今更なのですが『ド級編隊エグゼロス』(きただりょうま)は大変素晴らし…けしからんですな!矢吹先生が『To LOVEる』で築いた伝説を受け継いでいると言っていい。
エロを規制し奪い、人類の緩やかな絶滅を企む侵略種族・キセイ蟲。そんな恐るべき怪人に立ち向かうのは、“最もエロい!?”5人の高校生たち! 青少年・烈人(れっと)と4人の美少女による思春期“H”EROコメディ開幕──!
ワンピのDr.くれはの言葉を借りるなら「生きてたのか…Y(矢吹)の意志は」って感じです。
<試し読みできます>
『ド級編隊エグゼロス』
キセイ蟲という宇宙人から世界を救う男1人と美少女4人の戦隊ものです。「H(エ)ネルギー」を溜める事が戦闘能力増加…つまりエッチな子ほど強いって設定、Hネルギーを放出すると服が破れて全裸になるお約束。全てが涙を流して感動するほどです。
せいやっ!せいやっ!せいやっ!せいやっ!(感謝の正拳突き)
主人公5人が「埼玉支部」のために他に「東京支部」もあり品揃えも十分。全てが「最高です」「ありがとうございます」と叫びたいぐらいです。
「HERO」とは「H」と「ERO」で出来ている
星乃雲母
まずメインヒロインの星乃雲母(きらら)が良いね。可愛い。おはだけ要員としてもラブコメ要員としても素晴らしき仕事をしてくれます。
内に秘めたHネルギーは随一…つまり最もエッチな子でもあります。発情に定評があるメインヒロイン…いいと思います。しかし、頑なに自分はえっちぃ子じゃないって認めません。どう見てもエッチなのに。そこも美味しいポイントなり。
主人公の幼なじみでもあり両想い。ここぞで発動する幼き頃のメモリーとラブコメ展開は大満足のニヤリングです。また、雲母は子供の時からえっちな子なのもグッドだ。
何よりも、この漫画は「戦隊モノ」ではありますが、バトルはいかに女の子を脱がすかの方法以外のなにものでもありません。パンツを盗まれるとか、Hネルギーを溜める為にノーパンになるとか最高に頭が悪い(誉め言葉)。
「質」「量」ともに申し分ない
うむ(ニッコリ)
『ド級編隊エグゼロス』は初期こそ「量より質」といいますか、ここぞでドカンと決める感じだったんですよ。例えるなら『食戟のソーマ』の食事おはだけのように。それが回を進めれば、「おはだけ&とらぶる」はどんどん増し増しになっていきます。
ここぞで一発よりも連発するえっちぃシチュエーション。しかも、2~3ページに数回くらい(密度で考えると1ページに1回はぶっ込んでるな)の割合で量産されるようになるのです。
普通はここまで量を増やせば質は低下するものですが、信じられないことに全てのシチュエーションが天才的でもある。目の肥えたラッキースケベ評論家も納得のクオリティを誇っております。
『To LOVEる』が挑戦し続けた、黄金聖闘士シャカの「神に最も近い男」もビックリの「エロ本に最も近い少年漫画」ですよ。おそらく少年漫画で一番ヤベー。読者をの心を天舞宝輪させて昇天させるのみ!
限界へ挑戦する表現
※ヘソです
刮目すべきは女の子のアソコに見立てた表現の数々でしょう。
水滴をはじめ何かのオブジェから「!」マークやヘソ…様々なものを使って表現しています。きただりょうま先生は女の子のアソコを何かに例えて描かないと死んでしまう病気にかかっているのではないかと思うほど舌を巻くほど。
『To LOVEる』筆頭にどこかで先人がやったものが多いものの、そのあくなき挑戦心は素直に脱帽です。次はどう比喩的に描くのかというドキドキとワクワクが止まりません。「これは流石にアウトじゃね…」と感じるデッドラインを軽々と突破していきます。どこまで昇り詰めるのかもう誰にも分りません。
エロスもどんどんインフレしていき、4巻辺りから「ラッキースケベ」なんて生易しいものじゃなくてどう見ても…インサートしてないだけでヤってます。濃厚です。
この手の作品というのは、「どう見ても事後です」みたいな感じであざとい描写はお約束だけど、エグゼロスの場合「どう見ても真っ最中です」までやるから末恐ろしい。
比喩的表現が神
21話
最新刊の5巻の海水浴は凄まじいの一言だろう。 「夏だ!海だ!水着だ!」エピソード。やはり心身ともに解放的になるという意味で、この手の作品は夏が最高シーズンだね。貪欲なまでに「夏」が持つ魅力を作品に入魂してます。もっとも、エグゼロスは別に夏じゃなくたって全シーズン開放的だけどね。
そんなエグゼロスでも、やはり夏は特別なんでしょう。
感想を一言で述べれば「小宇宙(コスモ)が爆発した」!
