『ハンター×ハンター』No.361 辞退
祝!『ハンター×ハンター』復活!
今週のジャンプ(30号)は『ワンピース』が休載です。だ・け・ど!大丈夫!なんたって『ハンター×ハンター』が帰って来たんだから。『ワンピ』が無ければ『ハンタ』がある!ジャンプの隙を生じさせぬ二段構えです!
約1年振りの再会という気負いもまったくなく、まるで先週のジャンプにも載っていたかのように物語はクラピカサイドの続きから始まります。すっかり「うおー!続きどうなんだ!」って熱も冷めてしまったはずなのに、いざ読めば自分の中の『ハンター×ハンター』熱が一気にヒートアップ!
相変わらず、『ハンター×ハンター』は興味の惹きつけ方が上手いなぁ。特にバトルとか、新展開ってわけでないのにグイグイのめり込んじゃう。
王子たちの守護霊獣による無自覚デスマッチ
11人いた警護兵がたった2人になってしまった。
しかも、ヤったのは王子たち(と思われる)ってんだから恐ろしい。
第14王子ワブル警護兵11人の内5人は全身に穴が空いて血を吸われて死んでいました。犯人はまだ赤ちゃんのワブルその人だったというんだからビックリです(まだ確定ではないが)。もちろん、赤ちゃんのワブル本人に自覚はない。しかも殺された警護兵は他の王妃が送り込んだスパイだったそうな。
クラピカいわく「幼いワブル王子の念能力は自己防衛本能に基づいて発動すると考えるのが自然」とのこと。本当にワブルが5人を穴だらけで血を抜いたようなミイラ状態に殺害した犯人かは分かりませんが。状況証拠的にはワブルっぽいでしょうしほぼ確定でしょう。
面白いのは、14人の王子が無自覚で「守護霊獣」でバトルロイヤルをすること。王子達はカキン王家に代々伝わる「壺中卵」によって、本人は全く自覚することなく守護霊獣を持つことになります。
「壺中卵」がどっかで…
また、カキン王国に代々伝わる「壺中卵」の形態がどういうわけか、ヨークシンで出回ってた、ゼパイルの作った贋作の壺と似ているのも気になるところです。
カキン王国に代々伝わる壺 / ヨークシンの贋作壺
上や口が開いてる空いてないの差はあるけどかなり酷似しています。
これは果たして、この酷似はどういう意味合いがあるのだろうか。
カキン王国に代々伝わる王位継承の壺は、古文書によると「初代の王が蠱毒により発想を得てこの壺を具現化した」とのことです。これは口に手を入れると自身を形どる守護霊獣が出ます。で、王位継承の殺し合いに使われるって感じでしょうか。
問題は、ヨークシンでゼパイルの作った贋作の壺と似ていることである。
贋作だよ。いわゆるパチモンさ
ゼパイルの作った贋作の壺。なんで似てるんだろうか。
贋作で作ったってことはオリジナルも同じ姿形だっただろうし。
ヨークシンの贋作壺は、ゼパイルがまだ駆け出しの頃で若造に良い仕事はまわるはずなく、仮に本物の壺だとしてもせいぜいお値段「4、5万そこそこだよ」とのことでした。骨董品としてはそこまで価値のない壺です。しかし、カキン王国に伝わる「壺中卵」と似てて非常に気になる。
そもそも、この代々王家に伝わる「壺中卵」だって骨董品として価値あるか分からんしね。むしろ、ここまで姿形が似てるなら、ゼパイルの作った贋作の壺の本物も、ホイコーロ家の初代が作ったものという可能性が微粒子レベルで存在する。
壺中卵
・「壺中卵」は初代の王が作った
・壺に血の継承を証し王即位へ念じて守護霊獣を持つ
・「守護霊獣」は王子自信を形どる器(姿になる)
・本人無自覚で敵を殺しまくる
現状で分かってる「壺中卵」についてです。初代のホイコーロ王は本当にこれだけで子孫代台世継ぎを決めていたのか謎である。だって、これ単純に強い「守護霊獣」持ってるやつだけ勝つだけじゃん。王位継承で考えれば正しいのか?現代のホイコーロ国王もめちゃ不気味で強そうな「守護霊獣」が宿ってるけどさ。
まだ何とも言えんが、最低でももう一つ世継ぎを決めるに使う壺があったのかもしれん。「強さ」以外を計る指標で。さすがにヨークシンの贋作壺の姿形が似すぎなだけにね。可能性の一つとして、昔は「壺中卵」だけで次の王決めわけじゃないような気がしないでもない。
もう1人の犯人は12王子・モモゼちゃん
犯人モモゼちゃんやん!
