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『魔法少女特殊戦あすか』、こんなの絶対おかしいよ!


魔法少女特殊戦あすか(1) (ビッグガンガンコミックス)

あんまりだよ!こんなのってないよ!

エグイです

そういうの大丈夫な人ならドツボにハマる。『魔法少女特殊戦あすか』がグサグサ刺さるんですが。が。が。魔法少女ってこんなに過酷でトラウマものになるのか!もうね、まるでベトナム帰りの帰還兵ですよ。PTSD(心的外傷後ストレス障害)ってやつか!世界を救うって半端ないな。

謎の生物・地冥界(ディスアス)の侵攻によって危機に瀕していた人類は、不思議な魔法の力を得た魔法少女達の活躍によって救われた…。そして3年後、それぞれの生活に戻った彼女達に、その日常を切り裂く新たな事件が勃発!! 人類の救世主となり“伝説の5人(マジカル・ファイブ)”と呼ばれた魔法少女達は、運命に翻弄されながらも懸命に現在(いま)を生きる…。

<1話が試し読みできます>

『魔法少女特殊戦あすか』(ビッグガンガン公式サイト)

魔法少女といえば、もっと夢と希望といいますか。

変身前とか変身後でも同じ人物とまる分かりなんだけど気付かない変身中やポージング中は攻撃しない。そういう不文律がある優しい世界じゃないですか。

まあ女の子向けってやつです。昨今の魔法少女業界は夢見る女の子向けだけでなく、大きなお友達もターゲットにもしてると聞きますが、大人版魔法少女って作品が増えたね。『まどかマギカ』を筆頭に。いや、詳しく知んないけど。

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夢を砕かれる!

最初は夢溢れる魔法少女かと思いきや、開始5ページで不穏な空気が流れだします。魔法少女は可憐な姿とは裏腹に「彼女達が身を投じた戦場は過酷なものだった」って。異世界の化け物と戦い生き残った5人の魔法少女の「その後」を描いたもの。

1

5人の魔法少女

タイトルに「魔法少女」と入ってはいるけど…魔法少女モノなのかちょっと分からん。

確かに魔法少女に変身するし可愛らしいマスコットの妖精は出る。しかし、作品から立ち込めるのは重火器と硝煙の匂いである。ハードな本格ミリタリー作品に魔法少女要素をぶっ込んだといったほうが正しいかもしんない。現実的なハードボイルな容赦の無い魔法少女である。

世界を救ってから3年後。

敵を倒して世界を救ってめでたしめでたしとはならない。

いや、異世界の化け物を倒してめでたしではあるけど、「現実の世界にエンディングはない」と語られるように、少女達の人生は続く。戦いは終わっていない。確かに、異世界の敵がいなくても、こんな力を持ってたら利用する大人はいるわな。現実に魔法少女がいれば…というifがリアルっちゃリアル。

2

魔法少女が世界を救っても世界は平和になったりしない

魔法少女が敵の親玉を倒しても

世界は平和になったりしなかった

彼女達の新たな戦場は

国際犯罪、無差別テロ、内戦、紛争…

魔法少女の戦いは終わらない

という1話のラストが強烈なインパクトなり。

読むとグギギギと軽い鬱症状になるかも。

ある程度は心に防具を装備しておく必要がある。

何も心に装備もしないで読むと、旅順要塞に突撃した旧日本兵のように散っていくことになる。

魔法少女として世界を救った主人公・あすかは、その代償で心に深い傷を負っていた。もう戦わないと魔法少女を引退。そして深い心の傷を負い学校生活を送る。両親を化け物に殺されるなど、慈悲に、残虐に、年端のいかない少女に対する仕打ちが強烈である。私は大好物ですけど、人によってはフラガラックを食らって立ち直れないぐらい心にダメージ負う可能性がある。だけどそこが面白い。でも辛い。心をえぐってきます

心をえぐる系、本格的なミリタリー、不条理な少女、大人に翻弄される少女…という様々な角度から楽しめると思う。ファンタジーな魔法少女とリアルな世界観が混ざるギャップもなかなかどうして。ゴア度は高い。

トラウマを抱え、もう戦わないと決めたあすかが再び魔法少女として変身するシーンはグッときましたね。それは、やっぱり魔法少女としては普遍的なヒロイズムである。

3

私の「手の届く」場所で―私の友人に銃を向けたのが運の尽きだ

友達を守る為に!

目の前で殺されそうになっている友人を守る為に、再び魔法少女になる。うむ。これぞヒロイズム!世界を救うとか大それたことでなく、身近な人を守る為に戦うのがヒーロー。それは魔法少女も一緒。でもあすかの場合は凄い矛盾

なぜなら、あすかが戦わない理由は、魔法少女として戦うと身近な人がたくさん殺されちゃうから。身近な人がたくさん殺さるから魔法少女になりたくないのに、身近な人を守る為に魔法少女になる。すっげぇ矛盾。不幸になると分かっても変身する。

じゃあ助けなきゃいいんだけどそんな事出来ない。追い詰められて袋小路になる感じ。この時点で先行きは不幸な未来しか見えない。地雷と分かってるのに踏みに行くエロゲーマーに通じるところがある(ありません)。

あと、ほのかに漂う百合臭もグッドだ。

4

百合臭

もう1人の魔法少女・ウォーナス☆くるみちゃん。

あすかに対するアレコレはついつい頬がニヤニヤしちゃうじゃないの。

百合娘である。ただ悲しい事に、登場してすぐに察してしまう。あ、この娘は可哀相な目に合うなって。いや実際どうなるかは知らんけど。『Fate』の間桐桜ぐらい不幸オーラが滲み出てる。『まどかマギカ』のさやかちゃんぐらい救いが無さそう。一目でヒドイ未来しかないとわかる。それが楽しみでもある。

まだ物語ははじまったばかりですが、先が楽しみです。

多分SAN値をガリガリ削られるだろうけど。

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