『マコさんは死んでも自立しない』#72
今一番面白いラブコメは何かと聞かれたら『マコさん』であると即答するね。
まじかよ!ここから進むのかよ!どうすんだよ!って目が離せない状況下です。
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『マコさんは死んでも自立しない』はその先へ…
ラブコメというのは告ったらそこで試合終了って安西先生も言ってたように(※言ってません)、いかに告白する「まで」かが物語となります。
それは同時にグルグルと同じところをエンドレスループさせ続けるかってことでもあります。もちろん、可愛いヒロインの可愛い姿が半永久的に見られるんだからこれでいいのだ!という考え方もあるでしょう。これは大いに有りです。
気持ちは分かるんだよなぁ。ずっと浸かっていたい幸福の世界ですからね。
でも果たして本当にそれでいいのだろうか?
グルグル回るから抜け出す
マコさん…
(*ノノ)きゃああああああ!
「ラブコメ」で物語を進めるってのはこういう事だ!ってのをまざまざと見せてくれたのが『マコさんは死んでも自立しない』です。クリスマスで告白すると決心するリンくん。様々な「いてつく波動」フラグを乗り越えてマジで告る。マコさんの返事は当然オーケー。
これで続く(かどうかはまだ何とも言えません)って。
てっきり結ばれたので「めでたしめでたし」になるのかと思いきや、マコさんは終わりませーん!すごいことだよこれ!
すごい…
言葉にすると簡単ですが、ものすごいことです。ちゃんと好き合うもの同士が告白して付き合う…。奇跡のような展開ですよ。もちろん、どんなラブコメでもこの一連の流れはあります。しかし、それは終盤の終わる寸前でのみなのです。
全てのラブコメに言えることだけど、ドラクエ6で例えるならば、ヘルハーブ温泉の気持ちよさに抵抗できず、ただひたすら永延とお湯の流れに身を任せてグルグル回り続けるだけの生活を送っている絶望の町の人々と一緒なんですよ。
これはこれでもちろん有りですよ。しかし、いくら気持ち良いからって、ずっと浸かり続けていては読者も作品もダメになってしまうのです!はっきり言います!名作と呼ばれるラブコメ作品でグタグタにならなかったものなどない(きっぱり)。
今でこそ名作と評される『ラブひな』とか『いちご100%』が本当に最初から最後までずっと名作だったかといえばノーです。リアルタイムで読んでいた私から言わせてもらえれば、中盤からはグダグダでしたよ。
だ・け・ど!終盤は名作というに相応しい内容です。ラブストーリーとしては文句のつけようがない内容。正ヒロインもサブヒロインも、みんなみんな、終わりでは最高の輝きを放っていました。中盤のグダグダ展開を吹き飛ばす見事なV字回復をしたのです。
ラブコメとは、終わりよければすべて良しなのだ!
これが出来ずに終盤の着地に失敗した作品も枚挙にいとまがない。名作と言われるラブコメも、失敗作と言われるラブコメも、結局のところは中盤は同じところ回ってるだけでまるで進まないグタグタ展開なのです。
最後の全ての評価を分けるのは着地だけなんですわ。
身も蓋も無い言い方だけど、長年ラブコメを見ていた私が導き出した真理なり。終わり良ければ全てよしで終わり悪ければ全て悪し。
終わらない!?
なんやこれ…
はい!可愛い!
『マコさんは死んでも自立しない』で刮目すべきところは、ヘルハーブ温泉かた抜けたことである。だって、ここでくっ付くならもう普通なら試合終了じゃん?それでも続くってのが凄い(いや実はもう終わりが決まって畳みにきてるだけかもしれんけど)。
めちゃくちゃ面白い。スラダンの花道の言葉を借りるなら「オヤジの全盛期はいつだよ?全日本の時か?マコさんは今なんだよ!」ですよ。何が面白いって、戻れない一歩を進んでるところだよね。
ラブコメなんて『ニセ〇イ』に限らず、セーブ機能のないリセット有りきのゲームのようなものですからね。もう二度と元に戻れない、次に進むしかない状態ってのはなかなか見れません。これこそ「変化」ですね。
「変化」があるラブコメ最高
なんちゅう破壊力なんや…
リンの男らしい告白とマコさんの乙女らしい返事。
この大イベントによって今までとは明確に違っている「変化」が随所にありました。そのすべてが最高と断じるにいささかの躊躇も無いわ!って感じです。はい。
破壊力がヤバすぎる。むずかゆくてもう見てられません。読んでて頬を緩めながらゴロゴロ転げまわってしまいます。なんちゅー可愛さなんや!
これまでとは一味違うマコさんのファインプレーに白旗を上げて降参するのみ。好き合ってる者同士が友達のようのよに過ごしてた生活から一変し、ものすごーく気まずい雰囲気なのがグッドだ。気まずいけどこそばゆい。ああぁぁぁぁぁぁぁ!
ヤバイっす!なんなんですかこの破壊力!
全てのマコさんの超反応が致死量なんですけど!昇天してしまうんですけど!こんなんラブコメだと最終回間近でしか味わえませんよ!『マコさんは死んでも自立しない』はこのまま続けばラブコメとして新たな1ページを刻むな。
そして、それはヤンジャンの『かぐや様は告らせたい』にも言えそうです(これを書いてる時点ではまだ126話を読んでません)。読者がグタグタになってきたなぁ…と感じる前に「想いを伝える」ことのなんて素晴らしいことなんだと。
可愛すぎて可愛すぎて
こんあんドキドキして寝れるわけないじゃん…
はい!可愛い!
ちょっとマコさんの一挙手一投足が全部悶絶ものなんですけど。可愛すぎて死にかけたんですけど。「好き」「告白する」「結ばれる」ってニヤリングイベントの基本で究極があった。そして、これまでと違うもう戻れない「変化」がいかに素晴らしいことか。
マコさんを通じて教えてくれた。最高のラブコメだ。
これから2人がどうなるのか…。めちゃくちゃ楽しみです。そのイベントが悶絶死しそうな破壊力なんだもんなぁ。グタグタにならずに話を進めるラブコメの歴史的1ページを見てるようでもあります。
今のラブコメは「ニヤニヤさせる→同じところグルグル回る→人気が落ちてきたので最終回間近でくっ付ける」ってテンプレから脱却してるのかもしれんな。告白した後に、台無しにならずに、セーブ機能が備わって、元の関係に戻れない状態へ進む。
なんて尊く面白いんだ!
さあ、明日はヤンジャンだぞ!座して待て!
コメント
後はウコチャヌプコロだな
すまん無粋なコメだとは思うのですがいつからラブひなが名作と評されるようになったん?