『よふかしのうた』「月が綺麗ですね」を超える「月より綺麗」で真の意味でタイトル回収した件！

『よふかしのうた』第188話：ぬるいッ！

 

ぬるいッ！って停電明けの飲み物の温度よりも、両想いになった2人のラブラブイチャイチャするわけでもなく、付き合いたての中学生みたいなやり取りが実に生ぬるいです（賛辞）。

 

むしろこのぬるさが至高！

 

※サンデーうぇぶりなら『よふかしのうた』が基本無料で読めます。

 

集大成感ある

186話

 

1話

 

ここ最近の集大成を感じさせるのは1話の描写を踏襲して対比して描いてることが上げられる。ナズナちゃんがコウの血を吸おうとするコマ割りや流れや描写は完全に一致してるものの、血は吸いませんでした。

 

まったく同じシチュで同じコマ割りだからこそ…対比が引き立ちました。

ナズナちゃんは恋する乙女となり変わってしまったのだ。

 

そんなナズナちゃんと向き合う為、コウが186話で夜に外へ出たシーンが1話と対比させてる（ように見える）。煽り文が実に良い味出してる。「夜に誰にも言わず外に出た」と1話とまったく同じながら、「今度は、向き合うため—」というのが良き。

ナズナちゃんはじまりすぎてる件

で、飲みながら向き合うわけですが、これがもう本当に素晴らしかった。

 

ナズナちゃんは嘘はついてないけど誤魔化してる。とりあえず友達期間が長すぎて、もうコウは好きにならないから無意味って1年ルールで終わらせようとします。コウも一応は納得して、最後に血を吸ってくれってことで誤魔化し押し問答は終わりを向かえ、ナズナちゃんの本音吐露が爆発するのです。

 

コウ君には、この気持ちわかんないじゃ…（187話）

 

ナズナちゃんはじまったな！

 

こんなん実質、もう告ってるようなものじゃないですか。そんなタイミングで停電が起きて、口走ったことを有耶無耶に出来そうな流れなのに、改めてちゃんと告げるナズナちゃんはただただ美しかった。

ナズナちゃんが綺麗

嘘だよ。あたしはね、君のこと好きになっちゃったんだ。だからもう吸えないんだ。（187話）

 

ふつくしい…。

 

なんて神々しく美しい表情なのだろうか。ラブコメ好きなので数々の告白場面見てきましたけど、赤面しながらドキドキしながら一世一代の大勝負に出るわけでなく、なんか観念したような、「天気いいですね？」「そうですね」の如く自然と会話のキャッチボールで告白した。

 

わざとらしさもなく、友達の2人だからこそ、生み出された名告白シーンといえる。

 

何より表情がいいね。

ちょっとえっちぃ格好が扇情的にドキドキさせてくれたナズナちゃん。業が深いポーズの数々を見せてくれたし、それは前作『だがしかし』から変わらぬ味。

 

だがしかしは漫画の内容とかそういうレベルを超越してる絶妙で業が深いポーズが最高なんだけど、今週の扉絵はノーベル賞ぐらいの偉業だと思う pic.twitter.com/FVNQQKCw20

— 山田 (@yamakamu) September 6, 2017

 

なのに、業の深さでも可愛さでもなく、荘厳な表情で決めてるのがより深い味わいがありました。

 

本当に綺麗としか言葉が無い。

コウのモノローグ「本当に綺麗だと思った」通りです。

キッカケに説得力がありまくる。

月が綺麗だった

月だけが彼女を照らしていた。なんとも情けない話である。ただ本当に綺麗だと思っただけ。月に照らされた君が今までで一番。（187話）

 

ふつくしい…。

 

あまりにも綺麗すぎた。これが本当の「月が綺麗ですね」…いやそれ以上だ。

ロマンチックでエモさの極限を見たような気がするぜ。

 

思い出すのは『だがしかし』のハジメさんとフラグみたいの立てたやり取りでしょう。

 

『だがしかし』174話

 

ココノツの場合は純粋に月が綺麗だったことを言っただけですが、コウは別に夏目漱石のリアルか知らんが「月が綺麗ですね=アイラブユー」なんて知ってるか知らないか関係無く、これこそアイラブユーがありました。

 

いや正確には、ナズナちゃんは月より綺麗だった！

 

「月が綺麗ですね」のアイラブユーを掛けつつ、月よりもナズナちゃんの方が綺麗とか最高とかエモさ爆発しまくりだよ！

 

何より、『よふかしのうた』ってタイトルが完全に完成したので。

よふかしのうた補完計画である。

 

このタイトルはcreepy nuts先生に新連載で使わせていただいてもよろしいですかと聞いてありがたくもお許しいただき、よふかしのうたに決まりました よろしくお願いします

— コトヤマ (@cot_510) July 30, 2019

 

タイトル『よふかしのうた』はCreepy Nutsの楽曲から取っており、アニメ化したらEDテーマにこの曲が使われる逆輸入っぷりをしました。

 

 

先に「よふかしのうた」って曲があり、漫画のタイトルでそのまま『よふかしのうた』と名付け、アニメのEDにもなった。そして月に照らされたナズナちゃんに恋を自覚した。

 

まさに「よふかしのうた、照らしてってmoonlight！」ですよ。

月明りのナズナちゃんは綺麗だった。恋心がようやっと目覚めた。両想いになった。よふかしのうたがあった。真の意味でタイトル回収である。

初々しすぎる

両想いになったそれだけだった。今まで普通につないでいた手も今はこれが精一杯…。なんだっけコレ？（188話）

 

(*ﾉﾉ)きゃああああああ！

 

甘酸っぺぇ…。てぇてぇ…。

 

確かにこれまでコウをお姫様抱っこで飛び立ったり、手を繋ぎなんてデフォでした。というか、あんたら今までもっと凄いことしてきたじゃん！添い寝もチューも1巻で消化済みですから。

 

これまでやってきた事なのに、お互い好きで意識し出したら恥ずかしくなってしまう。読んでるこっちがこっ恥ずかしくなってきますよ。ドキマギの逆パターンってやつです。

 

平然とお姫様抱っこしたり手繋ぎしてきたら生みたて卵みたいにピュアピュアになってしまう。この逆ギャップ萌えの破壊力はヤバイ。ずっと頬を緩めてニヨニヨしてましたもん。

 

サンデーうぇぶりで基本無料で読める

サンデー公式アプリ「サンデーうぇぶり」ならコトヤマ先生の『よふかしのうた』『だがしかし』が基本無料で読めます。

 

 

たくさんの新旧サンデー名作が読むことができます。

無料ですので通学や通勤のお供に是非アプリを入れてみてください。