「ここは天国かい?」「いや、アイオワさ」。いやいや、京葉線の海浜幕張だ。野球場・千葉モーターサンズ(どう見てもロッテが元ネタ)のスタジアムだ!FIELD OF DREAMSはこの漫画にあった。
『ボールパークでつかまえて!』(須賀達郎)はいいぞ!
『ボールパークでつかまえて!』は野球漫画です。野球漫画ですが野球シーンがほとんどありません。主人公は選手でなくビール売り子のルリコさん。彼女を取り巻く野球場のヒューマンドラマです。野球好きだけでなく、野球に興味無い方でも楽しめる作品となってます。
『ボールパークでつかまえて!』
からかい上手のルリコさん
ルリコさん(20)
ビール売りのバイトをしてるルリコさんを中心にした、選手でなく野球場の裏方さんやお客さんにスポットを当てたものとなってます。
1話では社畜の村田が観戦中にルリコさんに話しかけられる。ビールいかがですかって売りに来るだけでなく色々とからかってくるんですよ。売り子なのになんて態度なんだ!これはこれで良いな!と思ってたら、ルリコさんはスーパーファインプレーを見せてくれる。
最初はビールの売り子さんが小悪魔チックな言動で男性をドギマギさせる『高木さん』系統の漫画なのかと思ってました。しかしそうじゃない!そうじゃなかった!
男の人と話すのめっちゃ緊張した~~~!!(大赤面)
はい!可愛い!
実はさっきまでの小悪魔ムーブは内心ドキドキして恥ずかしがってたという事実が判明するのです。例えるならからかった後に赤面する高木さんのようなものです。
最初から赤面しながらからかって来てたより、実は内心恥ずかしかったと明かされ、必死で恥ずかしいの我慢してたという事実に破壊力がより増すのでした。ギャップ萌えです。ルリコさん可愛い。
ルリコさん(ワキ)可愛いすぎる
あと、視覚的なインパクトも素晴らしい。
ポーニーテールがいいんだと言いながらワキがいいんだ
うむ。
この漫画はとっても健全なんだけど小宇宙を感じずにはいられないのも特徴。
ルリコさんはなんていうの。健康的なのに色気があるっていうか扇情的っていうか。端的に言えば、エロいっす。
着替えシーンとかよりも自然とサラッと腋チラしたこのポニーテールにするアングルとかもうね…。ポニーテールにしてもうなじよりワキを強調させるとかスゴイ拘りです。作者め、完全に狙ってやがる。
この漫画は上質なワキ漫画です(きっぱり)。
ご存知のように(?)私は千葉ロッテマリーンズとワキが大好きなわけでして。『ボールパークでつかまえて!』は俺のために描かれたのではないかと錯覚するほどピンズドでストライクど真ん中なんすわ。
世のマリーンズファンとワキ好きは必見です。
また、ギャップが光るのがルリコさんの魅力よね。「小悪魔なのに恥ずかしがり屋」「ギャルなのに初心」「ポニーテール(うなじ)なのにワキ」と、そのギャップにドキッ!としちゃいますね。
ま、そんなこんなでルリコさんと冴えないリーマンの村田による、高木さんとか安城さんとか長瀞さんとか久保さんみたいな漫画なのかと思ったわけですよ。ところがどっこい!この漫画の本質は3話以降です。
野球場のヒューマンドラマ
10話
ルリコさんと村田による「からかい上手のルリコさん」をやるだけで留まらず、3話からは他にも色んな球場に来てる客・裏方さんにスポットを当ててく球場群像劇となっていく。
選手の嫁さん、弁当販売店の女子大生、野次りまくりおっさん、ナンパ三銃士(ルリコさんのファンになる)、警備員、家族で見に来る観客…が様々なドラマを紡いでいきます。
野球場で繰り広げられるお客さんや裏方のエピソードが楽しい。漫画からヒシヒシ伝わる野球愛もグッドです。その集大成が1巻のラストでもある。グッとくるものがありました。
野球場でドラマをするのは選手だけでは決して無い。見に来るお客さんと裏方で働く人たちがいて、プロ野球は成り立っているのです。そこに気づかせてくれる最高の広義の意味で野球漫画である。野球場には濃厚な物語がある。
ラブコメとしても素晴らしい
13話
まあ、なんのかんので『ボールパークでつかまえて!』で最も心の琴線に触れてくるのは、ラブコメ模様なんですけどね。あくまでも選手でなく球場のお客さんや裏方さんのヒューマンドラマが良くても最もぶっ刺さるのはラブがコメってるのです。
村田を中心にしたラブコメが確実に如実に着実に堅実に結実していく。村田は無実であるが現実に真実にハーレム王です。充実にモテモテになってる。内実知る読者はニヤリングですよ。
ルリコさんは間違いなく村田に惹かれてる。それでもって球場の弁当屋の山田夏乃さんは村田に陥落(おち)た(6話)。あくまで球場に来る客の村田を中心に、ビール売り子のルリコさんと弁当屋の山田ちゃんの三角関係を構築していました。
んで、13話では村田の会社の後輩が千葉モーターサンズのファンで村田と一緒に観戦したわけです。ルリコさんも山田ちゃんも「誰?(彼女?)」となって、さあ!大変!(笑顔)。
ニヤリングローリングで身悶えた三回転なラブコメっぷりが展開されていきます。良き!村田を中心としたラブコメ漫画としても最高なのです。2巻からはルリコさんのメス反応が芸術的ですよ。
野球を見に行こう!
24話
そんなこんなで『ボールパークでつかまえて!』はめがっさいいぞ!1巻を通して、2巻までを通して読むことでこの漫画の真の凄さに気づく。どういうことか具体的に説明すれば「沼に落としてくる」に尽きる。
自然と浸透する世界観と人間関係の広がりが神ってる。最初は村田とルリコさんの『からかい上手の高木さん』みたいなのを窓口に、球場に来るお客さんや裏方さんや選手に徐々にスポットを当ててくのが上手すぎる。
ミクロなからかい上手のルリコさんから始まって、読者は自然とマクロに千葉モーターサンズ周辺の人たちが好きになってる人情物語になってます。この漫画を読んでると、いつのまにか千葉モーターサンズの選手も覚えてて好きになってるんですよね。
とっかかりは何でもいいので、野球はいいんだぞ!ってのが根底にある。『ボールパークでつかまえて!』はそれがギュギュッと濃縮してる。ビールの売り子が可愛い、面白い客がいる、球場飯美味い、この選手が好き…そんなフックから俯瞰した「野球観戦は面白い!」って思わせてくれるのです。
この漫画を読んでると気づけば自然と千葉モーターサンズが好きになってる自分がいました。野球のプレイだけではない楽しみがあるし、試合そのものも好きなってる。徐々に浸透していつの間にか「沼にハマってる」。そんな読書体験をさせてくれる野球漫画です。まる。
コメント
好きだけど、よく続いてるなとは思う