本人無自覚で「守護霊獣」が殺してしまう王子達のバトロワ。「おヒマ?」「ヒマではない」と答えてしまって、身体の自由が利かなくなり、同じ警護兵を3人殺害し自身も逮捕拘留になってしまったサイールドさん。
てっきり、ビスケの報告からマラヤーム王子の「守護霊獣」とい思いきや、実はモモゼ王子の「守護霊獣」だったことが判明したのが今回の話。もちろんモモゼちゃんに自覚はありません。
クラピカたちのところへ多数現れた「守護霊獣」が全てモモゼちゃんによるものだったかも不明ですけどね。ネズミみたいな「守護霊獣」がモモゼちゃん発で、そいつが同士討ちさせたってことだけしかまだ分からんちん。
少なくとも、サイールドが身体を操られることとなり警護兵を殺害してしまった大きなぬいぐるみのような「守護霊獣」がモモゼちゃんから出たものという事は間違いないけど、あの有象無象が全てモモゼちゃんからだったのかどうか謎でしょう。
全部モモゼちゃんの「守護霊獣」じゃないでしょう
ネズミっぽい「守護霊獣」はモモゼちゃんで確定で、こいつがサイールドを使って殺害したのは間違いない。「おヒマ?」「ヒマではない」とやり取りしてしまった故に悲惨な事件になったけど、あの時、クラピカたちの前に現れた「守護霊獣」が全てモモゼちゃん発かは懐疑的。むしろ、別の王子じゃないかと。
というのも、現状で確認できるだけですが、無意識で出てる「守護霊獣」はひとりの王子につき1匹(1種類)だからです。量産型のアリみたいなのがワブル、ネズミみたいなのがモモゼ。後の「守護霊獣」を出してる王子は別でしょ。
ワームみたいなのと、クラゲ(量産型)が確認できます。なぜクラピカたちの所へこんだけ集まるのかと言えば、まだ赤ちゃんのワブル王子を無自覚で簡単にヤれそうという他の王子が心で思ってるからでしょう。
サイールドから出た虫みたいなの
サイールドから出たの
え!?
サイールドを操ったのはモモゼちゃんのネズミっぽい「守護霊獣」で間違いないでしょうが、実際にサイールドから出て来たのは8本脚の虫みたいなヤツでした。意味が分からん。これがイコールでネズミのような「守護霊獣」だったのか、まったく別、他の王子の「守護霊獣」だったのか。
現状ではまだなんとも言えないなぁ。「守護霊獣」は単純な姿で殺し合いするだけでなく、複雑に形状を変える可能性もあるってことなのか。王子たちが無自覚で、勝手に自身を形どって殺し合いしてるので難しい。
モモゼちゃん何で母親に嫌われてるん?
第12王子・モモゼちゃん
モモゼちゃんは実母・セヴァンチにかなり嫌われてる様子です。
一方で、父母同じの弟・マラヤームは母から寵愛されてる様子です。
モモゼちゃんは何で母親に嫌われてるんだろうか?
性別が「女」で王の世継ぎになれないからとも考えたが、349話で以下のように語られています。一応、建前上は王の子は男女平等である。
表向き正妻には、序列が無く、子の性別も通常の王位継承順位に影響しないため、子供は全員「王子」と呼ばれ、生まれ順に第〇王子と呼ばれる
しかし、実際には表向きと違って正妻には明確な序列がありました。
ということは、男女で王子にも格差があるのかもしれん。
男子と女子を生んでる王妃は、モモゼちゃんとマラヤームの母親・セヴァンチとドゥアズルの2人しかいなので、.十分有り得そう。男子の子供のマラヤームを依怙贔屓してるのかな。まだ何とも言えんけど。
第8王子・ハルケンブルグ
ハルケンブルグさんと「守護霊獣」さん
はい!優勝!
なんやんねん。こいつの「守護霊獣」は…。
王子たちの中で一番バケモノじゃねーか!
第9王子ハルケンブルグさんは王子の中でも最も人格者だそうです。クラピカもハルケンブルグさんの護衛するのを目的としてたし、オイト王妃もハルケンブルグさんが王となってギブアンドテイクで安全買う気満々でした。
さらに、クラピカの目的である「緋の目」を持つ第4王子ツェリードニヒとも仲良いと思われる王子である。なんで人格者のはずのハルケンブルグがサイコパスのツェリードニヒと…と謎だったけど、彼の「守護霊獣」で納得できるような。
めちゃ強そうな鬼じゃんこの「守護霊獣」。本当に正義感溢れる男の「守護霊獣」なのかと問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。父親のホイコーロ王に偽善的に「僕は継承戦を辞退するよ」「血塗られた王位など要らない」と言いつつ、自身を形どる「守護霊獣」が完全に一番強そうな化物である。
あんた本当に人格者?内にどす黒いもの宿してない?
