「BE BLUES!」9巻が発売されました。
今一番胸が熱くなるスポーツ漫画は何かと聞かれたら、私は「BE BLUES!」であると即答しよう。それほど、中学編最後の試合は「熱い、震える、泣ける」と三拍子揃った神試合をやってくれました。
そして9巻である。
インドネシア行きを辞めて日本に残る事になった龍は中学卒業までに一つの変化が訪れます。
サッカーの本質
帯にも書かれている通りテーマは「サッカーの本質」です。
ミルコ「少年!君にサッカーの本質を教えよう!」と。
サッカーの本質
サッカーの本質ってなんや。
哲学的なテーマのようでいて、作中ではもっと単純なものであると教えてくれます。
難しい戦術的や技術的な事?と思えばいたってシンプルであった。サッカーは「止める、蹴る、そして動く。いたってシンプル」である、と。
今まで華麗なるテクニックやパスなど一流のプレーで魅せていた龍であるが、このミルコのアドバイスで目からウロコが落ちたような衝撃を受けます。
パスは速く強く!止める蹴る!速いパスとトラップがあれば、フリーでいる時間が増える。そして重要な事に気付くわけです。
重要な事に気付く
「サッカーは…ひとりじゃできないんだな…」
何を当たり前の事をという気がしますが、龍は分かっているようで分かっていなかったという。
ミルコ・コヴァッチとの出会いが初めて意味のあるように思える。
9巻冒頭で龍の両親が「龍の人生にどれだけ豊かなものを、サッカーが与えてくれてるか…」と話していました。宮崎や青梅姉弟といったいい友達だけでなく、ミルコとの出会いもまた大きな財産になった。
ミルコは初期から登場していても存在価値が分かりませんでしたがなかなかどうして。やはり、将来の日本代表監督になるのだろうか。
で、いよいよ「BE BLUES!」は新章突入である。
高校編スタートです。ミルコから「サッカーの本質」を教わり、春までの計画とやるべき事と目指すべき高校を決める。選んだ高校は強豪武蒼高校。
高校編スタート
選手生命に関わる大怪我もしたし波瀾万丈の人生を歩む龍は未だに「18で日本代表入り」というプランを遂行する気満々であった。
これには僕も驚いた。小学生の時に立てたプランは以下のようなものである。
<就学生の時に立てた計画>
☆12歳、全国優勝してJrユースに入る(←✕)
☆15歳、当然ユース昇格(←✕)
☆17歳、トップチームに抜擢(←✕)
☆18歳、代表入り(A代表)(←???)
ここまで尽くプランが崩れても18歳でA代表入りの夢はまだ諦めていないという。
僕が「BE BLUES!」にハマった理由は朝倉戦の神試合によってなんですけど、刮目すべきはサッカーを描くだけじゃない点なんですよね。
勿論描かれるサッカーの試合は素晴らしいんですけど、この漫画はサッカーを通して龍の人生や人間ドラマがグンバツに素敵なのが僕の心の琴線を鷲掴みにする。まさに「本格サッカー大河ロマン」と言うに相応しい。
そして始まった高校編。
めがっさ期待大である。面白くなりそうな臭いがプンプンするぜ!
少年漫画の王道をやる。
つまるとこのの「昨日の敵は今日の友」である。
敵だったあいつが仲間になるっていうのはドキワク感がヤバイ。
高校はナベケンがチームメイトなんだってばよ!
ナベケンと一緒や!
小学時代、全日本少年サッカー大会埼玉決勝戦で戦った相手のキーパーである。
中学時代、龍たちのチームの夢を神試合の果てにPK戦で木っ端みじんに粉砕した相手である。「BE BLUES!」で小学&中学のラスボスをし続け、最高に認め合うライバルであったナベケンが高校ではチームメイトになる。こいつは燃えるぜ!
なんというワクワク感!
あと一緒に登場した矢沢君(マリノスJrユース出身)は、高校編では真のヒロインになる可能性が微レ存?というか、中学編で真のヒロインになった宮崎が武蒼高にいねぇぇぇぇぇ!
宮崎
どう考えても宮崎は龍が大好きでしたよね。
既に優希とアンナというこの漫画の二大ヒロインの存在が霞むほどのヒロイン力を見せつけてくれました。
龍が進学する高校を決めた時に「一条教えろよ!」と聞いていたので一緒の高校を選ぶと思っていたんですけど、どういうわけか武蒼高に宮崎がいません。
どういう事だってばよ!
「キャプテン翼」でいえば石崎くんみたいに主人公の惚れ触発され代表まで一緒になると思っていたのに。このまま消えるとは思えない魅力的なキャラである。
まさかいつか敵として登場するのだろうか。
サンデー漫画では、かの「タッチ」でも吉田、「MAJOR」でも小森が敵して登場して、独特の試合を魅せてくれた。宮崎も高校では敵チームで出るのだろうか。それはそれで熱い!まじで宮崎の進学先が気になって仕方がない。
また高校編は高校編で新キャラが魅力溢れる。
特にU-17日本代表のレノン先輩などその筆頭ですね。
そして、やっぱ個人的にはマネージャー達でありますよ。
武蒼のマネージャー達
ドキン!
可愛いじゃねーか!
このマネージャー達の活躍にも注目したいところですね。
もちろん、アンナと優希もですけど。
高校編で龍のラブのコメりっぷりはどうなるのだろうか。しかし、思春期でもサッカーが恋人のような龍である。モブ大学生の「巨乳の幼なじみとハーフの美少女!?」「うらやましい」はそのまんま読者の声ですよ。
一緒に暮らして裸を見られて平然としてる龍ちゃんはどうかと思いました。
しかし、優希の反応は素晴らしかったね!
龍ちゃんの全裸を見ちゃったの図
ふむ、やはり勇希は可愛い。
着替えを見られたラッキースケベの後に今度は全裸を見ちゃうなんてツボを抑えてますね。
やはり正ヒロインは優希か…。
アンナの巻き返しも期待したいところではあります。でもね、中学編でも宮崎に10馬身ぐらいリードされたように龍は男にモテるのである。
マリノスさんとレノン先輩と強敵が次々と登場する。
そんな中でもあの桜庭が同じ高校といのは衝撃ですよ!
桜庭
まさかの桜庭がチームメイトである。
小学生時代には龍と並ぶ埼玉の名プレイヤーでレッズのJrユースにスカウトされていたのに、ユースには上がれなかったようだ。
そういえば、中学時代も一度だけ登場して苦労していると言われていたが。
ナベケンと桜庭がチームメイトか。
こいつは楽しみですね。
だってさ、小学生時代にスカウト達は龍と桜庭を評していた時…、こんな話しが出た。
スカウトが評した龍と桜庭
桜庭は凄いがドリブル突破に固執している、そこいくと一条は臨機応変でバランスがいい、でも桜庭のテクニックはこの世代では飛び抜けてる…とスカウトが語る中でポツリと「あのふたり組ませると面白いんじゃないかと」。
これが高校編では実現するというのか胸熱!
やべぇ、オラなんだかワクワクしてきたぞ。
それ以上に「正ヒロインの座」争いも熱い!
女の子だけでなく男の子ともフラグを立てる事に定評のある龍である。
武蒼高の面々が龍の魅力に陥落ちるのも時間の問題だろう。そうなると当然、桜庭も龍に陥落ちる可能性が高い。龍は桜庭が望むものをビシビシ攻めるのだろう(パスの話です)。
優希でもアンナでもなく、龍の「正妻」の座を射止めるのはあるいはこの桜庭かもしれんな!
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