのようなの被ってないのね。何故かというと、天竜人同士だからでしょう。あの宇宙服のようなカプセルの被り物は下々民と同じ空気を吸いたくないからである。
天竜人が外界に光臨するスタイル
下々民と同じ空気を吸いたくないからカプセル被るし、同じ空気触れたくないから宇宙服のようなもの着る。ついでにサングラスをかけている。まあチャルロス聖はサングラスしてなかったけど。でも謎のサングラス率の高さである。多分、見たくねーんだろうね。下々民と同じ景色を。下々民に素顔見せたくないんだろうね。
ドフラミンゴも同じ可能性が微粒子レベルで存在する?
天竜人としての最期の一線みたいな?それが砕け散った!お前はもう神じゃないみたいな。Dが神殺しをやってのけたみたいな。まあ全然違うかもしれんけど。
神の天敵
天敵…特定生物の死亡要因となる生物種のこと
ある土地ではDの一族を“神の天敵”と呼ぶ者達がいるそうな。神を滅ぼすものがDの一族って事でしょう。神は天竜人である。天竜人とは800年前に「世界政府」という一大組織を作り上げた20人(正確には19人)の末裔なり。
ドンキホーテ一族は地位を捨てた、いや正確には最期の末裔のドンキホーテ・ドフラミンゴがここで陥落したと言ったほうがいいかな。今の天竜人は18の一族。その18の一族は今なお世界に君臨する!遠くない未来にDに潰されるでしょうね。
今回のドレスローザ編は、頂上戦争で白ひげが言ってた「Dの一族」に対して抽象的な台詞の具体例みたいなものでしょう。
頂上戦争で白ひげが言ってました
本日、ドレスローザ数百年分の歴史を背負ったモンキー・D・ルフィ(本人は背負ったつもりない)が神の末裔ドフラミンゴが支配する世界に戦いを挑んだ。ドレスローザ中を巻き込む巨大な戦いで神は堕ちた!ドレスローザはひっくり返った。カンカンカーン!
まとめると、今回のキモはレベッカを助けたローでしょう。
レベッカを助けたロー
ふむ、レベッカの危機を救ったローにMVPを授けたいね。さすがローだね。いい仕事をしてくれたと思う。色んな意味でGJ!
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