『少年のアビス』第58話ゆりかご 感想・考察 サブタイ「ゆりがこ」は「由里加護」という意味説

『少年のアビス』第58話：ゆりかご

 

読者＆柴ちゃん先生「…は？」

 

柴ちゃん先生といえば作中屈指の頭おかしいキャラで読者も珍獣を見る感じで笑っていました。心情などで柴ちゃん先生に共感する部分はゼロだった。面白いヤツをゲラゲラ笑う視点で見てた。

 

それが今、ついに読者の思いと重なったのです。全国の読者がはじめて柴ちゃん先生とシンクロできたと言っていい。その心は？

 

…は？

 

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58話「ゆりかご」感想・考察

サブタイトルの意味を考察する

柴ちゃん先生華麗にスルー

 

夕子ママを轢いちゃった。だけど華麗にスルーする様が芸術的ですらあった。完全に社会人として…いや人として終わってる。だがそれがいい。

 

2日連続法事で早退して、未成年淫行もバレされちゃって、人を引いてしまったし、無視してしまった。麻雀でいえばトリプル役満ですよ。それなに「そんなん関係ねぇ！」って愛にまっすぐなのが実に良いね。

 

どう客観的に見ても詰んでるよ。社会的に死んでるよ。なのに、柴ちゃん先生なら何とかしてくれる。そういう目をしてる読者多数である。

 

轢いちゃった

 

轢いた相手を完全無視して「轢いちゃった」と、昨日の夕食でカレー食ったみたいなサラッと述べる柴ちゃん先生の強者感よ。

 

普通に考えたら社会的にアウトでヤベェ状況なのになんか日常でよくある事のように言い放つんだもん。読者だって柴ちゃん先生ならでぇじょうぶだ！と思う頼もしさだ。

 

今回のサブタイ「ゆりかご」だって柴ちゃん先生のための言葉のようにすら思えるから不思議だ。

 

イギリスの手厚い社会保障の「ゆりかごから墓場まで」のように赤ちゃんが眠る場所って意味で「ゆりかご」はオーソドックス。

 

レイジが赤子体験したって意味だろうか？否である。むしろ今回のサブタイの真の意味は赤ん坊のやすらぎの場「ゆりかご」ではない。柴ちゃん先生の本名「柴沢由里」から取って「由里加護」って意味なんだよ。な、なんだってー！？

 

柴ちゃん先生（由里）は守護られるってのが本当の意味です（ニヤリ）。

 

柴ちゃんは終わらない＼(^o^)／

柴ちゃん先生が最強であるバトル漫画法則

最近の『少年のアビス』は一部でバトル漫画化してるという意見がある。

 

柴ちゃん先生が完全にバトル漫画の強者ポジションのテイであると。それはその通りです。柴ちゃん先生は強い（物理）。最強キャラなんだな。ゆえに柴ちゃん先生は終わらない！

 

54話

 

玄がローキックを不意打ちで放つも軽く「ビュッ」と躱して砂塵が舞ってる図である。よく格闘・バトル漫画で見かける演出ですね。攻撃を避けて背景に砂塵が舞い散るのは格闘漫画でしか有りえません。

 

柴ちゃん先生はダメージを喰らわない。

 

55話

 

ケリを避けたはずが今度は頭を卓球台に押し付けられる。そこで柴ちゃん先生が学生の頃に受賞した卓球大会のあれこれが飾られてる棚が割れだすのである。どんな物理法則なのかは一切謎ですが、柴ちゃん先生がすごい力で掴まれたメタである。

 

こんな棚のガラスが割れるぐらいガタガタ押さえられたのに効いてねぇ。柴ちゃん先生はノーダメージだったのである。俊敏性だけでなく物理防御の凄さも見せつけたのであった。

 

柴ちゃん先生はバトル漫画キャラになってる？答えはYESです。しかも最強キャラである。それを踏まえて今回の玄とのバトルは柴ちゃん先生の趨勢を占う大事な局面です。

柴ちゃん先生VS弦

 

もう社会的には終わってるようにしか見えない柴ちゃん先生が因縁の玄ちょラストファイトをしていました。レイジの歪む視線演出なのかもしれませんけど、背景に砂塵が舞い散るガチのやつ。

 

この勝負がどうなってしまったのかが一番気になる。最強キャラだったのに、いつしか作者のおもちゃになってしまった格闘マンガのニ大巨頭といえばバキの範馬勇次郎とタフの宮沢鬼龍を思い出す。柴ちゃんとデジャブル。

 

どっちも読者人気にあやかって作者がノリノリにおもちゃにして遊んだキャラである。しかし、この2人は明白な差がある。後者はおもちゃにされた挙げ句、三下に成り下がってしまった。前者はおもちゃにされてネタキャラになったが、「戦闘力で最強」だけは保たれてました。

 

 

似てるキャラでも明らかに違う。今、柴ちゃん先生はこの分水嶺にいる。最強キャラで愛ゆえに作者におもちゃにされてるけど、ただのネタキャラに成り下がるか、強さだけは最強を保つかである。

 

「祭りのあと」

次号、祭りのあと。

 

次回のアオリで明かされる今までのぶっ飛んだアレコレが公式に「お祭り」であったと明文化されたことが最高にロックだなと。

 

祭り…て。確かに祭りだったけどさ！やっぱ『少年のアビス』は高度なギャグ漫画だと思いした（褒め言葉）。

 

もうどうしようもないヤベー状況の各自の置かれてる状況。まじでどうなってしまったのか。柴ちゃん先生がこのまま豚箱はやめてくれよ。豚箱だったら『20世紀少年』のオッチョ並な脱出劇を期待してしまう。

 

サブタイ「ゆりがこ」は「由里加護」だよね？

 

 

 

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