『ユーキューホルダー』107話「一言申す」
夏凛先輩は一体何と戦ってるんだ…。
最近の『ユーキューホルダー』は完全に赤松健先生がでっかい釣り糸を垂らしてエサをまいてる感じが透けてみえますね。
ほーら、お前らこういうのが好きなんだろって言いたげなね。まったく本当にね。舐められたものですよ。いくらなんでもそんな見え見えなエサに…ブヒィィィィ!フィッシュ!
見事に釣られてしまいます。分かってるんですよ。釣りだってことは。だけど釣られること私は嫌いじゃないぜ?むしろ大好きです!開始1ページ目から夏凛先輩の着替えで始まる気合の入れよう。
昔、100円のペラい同人誌でスポーツ少女の汗が好きとか通販カタログで下着を研究するとか気持ち悪い…もとい漢らしい事を熱く語ってた頃の勢いがあるね。俺達の赤松健先生が帰ってきたんだ!
卍解したマツケン先生
九郎丸、キリヱと続いたラブコメ展開。お次は夏凛先輩ですか。
100話の背中50回ゴシゴシすれば結ばれるジンクスに興味ないと言いながら真っ先にゴシゴシしに来てた様子から、デレるのは時間の問題と思ってましたが。
ここで来たかって感じです。はい。
夏凛先輩
ふふふ。気になっておる。気になっておる。
その原因は刀太が雪姫の為に世界を救うから力を貸してくれと言われたことだと思っているようですが、本当にそうかな~(ニヤニヤ)。
これはあれですね。夏凛先輩は病気にかかりつつあります。病名は「恋の病」である。
恋の病の初期症状が顕著に出ていますね。病の兆候「気になる」です。
この病は深刻で、発症するともはやその症状を止める術が無いんです。ただただ悪化の一途を辿るのみ。それが恋患い!恋心発症までノンストップ!これは大変だー!(嬉しそうに)
病の病です
刀太の悪いところを見つけようと躍起になるも、いいところしか見られず一生懸命心の中で否定する夏凛先輩である。心に鉄壁の防御をしています。しかし心が乱れてるぜ!心の底が見え見えだぜ!
小田原城に匹敵する難攻不落と評された夏凛先輩でも刀太の天然ジゴロっぷりには為す術がない。
「大好きだ」とか「必要なんだ」とか「惚れてる」とか…、愛の告白としか受け取れない言葉のオラオララッシュに鉄壁の防御がどんどん崩れていく。後は豊臣秀吉のように、じっくりとゆとりを持って夏凛城が陥落する様をニヤニヤ見届けるのみです。
難攻不落の夏凛城が崩れる
ズッキューン!
これもう半陥落じゃないか!これが世に言う、小田原包囲網ならぬ夏凛包囲網である。秀吉は一夜で城を築いたが、刀太は1話でいや正確には3ページでデレを引き出した。鉄壁?難攻不落?いやいや、チョローい!だがそれがいい!
圧倒的じゃないか!夏凛先輩の可愛さは!
夏凛先輩が陥落する。読者も陥落する。「Win-Win」ですよ。
やっぱ赤松健先生は凄いですね。職人魂みたいなもんを感じる。赤面っぷりとテンパり具合よ。「本音隠してデレ隠さず」である。
求婚と勘違いすれば「雪姫様にフラれたと思えば手ごろな女に乗り換えとは何という…」とか含みを持たせてるのが上手い。じゃあ雪姫にフラれてなきゃオーケーなのかよ!
てか、いきなり求婚自体断ってねぇーだろそれ!また、「私のことなど何一つ…知りもしないくせに…あなたは…(赤面)」というあざとい反応もいいね。私のこと知って下さいって事ですね。分かります。
あとは夏凛先輩を美味しく頂くのみっすわ。
あとは美味しく頂きましょう
冒頭、雪姫の部屋にあったチョコを食べた夏凛先輩と刀太。
そのチョコは自白剤で素直に心情を吐露してしまうというのだから最高です…もとい大変です。夏凛先輩の本音か。想像だけでご飯三杯いける。
さすがマツケンサンバ!
ツンデレを描かせれば当代一と言われるだけあります。分かってるというか見事にツボを抑えてますな。ツンデレ娘はやっぱり、素直になる一瞬の輝きが大事ですからね。
しかし、今回のキモは「むのー」から「とーた」と自然に呼び名が変わっているキリヱに軍配が上がるかな。
「とーたなら裏の寺小屋よ」
なるほど。ただのサービスイベントだったわけでなく、きちんと積み重ねにもなるのか。
まあ、ヒロインズがどう頑張っても雪姫一筋の刀太が振り向くとは思えんが、それでもヒロインズの頑張りに頬を緩めて楽しませて頂く所存です。まる。
コメント