「守護霊獣」からは優しさのカケラも見えないス…。
これをどう取るか。こいつ本当に世間に伝えられている「人格者」なのかと。
まだまだ王子たちの継承バトルは始まったばっかだけど見所満載ですね!
HUNTER×HUNTER モノクロ版 34 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2017-06-26)
コメント
ハルケンブルクの念獣は外見だけなら
本人の自分自身に厳しい性格をよく反映してると思うなあ
あー、そういう捉え方も出来ますなぁ。
ただし、彼の守護霊獣は頭・両腕と胴体のバランスが悪いのが気になる
ツェリードニヒなど他のヤバい王子様の守護霊獣より先に登場しちゃったこと含めて、
なーんか嫌なフラグが立ったとしかと思えないんですよね・・・
胴体じゃなくて膝曲げて座ってるんじゃないの?
クラピカの人差し指の能力は初見では除念かと思った
よくこんなのが思い付くもんだ
日本で誰も気づいていない伏線を一つ。
ヤマカムのコメント欄とかに数ヶ月前に書いたことあるけど、カキンとキメラアントが関わりある事について。ゴンとキルアがカイトと出会った場所がカキンで、(カイトはカキン国内の生態調査してた)その役人からキメラアントの足の破片と情報を貰ってた。(裏の本題は多分こっち)
複数のハンター(カイト、ポックル)に情報を流して壮大な実験やってたんじゃないかと思う。
暗黒大陸から持ち帰ったものが人間世界にどの程度の影響をあたえるか?
どうやって人間社会は収束させるか?
一番、暗黒大陸に興味を持って準備を進めてたのがカキンだからね。
19巻か20巻読み返して、みてください。
デカデカとカキンと書いてます。
いろんなとこで、書いたけどするーされるんですよね。
取り敢えず、冨樫先生は凄い!
カキンという名前が一致してることに気づいていた人は多少なりともあると思うけどキメラ事件そのものが仕組まれていたとまでは考えが及ばなかったなあ
確かにビヨンドはネテロの死をずっと待ってわけだしパリストンなら最初から全て織り込み済みだったとしても不思議はないかな
うーん。面白い意見ですけど、女王蟻が流れ着いた場所はカキンとはまったく違う大陸(ヨークシンがある大陸)でいかにも外の世界から流れてきそうな先端だったので素直に暗黒大陸から流れて来たんじゃないかなって。
カキンの係員は依頼以上の仕事してくれたカイトに感動し、純粋にハンターとしてこんな未知がありますとって教えてあげただけじゃないですかね。
ビヨンドはネテロが邪魔で死んで欲しかったかもしれんけど、パリストンはネテロ大好きで本気で悲しんでましたし(歪んだ愛)。
もちろん、本当に仕組まれた可能性もありますが。ネタがない時は、これを踏み込んでみます。
返答ありがとうございます。
別にネテロを殺すのが目的ではなく、モニタリングしてたイメージです。第三者を装って、カキンが。
補足で、ハンターに情報を流し、いずれハンター協会が収束に乗り出すことが折り込み済みなら、主導したのはカキンの王とネテロの息子な気がします。
セヴァンチは自分の子が王になった場合を考えてモモゼよりもマラヤームのほうが幼くて御し易いと考えたのではないかと
ハルケンブルクとツェリードニヒの仲が良好なのは単純にインテリ同士で話が合いそうだからだと思ってだけど違うのかな…
ツェリードニヒは限られた人にしか自分の本性を明かしていないようだったし
クラピカの中でワブル王子がゴン、キルア、レオリオと同列っぽいのが驚いた
ザイールドが操られたのは、ヒマだけど何?と言ってしまったからでは。
ノリが良いのがアダになったザイールドさん、、、多分、拘束中に殺される気がする。
問答無用ではなく、ちゃんと許可をとるモモゼの霊獣に、育ちの良さを感じた。どうか殺されませんように。
いつブヒる記事になるかヒヤヒヤ見てました。
クラピカの緋の目が出たのは念獣が蜘蛛の形だったからかな
サイールドも「ヒマだ」と言っちゃった予想は誰しもしてたけどキレ気味とは思わなかったw
34巻で読み返したら最初ロックオンされたのって視線が合っちゃっただけなんだな
33巻のハルケンブルグ王子の設定解説によると
基本スペックの高さと厳しい性格なのであの守護霊獣も納得の姿かと
しかしクラピカは何故寄生型の存在をこれまで知らなかったのか。ビスケはちゃんと知ってたのに
上位王子たちの念獣は姿がグロテクスすぎる…それだけ性格がヤバイのか
モモゼちゃんほぼ嫁が描いてるじゃん・・・
富樫に似せる気も無くなったのか
嫁とはとうの昔に離婚してなかった?