0巻で名前だけ登場していたコングを覚えていますか。
大海賊時代よりも3年前、つまり今から25年前の海軍元帥をしていた男です。
25年後の現在はセンゴクが元帥という立場になっています。
コング
25年前の海軍元帥は現在何をやっているのか。
さらりとガープ中将に「あんた」呼ばわりされているのが印象的でした。
以前にも語りましたが、海軍元帥から出世していると見るのが濃厚です。
世界政府
「ONE PIECE YELLOW(AA)」によると、世界政府の組織図は以下のようになっていました。
世界政府の組織図
五老星が世界最高権力として君臨して、その下には「世界政府総帥」という肩書があるのです。さらにその下に、海軍、エニエス・ロビー、インペルダウン、CP1~9、七武海があります。
今まで物語に一度も出てこなかった「世界政府総帥」。果たしてどのような人物なのでしょうか。そして594話で、ついに登場しちゃいました。
世界政府全軍総帥
世界政府全軍総帥コング!
25年前に海軍元帥だった男が世界政府全軍総帥に出世していました。
「全軍」という事は海軍以外にも陸軍とかあるのでしょうか。
そして気になるのは世界政府総帥は何人いるのか。
世界政府の「全軍」を束ねるのがコングのようですが、経済や司法などを束ねる総帥をがいるのでしょうか。スパンダインも世界政府の総帥という地位になっていそうですが。
そして胸熱といえばセンゴク元帥です。ガープ同様に現場を離れて余生を過ごす事に決めたようです。
センゴク
「海軍に老兵がのさばってどうします。"正義"は価値観…。世代は越えられない…―それよりコングさん、時期海軍元帥に私から"青キジ"を推薦したい」
なんと、センゴクのアイデンティティーに変化が見られます。
"絶対的正義"を掲げサウロには「政府を疑う気か…黙って従え!」と斬り捨て、黒ひげに「"正義"は滅びん!」と怒鳴ったセンゴクが正義は価値観とは。やはり、LEVEL6の囚人を放置する命令に「ふざけるな!」と言っていたのが転機でしょうか。
そして時期海軍元帥にセンゴクが推薦するのは青キジ。
掲げる"絶対的正義"の信念ならば、赤イヌが妥当のような気もしますが、センゴクが推すのは青キジ。そして青キジが掲げるのは「だらけきった正義」。
絶対的正義 / だらけきった正義
もし青キジが海軍元帥になれば…。
―海軍もまた…変わらざるを得ない…!(ドレーク)
何よりも五老星が登場したのはワクワクものです。
世界最高権力という立場の話し合いは、何だかワクワクしてしまいます。
さらりとジンベエの七武海入りには「種族間の和解を象徴していた」と言っています。アーロンやマクロは種族間の和解というものが納得出来ずに分裂したのでしょうか。
また、五老星には剣を所持している者もいれば、顔や胸元に傷がある者がおり、天竜人のような生まれた時から偉かったという訳ではなさそうです。という事は、下から出世してきたのでしょうか。世界政府元帥から出世して五老星になった…。
しかし20年前の回想で登場した五老星は…
20年前の五老星
今と面子がまったく同じ。
普通なら一人や二人ポックリいきそうな気もしますが…。
そして注目すべき発言をするのは五老星のハゲです。こいつの持っている剣は改めて見ても、ゾロの持っている三代鬼徹にソックリですね。そして以下の重要な事を言います。
「"三大戦力"の均衡など、もはや目も当てられん。"七武海"に空いた三つの席をどう埋めるか」
戦力の均衡が崩れ、「目も当てられん」と嘆いています。
裏切り者に嘆くのは分かりますが、モリアさんに関しては政府の命令で抹殺したのに。
もちろん、僕等のモリアさんが死んだとは思えませんけど。
モリアさん抹殺
モリアさん「誰のさしがねだ…ハァ…センゴクか…!?」
ヂフラミンゴ「いやァ…!もっと上だ…!!」
モリアさん抹殺命令を下したのはセンゴクよりも地位が上の者らしいのです。
真っ先に思いつく、怪しそうなのは五老星でしたが、このハゲの均衡が崩れて怒って嘆いている台詞。自分で命令した奴の言い方ではありませんよ。
モリアさん抹殺をドフラミンゴに命令したのは、五老星ではない可能性が高まってきました。現状で、最も怪しいのは世界政府総帥でしょう。
コングが世界政府全軍総帥ならば、他にも世界政府○○総帥がいそうですが、果たして誰なのか。直ぐに探し出してやる!(ボニー)
モリアさん抹殺命令をした者も気になりますが、改めて登場すると五老星のミステリアスさは半端じゃありません。
さすが世界最高権力。
何よりもこの五人は、皆が同じ意見という感じでしたが、今回のやり取りで、初めて五老星同士で少々意見が食い違っている感じです。
五老星同士で意見が食い違う?
