『葬送のフリーレン』第25話:剣の里
王様めちゃくちゃ優しい説!
1話で魔王討伐後に凱旋してた王都。4人の冒険はそこからはじまったわけですけど、王様に対してヒンメル(勇者)とアイゼン(戦士)がタメ口きいて処刑されかけた事は何度か語られた「良い思い出」ですからね。
この王様は量産された勇者を見送ってるんですよ。その中でも失礼なタメ口きいて処刑寸前だった無礼集団にも銅貨10枚上げたなんてめちゃくちゃ良い人じゃないですか!
※『葬送のフリーレン』はサンデーうぇぶりで無料で読めるぞい。
25話「剣の里」
昔話で語られる勇者一行
静かにしかし確実にグッとくるものがある情緒的な『葬送のフリーレン』。良いエピソードや染み渡る良さ味満載の中で、個人的に楽しみにしてるのは勇者一行の過去話なんですよね。
すでに魔王を討伐して約80年経過して、世界は平和(とは言い切れないところも気になる)になってる状態で、長寿エルフのフリーレンが勇者ヒンメルたちが辿った冒険の旅路をしています。同じ10年の旅だったらフェルンちゃん幾つになるんや…。
で、今回の「剣の里」はより味わい深いエピソードでした。
「勇者の剣」の存在意義
いいじゃないか偽物の勇者で。
魔王を討伐した勇者ヒンメルは「勇者の剣」を抜いていなかったのは、かなり含みがある。もちろん、「あんな剣は無くたって世界を救ってみせた」「(ヒンメルは)本物の勇者だよ」とフリーレンも認める本物の勇者であることは間違いないが…。
宿命とか伝説の勇者じゃなくても世界を救ったというのはスゴイ。偽物とか本物とか関係なかった。テーマとしては人間は頑張れば出来るんだぞってところでしょうか。
でも、個人的に気になったのは「魔王を倒す」為の剣であるとは一言も触れてない点かな。
勇者の剣を引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを撃ち払う勇者のみ。
「世界を滅ぼす大いなる災い≠魔王」という風にも見えるんですよね。
魔王の目的とか知らんし、人類を滅ぼそうとしたのかもしれないけど、ヒンメルが倒した魔王ってのは勇者の剣を使う「世界を滅ぼす大いなる災い」ではなかったのではないかと思ったり思わなかったり。
- 「世界を滅ぼす大いなる災い」に剣がある
- ヒンメルは「勇者の剣」は抜けなかった
- ヒンメルは魔王を倒して世界を救った
- 「勇者の剣」用の災いが実はまだある説
あとで何かの伏線になりそう。魔王は約1000年前から君臨してた事が判明してるけどね。
ヒンメルとハイター
ハイターが孤児院だったことは描かれてましたが、ヒンメルと同じ村出身だったとはビックリですね(ヒンメルが孤児院育ちかは不明)。幼なじみのような関係だったのでしょう。
ちょっとずつ語られる形で紡がれる勇者一行のエピソードもより深みを増してくれますね。
ヒンメルとハイターが同郷で2人で冒険に出ることになったのでしょうか。次に仲間になったのがアイゼン。最後にスカウトされたのがフリーレンと。
22話
ただし、11話の過去話ではアイゼンはフリーレン加入後でも打ち解けておらずふざけたヒンメルたちを「くだらない」と切り捨てていました(むしろフリーレンのが先に打ち解けてる)。後にその「くだらない」がかけがえのないものになってるけど。
- ヒンメルとハイターは同郷
- どこかでアイゼン加入
- 王都の近くでフリーレン加入
- 先に勇者一向と打ち解けたのはフリーレン
これまでの描写をまとめるとこんな感じか。
味わい深い
あと読めば読むほど味わい深いのも『葬送のフリーレン』のエモポイント。
例えば最近、フリーレンは師匠フランメとの約1000年前の過去回想がありました。師匠が一番好きだと語る魔法が「綺麗な花畑」を出す魔法です。
その後、フランメの墓を花畑してるシーンも良いし、この魔法自体はヒンメルが褒めてくれたものでもある。
3話
何気なく変な魔法を集めてるって話で描かれた3話の花畑を出すシーン。これ今読み返すとめっちゃ味わいあるよね。花が師匠フランメの墓回りに咲いてたものとまったく同じ。もっと言えば、この魔法について「私の集めた魔法」と述べてる。
これ裏を返すと師匠フランメはフリーレンに「綺麗な花畑」を出す魔法を教えてないってことですよね。フリーレンは自力で師匠の大好きだった魔法を習得したと。
22話
フリーレン「その魔法教えてよ。」
フランメ「…」
師匠からは「戦いのことしか」教わって無いなら、師匠が大好きだった魔法を集めて使えるようになったって素敵やん。それをヒンメルが褒めてくれたってのも最高やん。いやまあ描かれなかっただけでフランメに教わったのかもしれないけど。
また、フリーレンとヒンメルの似たもの同士(?)の描写が素敵。
フリーレンがフランメと初めて出会った時、ヒンメルがフリーレンに初めて出会った時、あんた強いという指摘の理由「なんとなく」は2人の感性というか共通点でもある。
ヒンメルは「叱ってくれた」「褒めてくれた」という対象だけでなく、感性の部分で似てるのかもしれませんね。そんなフリーレンのヘンな魔法を褒めてくれた(師匠が大好きだった魔法)はジャスティスもある。
読めば読むほどスルメのように味が出る『葬送のフリーレン』はやっぱええ漫画や。まる。
サンデーうぇぶりが無料で読める
ちなみにサンデー公式アプリ「サンデーうぇぶり」なら『葬送のフリーレン』が無料で読めます。他にもサンデー名作作品がたくさん無料で読むことができます。
【無料で読める作品】
・葬送のフリーレン
・メジャーセカンド
・メジャー
・名探偵コナン
・湯神くんには友達がいない
・だがしかし
・ゴーストスイーパー美神
・初恋ゾンビ
・H2
・タッチ
・神のみぞ知るセカイ
・ハヤテのごとく!
たくさんの新旧サンデー名作が読むことができます。
無料ですので通学や通勤のお供に是非アプリを入れてみてください。
コメント
先週の変態エルフも再登場してもしなくても味わいのあるいいキャラだった
でも一番はやっぱり自害する直前のアルラちゃんの表情だね!
葬送のフリーレン面白いね
静かに淡々と流れていくけどハッとするような時間が経っていたりして、エルフの感覚がよく表現できてると思う
フェルンのツッコミの切れ味がどんどん増してるのもいい
お母さんがどんどん熟れていくのを楽しんでます
ハイターとアイゼンに弟子がいるのならヒンメルにも弟子がいるはず
魔法の小ネタといえば3話の冒頭の会話で出てきた、報酬で得た甘い葡萄を酸っぱく変える魔法。
4話の回想でアイゼンの好物が酸っぱい葡萄。
それを受けて7話で同行しているアイゼンに、魔法で酸っぱくした葡萄をふるまっているコマがありますね。
王様と為口きいて処刑されそうになった件も結局助かった訳だし、こいつらいずれ貴族に喧嘩売りそうでヤベーから今のうちに脅かして矯正しなきゃ、と王様が考えたのかもしれない。