『ワンピース』第1033話〝霜月コウ三郎〟
討入り戦もいよいよ終盤。大看板のキングとクインとの決着も近いのではないでしょうか。バトルそのものよりも気になるのはキングの正体やクイーンさんが所属していたMAD関係やゾロの出自などです。
今回のタイトルは「霜月コウ三郎」と非常に興味深いものとなっております。
1033話「霜月コウ三郎」感想・考察
キングについて気になるところ
まずは興味深いのはキングに対するコメントでしょう。
(ゾロは)キングには勝てねぇよ!あいつは全滅したハズの「ルナーリア族」の生き残り!自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物。
クイーンさんの気になる発言である。
(仲が悪いくせにキングさんの強さを認めているのがクイーンさんのかわいらしいところ)
ルナーリア族という名称は前から言われてたことですが、新たに「あらゆる環境下で生存できる」という具体的な特徴が明かされました。
ルナーリア族について
まとめるとルナーリア族とはこんな感じ。
- ルナーリア族は月からの移住者っぽい
- 黒翼&炎が特徴の種族
- 月で暮らしてた頃から白翼人をまとめる神?
- レッドライン上に「神の国」を作ってた
- 19の王族(創造主)に滅ぼされた
- 「神の国」は今は聖地マリージョア
- 歴史から存在そのものは抹消されてない?
- あらゆる環境下で生存できる new
どんな攻撃でも平然としてノーダメージである。ルナーリア族とは相当なタフ(それともカラクリがある?)なのでしょうか。
あらゆる環境下で生存というのは植物が一切育たないレッドライン上で暮らしてたことに関するのか。それとも月で暮らしてた?先祖に関するのか(酸素があるかないかは不明)。
霜月コウ三郎
麦わらの一味メンバーで唯一過去編が短かった(1話)のゾロの過去回想はちょっと嬉しい。村のジジーこと霜月コウ三郎を思い出すのである。あんまコウシロウに似てないっすね。「いまに海軍が押し寄せて来るぞ」というのも意味深(後述)。
戦ってる最中で三代鬼徹や和道一文字が「東の海」にワノ国の刀があったことで色々と繋がるゾロ。てか、三代鬼徹はシモツキ村でなく紆余曲折でローグタウンで売られてのは霜月コウ三郎たちが途中で路銀がなくなって売っぱらったのだろうか。
霜月コウ三郎で分かったことは以下の通り。
- デカイ(コウシロウとくいなは普通サイズ)
- ゾロにナマクラ刀を上げる
- 既に隠居状態で刀鍛冶師としてはナマクラしか作れない
- 閻魔が過去最高傑作
- 刀にも性格があり服従させてこそと説く
- すでに故人
- 海賊だった?
ゾロとは海岸で喋るぐらいの間柄なものの、けっこうな影響を与えていました。
気になったのはゾロのフレンズたちがシモツキ村を作った話を触れてるところ。
霜月コウ三郎は海賊だった?
知ってるか?この村、昔海賊が作ったってウチのばあちゃんが言ってた
むむむ?シモツキ村って海賊が作ったんですか。これはビックリですね。
96巻SBSでは以下のシモツキ村が作られた経緯を以下のように説明していました。
・「閻魔」を作り光月の跡取りおでんに贈る
・55年前海へ出る!
・ワノ国の侍達の大冒険!!