「"三大勢力"の均衡など、もはや目も当てられん。"七武海"に空いた三つの席をどう埋めるか」
「"新世界"の動きを少し待つべきだ。海賊達の中での勢力図も変わってくる筈。より影響力のある人材を選出せねば」
この後、ハゲは不服そうに「…………」と剣の手入れをして不貞腐れているのかダンマリ。
五老星の中でも、剣を持つ奴は直ぐに七武海の空いてる席を埋めたいようです。
対して胸元に傷のある奴は、少し待って影響力のある人材を選出すべきと言っています。
七武海の存在理由は、その他の海賊への抑止力というのが名目上の理由。
なら7人と言わずに、もっと増やせよという気もしますが、戦力均衡に7人が適しているからだとか。戦力均衡とは、四皇に対して。
白ひげはラフテルを目指していませんでしたが、他の四皇はなんで今だにラフテルへ辿り着けないのでしょうか。何か資格があるのでしょうか。
Dが付くものだけが行けるとか…。
そういえば、上戦争での白ひげの回想でロジャーと花見しながら酒を飲むシーンでこんな会話がありました。
白ひげとロジャー
「ラフテルへの行き方でも教えようか白ひげ」
「聞いても行かねェ。興味ねェからな…」
サラリとラフテルへの行き方を教えようとしているロジャー。
"D"とか海賊王の資格とか関係なく、裏を返せば行き方さえ知っていれば誰でも行けるという事でしょうか。
じゃあ何故、四皇はいまだに辿り着けないのかと言えば、やはり戦力が均衡している為に迂闊に動けないのかもしれません。ガープいわく四皇を食いとめる力として海軍本部と王下七武海が並ぶと言っていました。
四皇を食いとめる目的は、ラフテルへ行かれたくないからでしょう。ワンピースを見つけると歴史の全てを知るらしく、白ひげも世界がひっくり返ると言っていました。
七武海には、雑魚海賊の抑止力と四皇を食い止めるのが政府の狙いのようです。モリアさんなんて七武海の一角だったくせに、雑魚海賊の抑止力というのは理解してましたが、戦力均衡の為という事をまったく理解していませんでした。
呑気に均衡とやらが保たれるんだろとか言っていたモリアさんは、今考えると本当に微笑ましいです。
で、今回の五老星の会話。胸に傷がある奴の少し待って影響力のある人材を選出すべきというのが違和感ありすぎです。雑魚海賊の抑制は表向きの理由で、五老星的には世界の均衡というか四皇を食いとめる事のほうが大事なんだと思ってましたが…。
何の影響力なのでしょうか。
今更、雑魚海賊抑制の影響力を考慮しているとは思えません。謎です。
はやく決めろー!ビッグ・マムとかカイドウがラフテルへ辿り着いても知らんぞー!!
と、色々考えてもまだまだ五老星は謎だらけなので何とも言えませんけどね。そして、今回のビックリしたのは、少し待つべきだと言われて「……」となったハゲが、その後に発した台詞。
「厄介なのはいつも"D"だ…ポートガスも然り…。ここへ来て少々その名が人目に触れすぎた様だな」
海賊王のフルネームはゴール・D・ロジャーでしたがいつの間にかゴールド・ロジャーとなっていました。本人も政府が勝手に呼んでいると言っていましたが…。"D"という名は人目に触れさせたくないという事でしょうか。
"D"の意志とは、ある王国の思想を恐れているとは、ワンピースを見つければ世界がひっくり返るとは…まだまだ謎だらけですが、五老星はどこまで知って何を隠しているのか。気になるってもんです。
そういわけで、今回のキモはゾロとペローナのやり取りが凄く和むという事ですよ。
ゾロとペローナ
ボロボロのゾロの為に新聞を持ってあげているペローナ。
この娘、モリアさんを裏切ったように見せて、モリアさん死亡の新聞で号泣したり、ゾロの怪我を介抱してあげたりしてあげていました。根は良い子なんですよ!ペローナたんマジペローナ。
何よりも、くまに飛ばされてミホークの住み処で3週間も同じ服。着替えは勿論ありません。パンツは1枚。胸が熱くなるな!
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