特にナマコ型キセイ蟲が大量発生してヒロイン全員に汁が「ピュッピュッ」と顔かかり、掴んで出したり、足を使ったり…。そして、なんのかんのでみんなくんずほぐれであられもない姿になった時は、その圧倒的なまでの持っていき方に心の底から感動しました! もはや神技である。
てかね、あざとすぎるんですよ。ホットドック、カラオケのマイク、ナマコ…それを口にする!舐める!挟む!液体が飛び出る!どう見ても、やることすべてが何かのメタファーなんですよ。視覚的に破壊力抜群すぎる。
せいやっ!せいやっ!せいやっ!せいやっ!(感謝の正拳突き)
ラブコメ的も美味しい
叢雨紫子
また、えっちぃ描写だけではありません。ラブコメとしても美味なり。メインヒロイン・雲母とのこそばゆいやり取りは自然と頬が緩みます。手を繋ごうとドギマギしたり…って、あんたらもっと凄いことしてたじゃん!
ラブがコメるヒロインとしてみると、主人公達の所属してる埼玉支部は雲母が正妻すぎてねぇ…。他の子も可愛いしエッチなんだけど恋心は無さそうですしおすし。百花だけはラブコメ要員としても戦えそうではあるが、もう愛人枠でワンチャンを狙おうとしているようにしか見えない。それでいいのか百花…。
そんな恋愛模様で、4巻から本格参戦する東京支部の紫子は半端じゃありません。直ぐに惚れるチョロインで、主人公に「ガンガン行こうぜ!」の気概でアタックしてきます。日焼け黒ギャル、ドスケベ(でも乙女)、押せ押せラブパワー…勢力図を一気に変えた。
登場してからというもの、瞬く間のうちに、エグゼロスのヒロイン戦力図を黒色に塗り替えてしまったとも言えますな。おそろしい勢いである。「侵略することシコの如し」という言葉が生まれてもおかしくないです。
三角関係
この子の参戦で絶妙な三角関係が完成したのだ。
なーに二人でこそこそしてるのよ?
おっふ…。
エグゼロスのヒロイン達に何かが足りないと思っていたけど、それが分かりました。押せ押せの突撃娘だ。愛情をストレートにぶつけてくる紫子ちゃんは名前の通りシコシコですわ。ちょっと反則的な「可愛さ」と「あざとさ」を兼ねそろえてる。
そして!紫子の登場でニヤニヤイベントの急増!例えば、アタックかます、そのすぐ横で雲母が物凄い形相で睨んでいる構図がいいですね。嫉妬むき出しです。
紫子が主人公にジェットスクリームラブアタックをすることで、「押せ押せの紫子可愛い!」「嫉妬する雲母も可愛い!」という二種類の旨みが味わえるわけ。二重の極みならぬ「二重の旨み」の完成ですね。
メスの熱い戦い
紫子は本当に良い仕事する。単体でも最強なのに、メインヒロイン・雲母のファイティングスピリッツに火を灯らせるきっかけまでするし。なんて子だよ。カーロス・リベラの登場によって、リングに舞い戻った矢吹丈のように!素直になれない雲母をリングへ上げやがった!
立て!立つんだ雲母ー!!マジて立ったぞ!
尚、読者は違うところが起ったエピソードになりました。
メインヒロインの闘争心に火を付けさせ、自身もまだまだ戦えるぞという大物っぷり。ラブコメ的にもこの三角関係はめちゃんこ面白くなってきたぞい。
これらは止める事ができないものだ…
止まらない!
「受け継がれる(矢吹先生の)意思」「(少年漫画としての限界突破的な)時代のうねり」「(読者が望む願望)人の夢」…これらは止めることができないのでーす。
いやはや、ロビンもビックリしながら言ってましたよ。「なぜ…(都条例と)戦うの?」「ジャンプ系の名を持つ貴方たちよ…」って。
矢吹先生が少年誌の限界に挑戦し続けた意志は確かに受け継がれていたのでした。昨今の表現の自由をめぐる時代のうねりは起きているのです。俺たちの夢の縮図がそこにはあった。『ド級編隊エグゼロス』は止められない!
この漫画に青春の全てを置いてきた!
もしも、私が小学生で「夢」というテーマでの宿題が出されたら、この漫画をそのまんま提出しますね。人の夢と書いて儚いと読む?違う。人の夢と書いて『ド級編隊エグゼロス』と読むのだ。ここに夢が具現化してる。ドリームズカムトゥルー!まる。
コメント
矢吹神の意志を継ぐのは、エグゼロスと早乙女姉妹だ!それはさながら、カグヤに対するハムラとハゴロモのように、もしくはハゴロモに対するアシュラとインドラのようにそれぞれの信念(表現手法)で新たな世界をつくっていくのだ
このブログでまだ紹介されてなかったことのほうが意外
ヤマカムさん本当に面白い文を書くなぁ
どれも笑える仕様になるのはホンマ凄い
これ面白い。ただハーレムモノなのにメインヒロインが優遇されているのがちょっと苦手
何かが違う気がするんですよね
絵はうまいとは思うのですが、好みの問題なのかなぁ
絵は矢吹のが数段上だな
ただまだ若手でこれからを考えるとジャンプエロコメの看板選手じゃない
相変わらず頭の悪い記事で最高デース!
SQなので青年漫画として見ると物足りなさが…。
暗殺拳はチートに含まれますか?のイラスト描いてる漫画家さんの漫画だ!
えっちだ…
エロな精神エネルギーで戦うヒーローって桂正和のウイングマン後の打ち切り作品ヴァンダーを思い出しました