『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』50話「こんな、夜も。」感想　三女・三和ちゃんの進捗が半端ない件！

 

『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』50話「こんな、夜も。」の感想です。

 

矢乙女桜ちゃんが帝乃家にお泊りにきてる続き。第4のヒロイン（勝ち目ゼロ）としてニヨニヨさせるお仕事を完璧に遂行。三和ちゃんとの友情も良い感じ。そして今回は三姉妹とのキャッキャッウフフも素晴らしいという発見がありました。

 

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恋バナ

…桜って…ゆ～くんのコトどう思って…（50話）

 

帝乃三姉妹はじまったな！

 

これから寝るという段階で三和ちゃんが桜ちゃんにぶっ込んできました。いわゆる「恋バナ」ってやつです。

 

※恋バナ…古今東西のラブコメにおいて女子が2人以上でお泊りして寝間着になれば必ず発動するといわれてるニヤニヤイベントである。「民望書房 女子会奇譚」より。

桜ちゃんの気持ち

そして桜ちゃんの気持ちが実に良い。

 

そうわかったら、なんか妙にドキドキしちゃって。

ふとした時に優のコト考えちゃうし、

近くに来られる、ヘンに緊張するの…！！

 

 

帝乃三姉妹はじまったな！

 

これはアレじゃないですか！どうみても！「恋の初期症状」ってやつですよ。一種の病気みたいなもので一旦かかると完治はほぼ不可能なです。それは大変だー（笑顔）。

 

「ドキドキする」「ふとした時に思い浮かべる」「近くだと緊張する」と恋の3大要素が満開。『矢乙女桜は案外、チョロい。』ってスピンオフ作品作れるぐらいのチョロさだ。

 

てか、桜ちゃん今まで恋をしたことがないな！優が初恋と見た！初めて体験する「胸キュンの高鳴り」に戸惑いつつある。これこそ究極の感覚「ラブセシンズ」です。

 

※ラブセシンズとは…第六感を超えた先にある第七の感覚…恋宇宙（乙女の内に秘めたエネルギー）の神髄。これを覚醒させると、恋宇宙を最大限に燃やすことが可能となり、圧倒的な可愛さを発揮する。「民望書房 乙女コスモを燃やせ」より。

 

そんな桜ちゃんがついに気付いたのです。

 

「歩」に似てるんだわ…！

 

 

ずっこー！である。

 

例えが将棋の駒というギャグではぐらかしたのであった。これはこれで笑えるし、本格的な恋のキャットファイトはこれからが本番なのでオーケー牧場なんですが、桜ちゃんにとって優が「歩」というのは実は深い（ような気がした）。

桜ちゃんは自身を「歩」だと言った

・…そうね…私は『歩』…

・『歩』だって、主役になれるところを見せてあげるわ！！（44話）

 

何をやってもポンコツの桜ちゃんは自身を「歩」だと例えて一歩ずつ一歩ずつ頑張ってきたわけですね。本人無自覚だと思いますが、優を自分と同じ「歩」に例えるのは含みがある。

 

将棋だけでなく恋愛において「歩」だって、主役になれるということか？いや、優は最初から主人公なので、桜ちゃんの場合は「歩」だって正ヒロインになれるってところを見せてあげるわ！である。

 

なんたって主人公が「歩」ですからね。

正ヒロインも「歩」というのあり得なくもない

 

綾世優	矢乙女桜
・顔が似てる ・ポンコツ凡人 ・片親（母のみ） ・将棋で例えれば「歩」	・顔が似てる ・ポンコツ凡人 ・片親（父のみ） ・将棋で例えれば「歩」

 

合わせ鏡のような存在である。

 

タイトルで帝乃家三姉妹こそ正ヒロインという風潮であるが、こうしてみるとディスティニー＆お似合いって観点では桜ちゃんも正ヒロイン候補として資格十分ですよ。

桜ちゃんが問う

…三和はどうなのよ？

 

帝乃三姉妹はじまったな！

 

優についてどう思うか聞かれた桜ちゃんのカウンターが炸裂ですよ。いわく一つ屋根の下に暮らしてただのサポートの関係のはずはない！と。まったくその通りである。

 

そもそも『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』ってタイトルがフェイクだよね。令和ラブコメでチョロくないヒロインなんて存在しません（きっぱり）。とっくに好感度MAXなんだ。だからキモは桜ちゃん含めて「認める」か否かのみ。

 

そして三和ちゃんは改めて優について考えるわけです。

その仕草と乙女フェイスがくっそ可愛かった。

 

最近の三女はスーパープレイを連発しすぎである。ぶっちゃけ第一印象で二琥さんペロペロでしたが、三和ちゃんの勢いは半端ない。かわいいがエグすぎる。

 

そもそもラブコメ趨勢を俯瞰して見ても、一輝さんも二琥さんもチョロインそのものだけど、胸の内にある「恋」と自覚（認める）のは時間がかかりそうですからね。プライドも高いし。

 

そこいくと三和ちゃんは、今回の反応を見て分かる通り三姉妹で一番先に「恋」と気付くはず（というか今回で気付いてても不思議でない）。素直なんだよなぁ…。

 

…う…うちはァ～…

 

優をどう思ってるか聞かれてこれまでのメモリーを思い出しての反応と言いかけた言葉「…う…うちはァ～…」です。これもう今回で三和ちゃんは己の恋心に気付いて認めてる（とも読める）。

 

こうなってくると正ヒロインの大本命に一気に浮上である。

 

思い出すのは、グダグダしてる内に西野に電光石火の朝チュンを決められた『いちご100％』の東城ですよ。運命のいちごパンツの持ち主であり、さっさと告れば勝利だったのに先伸ばしたら覆せない敗北を既に喫してたわけですよ。ヒロインわんさかラブコメでは先攻こそ有利という証左。

 

小学館ラブコメなら『冬物語』も挙げられる。パッケージヒロインだった雨宮しおりが予備校の東大クラスで主人公とディープに絡まないまま、好き好き光線丸出しの倉橋奈緒子にまくられたわけです。

 

サンデーラブコメでいえば『神のみぞ知るセカイ』。パッケージヒロインのエルシィとは恋愛感情が芽生えず、女神憑依ヒロインとも結ばれず、正ヒロインはモブキャラ例えだったちひろですよ。告白してキスをヒロインからした166話で勝敗は決してたわけだ。

 

 

ラブコメヒロインは先行逃げ切り絶対正義！

 

マジです。これを踏まえると一輝さんと二琥さんは「好きだと認めない」が響く（かもしれない）。そこいくと三和ちゃんは「素直」がキモなので、今回で恋してると自覚した可能性が微レ存。

 

「あ、ゆーくん好きだ（認める＆気付く）」→「電光石火の朝チュン」が無きにしもあらず。

 

ニコニスト（二琥さん大好きな者達）にとって、歴史的なエピソードになるかもしれない。先行逃げ切りが絶対有利の現代ラブコメなのに二琥さんは己の恋心を認めない（そこが可愛いところだけど）。こいつは実は大ピンチなんじゃなかろうか。

 

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