・「東の海」のある土地へ上陸
・山賊から人々を救う
・村人に剣を教えてたら恋しちゃった
・住む事にする村を作る「シモツキ村」
・息子コウシロウ生まれる
・孫くいな生まれる
あくまでもワノ国を違法出国した冒険者だと思っていました。そして「東の海」にたどり着いてシモツキ村を作ったんだと。しかしそれだけではなかった様子。霜月コウ三郎一団はワノ国出国後に海賊として活動してたと。
これならば過去回想冒頭の「いまに海軍が押し寄せて来るぞ」というのも納得かなぁ。ただのワノ国出身だけで海軍が押し寄せてくるわきゃない。押し寄せてくるっていうぐらいなのでけっこう名の通った海賊だった様子。
55年前の海賊事情
55年前の海賊かぁ…。かのロジャー海賊団は52年前時点でルーキー扱いだったのでそれより昔の海賊ということになる。ブルックのルンバー海賊団はいたかな。やはり気になるのは歴史から抹消されたロックス海賊団との関係でしょう。
ロジャーの前はロックスの時代(907話)
ロックス海賊団は約40年前に全盛を誇り世界最強の海賊団でした。38年前にゴッドバレーで壊滅。ロジャー海賊団以前はロックスの時代と言われてました。
約55年前ならロックスは名を上げてる最中と思われる(ビッグマム長男50歳のペロスペローがある港出身なので少なくともリンリンは50年前にロックス所属…ロックス海賊団は最低でも50年前に存在してる)。
霜月コウ三郎がただワノ国から「東の海」にたどり着いた旅人でなく海賊であり、なおかつ海軍が押し寄せるぐらいヤバイ海賊だったとなるとロックス海賊団との関わりがあるのではと思ったり思わなかったり。
約55年前の海賊事情 |
|
まあ、ワノ国出国してからシモツキ村作るまで何年経過したか不明なので52年前のルーキー・ロジャー海賊団ともバッティングしてる可能性が微粒子レベルで存在してる。
ここで思い出すのは957話のセンゴクの意味深発言でしょう。
大物達はなぜこうも「ワノ国」に関わるのか。私にはとても偶然とは思えんのだサカズキ(957話)。
おでん様が昔は白ひげ海賊団やロジャー海賊団にいてシャンクスに好かれてたというやり取りの中で飛び出した発言である。何が引っかかるって、おでん個人の話をしてるのに「ワノ国」って国名で例えていた点。さらに「大物達」と点々を打って強調。とても偶然とは思えんよ。
これを今読み返すと、「大物達」にはロックスも含まれ、おでん個人でなく「ワノ国」と述べたのは霜月コウ三郎率いる海賊団も含んでいたのではないかと深読みしてしまう。なんたってこのエピソード時はロックスがヤベーって話だったからね。
55年前ワノ国を出国して海賊だった霜月コウ三郎の一団は「東の村」でシモツキ村作るまでの海賊期間の諸々が気になるところ。
大海賊時代前から(今ではラフテルと呼ばれる)グランドラインの最終地点を目指してるのが海賊のデフォでもある。なんでグランドラインを逆走する形で「東の海」へたどり着いたのだろう。私気になります!
コメント
SBSで出た和道一文字の擬人化した顔と似てるんですよね
たしかになぜ出国したのかすんごい気になる。しかもグランドラインの外界に。行動が異常だよね。
コウ三郎たちはもしかしたら、ワノ国の名を世界に知らしめたのかもしれませんね。
ブルックが噂話で知ってるくらいだから、もっと昔から伝説的に語り継がれてたと思うけれど、コウ三郎たちによって本当に強いんだと海軍が認識した感じかな。
なんたって赤犬や黄猿が警戒するくらいだから…
別に侍達は海賊のつもりはなかったんじゃないかな襲ってきた奴らを倒してたら政府に海賊認定されてしまったと それとコウ三郎の顔が擬人化なのとゾロが真剣を持っていた理由 こんなとこも繋げてくるかと感心するね
ヤマカム生きてとのか
ペドロの探検隊も政府が勝手に海賊扱いしてたわけで、それと似たようなことじゃないでしょうか。
逆走とは限らないのでは?リバースマウンテン側から行った方が近いし、レッドライン超えるのは至難かと
それ以前に、エターナルポースをどうやって入手したんでしょうな
コウ三郎が「人斬り包丁」のセリフを言ってる時の刀は業物なのかな?
白鞘だけど鍔が四角なので和道一文字ではないっぽいし
コウ三郎のセリフ、どうしてもベルセルクのゴトーのセリフとリンクした。もしかしたらちょびっとだけ追悼のいみもあったかも、、、なんて読んでて思いました。
ゾロが幼いころ通っていた「一心道場」と今回出た「霜月道場」は別物なんですかね
今回もらってた2本のナマクラ刀、くいなとの真剣勝負に持ってきた刀ですかね
あの勝負の当日の話でしょうかねえ
ヤマカムさん、ずっと更新ないから心配してました…
久々に読めて嬉しいです
コウ三郎らワノ国から家出した人らが、いわゆる「海賊」だったのかどうかは…?
うそつきノーランドのエピソードを見るに、グランドラインの出入り自体が許可制ですからね
非加盟国の住民が無許可でグランドライン内外をうろついてるとか、海軍に目をつけられる気がします
シモツキ村の人々は、「細かい事情はよくわからんけどもしかしたら海軍に捕まるかもしれない人」ぐらいの意味で「海賊」と呼んでいるのかも。